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販売台数からみる2017年の自動車業界【軽自動車編】

販売台数からみる2017年の自動車業界【軽自動車編】

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が11日に発表した、2017年12月の販売台数ランキングは、「プリウス」に大差をつけた「N-BOX」がトップ。同時に発表された2017年の累計でも「N-BOX」がトップとなりました。今回は、軽自動車のベスト10と、それ以外の気になる車種にもスポットを当ててみます。


もはや単一車種では「N-BOX」にはかなわない

2017年12月度1位 ホンダN-BOX

トップの「N-BOX」は2万台の大台は切ったものの、18,458台を売り上げ、2位ダイハツ「ムーブ」の10,073台に大差を付けました。この8千台強という台数は、5位の「タント」、6位の「ワゴンR」とほぼ同じ数字。つまり、「ムーブ」と「タント」という、ダイハツの人気車種を合算してようやく「N-BOX」を上回るという事からも、「N-BOX」がどれだけすごいかがわかります。

2017年12月度軽自動車販売台数ランキング

1位 N-BOX 18,458台 (前年比123.3%)
2位 ムーヴ 10,073台 (前年比86.1%)
3位 デイズ 9,288台 (前年比81.3%)
4位 スペーシア 8,757台 (前年比145.5%)
5位 タント 8,741台 (前年比84.9%)
6位 ワゴンR 8,284台 (前年比157.0%)
7位 ミラ    6,654台 (前年比119.5%)
8位 アルト 5,193台 (前年比75.4%)
9位 N-WGN 4,949台 (前年比75.4%)
10位 ハスラー 4,194台 (前年比66.8%)
11位 キャスト 3,327台 (前年比97.2%)
12位 ek    3,019台 (前年比85.6%)
13位 ウェイク 2,072台 (前年比72.6%)
14位 ピクシス 1,824台 (前年比106.5%)
15位 エブリイワゴン 1,077台 (前年比83.9%)

注目の新型「スペーシア」は「N-BOX」キラーになりうるのか?

新登場の新型ダイハツ「スペーシア」

そんな中でも、スズキの「スペーシア」が光る実績を残しています。「N-BOX」や「ムーヴ」でさえ前月実績を落とす、営業日数の少ない12月度ですが、「スペーシア」は8,757台とライバルに差をつけられている台数ではあるものの、前月比126%と健闘しています。

12月14日にフルモデルチェンジされて発売した新型が好評で、顧客を中心にした事前予約効果もあっての伸び率。1月からの本格販売で、「N-BOX」をどこまで追いつけるかが注目されます。全てにおいて「N-BOX」を上回ることが出来たと言われる新型「スペーシア」ですので、「売れすぎ」ということがデメリットになりつつある「N-BOX」に対して、反「N-BOX」派をいかに多く取り込めるかがカギになりそうです。

その結果次第で、「N-BOX」のトップが長期安定化するのか、「スペーシア」との激しいシェア争いになるのか、軽自動車のみならず、自動車市場全体の動向にも影響するほど重要なポイントとなります。また、トップ奪取は無理でも、2018年後半にも予定されているダイハツ「タント」のフルモデルチェンジまで、「N-BOX」との差を詰めておくことが出来れば、面白い結果も期待できそうです。

浮上のきっかけがつかめない車種

不振が続くダイハツウェイク

不振が気になる車種としては、スズキの「ハスラー」、ダイハツの「ウェイク」「キャスト」、ホンダの「N-ONE」といった個性派モデルがあります。人気者だった軽クロスオーバーの「ハスラー」も、スズキが新プラットフォームを導入した新型車を投入する中で、さすがに見劣りするようになりました。愛くるしいルックスも、コンパクトクラスに「デカハスラー」こと「クロスビー」が登場したことで、よりいっそう影が薄くなっています。

「ハスラー」のライバルとして登場した「キャスト」も、期待通りにはいかず、「ウェイク」はCM量に見合う台数をさばけず、ともに下位に低迷。低迷と言えば「N-ONE」はより深刻で、12月度は386台しか売れず、OEM車と同水準かそれ以下という状況で、マイナーチェンジが浮上のきっかけになるのかどうか。

軽商用車対決はスマアシⅢを設定した「ハイゼット」の勝利

「スマアシⅢ」を設定したハイゼットカーゴ

スズキとダイハツが鎬を削る商用車クラスを見ると、キャブオーバーバン/トラックともにダイハツの「ハイゼット」シリーズが勝利。特にキャブオーバーバンでは、11月にマイナーチェンジされて「スマアシⅢ」を設定した「ハイゼットカーゴ」が、前月に3千台余りも差を付けられていたスズキの「エブリイ」を逆転しています。結果「エブリイ」は前月比50%台に半減し、まともに影響を受けてしまいました。

また、好調だった「エブリイ」のOEM車である日産の「NV100クリッパー」も半減しており、新型「エブリイ」の完勝といったところでしょう。

2017年12月度 商用車販売台数

ダイハツハイゼットカーゴ 6,419台 (前月比81.2%前年比157.7%)
スズキエブリイ      5,383台 (前月比51.9%前年比114.6%)
日産NV100クリッパー 2,067台 (前月比51.0%前年比146.5%)

ダイハツハイゼットトラック 5,575台 (前年比101.7%)
スズキキャリイ      4,102台 (前年比93.3%)

2017年1月~12月累計 N-BOXがダントツの首位を獲得

2017年 年間トップのホンダ「N-BOX」

同時に発表された年間ランキングでも、ホンダ「N-BOX」が前年比17.2%増の218,478台で圧勝。2位「ムーヴ」、3位の「タントといったダイハツ勢に7万代以上の差をつけています。

その他のトールワゴンクラスでは「ムーヴ」が「ワゴンR」を引き離し、「N-BOX」が売れすぎて「とばっちり」を受けているホンダのトールワゴン「N-WGN」も元気は伸び悩んだ結果となりました。

また、「ミライース」と「アルト」のハッチバック対決は、「ミライース」の完勝。前年比を割り込む「アルト」に対し、安全性能と質感で差別化に成功し勢いを増しています。

2017年 1月~12月 軽自動車通称名別新車販売累計

1位 N-BOX 218,478台 (前年比117.2%)
2位 ムーヴ 141,373台 (前年比138.8%)
3位 タント 141,312台 (前年比90.6%)
4位 デイズ 137,514台 (前年比130.1%)
5位 ワゴンR 114,711台 (前年比141.4%)
6位 スペーシア 104,763台 (前年比128.9%)
7位 ミラ  95,772台 (前年比131.3%)
8位 アルト 88,394台 (前年比88.6%)
9位 N-WGN 75,591台 (前年比87.2%)
10位 ハスラー 72,600台 (前年比84.7%)

まとめ

2017年の軽自動車市場は、前半の旧「N-BOX」とライバル勢という構図から、後半の新型「N-BOX」とそれ意外、という完全に二分化された構図へとはっきりと切り替わってしまいました。

スズキの新型「スペーシア」が、「N-BOX」キラーとなりうるか否かで、2018年の販売ランキングをめぐる攻防は大きく変わりそうですが、大方の見方では「N-BOX」安泰という予想です。さて、2018年がどんな結果になるのか、3~4月の繁忙期が楽しみになってきました。

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