コンパクトSUVの注目株「ヤリスクロス」、室内も魅力満載
《画像提供:Response 》トヨタ ヤリスクロス
SUVの使い勝手の良さやアクティブなイメージは魅力的ですが、大型のモデルでは取り回しが面倒に感じてしまうシーンもありそう。狭い道路や駐車場も少なくない日本で乗るなら、コンパクトSUVがお気に入りという方が多いようです。
実際、市場で人気を得ているのは5ナンバーサイズのものや、3ナンバーサイズでも全長をコンパクトに切り詰めたモデルが多め。中でも「トヨタ ヤリスクロス」は、2020年登場のブランニューモデルながら、すでにコンパクトSUV界の台風の目となっているほどに人気を得ているモデルです。
ヤリスは、ヴィッツの海外市場向け車名として用いられていた名前。日本では新鮮味のある車名で登場したヤリスクロスですが、デザインや開発が欧州主導だったということで、洗練されたデザインや都市部でも使いやすいサイズが特徴の車となっています。
エクステリアも魅力満載ですが、実際にヤリスクロスを愛車にしたなら、普段見つめたり触れ合ったりするのはそのインテリア。だからこそ、ヤリスクロスのインテリアへの注目度も高めですよね。
この記事では、ヤリスクロスの見どころ満載のインテリアを詳しくご紹介していきます。
■ヤリスファミリーは販売絶好調!「ヤリスクロス」の人気も貢献
《画像提供:Response 》トヨタ ヤリスクロス(左)、GRヤリス(中)、ヤリス(右)すべて海外仕様車
2020年7月から登録車月間販売台数ランキング首位を独占しているほど、圧倒的な人気を誇るヤリス。
このランキングには少しだけカラクリがあり、ランキング上の「ヤリス」はコンパクトハッチバックのヤリスだけでなく、ホットハッチのGRヤリスや、ご紹介しているコンパクトSUVのヤリスクロスといった派生車種も「ヤリスシリーズ」として集計がされています。
ヤリスクロスはヤリスシリーズの中で販売台数のおおよそ5割弱を占めるとされており、単独車種としてはランキング首位にはならないものの、それでもSUVとしては登録車トップクラスの売れ行きを示していることがわかりますね。
まずは、トヨタ ヤリスクロスの魅力をおさらいしよう
■洗練のエクステリアデザイン!都会派SUVの最適解かも
《画像提供:Response 》トヨタ ヤリスクロス
スポーティでコロっとしたデザインが人気を博しているヤリスとの共通性もところどころに感じられるヤリスクロスですが、ヤリスよりもノーズ部が分厚くタフなイメージになっており、SUVらしい力強さもしっかり演出されています。
タイヤが四隅でしっかり踏ん張っている安定感のあるフォルムに、流れるようなキャラクターラインを厳選して配置したサイドからリヤにかけても躍動感が感じられますね。リヤでは、車両幅いっぱいにテールランプが配置されており、モダンな装いです。
ヤリスクロスの洗練のエクステリアデザインは、都市部や郊外、オフロードまでしっくりと似合うような、都会派SUVの最適解のようなデザインとなっています。
■駐車も楽々!取り回しやすいボディサイズがうれしい
《画像提供:Response 》トヨタ ヤリスクロス
全幅こそ1,700mm超の3ナンバーサイズですが、全長を4,180mmにギュッと凝縮したヤリスクロスは、取り回しが楽々。5.3mという最小回転半径と合わせ、駐車枠への収まりもよく、Uターンなどもスムーズに行えます。
ちょっぴりワイドなボディは走行安定性や乗り心地の確保にもつながっているので、短めの全長と合わせてちょうどいい落とし所といえそう。
全高は1,590mmと、立体駐車場への入庫は難しい場合が多そうではありますが、それでもSUVとしては意外と全高が低め。外見のスマートなイメージとともに、洗車の際も楽に手が届きそうです。
■高効率なパワートレインで世界トップレベルの低燃費性能
《画像提供:Response 》トヨタ ヤリスクロス メーターパネル
先行して登場したヤリスはガソリン乗用車トップクラスの低燃費を実現していますが、パワートレインを共有するヤリスクロスの燃費性能も抜群です。
WLTCモード燃費を確認してみると、特にハイブリッド車がSUVとしては驚異的な低燃費を実現しています。もっとも低燃費なハイブリッド車の2WD仕様は30.8km/L、電気式4WDのE-Four仕様でも28.7km/Lと、ハイブリッド専用車ばりの高効率さがうかがえます。
また、1.5リッターエンジンのガソリン車もクラスをリードする低燃費を実現。もっとも低燃費なガソリン車の2WD仕様で20.2km/L、4WD仕様で18.5km/Lという燃費値は、ハイブリッドよりも低廉な価格も合わせて、ガソリン車の選びやすさを増している印象です。
■税抜160万円台から!お買い得価格にも注目
《画像提供:Response 》トヨタ ヤリスクロス ハイブリッド E-Four イメージ
全車でディスプレイオーディオを標準装備するなど充実した装備がうれしいヤリスクロスですが、なんとエントリー価格は税抜で約163.5万円と、お高めになりがちなSUVながらかなりのお買い得価格となっています。
エントリーグレードにあたる「X“Bパッケージ”」は、トヨタセーフティセンスがオプションでも装備不可というかなり割り切ったグレードではありますが、一通りの安全機能や快適装備が揃う「X」でも税抜で約172.4万円と、まだまだ割安感のある値付けとなっています。
かなりの豪華装備の数々が揃う最上級グレード「ハイブリッドZ」、さらに電気式4WDのE-Four仕様でも税込価格が300万円以内に収まるなど、SUVとしては割安感もある点が、ヤリスクロスが人気を博している理由のひとつかもしれませんね。
トヨタ ヤリスクロスのスペックはこちら
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,180mm×1,765mm×1,590mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,560mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,170kg | |
燃費 | WLTCモード:30.2km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒ガソリンハイブリッド 1,490cc | |
エンジン最高出力 | 67kW(91PS)/5,500rpm | |
エンジン最大トルク | 120N・m(12.2kgf・m)/3,800-4,800rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 59kW(80PS) | |
モーター最大トルク | 141N・m(14.4kgf・m) | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | |
新車価格 | 2,176,364円(消費税抜) |
SUVらしい多用途性!トヨタ ヤリスクロスの内装を詳しくチェック
■ゆとりの後席は4:2:4分割可倒式、4人乗っても長尺物が積める!
