目次へ戻る

今年こそ電気自動車(EV)を買うべきなのだろうか?

今年こそ電気自動車(EV)を買うべきなのだろうか?

日産自動車は1月8日、EVの『リーフ』が世界累計販売台数30万台を達成したことを発表しました。日本国内でも、街中で見かけても違和感がないくらい普及しており、いよいよ次期購入車に電気自動車(EV)が候補に入ってもおかしくない時代になったようです。では、今年こそ電気自動車(EV)を買うべきなのでしょうか?


EV のメリットとデメリット

初代 日産リーフ

初代リーフは2010年12月。以降、世界のマーケットに販売エリアを拡大し、世界累計販売30万台は、初代発売からおよそ7年で到達した記録となります。

2017年9月にフルモデルチェンジを行った新型リーフは、「プロパイロット」や「プロパイロットパーキング」、「e-Pedal」などのなどの技術を搭載。出力と航続離を向上させ、快適性や利便性を高めました。現在、電気自動車(EV)を購入しようとすると、実質的な選択肢はこの日産リーフのみ。つまり、EVを買うかどうかは、リーフを買うべきかどうかということになるのです。それでは、改めてEV のメリットとデメリットを考えてみましょう。

EV のメリットとデメリット

日産 新型リーフ

メリットとしては、発電にかかる環境への負荷を考えたとしても、内燃機関に比べて環境に優しいこと。モーターによるスムーズでトルクフルな動力性能、そして静粛性が、自動車に非常に適していることなどがあげられます。また、動力性能は飛躍的に向上し、高速道路においてガソリン車に遜色ないレベルまでになっています。

デメリットとしては、これまで EVの普及を妨げてきた、連続走行の可能な距離と、給電設備などのインフラの問題があります。

デメリットは解決したのか?

パーキングエリアの充電スポット

しかし、デメリットであるインフラは、ここ数年で高速道路のパーキングエリアなど、充電設備の設置が増えていますが、まだガソリンスタンドで気軽に行える状態ではなく、設置個数以上に、給油と比べてかかりすぎる充電時間が問題となっています。

さらに、新型リーフで400㎞になったとされる、満充電での走行距離も、実電費では280㎞ほどとされており、ガソリン車が、実燃費がカタログ燃費より悪くても「思ったほど伸びないな」という話が、 EVの場合は走行不能に陥る電欠の危険をはらむ事態になります。

まだまだ足りない走行可能距離

初代 日産リーフと充電スポット

つまり、インフラ整備がガソリンの給油ほどに気軽にできる状況ではなく、最近のオール電化マンションならEVの充電器もついてはいるものの、やはり自宅での充電が基本となるため、一戸建てに住んでいることが条件となり、途中で急速充電することが極力少なくするための走行可能距離が、まだ不十分であるということになります。

EV はどのような人に向いているのでしょうか?

日産 新型リーフ

まず、一軒家、EVの充電器が設置されたマンションに住んでいることが最低条件。

この時点でかなりの人が EVの購入に二の足を踏んでしまうでしょう。むろん、充電器設置の無い集合住宅に住んでいても、月極の駐車場を利用している人でも EVの購入は可能です。

しかし、毎日電力の残を気にして急速充電を行うことは、便利であるはずの乗用車にとってストレスになります。「クルマを使ったらちゃんと充電してから帰ってきてよ」なんて家人に言われたくありません。

リーフの場合はもし300㎞ぐらい走れるとしても、ギリギリまで乗るのは困難。200~250㎞が安全圏とすれば、日常の買い物などで使うなら問題はないでしょう。

自宅で夜間に充電すれば、朝には満充電状態でスタートでき、GSに一切よらずに済み、たまのロングドライブに行くときには、事前に立ち寄れる充電スポットを探しておけばOK。 EV生活を送れるでしょう。

実際に購入しようとしても価格という大きな壁がある

充電設備の設置費用は抜きにしても、車両本体の購入にかかる費用はどうでしょうか。

リーフの価格は約315万円。国のクリーンエネルギー補助金が40万円あるので、実質275万円が車両代金となりますが、車格的にはコンパクトカーですので、他の車種と比べて見ましょう。

トヨタアクアの実質的な量販グレード「S」は1,886,760円、日産ノートe-POWER「X」 では1,965,600円ですから、リーフは約80万円ほど高いという事になります。

エクストレイルやVWゴルフよりも高いコンパクトカー

VWゴルフ

この差は大きく、いくらガソリン代を使わなくて済むと言っても、購入費用がこれだけ違うと、EVを購入する条件がそろっている人も尻ごみしてしまうはず。ちなみに日産車で比較すると275万円の購入代金があれば、セレナやエクストレイルといった人気車種も購入可能です。VWゴルフも買えます。

したがって、経済性を考えたらリーフはおすすめできません。充電いらずのEV、ノートe-POWERが売れる理由はここにあるといってもいいでしょう。

リーフと他車の価格の比較

日産リーフ 3,150,000円~
日産エクストレイルハイブリッド 2,589,840円~
日産セレナ 2,435,400円~
VWゴルフ 2,539,000円~

まとめ

EVはまだ買えないというのが筆者個人の結論です。

それは、走行距離よりインフラよりも、販売価格が高すぎるからという基本的な問題です。何のためにEVを買うのか?と考えたときに、良いものは良いからと、買える人はどんどん買っていただくことは必要です。走行性能は間違いなく同クラスのガソリン車やハイブリッド車を上回っているのですから。

しかし、あくまでコストパフォーマンスを重視するのなら、ハイブリッド車まで。EVで元を取ろうと考えるのは難しい。強力なライバルが出現してさらにコストが下がるなどの劇的な要因が現れるまで、もう少し時間が必要となると考えます。

関連するキーワード


リーフ EV・電気自動車

関連する投稿


三菱・i-MiEV(アイ・ミーブ)が軽自動車から登録車へ変更された理由は?

