「PickUp Cars 2023」開催レポート！イベントの様子や受賞車を一挙紹介

2023年5月28日(日)、本庄サーキットで「PickUp Cars 2023」が開催されました。このPickUp Carsは、マイケル株式会社（Michael Inc.）が運営する「CARTUNE（カーチューン）」サイト内の「本日のPickUP！」に掲載されている車たちが一堂に会するカーイベントで、今回が2回目の開催です。

このイベントは、カスタムカーを競い合うのではなく、参加者やギャラリーがコミュニケーションを図ったり、写真撮影を楽しんだりしながら、車好きの皆さんの交流と親睦を深めることが目的です。そのため、凝りに凝った愛車を展示するタイプの「置きイベ」よりもハードルは高くなく、それでいて「オフ会」よりもイベント感がある、絶妙なものになっています。

前回の「PickUp Cars 2023」から約1年7ヶ月ぶりとなった今回のイベントでは、埼玉県本庄市にある本庄サーキットを貸し切って、本コース上に展示車両が並びました。走行会やレースでなければ、なかなか入る機会のないエリアですから、出展参加者はもちろん、一般ギャラリーの方たちも特別な体験になったのではないでしょうか。

当日は早朝から曇り空で、過ごしやすい1日かと思われましたが、お昼過ぎには太陽が顔を出して暑い1日に。本庄から比較的近い熊谷市の最高気温が5月にもかかわらず28.1度を観測しており、イベントの熱気に呼応するような気温となりました。

今回は、「PickUp Cars 2023」での風景、出展社の様子、魅力的なメニューで盛り上げてくれたキッチンカーなどの情報をレポートします。

「PickUp Cars 2023」のメインイベントのひとつは、「お菓子deいいね」です。SNSのおなじみの「いいね」をヒントに考案された、CARTUNEのオフラインイベントでは定番となりつつあるイベント。SNSの「いいね」のように、展示されたカスタムカーの周囲に置かれたマグカップに個包装のお菓子を入れることで「いいね」を再現できます。

オーナーがその場にいなくても、「気に入った！」「かっこいい！」といったポジティブな気持ちを伝えられて、趣味の合いそうなオーナーさんと「いいね」を通して会話のきっかけになってくれます。

会場内では出展参加者や一般ギャラリーだけでなく、お連れのお子さんたちが、お菓子を持って車を回り、お菓子をマグカップなどに入れるほほえましい姿があちこちで見られました。家族みんなで楽しめるイベントであるとともに、今回見に来てくれたお子さんたちが10年後、20年後に出展参加者として帰ってきてくれる、そんなイベントになる予感がします。

そして注目したのは「お菓子deいいね」のディスプレイが趣向を凝らしたものになっているところ。入れ物はマグカップだけでなく、キャラクターデザインのぬいぐるみや峠の釜めしの空き釜を使ったもの、ホイールを再利用したものまで、オリジナリティあふれる世界観で、カスタムカーとともに楽しめました。

「PickUp Cars 2023」では、数多くの企業が出展し、イベントを盛り上げていました。ここでは、当日の出展社ブースの様子を紹介します。

「アークライド」はハイエンドからカスタムまで、幅広くカーオーディオを手掛ける専門店。ルーフトップサウンド、HI-FIオーディオ、フルデッドニングもおてのもののショップです。

今回はデモカー2台を展示し、カーオーディオの試聴体験を提供していました。とくに目を引いたのは、ラパンの雰囲気を損なわないルーフキャリア式のルーフスピーカー。人気が出そうです！

「ガラコート」は累計5万5千個以上が売れている車用コーティング剤。プロも愛用しているのに初心者でも使いやすいと評判で、PickUp Cars初出展です。

今回の出展では、代表商品の簡易コーティング剤のサンプル配布や洗車グッズ用品を展示。また、イベント限定価格で販売されていた、ワンランク上の洗車体験を提供する純水器が大きな注目を集めました。

「JEREV」は「PickUp Cars 2021」に続き、今回も出展。カーライフをよりいっそう楽しいものにする、本物の自動車パーツをモチーフにしたジュエリーを提供しています。

