スズキの本格派 軽クロスカントリー「ジムニー」

1970年に発売開始されたスズキのジムニーは、今長い歴史を持つ軽クロカンです。
2018年7月にフルモデルチェンジが行われた4代目ジムニーは、従来のモデルよりもさらなる悪路走破性能と快適空間を実現しました。
また、普通車として展開されているジムニーシエラも同じタイミングでフルモデルチェンジが行われています。
ジムニーの最大の特徴は、強固なラダーフレームを採用した本格派SUVだということです。
悪路において高い走破性を実現し、日常の走行もこなします。
また軽自動車になるので購入後の維持費が普通車と比較して安く、セカンドカーとしても人気の車種となっています。
■新型ジムニーが2018年に発売

ジムニーシエラ
ジムニー新型が2018年7月に発売されました。
先代は1998年に登場しており、20年ぶりにフルモデルチェンジされました。新型もラダーフレームを継続採用し先代以上のボディ剛性と安定した悪路走破性を発揮しています。
また、スズキの最新の安全運転支援機能である「デュアルセンサーブレーキサポート」を搭載しており安全性能もさらに向上しています。
さらに、Sエネチャージシステムを採用し、燃費性能も従来よりも高水準になっています。
内外装も特徴的で、角がったスクエアなデザインが目を引きます。レトロ感のあるデザインはシンプルかつ機能的で長く乗り続けられる飽きのこない車と言えます。
グレードはXC/XL/XGの3つでカラーバリエーションは13色もありますので、自分にぴったりの車をチョイス出来ます。
また、新型ジムニーの発売と同じタイミングでジムニーシエラも発売が開始されました。軽自動車のジムニーに対して、ジムニーシエラは普通車です。
それぞれの車に内外装の大きな違いはありませんが、ジムニーにスズキの軽自動車向け最新エンジンの「R06A型」が採用されたのに対し、ジムニーシエラには、新開発のK15B型エンジンが搭載され、従来型よりも排気量がアップしたことで、動力性能が向上しています。
スズキのジムニー 基本スペックと燃費

・LJ10型(1970~1972年)
1970年に発売を開始したジムニーの初代モデルです。トランスミッションは4速マニュアルで、トラックに使用されるリーフリジットというサスペンションを装備していることが当時は当時は印象的でした。
【LJ10ジムニー詳細】
全長×全幅×全高:2,995mm×1,295mm×1,670mm
車両重量:600kg
エンジン:空冷直列2気筒
排気量:359cc
・LJ20型(1972~1976年)
マイナーチェンジが施され、1972年に発売されたLJ20型からは、空冷式から水冷式エンジンに変更されました。また、幌トップのグレードだけでなく、バンのモデルも追加されて快適性がアップしました。
【LJ20ジムニー詳細】
全長×全幅×全高:2,995mm×1,295mm×1,670mm
車両重量:625kg
エンジン:空冷直列2気筒
排気量:359cc
・SJ10型(1976~1981年)
軽自動車の規格の改正があり、排気量がアップしたモデルが1976年から販売されてSJ10型です。
エンジンは、LJ50型の水冷直列3気筒エンジンで、排気量が539ccにアップしました。
【SJ10ジムニー詳細】
全長×全幅×全高:3,170mm×1,395mm×1,845mm
車両重量:675kg
エンジン:水冷直列3気筒
排気量:539cc
・SJ30型(1981~1987年)
1981年にフルモデルチェンジされた2代目モデルです。ホイールベースが2,030mmに伸び、全長も少しだけ伸びています。
【SJ30ジムニー詳細】
全長×全幅×全高:3,195mm×1,395mm×1,710m
車両重量:690kg
エンジン:水冷直列3気筒
排気量:539cc
・JA71型(1984~1990年)
4サイクルエンジンが初めて搭載され、ターボも装備されたモデルです。トランスミッションも5速マニュアルへと1速増えて高速走行もより改善されました。
【JA71ジムニー詳細】
全長×全幅×全高:3,195mm×1,395mm×1,670m
車両重量:780kg
エンジン:水冷直列3気筒ターボ
排気量:543cc
・JA11型(1990~1995年)
1990年から販売されたJA11型は、現在の軽自動車規格に合わせたモデルで、エンジン排気量が660ccにアップしたほか、ボディサイズも拡大しました。トランスミッションには初めてオートマチックが採用され、3速ATが搭載されている点が特徴的です。
【JA11ジムニー詳細】
全長×全幅×全高:3,295mm×1,395mm×1,670mm×
車両重量:820kg
エンジン:水冷直列3気筒ターボ
排気量:657cc
・JA12・JA22型(1995~1998年)
1995年に発売されたJA11、JA22型のジムニーは、サスペンションが現在の3リンクコイルリジットになって、乗用車化が進んだモデルです。また、3代目ジムニーに搭載されているK6Aエンジンが初登場しました。
【JA12・JA22ジムニー詳細】
全長×全幅×全高:3,295mm×1,395mm×1,670mm
車両重: 890kg
エンジン:水冷直列3気筒ターボ
排気量:657cc
・JB23型(1998年〜2018年)
1998年に発売したJB23型ジムニーは、2018年のフルモデルチェンジまで20年愛され続けたモデルです。5ナンバーの乗用ワゴンのみのラインナップで、従来あった幌やバンモデルはなくなりました。
標準グレードの「XG」と上級グレードの「XC」のラインナップになっています。
【JB23ジムニー詳細】
全長×全幅×全高:3,395mm×1,475mm×1,680mm
車両重量:970kg
エンジン:水冷直列3気筒ターボ
排気量:658cc
※上記の情報は中古車情報サイト カーセンサーほか複数の中古車情報サイトの情報をお借りしています(2019年4月現在)
今後の進化に期待されるジムニーの魅力

