スズキ アルトとは

スズキ アルト
スズキの軽自動車です。ワゴンRの発売までスズキを代表する軽自動車でした。同年代に発売されていたダイハツのミラとは、ライバル関係にあった車です。
アルトシリーズは国内累計500万台を販売し、昨年2019年には販売開始から40周年を超え長く愛されているモデルです。(世界的には1,000万台)
初代モデルは、1979年に軽乗用車フロンテの商用版姉妹車として「節税型軽自動車」というジャンルを生み出し、その後の軽自動車の流れを変えた一台となりました。
2020年の現在においても、生産販売され続けている息の長いスズキのヒット商品といえるでしょう。
ワゴンRとともにスズキを代表するアルトです。そのモデルとシリーズにはスポーツタイプも存在し、多くの女性ユーザーからいわゆるヘビーユーザーまで幅広いニーズに応えられるモデルでした。
スズキ アルトの特徴

スズキ アルトX
アルトは低価格で購入しやすい軽自動車の一台と言えます。使い勝手の良さが、人気がある秘訣です。
アルトはその低価格や安全性能の充実により、その販売を日本国以外ではインド・中国・パキスタンなどに生産拠点を構え、欧州各国やアジア諸国・中東・南米など世界中のユーザーに愛されました。
アルトの生産30年を迎えた2009年には、驚くことに世界累計販売台数1,000万台を突破しました。
また、その愛くるしいスタイルや極端に押さえられた販売価格などにより、多くの女性ユーザーを獲得しているのも大きな特徴かもしれません。
アルトはスズキがかつて販売していたフロンテの姉妹車として、軽ボンネットブームの火付け役となった車とも言えます。
アルトの名前の由来はイタリア語で「優れた」、「秀でた」という意味の言葉から名付けられています。言葉通りの評判を得ている車と言えます。
基本的な新型アルトのモデルはF・L・S の3種類で、それぞれ2WD・4WDのラインナップがあり、S アップグレードパッケージ装着車などもラインナップされていて選択肢は多く存在します。
アップグレードモデルには、ディスチャージヘッドランプ・キーレスプッシュスタートシステム・電動格納式リモコンドアミラー[リモート格納]・ステアリングガーニッシュ・チルトステアリング・エアコンサイドルーバーリング[サテンメッキ調]があります。
他には、エアコンセンタールーバー[サテンメッキ調]・インサイドドアハンドル[シルバー]・メッキバックドアガーニッシュ・イモビライザーなど、エクステリアにも配慮された装備が追加されます。
エントリーモデルのFモデルではトランスミッションに5MTと5速MTに加えて、クラッチやシフト操作の不要な2ペダル式MTの5速AGSとなっており、それ以外はCVTが採用されています。どのモデルにも4DWの設定があり、嬉しい選択肢と言えそうです。
基本モデル以外にも、スズキ セーフティ サポート装着車やアップグレードパッケージ装着車などがあり選択肢は決して少なくありません。好みや予算に合わせて選ぶことが可能です。
■スズキ アルトのエクステリア

スズキ アルト X
アルトのエクステリアの特徴は、初代の発売以来一貫してシンプルなスタイルがとられ続けている事で、エクステリアのみならず軽量化という点にも大きく貢献していることも特徴の一つです。
シンプルで加飾に頼るのではなく、ボディ本体の造形で今までに無いプロポーションを追求する、という手法はアルトに関して言えば成功しています。
シンプルを基本として全高を低く抑えフロントからリアまでのラインは、流れるようなルーフラインを形成し、特徴的なヘッドランプと相まって一目でアルトと分かる造形を形作っています。
後方視界も十分なリアは、アルトのエクステリアを際立たせることにも成功していると言えるのではないでしょうか。
■スズキ アルトのインテリア

スズキ アルトX
ゆったりとした横長のレイアウトで、空間を広く感じさせる事をテーマに設定されています。視覚的にもシンプルな配置で、リラックスして運転できることにこだわっています。
これはスズキのコンセプトでもある、「心がほっと落ち着く、スタンダードなデザイン」というものに基づいて設計されている結果です。
シックで落ち着いたモノトーンの室内空間のデザインは、まさに「心がほっと落ち着く」という点で成功しています。
シンプルでありながら使いやすさと快適さという、一見相反するテーマを見事に実現しています。アルトのインテリアは、使い勝手の良さと便利さにこだわった結果です。
スズキ アルトの性能