米国宝石学会認定の宝飾資格「GIA G.G.（Graduate Gemologist）」と、自動車整備士資格「2級ガソリン・ジーゼル整備士」保有者がジュエリーを考案しており本格的。工業部品の美しいデザインをジュエリーに昇華し、自動車好きが見てこそどの部品がモチーフかわかる、そんな遊び心にあふれています。

イベント当日は、自動車パーツをモチーフにしたネックレスや指輪が展示販売され、多くのギャラリーを集めていました。

カージャッキやドライブレコーダーで有名な「BAL OHASHI」。デモカーを使って、リヤカメラズームや夜間でも鮮明な映像を実現している、ミラー型ドライブレコーダー「No.5700前後録画ドライブレコーダーミラーBALUCEⅡ」のデモが行われました。

このほか、No.1343アルミジャッキ1.5t、スロープなど、カスタムには欠かせないタイヤ交換アイテムの展示がありました。

「ZENEW」はノーマルタイヤからスポーツタイヤまで、幅広いタイヤラインアップで、カスタムカーを全力でサポートしています。

ブースでは、深リム＆コンケイブのZENEWオリジナルホイールなど、主力商品のホイールとタイヤが展示されました。

ネット販売を中心に、車やバイクのライトを専門に取り扱っている「fcl.（エフシーエル）」は、前回と同様にブースを設置せず、スタッフが会場を歩き回る出展スタイルでした。

水色のエフシーエルTシャツやパーカーを着たスタッフに声をかけると、エフシーエル「T10 LEDバルブ」がもらえる嬉しいサプライズも。その後Twitterを見てみると、さっそくGETしたLEDバルブに交換しているユーザーもいました！

今回が初出展となる「SHIBATIRE MOTOR SPORT」は、日産 スカイライン R31のチューニングを得意としており、オリジナルのタイヤまで開発しています。その名も「シバタイヤ」といい、性能はもちろん、コーポレートマークや価格まで、こだわりまくった製品です。

今回の展示では通常のシバタイヤに加え、新たに開発中のシバタイヤも展示。しかも今回のイベント会で購入した方には送料無料のキャンペーン付きでした。今後、シバタイヤのユーザーが増えるかもしれませんね。

「JOY-BASE」はアメ車の並行輸入に力を入れており、程度の良い車をメカニック視点で取り揃え、リアルなアメリンカルチャーを提供しています。今回の出展では、ドリフト天国の表紙も飾ったことのある本格ドリフト仕様のマスタングが展示され、多くのギャラリーを集めました。

このほか、ハーレー・ダビッドソンの展示やUSプレートの販売など、アメリカンスタイルがお好きな方にピッタリのブース構成になっていました。

今回が初出展の「K's & K's select」は、カーイベントやレース会場でお馴染みとなっているJDMプレートやJDMストラップといった、カーライフを楽しくするアイテムやグッズを取り揃えたブース構成。

アイテムの展示販売だけでなく、JDMプレートを装着したトヨタ GR86も出展されました。

WORK社のホイールをメインに出展していたのが「Hotsprings」。「ファッションは足元から」を愛車のカスタムでも当てはめ、ジャパンカスタムカーの魅力を世界に発信しています。

またこの日は、2023/6/18に開催された「Hotsprings 5th Rev in 千葉」のエントリーも募集していました。

「TRUIM」は、リーズナブルな製品からハイエンドなものまで、幅広いカーオーディオを扱う会社で今回が初出展。

スピーカー、アンプ、デジタルプロセッサ、ケーブルといったカーオーディオシステムを手掛けるイタリアの「audison」と、フレンチ・サウンドと呼ばれる独自のコンセプトが人気の「BLAM」の国内輸入元を務めています。

ブースでは、DSP内蔵パワーアンプを中心としたシステム構成のデモカーを出展し、オーディオ体験を提供していました。

「Total Car Produce K's STYLE」のブースはひときわ注目を集めました。なぜなら、フルラッピングされた、ランボルギーニ アヴェンタドールのデモカーが自走で登場したから！