《画像提供:Response 》トヨタ ヤリスクロス 4:2:4分割可倒式リヤシート アレンジ例
クラストップレベルという390Lの荷室容量を確保しているヤリスクロスですが、SUVということもあり、時にはウィンタースポーツ用品など長尺物を積んだりする機会もありそう。そんな時でも、ヤリスクロスの4:2:4分割可倒式リヤシートなら安心です。
X系のグレード以外で標準装備されるこのリヤシートは、一般的な6:4分割ではなく、後席のセンター部だけを前倒しできるので、4人がゆったり乗った状態でも長い荷物をしっかり積み込めます。
■高さ調節できるデッキボードで、フレキシブルに使える荷室
《画像提供:Response 》トヨタ ヤリスクロス 6:4分割アジャスタブルデッキボード
高さを2段階に調節できるアジャスタブルデッキボードを装備したグレードでは、荷物に合わせた荷室アレンジがさらにはかどります。一体式ではなく左右が6:4分割可能になっているので、荷物の大きさに合わせて調整ができます。
デッキボードを下段位置にすると高さのある荷物も収まりがよく、上段位置にすればシート格納時にフラットなフロアが広がるので、重い荷物の積み込みも楽々です。
■パワーシートや電動パーキングブレーキなど、高級装備も多数
《画像提供:Response 》トヨタ ヤリスクロス 電動パーキングブレーキ
グレードに応じて、ヤリスクロスには高級車を思わせる装備も満載。電動パーキングブレーキのような上級装備が全グレードで標準装備される点にも注目ですし、コンパクトカークラスでは採用の珍しいパワーシートも、Z系グレードに標準装備されます。
また、上位グレードにはハンズフリーパワーバックドアもオプション設定されるなど、快適装備の充実度はうれしいサプライズといえそうです。
■革新的な使い勝手のターンチルトシートやイージーリターン機能
《画像提供:Response 》(参考)トヨタ ヤリス ターンチルトシート
ヤリスでも話題を呼んだ高機能な運転席が、ヤリスクロスでも選択可能です。まず注目なのは運転席ターンチルトシートで、シートが車両外側に回転しつつ乗り降りしやすい角度に傾いてくれるので、腰を大きく落とすことなく、スムーズな乗り降りが可能。和装での運転にもぴったりですね。
また、複数のユーザーが運転する場合などにとっても便利なのが、運転席イージーリターン機能。簡単なレバー操作で運転席のスライド位置を記憶させておけるので、乗り降りの際に後方にスライドさせたりしても、すぐに元通りの位置に戻すことができます。
■もはやナビいらず?!ディスプレイオーディオが全車標準装備
《画像提供:Response 》トヨタ ヤリスクロス インテリア
最廉価グレードまで含めた全車でディスプレイオーディオが標準装備されるのもヤリスクロスのビッグニュース。Bluetoothでのオーディオ再生やハンズフリー通話に対応するだけでなく、Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応するディスプレイユニットが、オプション料金の必要なく利用できます。
別途、オプションとなるナビキットを装着すれば従来どおりのカーナビとしても利用ができるほか、オペレーターサービスなどのコネクティッド機能も利用が可能になります。
■家電も動く!大容量コンセントの給電システムをオプション設定
《画像提供:Response 》(参考)トヨタ ライズ アクセサリーコンセント
ハイブリッド車限定ではありますが、1,500Wと大容量のアクセサリーコンセントがメーカーオプション設定されている点もヤリスクロスの見逃せない特徴です。普段のドライブでも電源として便利に利用できるだけでなく、災害による停電時などに長期間使える大容量電源として使うこともできます。
消費電力を400Wとしガソリンが満タンの状態では、ヤリスクロスなら約5日間の電力供給が可能。もしもの時にも安心感のある装備ですので、おすすめです。
まとめ
《画像提供:Response 》トヨタ ヤリスクロス
ヤリスクロスの内装に関して詳しくご紹介してきました。
秀逸なエクステリアデザインや低燃費性能だけでなく、内装に至るまで魅力満載であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
さまざまな装備が揃っていながらお買い得価格のヤリスクロス。これからもコンパクトSUVクラスの台風の目であり続けることでしょう。
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よくある質問
■ヤリスクロスの室内は、ヤリスと一緒なの?
トヨタ ヤリスクロスは、インテリアの一部をヤリスと共有しているものの、ボディ形状の違いに伴う室内空間の余裕や、上位グレードに備わる4:2:4分割可倒式リヤシートなど、ヤリスとは使い勝手が違う部分も多数見られ、SUVらしい多用途性を確保しています。
■ヤリスクロスの室内、カラーは選べるの?
トヨタ ヤリスクロスのインテリアカラーは、グレードに応じて大きく2種類用意されています。X系とG系では精悍な印象の「ブラック」、最上級となるZ系では温かみのある「ダークブラウン」となっており、ダークブラウンインテリアではシート表皮を合成皮革とツィード調ファブリックとするなど、高級感も漂います。