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安心・安全・走りやすさを求めた日野 デュトロ┃中古価格やスペック等 一覧

安心・安全・走りやすさを求めた日野 デュトロ┃中古価格やスペック等 一覧

日野の「デュトロ」は「トン・トン・トン・トン・ヒノノニトン」というCMフレーズでお馴染みの小型および普通トラックです。デュトロは単なるトラックだけではなく、ルートバンやミキサー、冷凍・保冷バンなど、ビジネスを強力に支援するラインナップを揃える点で特徴的です。今回はそんな日野デュトロのスペックや口コミ、価格などをご紹介します。


日野デュトロとは?

日野自動車が販売している「デュトロ」は1999年に初代モデルが売り出された車です。その名前は「Dramatic & Urbane Transport Offer」という英語のフレーズの頭文字から取られており、「ドラマチックで洗練された運搬・輸送の提供」という意味があります。
もともとデュトロは中型トラックであったレンジャーをデザインし直し、より小型で使い勝手の良い小型トラックに作り替えた車でした。また、デュトロの前身にあたるレンジャーはダイハツ製またはトヨタ製のトラックのOEMモデルであったため、21年ぶりに発売された日野の自車製造車両という点でも注目すべき車です。

大型車両の製造で名を馳せる日野自動車が販売しているだけのことはあり、街を歩けば宅配業や建築業など様々な業種で活躍するデュトロを見ることができます。また、海外でも非常に高い評価を得ており、世界中で愛されるベストセラー車種です。

日野デュトロの前身だったレンジャー2・3

1943年に東京瓦斯電気工業の自動車部門が「日野重工業」として独立しました。現在の日野自動車株式会社につながる日野重工業は第2次大戦中からトラックなど大型車両の製造を得意としていました。戦後は普通乗用車を発売していたこともありましたが、現在ではバスやトラックなど大型車両の販売に実績があります。

トラックメーカーとして日野の名前を特に高めた車種が1963年に発売された「レンジャー」でした。レンジャーは高い耐久性と確かな走行性能を持っていたため、人気を集めたモデルです。1978年に発売されたレンジャー2はダイハツのデルタトラックのOEM供給モデルであり、1980年に発売されたレンジャー3も同じくデルタトラックのOEM車両でした。1995年にはそれまでと異なり、レンジャー3はトヨタのダイナのOEM供給モデルの名称として使われます。レンジャー2は2t積み車、レンジャーは3t積み車という違いがあったものの高い耐久性と走行性能を持つ点で共通していました。
現在6代目を数えるレンジャーは派生したデュトロと似て耐久性および走行性能に優れる特徴を持ちますが、中型トラックである点が最も大きな違いです。

【初代】エアバッグが標準装備だった日野 デュトロ

1999年にはレンジャー2および3を前身として、「デュトロ」が発表されました。

デュトロはトヨタと日野自動車が共同開発を行った車両で、当時三菱といすゞが大きなシェアを持っていた小型トラック業界に食い込む狙いがありました。

デュトロは新たな市場を開拓するべく、革新的な設計がなされています。例えば、エアバッグが標準装備された他、シングルキャブやダブルキャブならびにロング車仕様など様々な車体が用意されていました。

2003年には小型トラック初の試みとなるハイブリッド車が作られたのも初代デュトロの特徴です。さらに、2004年にはフロントバンパーにもエアバッグが設置され、歩行車の衝突時のダメージを軽減できるようになりました。

デュトロは取り回しのしやすさや扱いやすさが好評を博し、初代モデルのまま12年の間販売されています。

【2代目】ハイブリッド車も登場した日野 デュトロ

2011年にデュトロは現行モデルである2代目にフルモデルチェンジします。2代目モデルへのモデルチェンジにあたっては、海外でも人気を得ていた実情から国際的に販売できる車というコンセプトで作られました。

そのため、車体形状は全面的に見直しが行われ、より広く人気を得やすい形となっています。さらに、初代モデルでも実装されていたハイブリッド性能が強化されました。車体形状の変化により空気抵抗が少なくなり、かつ新型ハイブリッドエンジンに換装されたことで、2代目デュトロは初代モデルより4割ほど燃費性能が向上していると言われています。

