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後部座席は36.4%…。シートベルトの着用率を都道府県別に見る

後部座席は36.4%…。シートベルトの着用率を都道府県別に見る

皆様は車の運転の際、シートベルトをきちんと着用していますか?運転席や助手席だけでなく安全な運転のために、後部座席もシートベルト着用の義務があります。今回はシートベルトの着用率を都道府県別に見ていきましょう。果たしてシートベルト着用率の高い1番安全な都道府県はどこなのでしょうか?

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⏳この記事は約3~4分で読めます。


わずか36.4%…。一般道の後部座席シートベルト着用率

平成20年6月から一般道でも後部座席のシートベルト着用が義務化されました。

しかし、今までの『高速道路だけ着用する』というイメージが強く残ってしまっているのか、後部座席というゆるみからか、義務化から9年経った今でも一般道での後部座席のシートベルト着用率は低いままなのです。

JAFと警察庁は、10月1日から10日までの間、全国881か所でシートベルト着用状況を調査をしました。

その結果、運転席と助手席のシートベルト着用率は高く、高速道路での運転席のシートベルト着用率は、99.5%と、ほぼ100%に近い結果となりました。

しかし、後部座席でのシートベルト着用率は一般道路で36.4%(前年比0.4ポイント増)と2002年の合同調査開始以来、過去最高とはなりましたが、依然として後席での着用率は低いままでした。

36.4%というのは、後部座席に座っている人の3人に2人がシートベルトをせず非着用ということです。

一般道でのシートベルト着用率

高速道路になると、74.4%(同2.6ポイント増)と、一般道に並び過去最高の結果ですが、4人に1人はシートベルトを着用していないという計算に。

一般道に比べると高い結果ですが、そもそも一般道のシートベルト着用が義務化される前から義務だった高速道路でのシートベルト着用で、4人に1人は着用していないという結果は、決して良いとは言えない結果となりました。

高速道路でのシートベルト着用率

後部座席でのシートベルトの着用率、過去3年の推移をまとめてみました。

僅かながらですが、年々後部座席のシートベルト着用率は上がっています。

しかし、一般道での着用が義務付けられて9年、10年目を迎えたというのにも関わらず半分にも満たない、全体の36.4%しか着用率がないという結果。

もう少しシートベルトに対し意識が必要かもしれませんね。

シートベルト着用率 1位は?都道府県別ランキング

後部座席のシートベルト着用率を都道府県別に見て、ランキング化しました。

後部座席のシートベルト着用率が高い都道府県ベスト3は…

一般道路
第3位 岐阜県…50.2%
第2位 長野県…52.4%
第1位 群馬県…57.2%

高速道路
第3位 福島県、和歌山県…92.4%
第2位 岡山県…93%
第1位 秋田県…93.2% 

という結果になりました。

そして後部座席のシートベルト着用率が低い都道府県ワースト3は…

一般道路
第3位 沖縄県…20.6%
第2位 佐賀県…15.1%
第1位 福井県…14.8%

高速道路
第3位 福井県…54.0%
第2位 大阪府…50.9%
第1位 沖縄県…33.2%

という結果になりました。

福井県と沖縄県は一般道路にも高速道路にもランクインするという結果に。

一般道路、高速道路共に1位とワースト1位の差を比べてみると、一般道路1位の群馬県とワースト1位の福井県との差は42.4%、高速道路1位の秋田県とワースト1位の沖縄県とでは60%も差がついてしまうという結果になりました。

後部座席のシートベルト非着用、もちろん罰則対象

ここまでシートベルトの着用率を紹介してきましたが、シートベルト着用は義務なので、もちろん着用しなかった場合は罰則の対象になります。

法律で定められているため、後部座席のシートベルトは『した方が良い』ではなく、『しなければならない』のです。

以下は道路交通法第71条の3です。

以下が罰則内容です。

自動車(大型自動二輪車及び普通自動二輪車を除く。以下この条において同じ。)の運転者は、道路運送車両法第三章及びこれに基づく命令の規定により当該自動車に備えなければならないこととされている座席ベルト(以下「座席ベルト」という。)を装着しないで自動車を運転してはならない。
(後略)
自動車の運転者は、座席ベルトを装着しない者を運転者席以外の乗車装置(当該乗車装置につき座席ベルトを備えなければならないこととされているものに限る。以下この項において同じ。)に乗車させて自動車を運転してはならない。
(後略)

後部座席については、高速道路(高速自動車国道又は自動車専用道路)での違反は、行政処分の基礎点数1点が付されます。

シートベルト非着用による被害の拡大は被害者の過失とされるため、被害者であっても、損害賠償等の場面で十分な補償が受けられなくなる可能性があります。

運転している本人がシートベルトを着用していても、後部座席での着用をしていないと減点されてしまいます。

更に、シートベルト非着用で事故にあった場合、非着用側にも責任があるので十分な保証が受けられない可能性があるのです。

こんなに危険!JAFの検証動画

運転席や助手席のシートベルト非着用は危険というイメージを持っている人はたくさんいますが、後部座席となるとあまり危機感のない人が多くいることがデータから分かりました。

しかし、後部座席のシートベルトの非着用は非常に危険であるからこそ、法で定められているのです!

こちらはJAFが検証した後部座席のシートベルト非着用時の危険性を示した動画です。


後部座席のシートベルト非着用は様々な危険が潜んでいます。
自分自身に大きな被害があったり、車外放出、さらには前席の人にも被害が及ぶ可能性があります。


仮にシートベルト非着用で時速60kmで進んでいる車が壁等に激突した場合、高さ14mのビルから落ちるのと同じ衝撃を受けるそうです。
かなりの衝撃なので、車外に放出される危険性も増大します。

この動画でも、シートベルト非着用のダミーは前席のヘッドレストに強く頭を打ち付け、更に運転席のダミーをシートごと押しつぶしています。
運転席の人はシートベルトを着用していて自分自身が吹っ飛ぶことはなくても、エアーバックとシートに挟まれ、致命的なケガをする可能性があるのです。

最後に…

後部座席のシートベルト非着用の危険性はお分かりいただけたでしょうか?

道路交通法の改定から9年、もうすぐ10年になりますがまだまだ浸透の浅い後部座席のシートベルト着用。

運転手のみなさんは後部座席へのシートベルト着用の呼びかけを怠ることで、自分自身はシートベルトを着用していても後ろからの衝撃で致命的なケガをする可能性があるので、後部座席の人のためにも、自分自身のためにもシートベルト着用の呼びかけ、確認をしていきましょう。

仮に事故に遭ってしまっても、命を守るためにどの座席でもシートベルトの着用を心がけ、近い将来、運転席や助手席のように後部座席のシートベルト着用が当たり前になっていくと良いですね。

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