ほかにも、レクサス LM350もフルラッピング施工で展示され、普段はなかなかお目にかかれない車両のカスタムを堪能できました。

「PickUp Cars 2023」の楽しみのひとつは、魅力的なメニューをそろえたキッチンカー。ここでは、出店していたキッチンカーたちをレポートします。

クロッフルという、ワッフルのもちもち感にクロワッサンのサクサク感をプラスした、韓国発祥の新食感スイーツのお店。大人気で、早々に品切れとなってしまったようです。

さいたま市浦和を拠点に活動しているキッチンカーの「THE BOUNTY」。こだわり新鮮な肉や野菜を使い、保存料不使用のバンズ、国産野菜を贅沢に使用した出来立てのハンバーガーをお届けしており、会場内でも多くの方が手にしていました。

「HALEAKALA」は糀入りのタコライスが看板メニュー。油を丁寧に取り除いたタコミート、野菜エキス、スパイスなどを煮込み、丁寧に仕上げた逸品です。ほかにも、タコスサンドやトルティーヤサンドなどがありました。

味噌豚丼が魅力のキッチンカー「pighip（ピグ・ヒップ）」は、味噌豚カルビ丼のほかに、味噌豚カルビ串やかき氷などを販売。汗ばむ陽気だったこの日は、かき氷も人気を博していました。

今回の「PickUp Cars 2023」では、出展企業12社から1台ずつ、そして参加者と一般ギャラリーによる投票で決定したユーザーセレクト賞を合わせて、合計13の受賞車両が決定しています。それらをここで紹介します。

アークライド賞には、ニューモデルかと見紛うほどの完成度を見せた、「ライガーＤＸ」さんの「日産 リーフ」が選ばれました。

エフシーエル賞は、圧倒的な存在感を発揮していた「Y's」さんの「トヨタ グランドハイエース VCH16W」が受賞しました。

ギリギリまでローダウンした「Mark7」さんの「日産 エルグランド TE52」が、ガラコート賞に選ばれました。

大橋産業（株）賞は、センスの良さがうかがえる「ゆっけ」さんの「フォルクスワーゲン ザ・ビートル カブリオレ 16CBZK」が受賞しました。

参加者と一般ギャラリーによる投票で決定するUser Select賞は、リフトアップでガラッと印象を変えた「ゆーな＠いろはすおじさん」さんの「スバル フォレスター SK9」が選ばれました。

JEREV賞は、ジュエリーブランドにふさわしい雰囲気を醸し出す「Gun」さんの「メルセデス・ベンツ 190E 2.5-16 エボリューションII」が選ばれました。

カッコよさとスタイリッシュさが際立つ「カネさん」さんの「トヨタ マークX GRX130」が、ZENEW賞を受賞しました。

SHIBATIRE賞は、シバタイヤでのカスタムが光る「ドゼウ」さんの「スズキ ハスラー MR41S」が選ばれました。

JOY-BASE賞は「かず」さんの「フォード F-250」が受賞しました。アメ車に強みを持つJOY-BASEにピッタリの選定です。

ガルウイングドア仕様になっている「梅ちゃん 漆黒のS15改」さんの「日産 シルビア S15」がK's & K's select賞に選ばれました。

足回りが印象的な「がーはー」さんの「ホンダ CR-V RT5」が、Hotsprings Aholic賞を受賞しました。

TRUIM賞には、BLAMのLIVEシリーズを入れている「ATTUN（アッツン）」さんの「スバル フォレスター 2.0XT EyeSight」が選ばれました。

K's STYLE賞は「こうちゅあん」さんの「日産 スカイラインGT-R BNR34」が受賞しました。

「Atsushi Car Diary」が、「PickUp Cars 2023」終了後にカスタムカーが本庄サーキットから搬出する様子を撮影して、YouTubeにアップしています。ぜひご覧ください。

今回は「PickUp Cars 2023」の開催内容や行われたイベント、各賞のアワード車両をレポートしました。

次回の予定はまだ発表されていませんが、もしまた「PickUp Cars」があったら、今回の記事も参考に、足を運んでみるのはいかがでしょうか？