2代目デュトロは初代と同じく、様々なラインナップをそろえています。2t車として一般的な形状のカーゴや、より多くの人員が乗れるダブルキャブ、バンタイプのルートバン、その他にもダンプ、ミキサー、VQアルミバン、ドライバン、冷凍・保冷バンなどが用意されています。業務形態に合わせて幅広い運用ができる点もデュトロの魅力の一つです。

2代目デュトロの特色の1つに、先進安全支援システムがあります。デュトロに搭載されて先進安全システムは、低速時にブレーキを作動させる「PCS(衝突被害軽減ブレーキシステム)」、車線から外れると警報を行う「車線逸脱警報」、横滑りを防ぐ「VCS(車両安定制御システム)」、走行安定性を高める「TCS(トラクションコントロール)」などがあり、どれも有用なものばかりです。

商用車として公道を走る機会の多いデュトロは、先進安全システムが難を逃れさせてくれる場合も多いことでしょう。

現在に至るまで2代目デュトロはマイナーチェンジを受けるだけに止まっています。

主なマイナーチェンジを挙げると、2013年5月の電動パーキングブレーキのハイブリッド車などへの追加、2015年4月の電動パーキングブレーキの全車種への実装、2015年4月および2017年4月に行われた先進安全システムの追加などがあります。

日野 デュトロのスペック・燃費

日野デュトロのスペックは以下の通りです。

「デュトロ」(シングルキャブ、標準長)
乗車定員:3名
全長:4,685mm
全幅:1,695mm
全高:1,980mm
荷台長:3,115mm
荷台幅:1,615mm
荷台高:380mm
最大積載量:2.0t
ホイールベース:2,525mm
トレッド前/後:1,400/1,245mm

車両重量:2,430kg
車両総重量:4,595kg

最高出力:150ps(110kW)/2,500rpm
最大トルク:43kg・m(420N・m)/1,400rpm
エンジンの種類:直列4気筒直接噴射式
総排気量:4,009cc

燃料タンク容量:70L
使用燃料:ディーゼル
JC08モード燃費:12.2km/リットル

最小回転半径:4.8m
駆動方式:FR
トランスミッション:5速AT

デュトロの燃費は7.3km/L~13.2km/Lです。他社の同クラスのトラックでは、トヨタのダイナカーゴは8.1~12.4km/L、日産のNT450アトラスは12.0~12.8km/Lであり、比較するとデュトロの燃費は標準程度と言えます。

実燃費は5km/L~8km/L程度とこちらも標準の数値で、ユーザーからの評価も悪くありません。

日野 デュトロのエクステリア

デュトロのエクステリアは他のトラックと比べて、やわらかいデザインが特徴的です。トラックはフロントマスクが大きいため、フロントマスクの印象が全体の雰囲気を左右します。

その点、デュトロのフロントマスクは丸みを持たせて作られてあり、どこか安心できるデザインに仕上がっています。加えて、デュトロの白を基調としたカラーも穏やかさを感じさせる役に立っており、シルバー塗装のトラックと比べると威圧感はほとんど無いと思います。

また、黒でまとめられた足回りは全体の印象を引き締めています。足回りが目立つ車は自己主張が激しい印象を受けがちですが、その点デュトロは全体的に控えめなイメージを保っています。

トラックにありがちな威圧感あふれる重厚さを求める人にはデュトロは合わないかもしれません。しかし、長年にわたって飽きずに使い続けられる品の良さがデュトロにはあります。

日野 デュトロのインテリア

デュトロのインテリアには華美な点は見られません。ユーザーによっては「安っぽい」と評されることもありますが、質実剛健と言うこともできるデザインです。デュトロのインテリアには高級感はありませんが、商用車として使われることが多い車なので意図的にチープに見えるような内装に仕上げられているのかもしれません。泥やほこりがつきやすい職場での使用を考えてか、デュトロに使われている内装は汚れが目立たず掃除もしやすくなっています。

