はじめに

全国軽自動車協会連合会から2018年2月の軽自動車新車販売ランキングの速報値が発表されました。
先月1位のホンダN-BOX、2位日産デイズに動きはあったのでしょうか?
新型に切り替わったスペーシアの実質2ヶ月目の売上はどうだったでしょうか?
ライバル車である軽トールワゴンのN-BOXやタントの売上にはどう影響したのかを販売台数を元に紹介していきます。
また乗用車も含めた販売台数についても分析しています。
ランキング1位~5位

1位(前月1位-) ホンダ・N-BOX 22,007台(前月比114%)
2位(2位-) 日産・デイズ 14,294台(前月比96%)
3位(5位↑) スズキ・スペーシア 13,620台(前月比131%)
4位(4位-) ダイハツ・ムーヴ 13,479台(前月比118%)
5位(4位↓) ダイハツ・タント 12,911台(前月比106%)
ホンダN-BOXが2万台を超え、2万2千万台で1位となりました。
N-BOXは6か月連続販売増という結果。
もはや他の追随を許さぬ人気ぶりです。
3月は決算期なので更に上も狙えそうな気がします。

2位はニッサンのデイズ。
台数は少し減らしましたが安定の2位です。
今年フルモデルチェンジチェンジ予定とされているため、現行の販売台数は減少する可能性も。

続いてスズキ新型スペーシアが2ランクアップの3位にランクインです。
前月比3割と台数を伸ばしきました。
スペーシアの月間販売計画は1万2,000台なのでスズキも一安心といったところでしょうか
ヘッドアップディスプレイ(HUD)をオプションで用意したスズキの意欲作なので、一度HUD付きの試乗車に乗ってみたいところ。

4位はダイハツ・ムーヴ
こちらも安定しています。
ムーヴキャンパスも街でよく見かけますがとてもおしゃれです。

5位は1ランクダウンのダイハツ・タント。
今年フルモデルチェンジ予定とされていますが、販売台数は安定しています。
タントといえば「ミラクルオープンドア」が魅力ですね。

ダイハツ タント 最大の武器「ミラクルオープンドア」をチェック[動画] | レスポンス(Response.jp)
https://response.jp/article/2016/02/10/269551.html2007年に登場した2代目から採用された「ミラクルオープンドア」によって唯一無二の使い勝手を手に入れ、子育て世代の女性を中心としたタント人気を不動のものとした。現行モデルである3代目は、さらに「ミラクルオープンドア」の使い勝手を追求・進化させている。
ランキング6位~10位

6位(-) スズキ・ワゴンR 11,460台(前月比113%)
7位(-) ダイハツ・ミラ 8,002台(前月比106%)
8位(-) スズキ・アルト 7,142台(前月比122%)
9位(-) ホンダ・N-WGN 6,476台(前月比123%)
10(-) スズキ・ハスラー 5,612台(前月比109%)
6位から10位までは引き続き前月と順位は変わらず。
アルトやNワゴンは前月比2割増となりました。

N-WGNはフルモデルチェンジ時期を引っ張ってる印象ですが、この販売台数は立派。
ホンダセンシングが搭載されてフルモデルチェンジしたら、N-WGNとワンツーフィニッシュも夢ではないのではないでしょうか。
フルモデルチェンジ時はN-ONEと統合されるなどという噂もありますがどうなるか気になります。

ホンダ N-WGN シリーズの特別仕様車を一部改良…装備充実の新グレード追加など | レスポンス(Response.jp)
https://response.jp/article/2017/06/01/295570.htmlホンダは、軽乗用車『N-WGN』の「G」特別仕様車「SS(Suzuka Special)パッケージ」に、装備を充実させた「SSコンフォートパッケージ」を追加設定し、6月2日より販売を開始する。
ランキング11位~15位

11位(↑) 三菱・eK 4,686台(前月比133%)
12位(↓) ダイハツ・キャスト 4,544 3,019台(前月比111%)
13位(-) ダイハツ・ウェイク 2,975台(前月比96%)
14位(-) トヨタ・ ピクシス 2,088台(前月比131%)
15位(圏外) スズキ・ジムニー 1,779台(前月比131%)
11位は1ランクアップで三菱ek。
eKは「eK」と「eKスペース」でボディ形状が異なりますが、デイズ同様1モデルとしてカウントされています。
ハイトールワゴンの「eKスペース」「eKスペース カスタム」が売れ筋なのでしょう。
要因は不明ですが、前月比3割増と販売台数を伸ばしてます。
三菱は久々の新型車となる「エクリプスクロス」も発売され、この勢いを維持して欲しいですね。

15位にはスズキ・ジムニーが圏外からランクインしてきました。
20年振りのフルモデルチェンジされるスズキ・ジムニーですが、新型モデルが発売となれば、かなり期待ができそうです。
やはりオンリーワンな個性があるクルマは強いですね。