スズキ・アルト改良新型
「スズキグリーン・テクノロジー」とは環境に配慮しながら、さらに便利で楽しい車を実現することを目指し、新技術を盛り込んだ車作りを推し進めている事です。アルトもこの一環に沿い、製造されています。
「スズキグリーン・テクノロジー」は、ハイブリッド・マイルドハイブリッド・S-エネチャージ・エネチャージ・デュアルジェットエンジン・ブースターデュアルジェットエンジン・新アイドリングストップシステムを組み合わせています。
また他には、エコクール・テクト・ハーテクト・リーンバーン制御などのテクノロジーも組み合わせて「環境に配慮しながら、さらに便利で楽しいクルマを実現する」をテーマに配慮されたものの事を言います。
ene-CHARGE
減速時に発生するエネルギーを利用してオルタネーター(発電機)で発電し、鉛バッテリーとリチュームイオンバッテリーの二つのバッテリーを充電します。
その発電で得た電力を電装品などに供給する事により、発電に使われていたガソリン消費を最小限に抑えることで、経済的で快適な走りの実現に貢献しています。
IDLINGSTOP
減速時にアクセルペダルから足を離すとエンジンにガソリンの供給をストップし、ブレーキペダルを踏み込んで時速約13km以下になるとエンジンを自動で停止するアイドリングストップは、無駄なガソリン消費を極限まで抑え、低燃費の向上に貢献します。
ENERGY MANAGEMENT
「スズキグリーン・テクノロジー」が色々なシーンで作動し、エネルギーを効率よくマネージメントします。
走行を始めアイドリングストップシステムが作動可能な状態になると、アイドリングストップランプが点灯し、燃費効率が良い運転状態になるとメーターの色がブルーからグリーンへ変わり状態を知らせてくれます。
■スズキ アルトのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,475mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,460mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 610kg | |
燃費 | JC08モード:27.2km/L | |
エンジン種類 | 水冷4サイクル直列3気筒 | |
最高出力 | 36kW(49PS)/6,500rpm | |
最大トルク | 58N・m(5.9kg・m)/4,000rpm | |
駆動方式 | 2WD(前2輪駆動) | |
トランスミッション | 5MT |
■スズキ アルトの新車価格
スズキアルトの「F」シリーズには、6つのバリエーションが用意されています。このバリエーションはミッションの種類などによるものと、スズキ セーフティ サポート装着の有無によるものです。
ここでは、「F」シリーズのメーカー希望小売価格を紹介しましょう。2WD・5MTは、2輪駆動のマニュアル5段変速車で785,000円です。
4WD・5MTは、4輪駆動のマニュアル5段変速車で883,000円です。2WD・5AGSは、2輪駆動の5段変速のAGS車で785,000円です。
4WD・5AGSは、4輪駆動の5段変速のAGS車で883,000円です。いずれも100万円以下で収まるので、予算が少ないけれどもう一台車が欲しいときなど経済的ではないでしょうか。
なお、AGSはスズキが独自に開発を行ったクラッチとシフト操作を自動で行う新トランスミッション、AGSはオートギアシフトの略です。 ※価格はスズキ公式サイトより(2020年9月現在)。
■スズキ アルトの中古車価格
スズキアルトの中古車の価格帯は0.1〜310.0万円で現行モデルの中古車平均価格は69.6万円です。価格が上の車種はオプションや後付けパーツなどが多彩に搭載されているため、標準的な新車価格よりも高めになります。
2020年式の660Lは本体価格62.9~83.9万円(届け出済みのみ仕様車)、2020年の年式の660Fのオートギアシフト付きの本体価格が62.8~79.8万円、660Fで5速MT・キーレスディーラー試乗車で69.5万円などがあります。
※情報は車情報サイトresponse中古車価格より(2020年9月現在)。 いずれも100万円以下で購入ができますので、軽自動車を購入したい人におすすめです。
まとめ

スズキ アルト X
新型アルトもやはり低燃費・低価格を維持しました。安心のセーフティ機能や環境面への配慮がなされ、より快適にさらに便利に進化しています。
価格も100万円を切るモデルも存在し、お求めやすい価格設定になっています。タウンユースや女性にお薦めの一台という事は間違いない車なのではないでしょうか。