3月1日発売!日産セレナe-POWER!

日産自動車は、電動パワートレインを搭載した『セレナ e-POWER』を3月1日より販売開始しました。
■セレナe-POWERとは?

セレナ e-POWERは、2016年に『ノート』へ初搭載した新電動パワートレイン「e-POWER」を採用した一台です。
ガソリンエンジンで発電した電力を利用してモーターの力で走行します。
セレナならではの広い室内空間や快適性などはそのまま。
その一方で、さまざまなシーンや走行環境で、100%モーター駆動ならではの力強くレスポンスの良い加速を実現するとともに、車速に応じたエンジン回転制御とボディの随所に防音対策を施すことで、クラスを超えた高い静粛性も併せ持つことが特徴的。
■セレナe-POWERは静粛性が素晴らしい!

日産自動車 日本マーケティング本部 町田修一 チーフマーケティングマネージャー
セレナe-POWERのマーケティングを担当する町田修一チーフマーケティングマネージャーは2月28日に横浜市内にある本社で開いた発表会で、スムースな加速や1クラス上の静かな室内空間などが新たな提供価値だと強調した。
一方、静粛性については「競合他車はもちろん、車格が上のミニバンをも凌ぐ静粛性をもっている。3列目に乗っている人の普通のしゃべり声が運転席と助手席の人にも届くくらいの静かさ」とした上で、「実は静粛性は車内だけではない」と明かす。
セレナe-POWERの静粛性の秘密が気になりますね。
静粛性が高い、その仕組みは、というと、町田氏によると、
「深夜、帰宅する際に住宅地におけるエンジン音はやはり気になるもの。そんな時、住宅地に入る前の幹線道路でチャージモードを選択するとエンジンが回りバッテリーに充電する。そして住宅地に入る時にはマナーモードに切り替えれば、バッテリー走行が中心になり、静かに走ることができる。これにより深夜でも静かに自宅に帰ることができる」
だそうです。この2つのモードがすごいんですね。このマナーモード・チャージモードについては「ノートe-POWERにはなかった!マナーモード・チャージモード設定」の項目も合わせてご覧ください。
■低燃費を実現!ボディが大きくても燃費は26.2km/L

発電用エンジンでの効率的な発電や優れた空力性能により、26.2km/リットル(JC08モード)の低燃費を達成しています。
この数字はセレナのHVの最高値、17.2km/Lよりも52%も向上したとのことです。
燃費性能(JC08モード)はクラストップレベルの26.2km/リットルで、セレナの既存簡易型HVの最高値である17.2km/リットルより52%向上させた。
■セレナe-POWER エクステリア



セレナe-POWERのデザイン面では、フロントグリルをはじめ、内外装の随所にe-POWERの先進性を象徴するブルーアクセントを配置しました。
また、エクステリアでは、専用15インチ切削アルミホイールや、ルーフサイドスポイラーを新たにデザインし、空力を向上させています。
■セレナe-POWER インテリア



インテリアでは、ブルーアクセントのイルミネーションを大型マルチセンターコンソールトレイにあしらい、またシフトバイワイヤー機能のシフトノブを採用、より先進的なデザインになりました。
■セレナe-POWER 走行性能

走行面では、e-POWERならではの力強い走りや、「e-POWER Drive」によるワンペダル感覚の運転を楽しめます。
まず加速に関して町田氏は「100%電気のモータードライブの特性としてアクセルを踏んだ瞬間にトルクが立ち上がって、発進加速のタイムラグが非常に短い。例えば少し躊躇しがちな交差点の右折のようなシーンでも、すっと発進してスムースな加速で安全に曲がることができる。これは日産『リーフ』で培われた緻密なモーターの制御技術があるからこそ実現できた運転のしやしさ」と解説。
■ノートe-POWERにはなかった!マナーモード・チャージモード設定

セレナe-POWERには、新機能として、バッテリーを中心に静かに走行する「マナーモード」のほか、同モードをフル活用できるよう事前に充電しておく「チャージモード」を設定しました。
このモードは、ノートe-POWERには搭載されていません。セレナe-POWERからの追加となります。

セレナ e-Powerからはノートになかったバッテリーのみでの走行させるマナーモードと強制的に充電するチャージモードが追加された。これまでのe-Powerはバッテリーの残量や走行状態に応じて、バッテリーによるモーター走行、発電機によるモーター走行、これらの切り替えに必要なエンジンのON/OFFはほぼ自動で行われていた。セレナ e-Powerも基本的には同じモードで走行するが、走行モードを回生システムが働くSモード、ECOモードのどちらかにしていれば、チャージモード、マナーモードへの切り替えが可能だ。スマートフォンのマナーモードは偏心モーターによる振動だが、セレナのマナーモードは無音のEV走行だ。
チャージモードは走行しながら強制的にバッテリーを充電するモードだ。外出などから自宅に戻る際、その手前の高速道路や幹線道路でチャージモードにしておけば、市街地などではかなりの距離をマナーモードによるEV走行ができる。なお搭載バッテリーの容量が小さいので、チャージモードにすると数分の走行でもインジケーターの残量が増えるのが確認できる。
ちなみに、マナーモードでどれくらいの距離が走れるかは、走行条件によって異なるため特定の数値は公表していません。
記者発表資料によれば、バッテリー残量90%でおよそ2.7kmとのこと。
バッテリーがノートより増量されたとはいえ、2kWh以下なので数kmが安全走行可能距離といえそうです。
■先進機能には、プロパイロットを採用、ほか

先進機能としては、高速道路同一車線自動運転技術「プロパイロット」を採用しています。
また、インテリジェントエマージェンシーブレーキ、車線逸脱警報やハイビームアシストを標準装備し、踏み間違い衝突防止アシスト(メーカーオプション)を装備しました。
これにより、安全運転サポート車「セーフティ・サポートカーS(サポカーS)」のワイドに対応しています。
■気になるセレナe-POWERの新車価格は約296万円から
セレナe-POWER、新車価格は296万8920円から340万4160円です。
最後に

日産セレナ e-POWERと星野朝子専務進行役員
大ヒットとなった日産ノートe-POWERに続き、3月1日よりセレナe-POWERが発売となりました。
日産の国内営業部門を担当する星野朝子専務執行役員によれば、セレナシリーズとして月間8000台の販売を計画しており、セレナのe-POWERの販売比率について「4割くらいを想定している」と述べたとのことですが、この数字を簡単に上回ってしまうのでは…と期待してしまいます。
そのくらい期待大の一台です。
2018年大ヒットが予想されるセレナe-POWER。引き続き注目していきたいと思います!