スズキ ジムニー 新型に続報! ワイド版「シエラ」も登場確実…デザイン予想 | レスポンス(Response.jp)
https://response.jp/article/2018/02/13/305969.html20年振りのフルモデルチェンジが実行されるスズキ『ジムニー』だが、その次期型にもトレッドをワイド化した普通車カテゴリーの『シエラ』が設定される可能性が高いことが判明した。
軽自動車・乗用車混合ランキングトップ10

※軽自動車
1位 ※ホンダ・N-BOX 22,007台(前月比114%)
2位 ※日産・デイズ 14,294台(前月比96%)
3位 日産・ノート 13,769台(前月比92%)
4位 ※スズキ・スペーシア 13,620台(前月比131%)
5位 ※ダイハツ・ムーヴ 13,479台(前月比118%)
6位 ※ダイハツ・タント 12,911台(前月比106%)
7位 トヨタ・プリウス11,507台(前月比77%)
8位 ※スズキ・ワゴンR 11,460台(前月比113%)
9位 トヨタ・アクア 11,167台(前月比98%)
10位 日産・セレナ10,408台(前月比95%)
となりました。
普通乗用車ではノートが前月同様3位となりましたが、上位6台中5台が軽自動車という結果になりました。
トヨタ・プリウスは7位ですが前月比77%とフルモデルチェンジ後相変わらず苦戦気味。
実質燃費の面でも他モデルが追いついてきたことや、同一価格帯のクルマの車種も増えプリウス以外にも目がいってしまうのが現実なのかもしれません。
旧モデルのプリウスオーナーが乗り換え時も同社のC-HRへ流れたり、人気のSUVや小型車のノートや軽自動車へといった動きもあるのかもしれません。
マイナーチェンジでテコ入れするなど何かしらの施策しないとこの流れを止めるのは厳しい印象は拭えません。
3月の販売台数は日産 セレナに抜かれる可能性もあるのではないでしょうか。

新車販売総合、N-BOX が6か月連続トップ…上位6台中5台は軽自動車 2月車名別 | レスポンス(Response.jp)
https://response.jp/article/2018/03/06/306857.html日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会は3月6日、2月の車名別新車販売台数(速報)を発表。新型モデルが好調のホンダ『N-BOX』が、前年同月比13.3%増の2万2007台で6か月連続トップとなった。
その他

先月圏外から15位にランクインしたホンダ・N-ONEですが、今月は圏外になりましたが、今月も1,462台とほぼ変わらない台数売れてます。
N-ONEの目標月間販売は1,200台なのでマイナーチェンジ後この台数で売れ続けていけば良いですね。

他普通車では、ハイブリットを追加したステップワゴンが好調です。
2月は6,573台で昨年比7割増で12位と、マイナーチェンジ後思い切ったデザイン変更、スパーダにハイブリットの追加等で完全に息を吹き返してきました。
ミニバン勢では今後「e-POWER」を追加したセレナとステップワゴンが市場を引っ張っていきそうですね。
まとめ

スズキの新型スペーシア実質初月の売上は5位と、以外な結果でしたが2ヶ月目となる今回は前月比131%で3位と売上を伸ばしてきました。
この勢いが維持できれば来月は2位の日産・デイズと逆転する可能性も見えてきます。
気になるのはスペーシアとスペーシアカスタムとの販売比率の内訳です。
ホンダが以前発表した新型N-BOXとN-BOX Customの売上比率は44%と56%でN-BOXカスタムのほうが販売台数が多かった事例がありますが、スペーシアの場合はどうなのか。
街でも新型スペーシアを見かけるようなってきましたが、今のところ見かけるのはベーシックモデルの新型スペーシアのみ。
押し出し感が強すぎるスペーシアカスタムのデザイン的に万人受けは厳しい気がします。
筆者としてはターボモデルをベーシックのスペーシアに追加すれば結構ニーズがあるのになと感じます。
モデル末期で今年フルモデルチェンジが予定されている日産・デイズやダイハツ・タントは今後ジリジリと販売台数を落としていきそうな予感。
また、軽自動車と乗用車を合わせたランキングでは上位6台中、5台が軽自動車という結果になりました。
N-BOXは価格的にはN-BOXカスタムターボで純正ナビなどのオプションをつけると乗り出し価格は230万程になってしまうため、安いから売れているというわけではなく、実際に試乗して静寂性、乗り心地や走りで感動したり、最新安全技術など車自体の良さで売上を伸ばしているのでは無いかと感じます。
普通車も含めN-BOXを追い詰めるようなクルマを他社メーカー含めて今後出していってほしいですね!
今年気になるクルマとしては先日発売された「e-POWER」を搭載したセレナ。
価格は決して安くはないですが、N-BOXの販売台数を抜くのは難しいでしょうが、普通車のランキングでは1位をとれる可能性もあるんじゃないかと思っています。
素人考えではありますが、N-BOXに1リッターエンジンを積んだ普通車や、「e-POWER」を搭載した新型車なども面白いのではと思います
以上、2018年2月のランキングを分析してみました。
引き続き新車販売台数の月次の推移を見守っていきたいと思います。