ジムニーは登場から根強いファンに愛され続けてきました。その魅力は高い走破性とシンプルで魅力的なデザインといえるでしょう。
■軽自動車でありながら悪路も走れる走行性能
新型ジムニーは悪路走破性に強いプライドを持っています。
舗装路の走行性能の向上だけでなく、悪路走破性がこの車の価値であり、どのような環境でも快適に走行出来るよう毎度改良が加えられています。
2018年モデルでは、基本的なメカニズムは従来と同様であるものの、新しいエンジンやサスペンションに改良が加えられ、これまで以上の性能が発揮されています。
■機能的で無駄をそぎ落とした硬派なデザイン
ジムニーのデザインは視認性と操作性が高さを重視した、非常にシンプルながら洗練されたものになっています。
ドライバーが快適に運転出来るように配慮された前席はサポート性が高く、運転効率を確実に支えています。
ジムニーの口コミや評価
JA11とJB23から乗り換えました
乗り心地がかなり良くなってビックリしています
釣り、プチキャンプメインの使用のためか燃費が結構いいです(リッター18くらい)
操縦安定性も大幅にアップした。先代は一般路でも常に路面からの影響で直進性が乱され、ステアリングをしっかりと握って修正をしなければならなかった。だが新型は直進安定性が一気に向上し、ステアリングに手を添えるだけで、かなりリラックスして走れるようになった。これはステアリングダンパーを装着した効果でもある。リジッドサスペンションのためよくできた乗用軽モデルほどの直進安定性はないが、許容範囲に収まっている。
乗り心地は軽自動車のSUVとは思えないほどしっかりとしている。これもフレームがしっかりしたことの効果だが、それに加えてボディマウントゴムの変更が効果を発揮。フレーム車はどうしてもマウントによっても乗り心地が左右されてしまう。そのためジムニーは力が掛かる方向によって剛性が変化する設計にした。縦方向の入力のショックをいなして優しい乗り心地を実現。それでいてステアリング操作とボディの動きに大きな時間差がないのがいい。
乗り心地の良さがどれもうかがえる高評価となっています。
ジムニーの新車・中古車価格
ジムニー新型の新車価格は145万円〜184万円ほどとなっています。
また、気になる中古価格ですが、状態やグレードによりますが約170万円~300万円ほどのようです。
※車情報サイトResponse 中古車情報調べ(2019年5月現在)
中古価格だからといって、ものによっては新車よりも車両価格が高くなっているので、購入の際は気を付けましょう。
まとめ

ジムニーは、軽自動車ではあるものの、街乗りでも悪路でも快適に乗りこなせる定番モデルです。
1998年から今でもモデルチェンジを継続し進化を続けるこの車、買い替えの機会に検討してはいかがでしょうか?