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アイサイトとは?アイサイトの種類を徹底比較!

アイサイトとは?アイサイトの種類を徹底比較!

アイサイトという言葉を聞いたことがありますか?安全運転支援システムの一つであるアイサイト。今回は、そんなアイサイトについて種類別に徹底解説します。

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アイサイトとは

アイサイト

アイサイト

アイサイトとは、国内の自動車メーカー・スバルの乗用車に搭載されている安全運転支援システムのことです。

2008年にEyeSightと銘打たれた機能・制御装置が登場して以来、より高い性能を目指すべく数々のバージョンアップが重ねられてきました。安全運転支援システムのアイサイトには、5つの機能が存在しています。

自動ブレーキにより衝突回避および軽減機能を有しているプリクラッシュブレーキ、スピードの自動調節による先行車両への追随を果たすクルーズコントロールが挙げられます。

さらにver.3から追加された走行区画を認識してくれるアクティブレーンキープ、アクセルの踏み間違いなど操作ミスを感知して抑制するAT誤発進抑制、車のふらつきや車線逸脱など注意を促す警報・お知らせ機能もアイサイトの一部です。

年々多発する交通事故ですが、その原因のうちドライバーの疲労や運転中のストレスが占める割合は決して少なくありません。その原因を撲滅すべく開発されたのが、このアイサイト・ツーリングアシストです。

2030年までに死亡事故ゼロを目指すためのものであり、スバルは30年間にわたって320万kmにのぼる実際の運転環境データを収集して解析しています。その結果アイサイト搭載車は追突事故発生率は84%、歩行者事故発生率は49%も減少しました。

アイサイトの種類

2008年に同社のレガシィに搭載される形で登場したアイサイトは、1999年に誕生したADAシステムの発展型です。レガシィとその派生車種エクシーガに搭載されたのは、バージョン表示がありませんでしたが、便宜上ver.1と呼ばれます。

前方の視界25度、約90mの範囲内であれば障害物が検知できる機能は、初期から搭載されています。数々の優れた機能が搭載されているアイサイトですが、年月を重ねるごとにスバルから新たなバージョンがリリースされてきました。

新しいモデルが発表さると同時にそのベールを脱ぎ、ver.2・ver.3とそのナンバリングし続けています。ここからは搭載されている制御システムの、バージョンごとの特徴とその違いを見ていきましょう。

アイサイトver.2

レガシィ B4 2.0GT DITアイサイト

レガシィ B4 2.0GT DITアイサイト

ぶつからない車というキャッチコピーと共に、2010年に登場したのがアイサイトver.2です。このアイサイト2は初代とは異なり、レガシィ以外の車種にも搭載された改良型と言えます。

初代との基本的な機能の違いは少ないですが、プリクラッシュブレーキによる衝突前に止まるという事実を国交省に認めさせたという事実は大きいです。衝突軽減から、衝突回避へと性能向上を果たした点は限りなく大きなアピールとなりました。

具体的にはプリクラッシュブレーキに、0km/hまでの完全停止が仕様として積載されています。追突回避が可能な相対速度としては、最大30km/hとなっています。アイサイト2で一部車種において新たに搭載されたのは、ブレーキアシストです。

一次ブレーキが発動した後に運転者がブレーキペダルを操作した場合、緊急制動とみなされ倍力装置が作動してより強力な制動力が得られます。

追随機能付きのクルーズコントロールも機能拡張され、低速度側の動作域に関して0km/h以上という数値にまで拡大されました。加えて最大2分の停止保持機能が追加されたことで、渋滞時の操作も大幅に減少しています。

アイサイトver.3

スバル EyeSight Ver.3

スバル EyeSight Ver.3

2014年に新モデルのレヴォーグと共に、初搭載となるアイサイトver.3が登場しました。ver.2から進化したアイサイト3の変更点に、ユニットの小型・薄型化が挙げられます。

カメラが白黒からカラーへと進化し、視野角が40%向上するなど視認性が大幅にアップしています。またカメラがカラー化したことにより、先行車のブレーキランプ認識機能も同時に追加されました。

制御に不可欠なCPUの高速化、追突回避可能な相対速度が最大50km/hまでアップするなどさまざまな面でレベルが上がっています。

他にも車線中央維持機能と車線逸脱抑制機能、衝突回避の際のステアリング操作における回頭性を高める機能など、追加機能はいくつもあります。

アイサイト・ツーリングアシスト

アイサイト「ツーリングアシスト」を搭載するレヴォーグ

アイサイト「ツーリングアシスト」を搭載するレヴォーグ

アイサイト3の発展型が、アイサイト・ツーリングアシストです。後期型レヴォーグと共に、2017年に発表されました。3のハードウェア部分をそのままに維持しつつ、ソフトウェアの部分を限界までアップデートすることにより全車速での先行車追従操舵機能を実現したバージョンです。

