目次へ戻る

トヨタ コースター|最新型の進化ポイントや特徴、キャンピングカーや中古車価格など

トヨタ コースター|最新型の進化ポイントや特徴、キャンピングカーや中古車価格など

進化し続ける次世代バス、トヨタコースター。性能から燃費やマイクロバスだけではない様々な魅力を紹介していきます。


トヨタ コースターとは?

トヨタ コースターはキャブオーバー型のマイクロバスです。
また乗員9名+1250kgもの積載能力を持つコースタービッグバンと呼ばれるバンボディも設定されています。
コースターはマイクロバスとしてはロケバスや幼稚園や冠婚葬祭時などの送迎バスとして広く活躍しています。

またキャンピングカーのベース車両としての人気も高くコースターベースのキャンピング仕様車も見かけることがあると思います。
そんなコースターは1963年に誕生したK170B系ライトバスをルーツとしており、その後1969年には初代コースターとしてRU18型が登場します。
その後も進化を続け、4代目の現行型B60/B70系は今日でもマイクロバスのスタンダードとして活躍しています。
コースターは2019年に50年を迎え、世界110か国以上の国で販売され通算55万台以上も販売されています。
日野自動車ではリエッセⅡとしてOEM販売されています。

2017年1月に約24年ぶりにフルモデルチェンジ!

1992年登場の3代目コースターは24年もの長きに渡り販売されました。
従来型とは異なる丸みを帯びつつも精悍で飽きの来ないプレーンなデザインは、マイナーチェンジを経ながらもあまり古さを感じさせないものでした。
そしてついに4代目コースターが発表となり、2017年1月に発売となりました。
そもそもマイクロバスとしての需要は使用するステージこそ多岐に渡りますが、多くの人を乗せ運ぶというシンプルな用途だといえます。

ほぼ完成されていた3代目コースターはモデル末期になっても不満のないものであり、約四半世紀に渡り販売されたものと言えます。
しかしながら外装デザインだけではなく、安全性能はやはり時代遅れのものとなってしまいハイレベルな快適性も求められる時代となりました。

そこで4代目コースターは内外装や安全性能、快適性などを現代のレベルへ一新して登場します。

フルモデルチェンジでの進化ポイントは?

4代目コースターは大幅にデザインも一新され、100%新造車だと思われることでしょう。
ところがシャシーやパワートレーンはほぼキャリーオーバーであり3代目の基本構造をそのまま踏襲しています。
24年前のシャシーとパワートレーンを今でも使うということは単純にコストダウンが目的ではなく完成度と信頼性の結果だといえます。

今回のモデルチェンジの最大のポイントはアッパーボディの剛性を向上したことで大幅に安全性と走行性能が向上している点とTSSなどの安全装備の設定です。
コースターがトヨタの人気のワゴン車ハイエースと決定的に異なることはラダーフレームと呼ばれるトラックのような堅牢な構造にあります。
そのタフなフレームはそのままにアッパーボディと呼ばれる車体の部分が一新されました。
ボディはルーフ、側面、フロアの「箱」部分の骨格をつないで一体化した環状骨格を採用しています。

また、強度の高い高張力剛板を採用しバスにおけるボディ強度の世界的な安全評価基準である「ECE基準R-66(ロール オーバー性能)」に適合した高剛性ボディとなりました。
VSC(車両安定制御システム)を国内ではマイクロバスクラスとしては全車標準装備として初採用し安全面においては現代のレベルにアップデートされています。
これによりコーナリング時の横滑りなどを電気的にコントロールして抑制し、車両走行時の安定性を確保しています。

「ファンクション&ホスピタリティ」と設定されたテーマに基づき室内空間も進化しています。
フロントウインドウの開口部は拡大され前方視界を拡大し、スイッチや物入れの配置を見直すことで視線の動きを最小限にした安全性の高いコクピットを実現しました。
乗員スペースは室内高を60mm高くして窓側は約40mm外側へ拡大しています。
サイドウインドウの上下高は50mmも拡大され乗員に開放感に優れ快適な移動空間を提供します。
乗降ドアのステップは奥行きが65mm拡大され乗降性を改善しました。
非常に細かな部分にまで改良が施されマイクロバスとしての魅力を一層増した車両となっています。
一方で電球式ハロゲンランプを全車に採用するこなど、従来通りのコンベンショナルなメンテナンス性を維持している点もマイクロバスならではの特徴です。

