タイヤ点検の重要性
自動車と路面の唯一の接点であるタイヤは、車体を支えると同時に、走る、曲がる、止まるという走行要素の核となる重要なパーツです。
空気圧や溝のすり減り、キズやひび割れなど、安全運転のために定期的なタイヤのチェックが重要になります。
■40%が整備不良という結果も・・・

ダンロップ タイヤ点検活動の様子(首都高 大黒PA)
ダンロップでは、2008年10月から年2回、全国47都道府県でタイヤ点検と安全啓発活動を「道の駅」やショッピングセンターで開催しています。
2016年の活動では、45会場で4159台のタイヤ点検を実施。その結果、タイヤの整備不良率は全点検台数の40.5%で、その内容は(重複含む)空気圧の過不足が25.2%と最も多く、続いて残溝不足が12.7%、タイヤ表面の損傷が6.6%、偏摩耗が6.1%という驚くべき結果でした。
■ 月に1度のタイヤ空気圧点検、6割が実施せず

ゴールデンウィークのドライブについての意識調査
日本自動車タイヤ協会は、2013年4月に20代から50代のドライバー男女400名を対象に「ゴールデンウィークのドライブについての意識調査」を実施しました。
ゴールデンウィーク前にどのようなメンテナンスをするつもりか尋ねたところ、「タイヤの空気圧点検」(57.3%)がトップで、以下、「洗車」(52.0%)、「車内清掃」(43.9%)と続き、タイヤの空気圧点検の意識が高いことがわかりました。
しかし、6割の回答者はタイヤの空気圧点検を月に1回以上実施しておらず、適正なタイヤ空気圧点検の頻度に達していなかった。
また、タイヤの空気圧が低下すると、燃費悪化につながると知っているのは全体の約3割程度にとどまり、節約を意識しつつも、適切なタイヤ空気圧による節約効果が十分に把握されていない現状が浮き彫りになっています。
タイヤ点検のやり方を動画で学ぼう
安全・安心なドライブのためにも、タイヤは定期的に点検が必要です。タイヤ点検の方法についてはダンロップが動画を公開しているので紹介いたします。

タイヤの点検 | ダンロップタイヤ 公式タイヤサイト【DUNLOP】
http://tyre.dunlop.co.jp/tyre/products/tyrecheck/ダンロップ公式「タイヤの点検」ページです。ここではタイヤの安全チェックポイントをご紹介します。定期的なタイヤ点検で、さらに安全で安心なカーライフを。
■空気圧の点検
タイヤの空気圧は適正値を保つことが肝心
適正な空気圧を維持することで、タイヤ本来の性能を最大限に活かすことができます。
月に1度は空気圧を点検するように心がけてください。タイヤの空気圧は車種やタイヤの種類によって適正値が異なります。適正値はドア付近やオーナーズマニュアルなどに表示されていますので、ご確認ください。
タイヤの空気圧が低い場合の影響
タイヤのたわみが増えて転がり抵抗が増し、燃費が悪化します。
偏摩耗などの要因となるため、走行性能が低下します。
タイヤの発熱量が過度になり、損傷につながります。
段差の乗り上げ時にコード切れを起こし易くなります。
タイヤの空気圧が高い場合の影響
トレッド面などが傷つきやすくなります。
センター摩耗(中央部だけすり減る現象)が起こり、タイヤ寿命が短くなります。
路面段差に過敏に反応するようになり、乗り心地が悪化します
■残溝
タイヤがすり減ると溝がなくなり、スリップサインが出ます。
なお、溝の深さ1.6mm未満のタイヤは使用してはいけないと法律で定められています。
スリップサインとは溝の深さが1.6mmを示す目安です。
溝がすり減ると
1. 濡れた路面でスリップしやすくなります
2. ハイドロプレーニング現象が起こりやすくなります
※ハイドロプレーニング現象とは雨の日などの高速走行中にタイヤが水の上に乗り上げてハンドルやブレーキが効かなくなる現象です。
■偏摩耗
タイヤの一部が偏って摩耗している状態を偏摩耗といいます。
偏摩耗が発生すると
1. 走行性能が低下します
2. ブレーキ性能が低下します
3. 他の溝が充分に残っていても使用できなくなることがあります
■キズ
タイヤの表面や側面にキズはありませんか?
路上の障害物や縁石などとの接触などにより、
タイヤに亀裂や釘などの異物が刺さっている場合があります。
キズが発生していると
1.パンクなどの原因になります。キズなどがタイヤ内部に達している場合は使用できません