トップへ戻る

トヨタ・スズキ業務提携で何が変わるのか

トヨタ・スズキ業務提携で何が変わるのか

トヨタ自動車とスズキは2月6日、業務提携に向けた覚書を締結したと発表した。 この業務提携について経緯や、何が変わるのかをまとめました。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


トヨタとスズキが業務提携を正式発表

トヨタ自動車とスズキは2017年2月6日、環境や安全、情報技術、商品・ユニット補完等での業務提携に向けた覚書を締結したと発表しました。

自動車業界では、自動車開発技術にとどまらず、環境や安全、情報等の分野において先進・将来技術の開発が求められるなど、取り巻く環境がこれまでにない速さで大きく変化しています。
また、個別の技術開発に加えて、インフラとの協調や新たなルールづくりを含め、他社との連携の重要性が増してきています。

トヨタ自動車の豊田章男社長(向かって左)とスズキの鈴木修会長

この業務提携はスズキ側からの働きかけで行われ、昨年10月から協力関係構築に向け、両社間で公正かつ自由な競争が行われることを前提として、課題の解決に向けて協業が可能な分野について協議してきました。

業務提携の背景は

独VWとの提携解除

スズキは独VW(フォルクスワーゲン)は2009年12月に資本業務提携したものの、その後、経営の独自性や環境関連技術を巡って溝が表面化、2015年に業務提携を解消しました。

VWと提携した6年間、スズキは次世代技術への対応戦略という点では時間を浪費したとも言われている。

スズキ鈴木会長とVWヴィンターコルン会長(2009年)



VWとの提携を解消することになった経緯について鈴木会長は、「うまくいかなかった最大の理由は、私どもは契約書に則ってやって頂くということを理解していたが、ひとつは契約書の日本文と英文のニュアンスの違いがあったかと思うが、契約前と契約後の落差が大きかったことに尽きるのではないかと思っている」と説明しています。

トヨタとスズキの深い関係

豊田家と鈴木家は関係が深く、スズキが困った時にはトヨタが面倒を見るという代々の申し送り事項みたいなものがあるそうです。

これまでにもトヨタはスズキを2度救っており、今回が3回目となります。豊田社長は豊田章一郎名誉会長から「修さんに会ったよ」と一言言われだけで、即座に鈴木会長に会い、提携交渉を進める決断をしました。

トヨタの豊田章男社長は、「自動車業界を取り巻く環境が大きく変わる今、生き抜くために必要なのは『変化に対応する力』。個別の技術開発に加えて、同じ志をもった仲間づくりが重要となってきている。『もっといいクルマ』づくりと自動車産業の発展に役立つ取り組みであれば、我々は常にオープンな姿勢で検討したいと考えている」と語った。

スズキの鈴木修会長は、「トヨタは業界トップの企業であり、また、あらゆる先進技術、将来技術を手がける最も信頼できる会社。今回トヨタとの協業に向けて協議を進められることになり、大変ありがたい。豊田章一郎名誉会長にまず相談させていただき、豊田章男社長にも協業に関心を示してもらい、大変感謝している。スズキの将来のためにもしっかりと協議に臨んでいく」と語った。

業務提携の効果

今回の業務提携で、両社は「環境技術」「安全技術」「情報技術」「商品・ユニット補完」等に関して、協業の実現に向け、検討に入ることを合意しています。

特に、欧州メーカーの製品投入が相次ぐPHVなどの電動化分野で早期にスズキが技術サポートを受けると見られています。

さらに、自動ブレーキによる安全運転支援から高速道路での運転支援へと転じてきた自動運転技術も協業メリットが大きいと言われています、センサーやプロセッサーなどシステムの共用化に踏み込めばコストや将来の展開スピードでも効果が期待できるでしょう。

軽自動車7割のシェアは資本提携の足かせに

国内では軽自動車でスズキとトヨタの完全子会社であるダイハツ工業が大きなシェアをもつため、トヨタとスズキでは業務提携の内容も慎重にならざるを得ない要素もあります。

2016年1~9月の販売シェアは、両社合計で64%。生産ベースではダイハツはトヨタ、富士重に、スズキはマツダ、日産自動車、三菱自動車にOEM(相手先ブランド生産)供給しており、その分を合わせると2社で70%を超えます。

両社の関係者が「軽自動車の値引き販売を是正しようと思っている」などと会話すれば、独禁法上はクロの容疑になる。

最新の投稿


駐車場探しなら「特P(とくぴー)」で!利用方法や特徴について解説

駐車場探しなら「特P(とくぴー)」で!利用方法や特徴について解説

特P(とくぴー)は、外出先での駐車場探しの強い味方になってくれる駐車場検索・予約サービス。専用アプリでもWEBサイトでも、簡単に目的地付近のお得な駐車場を探せて予約もできるので、安心して車で出かけられます。また、活用していない空き地や駐車場を特Pに登録することで、特Pユーザーに貸出して利益が得られるサービスも行っています。本記事では、特Pの特徴をはじめ、駐車場を検索・予約する場合のメリット・デメリットや利用方法について解説します。


2024年GWの高速道路の渋滞はいつがピーク?2024年GWは昨年より渋滞が増加見込み

2024年GWの高速道路の渋滞はいつがピーク?2024年GWは昨年より渋滞が増加見込み

NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本、JB本四高速、(公財)日本道路交通情報センター及び首都高速道路株式会社から、2024年ゴールデンウィーク(GW)期間(2024年4月26日から5月6日の11日間)における渋滞予測が発表されました。2024年ゴールデンウィーク(GW)の高速道路はいつ、どのぐらいの混雑になるのでしょうか。


ライドシェアを利用したい場面は「旅行先での移動」が最多 今後カーシェアの代替となる可能性も【J.D. パワー ジャパン調査】

ライドシェアを利用したい場面は「旅行先での移動」が最多 今後カーシェアの代替となる可能性も【J.D. パワー ジャパン調査】

J.D. パワー ジャパンは、カーシェア市場全体の総合満足度を調査する「J.D. パワー 2024年カーシェアリングサービス顧客満足度調査℠」を実施し、結果を公開しました。


自動車販売ディーラーの9割が集客に課題 「若者のクルマ離れ」「チラシやイベントなどの効果低迷」が原因の上位に【DeNA SOMPO Mobility調査】

自動車販売ディーラーの9割が集客に課題 「若者のクルマ離れ」「チラシやイベントなどの効果低迷」が原因の上位に【DeNA SOMPO Mobility調査】

株式会社DeNA SOMPO Mobilityは、自動車販売に携わる自動車ディーラーを対象にアンケートを実施し、その結果を公開しました。


東南アジア最大規模「バンコク国際モーターショー2024」開催概要まとめ

東南アジア最大規模「バンコク国際モーターショー2024」開催概要まとめ

「バンコク国際モーターショー」は、昨年160万人以上が来場した、東南アジア最大規模の国際モーターショーです。今回は、バンコク国際モーターショー2024の開催概要や楽しむポイント、前回開催のバンコク国際モーターショー2023の様子などをまとめました。


セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
ブログ 始め方 新車情報 GW 渋滞予測 新型iphone 予約 iphone15 予約 楽天モバイル 評判 wimax au回線 年賀状 安い