マイクロバスとしての特徴

コースターはマイクロバスの代表車種といえます。
国内ではライバルに日産のシビリアン、三菱ふそうのローザなどがありますがいずれも長きに渡り古いベースモデルを継続させながら販売されています。
コースターは24年ぶりにモデルチェンジされましたが、車体を完全に一新したものは他になく見た目と安全面の進化は飛びぬけています。

マイクロバスとしては見た目ももちろん重要ですが、最も重視される点は乗員の快適性と安全性、そして燃費性能などの経済性です。
新型コースターはこれらを重点的に改良し、マイクロバスとして重要なポイントを押さえることで不動の人気を確立しています。
コースターはトヨタの中で新たに発足した社内カンパニーであるCVカンパニーが開発と生産まで一貫して行います。
このCVカンパニーとしての初の商用車として登場したコースターには開発陣の熱き想いが注がれています。

発表当時には装備されていなかった安全装備は翌年2018年のマイナーチェンジで早くも標準装備化されました。
トヨタセーフティーセンス(プリクラッシュセーフティーシステム)、レーンディパーチャーアラート(車線逸脱警報)、オートマチックハイビームを装備の3つの装備により大幅に安全性を向上しています(幼児専用車除く)。
このように大胆かつ細やかにマイナーチェンジを繰り返し進化し続けることがコースターのマイクロバスとしての最大の特徴かもしれません。

様々なバリエーション展開

コースターにはオーソドックスなマイクロバス仕様だけでなくキャンピングカー(バスコン)としてのコースターやコースタービッグバンをベースとしたキャンピングカーやトランポ(トランスポーター)仕様などが存在します。
通常はマイクロバス仕様として24~29人乗りを設定し標準ボディとロングボディの2つのボディを持ちます。
正式にメーカーラインナップされる幼児専用車にも2タイプのボディがあり大人3人+幼児49人(ロング)、幼児39人(標準)の乗車定員となります。

変わり種とも言えるコースタービッグバンは現行モデルにも正式ラインナップされ、前方に9人の乗員スペースを確保して残りを積載スペースとした仕様です。
後部は観音扉が装備され、広大な荷室容量を誇ります。
主にこのビッグバンをベース車両としてバイクなど積み込むトランポ仕様や改造や架装によりキャンピング仕様が生まれます。
かつてはショートボディーなど様々なボディラインナップが展開されていましたが、現在はシンプルなバリエーション展開となりました。

キャンピングカー仕様

キャンピングカー仕様は初代コースターの頃から存在しました。
キャンピングカーとはまさしくそのままですが、車中泊などキャンプや旅行に適した装備を搭載した車両のことです。
キャンピングカーはそのいずれも改造車であることがほとんどでベース車両により大きく3タイプに分かれます。
コースターのようなバスを改造したバスコン(コンとはコンバージョンの略)、ハイエースなどをベースとしたバンコン、そしてカムロード(キャンピングベースのダイナトラック)のようなキャブコンです。
バンコンは乗用車の快適性を持ちますが居住空間が狭く、キャブコンは居住空間は広いものの乗り心地が悪いケースが多いのが特徴です。

そしてバスコンはその双方のメリットをうまく両立したもので快適性と居住空間の広さが特徴です。
コースターベースのキャンピングカーはコースタービッグバンをベース車両としている場合がほとんどで、室内を大幅に架装しています。
現行型のコースターは室内空間がスクエアになり拡大されたことで一層キャンピングベースとしては人気を拡大しています。
価格は車内の装備により大幅に変わりますが、ベース車両よりも500万円ほど高くなり1200万円~といった相場になっています。
新車のキャンピングカーは非常に高価であり、単純な装備代だけではなく綺麗に改造し仕上げる手間が金額に反映されています。

