【比較】ホンダオデッセイと日産エルグランド

日産のエルグランドととホンダのオデッセイはLクラスミニバンで低く作られたフロアとパワースライドなど乗降性も高く家族向けの車としてとても人気の2台です。

さらに乗降性だけでなく運転性能も高い両車はファミリーカーとしての特徴だけにとどまらず走りやすさ、身のこなしなど運転自体を楽しみたい方にも評判が良く、長きにわたり親しまれています。


今回はこの両車を比較していきたいと思います。

まず利用シーンごとですが、どちらも車内の広さは充分で、家族旅行や日常の買い物、さらには車中泊など普段使いから旅行までありとあらゆる状況において活躍してくれます。

また、2世帯家族や子供のスポーツクラブの送り迎えなど多くの人数を乗せる場合でも問題なく、さらに低床フロアを採用しているので、乗り降りをさせる際にも安心です。ご家族の方と車を利用する機会の多い方にはピッタリの2台ではないでしょうか。

日産を代表するLクラスミニバンのエルグランドは、車内の広さや高級感、さらに走行性能も非常に高くこのクラスでトップを走るトヨタのアルファード等に匹敵できる数少ない車です。迫力ある見た目とは裏腹に走行中の静寂性も高く安定感があるので、スムーズなドライブが出来ます。

シートアレンジも自在でラゲッジスペースも充分な広さなので、状況に合わせた乗り方が出来るのも特徴です。価格は、通常版で7人～8人乗りで320万円～550万円、エルグランドVIPは7人乗りが600万円、4人乗りでは800万円前後となっています。

オデッセイは、ミニバンクラスでありながらフロア下の燃料タンクや排気系を極限まで薄く設計し、独自の超低床化プラットフォームによってまるでセダンのように運転が出来るうえにミニバンの広い室内空間を実現しているので、セダンとミニバンのいいとこ取りのような車です。

さらに、リアスライドドアや、2列目プレミアムクレードルシート（7人乗り仕様）の採用など、使いやすさと快適性が備わっているので、オーナーだけでなく乗車するゲストの方にも満喫してもらえるようになっています。

価格はハイブリッド車で350万円～400万円、ガソリン車で270万円～360万円と、同クラスでは他の車種と比べてかなりコストパフォーマンスに優れています。

■日産 エルグランドシートアレンジ


エルグランドも用途に応じて自在にシートをアレンジすることが出来ます。くつろぎたい時には1列目もしくは2列目をフラットにし、足を伸ばしてソファのようにくつろぐことも可能です。多くの荷物を積み込みたい時には、ラゲッジモードにして大きな収納スペースを作り出します。



そしてエルグランドの2列目シートには「中折れ機構」という背もたれの中間が折れることで腰の負担を軽減し快適にドライブを楽しむことができるシートが採用されているのでとても快適です。


また、3列目の座り心地も抜群で、誰がどのシートに座っても満足できる車内空間となっています。

■ホンダ オデッセイシートアレンジ


オデッセイのシートはいろいろな形にアレンジが可能です。特に3列目シートを床下格納して2列目をロングスライドさせるロングスライドモードは飛行機で言うファーストクラスのような解放感があり、くつろぎながら贅沢な空間を満喫することが出来ます。


また、荷物が多い時などは最大ラゲッジモードにすることで大きさ・量を問わず荷物を積み込むことが出来ます。

両車ともにファミリーカーとして重要な「乗降性」は非常に高いです。

パワースライドドアを採用することにより強い力を加えなくても簡単に開閉出来たりステップの高さを低くし、ドア開口部の広さも大きいので小さなお子様やお年寄り、さらにはペットまで、どなたでも乗り降りがしやすいという、ファミリーカーとして必要不可欠な要素がしっかり組み込まれています。

エルグランドのラゲッジスペースはかなり広く、アレンジする事でさらに広げることも出来ます。アレンジの一つとして、3列目シートスライド機能で3列目の収納ができるのが特徴です。

その広さはゴルフバッグを最大6セットも積載可能なほどです。さらにバックドアにはリモコンオートバックドアが採用されているので、便利で安全に利用が出来ます。

オデッセイのラゲッジスペースもとても広く、自転車などの大きな荷物も立てたまま載せることが出来ます。さらに3列目を収納し2列目のシートを折りたためば、釣り竿やスキー板などの長い荷物も充分に収納が出来るのも特徴です。

バックドアも大きく開くので荷物の積み下ろしにストレスを感じることはないと思います。

日産エルグランドは、通常運転から衝突後までクルマが状況に応じて様々なバリア機能を働かせ、少しでも危険に近づけないようサポートする「SAFETY SHIELD」に取り組んでいます。

さらに自動車アセスメントの新・安全性能総合評価による評価で、最高の安全評価の5スターを獲得しその安全性の高さを示す形となりました。予防安全に努め、先進機能によるサポートで衝突安全性も高く優れた性能を持っています。

オデッセイは車内空間や走行性能だけでなく安全性能の向上にも力を入れています。


特徴的なのは、ミリ波レーダーと単眼カメラで、クルマの前方の状況を認識し、ブレーキやステアリングの制御技術と協調し、安心で快適な運転や事故回避を支援するホンダセンシングを搭載しています。

また、衝突時の衝撃を制御する独自の技術「G-CON」により、相手車両や歩行者に与えるダメージも軽減する骨格を実現するなど、衝突安全性も非常に高いです。
さらに予防安全性能評価 ASV+の評価を獲得しており、その性能の高さを表しています。

エルグランドとオデッセイの走行性能についてですが、環境性能・JC08モード燃費で比較すると、ガソリンエンジンの同タイプでエルグランドが最高10.8km/L、オデッセイが14.0km/Lと燃費性能に関してはオデッセイの方が良いと言えるでしょう。

エルグランドは、走り出しから高回転域でのスポーティーな走りでミニバンクラスでもトップと言われる走行性能を持ち、セダン感覚で運転が出来るの程の身のこなしが特徴的です。


燃費性能と走行性能でそれぞれ違いのある特徴の2台は、どちらを選ぶのか迷ってしまうほどです。

それぞれの車を試乗した方の感想をまとめてみました。


エルグランドは走行性能や乗り心地の評価がとても高いです。
シートにはシート一体型のオットマンと中折れ機能が搭載されており、とにかく座り心地が良く、
リビングでくつろいでいるような感覚になるほどのようです

一方オデッセイは、燃費性能と乗降性の高さが高い評価を得ています。


圧倒的な燃費性能の高さは同クラスの中でも群を抜いており、低く設定されたフロアとドアの開口部の広さによって乗り降りがしやすく、ストローク感のあるしっかりしなやか乗り心地で感覚的には高級サルーン並みの乗り味とのことです。



是非一度、試してみてはいかがでしょうか。