三菱・i-MiEV(アイ・ミーブ)が軽自動車から登録車へ変更された理由は?

三菱の電気自動車『i-MiEV(アイ・ミーブ)』が一部改良されて発売されました。 驚いたのが軽自動車から小型車(登録車)へ変更されて発売されたことです。何故、税金面でも不利になる登録車へわざわざ変更されたのでしょうか?不思議に感じたので調べてみました。


EV、日産リーフを買うべき5つの理由

EV、日産リーフを買うべき5つの理由

日産のEV、「リーフ」が好調な売れ行きとなっています。3月の登録実績では前年比190.8%の2,997台という結果となり、登録乗用車のベスト30の常連になりつつあります。そこで、リーフを買うべき理由を5つにまとめてみました。今、EVの「リーフ」を買うべきか否か、貴方はどうしますか?


自販連のランキング表示が50位までとなったことで見えたものとは?

自販連のランキング表示が50位までとなったことで見えたものとは?

自販連と全軽自協は2018年2月の乗用車車名別販売台数と、軽四輪車通称名別新車販売速報を発表しました。特に今回から自販連のランキング表示が、これまでの30位までから、過去に遡って50位まで表示されるようになったのが特徴となります。そこから見えてくるのはどんなことなのでしょうか?


ポルシェ初のEVスポーツカー「ミッションE」!その全容に迫る!

ポルシェ初のEVスポーツカー「ミッションE」!その全容に迫る!

ポルシェ初の市販EV車「ミッションE」の生産に向けた動きが、いよいよ佳境を迎えているようです。本記事では2019年〜2020年に販売されると見込まれているEVスポーツカー「ミッションE」の情報を時系列に毎に整理し、その全容を随時更新しながら紹介します。


【宇宙からライブ配信中】テスラ初代ロードスターが宇宙をドライブ

【宇宙からライブ配信中】テスラ初代ロードスターが宇宙をドライブ

テスラCEOのイーロン・マスク率いる宇宙企業スペースがロケット打ち上げに成功しました。ロケットの先端には真っ赤な初代テスラロードスター。しかも宇宙ドライブの模様を動画にて配信中です。テスラ ロードスターからのライブ配信映像を見て宇宙を堪能しましょう。


最新の投稿


三菱・i-MiEV(アイ・ミーブ)が軽自動車から登録車へ変更された理由は?

三菱・i-MiEV(アイ・ミーブ)が軽自動車から登録車へ変更された理由は?

三菱の電気自動車『i-MiEV(アイ・ミーブ)』が一部改良されて発売されました。 驚いたのが軽自動車から小型車(登録車)へ変更されて発売されたことです。何故、税金面でも不利になる登録車へわざわざ変更されたのでしょうか?不思議に感じたので調べてみました。


これはカワイイ!ホンダN-BOX純正アクセサリーにバーバパパ登場!

これはカワイイ!ホンダN-BOX純正アクセサリーにバーバパパ登場!

ホンダアクセスは、主に女性ドライバーに向けてトータルコーディネートを提案するコレクションの第5弾「バーバパパ コレクション」を5月31日より全国のホンダカーズから発売すると発表しました。画像を見てしまったら、バーバパパコレクションを思わず大人買いしてしまうかも!?


【知っておきたい】ガソリンの種類。レギュラーとハイオク、軽油の違いは?

【知っておきたい】ガソリンの種類。レギュラーとハイオク、軽油の違いは?

本記事では車の燃料であるガソリン種類、レギュラー・ハイオク、ディーゼル車の燃料である軽油の違いについてを説明しています。合わせてガソリン車に軽油を入れてしまう、ディーゼル車にガソリンを入れてしまうなど、指定されている燃料以外の燃料を入れてしまった場合、どうなるのかについても紹介しています。


日産 セレナe-POWERを買うべき5つの理由

日産 セレナe-POWERを買うべき5つの理由

セレナe-POWERの人気が沸騰中です。販売台数において、ミニバントップの座を死守し続けるセレナは、e-POWERを投入してからは、さらに独走状態に入っています。そこで、今なぜセレナe-POWERを買うのか?その理由を5つにまとめてみました。これを読めば貴方もセレナe-POWERを買いたくなるでしょう!


【速報】あのNシリーズに新モデル!ホンダの軽バン N-VAN新型2018年夏登場!

【速報】あのNシリーズに新モデル!ホンダの軽バン N-VAN新型2018年夏登場!

ホンダが、今夏に発表を予定している軽バン「N-VAN(エヌ バン)」に関する情報を4月20日本日、Hondaホームページで先行公開されました。今わかっている最新情報をお届けいたします!!