設定速度領域に関しては、高速道路の法定速度の引き上げに備えて30km/h〜約120km/hにまで拡張されています。それに伴い、ステアリング操作のアシストも行ってくれるため、運転の負荷が大幅に軽減されます。

なお作動領域は0km/hにまで拡張することに成功し、低速時においてもシステムによる進路維持が実現できました。

ACCによる再発進においては、3秒以内であれば自動発進が可能です。停止時でもACCの作動開始が可能なように改良されており、ドライバーの運転負荷の軽減に大きく貢献しています。

追加オプションは、運転支援にはハイビームアシスト、視界拡張はフロントおよびスマートビューモニターの2点が強化される装置となっています。

アイサイトver.4

スバル レヴォーグ プロトタイプ(東京モーターショー2019)

スバル レヴォーグ プロトタイプ(東京モーターショー2019)

2019年の東京モーターショーにおいて、新型レヴォーグの発表と共に告知されたのが新型バージョンのアイサイトです。世界屈指の技術水準を誇る新世代アイサイトというアナウンスしかされてませんが、業界のいたるところでアイサイトver.4にあたるのではと予想されています。

レーンキープアシストを実現した3、全速度域でのレーンキープを叶えたツーリングアシストに続いて発表されたアイサイトver.4は、これまでの社内開発オンリーだった環境を変えて社外のリソースもフル活用しているとの情報があります。

新たな機能として搭載されたのは、新開発のステレオカメラと合計4つのレーダーです。運転の不安やストレスの軽減を目指しており、3で発展させた高速道路上での先進運転支援システムも採用されています。

高精度マップとロケーターを活用し、運転を高精度でサポートする機能です。車載センサーについては、ステレオカメラと4つのレーダーが増加しています。新しいバージョンの4では、周囲360度を常に把握しつつも自分の現在地を常に正確に認知する機能が盛り込まれているという訳です。

これだけ機能や設備が拡張されたにも関わらず、コストアップはほとんど度外視できる範囲に収まったところにスバルの開発力が窺えます。

新開発ユニットによって広角化したことに伴い、見通しが悪い交差点や右折・左折時において衝突被害軽減ブレーキの作動範囲も拡張しました。追加センサーにカメラだけでなくレーダーも備えたことにより、見通しの悪い場所や夜間でも素早い検知が可能です。

アイサイトが搭載されている車

スバル インプレッサ

スバル インプレッサ

スバルのアイサイトは年月を追うごとに機能やハードウェアが追加され、ますます高性能となりつつあります。ここでは現在スバル社がリリースしている車のうち、アイサイト搭載車となっている車種を見ていきましょう。

初代のアイサイトも搭載していたレガシィは、現在もなお搭載しておりその真価を発揮しています。B4とアウトバックが該当しており、アイサイトver.3を搭載しています。

また、アイサイト・ツーリングアシストは、先行搭載していたレヴォーグに続いて、フォレスター、インプレッサ、XV、WRX S4にも標準装備さレルようになりました。

アイサイト搭載車で注意すること

スバル アイサイト 「プリクラッシュブレーキ」イメージ

スバル アイサイト 「プリクラッシュブレーキ」イメージ

ぶつからない車というキャッチコピーで運転者を支援してくれるアイサイトですが、いくら優れた機能を有していても必ず利用する上で注意点はあります。

公式で述べられているものとしては、カメラの認識を阻害するような改造やメンテナンスにおける注意事項です。

たとえばサスペンションを改造すると車高が変化するため、カメラの認識にズレが生じ、ブレーキ制御が適切に行えない場合があります。

フロントガラスに撥水加工を施すと、はじいた雨粒に反応してしまいこちらも正しく反応できなくなってしまうのが主な理由です。

車載カメラのレンズ部の汚れや、ワイパーの拭き残しなども要注意です。車内温度が高まる夏場は、アイサイトのハードウェア面の機能が一時停止することがあります。

異常を感じたら停車して様子を見ること、空調で車内温度を調節してから走行することなどが条件として挙げられます。

まとめ

スバル クロストレックPHV

スバル クロストレックPHV

最新のレヴォーグやS4、レガシィなどに搭載されているアイサイトは運転者を機能面でも視界においてもサポートしてくれる優秀なシステムです。

バージョンを重ねるごとに大幅な進化を遂げ、高速道路や夜間の走行においてもストレスなく運転することが可能になっています。ただしカメラや内部のソフトウェアの性能に妨げが出ないよう、日頃のメンテナンスにも気を配ることを忘れてはいけません。

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