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アルピーヌ復活をその歴史とともに考えてみよう

アルピーヌ復活をその歴史とともに考えてみよう

フランスの自動車大手、ルノーの日本法人、ルノー・ジャポンは6月1日、「アルピーヌ」ブランドの日本における輸入販売事業を行うと発表したというニュースがありました。そもそも復活と言ってオジサン達が騒いでいても、 アルピーヌ自体を知れない方も多いのではないでしょうか?

⏳この記事は約3~4分で読めます。


アルピーヌの歴史

アルピーヌ社は1956年、フランスに設立。1960年代には、アルピーヌ『A110』がラリーで大活躍したことはあまりにも有名です。そして1973年に株式を買収されルノーの傘下に入り、「ルノースポール」の各モデルを生産してきました。

1973年に創業者のレデレ家からルノーに株式を譲渡されたあとルノー傘下の会社となった後の正式名は「ソシエテ・デ・オートモビル・アルピーヌ・ルノー」。1973年当時はA110およびA310を製造しており、その後A310V6、V6GT、V6ターボ、A610を生産。またルノーのスポーツモデルや競技車両の生産も行い、またそれらへの部品供給もアルピーヌ社が担当していました。

1995年のA610生産終了でアルピーヌのブランドは一旦途絶えましたが、ルノースポールブランドのスピダー、クリオ2 RS、クリオV6、メガーヌ2 RS、クリオ3 RSの製造を担当することになりアルピーヌ社は存続し続けます。

ゴーン体制のもとブランド復活への道のり

DeZir(デジール)

アルピーヌA110-50

2001年にルノーの会長にカルロス・ゴーンが就任して以降は、2010年を目処にアルピーヌのブランド復活が期待され、2010年はパリ・モーターショーで「DeZir(デジール)」というコンセプトカーが発表されます。

そして2012年のモナコGPでコンセプトカーのアルピーヌA110-50が登場することになります。そのA110-50はA110の50周年を記念するモデルと説明されましたが、そのスタイリングはコンセプトカーのDeZirを踏襲するもので、ミドシップに日産・GT-Rのエンジンを積み、メガーヌRSのレース仕様のシャシを流用し、カーボンファイバーの車体を組み合わせるなど、小型軽量だったA110に対してスーパースポーツと呼ぶに相応しい内容でした。

ケータハムとの関係

2012年11月5日、A110-50が話題となる中、ルノーはアルピーヌの開発に於いて英ケーターハムと提携することを発表し、2013年1月より新会社「オートモビル・アルピーヌ・ケータハム」を設立。4年以内に新型車を発売するとしていました。

しかし、2014年6月10日にケータハムとの業務提携を解消し、ルノー独自でアルピーヌブランドのスポーツカー開発をすることになりました。

初代アルピーヌA110

ついに復活その名もA110

新型A110

ルノーは、2016年2月16日に改めてアルピーヌブランド復活計画を発表し、同時に2017年に発売を予定しているスポーツカーのコンセプトモデル「アルピーヌ・ビジョン」を披露。このアルピーヌ・ビジョンは、かつてのA110 Berlinetteを再解釈したものとされています。

新型A110のパフォーマンス

全長4,178mm 、全幅1,798mm 、全高1252mmというコンパクトな車体は、アルミニウム製のプラットフォームとボディを接着、リベット、溶接で結合し、乾燥重量で1,080kgで軽力を達成。そしてホイールベースは2,419mm。エンジンはルノー・日産アライアンス製の1.8L直列4気筒ターボ・エンジンをベースに、アルピーヌがルノー・スポールの協力を得てチューニングを施したもので、ドライバーの背後にミドシップ・マウントされます。

最高出力252ps/6,000rpm、最大トルク320Nmを発揮。このエンジンに専用設定されたゲトラーク製7速湿式デュアルクラッチ式トランスミッションを組み合わされる。

パワー・ウェイト・レシオ4.3kg/psのエンジンを搭載した新型A110のパフォーマンスは0-100km/hまで4.5秒で加速し、最高速度は250km/hで電子制御リミッターが作動。新欧州サイクル・モードによる燃費は6.2L/100km(約16.1km/L)と発表されています。

まとめ

歴代アルピーヌ車の中でも、1963年に登場した初代A110は、軽量な車体とその後部にエンジンを搭載することによる高い運動性能を武器にモータースポーツで活躍し、1973年から世界選手権として開催されたラリーで初年度のチャンピオンに輝いた名車。

その名前を引き継ぐ新型A110は、見た目とコンセプトは初代A110を彷彿させています。ただし、当時最先端のライトウェイトスポーツであった初代A110は、レーシングモデルさながら性能を持ち、その実力はラリーなどのモータースポーツでの活躍で証明されました。

世界中に高性能なライトウェイトスポーツが存在する現代において、新型A110がどのような評価を受けるのでしょうか。当時の栄光を知るものとしては、昔の名前で出ていますというだけの復刻モデルに終わらないことを期待したいものです。

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