ビッグバン

コースタービッグバンはマイクロバス同様の車体でありながら、車内空間の前方のみを乗員スペースとして残りを積載スペースにしたその名の通りのビッグバンです。
その多くはキャンピングカーや大型の救急車、移動販売車などに改造されますが本来のバンとしてそのまま使用することあります。
トヨタの場合はバンといえばハイエースですが、ハイエースは積載能力はあまり変わりませんが荷物を積んでしまうと奥の物は取り出せなくなる場合があります。
室内空間が限られるため単純な物の輸送や、荷室空間の半分ほどを使って仕事車にすることになります。
当たり前ですがハイエースは荷物を積めば乗員は2~3名しか乗れません。

一方で重量のあるものを常時搭載するようなケースでは両サイドに棚を設置して荷物を積んでも車内を歩けるコースターは圧倒的な容積を誇ります。
それに加えて9名までの乗員も同時に運べます。
また基本的な構造がトラックに近いため数十万キロ走行しても故障が少ない点とボディの堅牢さはコースターの強みです。

その他仕様

幼児バス仕様の場合には「幼児専用車の車両安全性向上のためのガイドライン」に基づいた幼児の安全が確保されやすいシートが採用されています。
シートバックを高めに設定し、シートプロテクターにより万一の際の衝撃を緩和する構造になっています。

小さな子供は幼稚園バスのことは考えられないと思いますが、大切な我が子を乗せる幼稚園バスが新型コースターの場合には一層の安心感を得ることができるでしょう。
このように幼児専用車としての安全性にもコースターは高い配慮がなされています。
現行型には存在しませんが、かつてはコースターに「超ショート」と呼ばれる全長約5.5mのモデルが存在しました。
ショートボディの後端をさらにカットして短く改造した車両で、マイクロとはいえ大柄なコースターの短いボディは非常に不思議な違和感があります。

その魅力は高い快適性と積載能力はそのままにハイエースレベルのボディサイズに縮小されることで車体の取り回しや駐車場の問題がクリアになることです。
標準ボディのコースターではコンビニにはなかなか入れませんが、この超ショートであればコンビニにも入ることが可能です。
キャンピングベースとして現在でも中古車は人気で、自宅の駐車場にも停められる全長は絶対的な条件になることも多く唯一無二の車両でした。
残念ながら一度完成した車両をカットして改造する手法であったためコストがかかり、現行モデルではラインナップされていません。

新車価格と中古車価格

コースターの新車価格は幼児専用車が一番安く約612万円です。
これは他グレードに装備されている豪華な先進装備が省略されていることによるものと思われます。
幼児専用車は高速道路や長距離での使用が少ないため、これらの装備をカットして車両価格を手ごろにしています。

一方で最上級グレードのEXでは約884万円です。
豪華な装備が魅力で、ルームミラーまで電動化されシートはトリコットに合成皮革を組み合わせたものになります。
コースターは中古車市場においても流通量が多く、また価格も様々です。
例えば3代目コースターの20万kmオーバーの個体でも130万円程度の価格を維持しますし、キャンピング仕様の場合には中古でも1400万円ほどするものもあります。
特徴的なものは超ショートで、その人気の高さと個体の稀少性から走行距離が15万km前後になっても300万円ほどの高価格となっています。

燃費や免許について

2016

コースターは現在2タイプのディーゼルエンジンを搭載しており、国土交通省審査値の重量車モード燃費は8.8km/L~11.0km/Lとなっています。
燃費の差は乗車定員の差によるものが大きく、29人乗りのモデルが燃費が悪くビッグバンは燃費が良くなっています。
しかし基本性能に大きな差はないため、乗車人数や積載量により燃費が変化すると捉えておくべきでしょう。
現行型コースターは新たなボディの架装により重量が増しましたが、従来車と同じ燃費性能を維持しています。
また免許についても関心の高いところです。

