3種類の次期型 クラウンのカスタマイズモデルを出展
トヨタ自動車は、幕張メッセにて開幕した東京オートサロン2018で、昨秋の東京モーターショーで世界初公開した『クラウン コンセプト』をベースにしたTRD、モデリスタの各バージョン、および純正パーツを施したカスタマイズ車両を参考出品しています。
今夏の次期型クラウン発売の半年以上も前のタイミングでの用品展開の披露となりますが、トヨタ自動車カスタマーファースト推進本部の佐藤健一デザイングループ主任は「クラウンが今までとは大きく変わるということをアピールしたい」とした上で、「(TRDを展開する)トヨタテクノクラフトとトヨタモデリスタインターナショナルなどが4月に統合することも含めて、クラウンに対してそれぞれのブランドがどういう位置づけ、カラー付けをしていくかということを示すという狙いもある」と語っていました。

■モデリスタバージョン

モデリスタ
モデリスタバージョンに関してトヨタモデリスタインターナショナル商品部の堀内幸太氏は「レクサスのFスポーツバージョンで採用されている漆黒メッキをフロントウィングスポイラー、サイドスカート、リアスカート施すことで、スポーツ+エレガントをエアパーツで表現した」と述べました。
また、「レクサスFスポーツ向けにモデリスタが設定しているホイールにブラックスパッタリングで加飾した上に切削をかけた。スクエアデュアルの4本出しスポーツマフラー」も特徴とのこと。
■マットな質感 TRDバージョン

TRD
マットブラックのフィルムでフルラッピングされたTRDバージョンについてトヨタテクノクラフト商品事業部の平野市太郎氏は「今回TRDとしては『極み』をコンセプトに、機能美を備えて走りとスタイルを極めるというイメージで仕上げた。用品としてはフロントエアロパーツ、サイドスカート、リアバンパースポイラー、トランクスポイラーを設定した」と説明しています。
さらに「後続車から見た時に何か付いているとわかるように、リアロアグリル下部に金属調の塗装をした樹脂材センターピースを備えた。またロントサイドのスパッツにも同様のアクセントを施している」とも。
最後に
残念ながら、TRD、モデリスタバージョンはともに今回の東京オートサロン向け特注品で、市販化は未定とのことです。
一方の純正パーツバージョンは市販化を前提としたものを装着しているそうですが、純正パーツバージョンはTRD、モデリスタといずれも個性が強い車両に挟まれて展示されており、やや控えめな展示となっていました。
トヨタの佐藤主任も「モデリスタはスタイリッシュをキーワードに進めているし、TRDは走りの部分を訴求しており、板挟みでなかなか難しいところはある」と認めつつも、「純正用品では車両の品質や意匠、スタイリングのクォリティとがマッチした状態で、少しアガるというところをお客様にアピールしていくべきと考えている」と話していました。