デュトロのインテリアデザインは実用性を重視して作られているため使いやすいと評判です。車内には 飲み物やA4サイズバインダーにも対応した収納スペースが13ヶ所(ワイドキャブの場合)も用意されており、仕事道具などをうまく収められます。 手狭になりがちなトラックの乗用スペースもデュトロなら余裕をもたせられます。
収納スペースの他にも、可倒シフトレバーやアシストグリップ、灰皿、コートフックといった快適装備が用意されており、車内の快適性が高められています。デュトロは乗り心地を高められるべく様々な工夫がなされており、メーカーの細やかな配慮を感じられます。

日野 デュトロの価格

デュトロの新車価格は車体形状やオプションによっても異なってくるため、新車価格ははっきりしていません。ただ、新車価格の目安としては250~500万円程度のようです。もっとも、自動車運搬用のデュトロなど特殊用途車の中古車価格が1,000万円を超えている場合もあるため、前述の新車価格はカーゴなど一般的なモデルの価格であると予想できます。

デュトロの中古車価格は29~1,242万円と非常に幅広くなっています。デュトロは商用モデルとして長らく使われてきたため流通台数が多く、中古車市場ではさまざまな種類のモデルを探せるでしょう。数あるデュトロの中古車でも最も安いモデルは、カーゴなど一般的な車体形状で年式が多少古いものです。一方、高所作業車やバキューム車など特殊な改造が施されているモデルは値段も高くなりがちです。とはいえ、それらの特殊用途車を新車でオーダーした場合に比べると、中古車市場では安く購入できることは確かです。職場で使いたい車がある時は、デュトロがあなたの強い味方となるでしょう。

【リコール情報】日野 デュトロの中古車を買う際は注意!

2019年1月に日野自動車はデュトロのリコールを発表しました。リコール対象はデュトロをはじめダイナやトヨエースなど日野が手がけるその他の車両も含まれており、対象車種は2011年7月2日から2017年7月4日までに製造された車種です。

リコールの理由は、ハイブリッド車に搭載されているトランスミッションの動作不良のために最悪走行不能に陥る可能性があるというものでした。幸いこれまでに事故は報告されていませんが、最寄りのディーラーに報告して早めに対処してもらいましょう。

同じく2019年1月に、「デュトロ ウイングバン」などのウイング装着車のリコールが発表されたこともありました。ウイングバンとはデュトロのラインナップの一つで、貨物部分にウイング式のドアが備え付けられているモデルです。このリコールは2014年8月6日から2018年9月15日に製造されたものが対象車両となっており、油圧ピストン部分の気密構造が不適切なためウイングドアがひとりでに下がる可能性があるために申告されました。

なお、このリコールは(株)日本トレクスによって申し出がなされたもので、同じくデュトロを使った他企業のウイングドア採用車両には不具合はありません。

上記の情報の他にも、デュトロの中古車を購入する際にはリコール対象に含まれていないか確認するようにしましょう。

例えば、パーキングブレーキが勝手にはずれる可能性があったため、2017年4月に2006年9月29日から2017年3月31日製造のデュトロを対象としてリコールが行われたこともありました。 その前には、パーキングブレーキや燃料フィルターケースの不具合のため、2006年9月29日から2016年11月25日に製造された車両を対象とするリコールが2017年2月に発表されています。

この他、2015年10月には燃料遮断弁などの不具合を理由として、2014年9月には燃料フィルターの素材強度などを原因としてそれぞれリコールが発表されています。2013年9月には(株)極東開発工業がテールゲートリフタ搭載車のリフタ部分のリコールを申告し、2012年1月にはデュトロ全車種のエンジンコンピュータの不具合を原因としてリコールがなされていもいます。この他にもリコール情報は存在しているため、購入を考えている中古車がリコール対象車種に該当するかニュースをチェックしてみてください。

リコール情報が多いとユーザーとしては不安を覚えますが、裏を返せば自動車へのチェック体制が正常に機能している証拠です。度重なるリコール情報はメーカーの安全への熱心な取り組みを表しているとも言えます。

まとめ

デュトロはパワフルな走行性能と頑丈な車体が愛されており、商用車として多く使われています。デュトロによって社会生活の少なくない部分が動いているとも言えるでしょう。

もしあなたがデュトロの購入を検討しているなら、妥協せずに最良の一台を選んでみてください。きっとデュトロは長い年月にわたってその性能を発揮してくれます。デュトロがあれば、あなたのビジネスがさらにはかどること間違いありません。

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