関連する免許としては①普通免許(現行)、②中型免許(8t限定)、③中型免許の3種類となります。
マイクロバスとしては①も②も乗車定員10人までなので③の免許が必要です。
それではコースターは①や②の免許では運転出来ないのでしょうか?
答えは②であれば条件付きで運転可能です。
①の場合は車両総重量5t未満という条件があり、現行型では最も軽い標準ボディのビッグバンでも5,145kgで不可となります。
従来型のモデルであれば5tを切るものもあったため可能性はゼロではありません。
②の場合はビッグバンであれば乗車定員は9名で車両総重量も8tまででクリアしているため運転可能となります。
レンタカーとして借りる場合には③の中型免許以上が無いと基本的には運転出来ないといえます。

まとめ

新型コースターの進化ポイントと共に、様々なラインナップやマイクロバスとしての特徴などを解説してきました。
新車のマイクロバスを個人で購入する方はほぼいないと思いますが、中古のキャンピングカー仕様であれば価格も100万円台からありますので個人で購入し所有することも現実的な選択肢といえます。
免許の問題も注意が必要ですが、先進のボディを与えられた新型コースターは車としても魅力的な仕上がりで自らハンドルを握って運転してみたいですね。
運転することは難しくても、乗客として乗る機会もあると思いますのでその際には高剛性な環状骨格ボディなどを体感してみてください。

関連するキーワード


トヨタ コースター

最新の投稿


日産 オッティ(OTTI)とはどんな車?┃維持費や購入法を徹底解説

日産 オッティ(OTTI)とはどんな車?┃維持費や購入法を徹底解説

オッティを購入しようかどうか迷っているけど詳細が良く分からず悩んでいるという人はいませんか?実は、日産のイメージが強いオッティですが、三菱自動車工業からのOEMで出来ていた車なんです。この記事では、オッティがそもそもどんな車なのか、維持費や購入方法なども含めて詳しく解説しています。是非、記事の内容をご覧いただきオッティを購入する前に参考にしてください!


【違反走行をしないために】知っておくべき道路の路肩に関する規制

【違反走行をしないために】知っておくべき道路の路肩に関する規制

車を運転する人も自転車に乗る人も。みなさんの身近にある道路のすぐ傍にある路肩。実は知らないと警察に捕まってしまうかもしれない規制があることをご存知でしょうか。本記事では改めて、知らないと損するかもしれない、路肩に関連した規制と豆知識についてご紹介しています。


根強い人気があるトヨタの高級セダン クラウン┃中古価格やスペック等 一覧

根強い人気があるトヨタの高級セダン クラウン┃中古価格やスペック等 一覧

クラウンの歴史は古く、60年以上の歴史を持つトヨタの人気車種です。トヨタのクラウンは時を超えて常に、時代とともに挑戦し続けています。初めて発売が開始された1955年から現行のモデル全ての特徴や車のスペックに中古車価格などを分かりやすくまとめました。これからトヨタの「クラウン」を検討している方は、是非参考にしてみてください。


北海道の新千歳空港周辺の駐車場情報21選!料金は?予約はできるの?

北海道の新千歳空港周辺の駐車場情報21選!料金は?予約はできるの?

北海道の新千歳空港。観光客が多く訪れるイメージですが、北海道から外に出る人にとっても大事な場所です。特に車移動が多い北海道では駐車場に車を置いて飛行機を利用する人も多いはず。いざというときのために料金が安い、予約ができる、新千歳空港の近隣の駐車場を把握しておきましょう。


アウディ S1とはどんな車?┃維持費や中古の購入方法を解説

アウディ S1とはどんな車?┃維持費や中古の購入方法を解説

「せっかく車を買うならアウディ S1に乗ってみたい」 「アウディって高いイメージがあるけど実際にその費用に見合うだけの満足感を得られるの?」このようにアウディ S1を購入しようかどうか迷っているけど詳細が良く分からずお悩みではないですか?この記事では、アウディ S1がそもそもどんな車なのか、維持費や購入方法なども含めて詳しく解説しています。是非、記事の内容をご覧いただきアウディ S1を購入する前に参考にしてください!