マツダCX-5 概要・走行性能
■特徴
新型マツダ「CX-5」は、「走る歓びのさらなる深化」を掲げており、洗練された“大人のSUV”としての姿を表しています。スカイアクティブ技術及び先進的デザインを全面的に採用し、日本のクリーンディーゼル車市場の魁となったCX-5は、マツダ車の中でも旗艦車種に成長したわけです。
デザインコンセプトとなっている「日本の美意識」がさらに深化し、無駄な要素が極力削ぎ落とされた「洗練された力強さ」が醸し出されています。パワートレインとしては、ガソリン車が2種でディーゼル車が1種ラインナップしています。
■デザイン・ボディカラー
新型CX-5のデザインのポイントは「洗練された力強さ」ですが、フロントからリアにかけて、スピード感が表現されています。骨格全体に前進感とスタンスが強調されており、彫りの深いディテールが精悍なエクステリアを演出しています。
また、マツダ車を象徴する人気カラーの「ソウルレッドプレミアムメタリック」が「ソウルレッドクリスタルメタリック」へと進化しています。また、塗装技術の向上によって、光の反射性を緻密にコントロールできるようになり、ボディ8色どれをとっても彩度及び深度共に向上しています。
ソウルレッドクリスタルメタリック 塗装構造
■燃費性能
新型CX-5には、瞬間再始動の「i-stop(アイ・ストップ)」が搭載されており、走りの楽しさを途切らせることがありません。ブレーキで停車すると同時にエンジンが休止し、ブレーキを離せば直ちに再始動します。
i-stop参考画像
アイドリング中は燃料を消費しないので、J08モードでの燃費の向上にもつながるわけです。
そして、i-stop作動時間がセンターディスプレイに表示されるので、累積作動時間が一目で確認できるのもメリットです。さらに、ドライバーの運転操作に対して、クルマがアドバイスする「i-DM」が備わっており、運転操作中の無駄を抑えた走りをサポートします。
i-DM参考画像
そして、i-stop作動時間がセンターディスプレイに表示されるので、累積作動時間が一目で確認できるのもメリットです。さらに、ドライバーの運転操作に対して、クルマがアドバイスする「i-DM」が備わっており、運転操作中の無駄を抑えた走りをサポートします。
マツダ i-STOP に乗ってみた!…次世代アイドリングストップシステム | レスポンス(Response.jp)
https://response.jp/article/2009/03/27/122393.html2015年までに乗用車の平均燃費を08年比30%削減するという目標を掲げるマツダ。目標達成のためのコアテクノロジーのひとつ、次世代アイドリングストップシステム「i-STOP(アイストップ)」を実装した試作車に試乗してみた。
■エンジンシステム
新型CX-5の「SKYACTIV‐G 2.5」では、エンジン各部が軽量化されており、振動を大幅に低減させるバランスシャフトの採用等により、ゆとりと静粛性のある高次元な走りを実現しています。
SKYACTIV-G 2.5
「SKYACTIV‐D2.2」では、緻密な燃料噴射を可能にするマルチホールピエゾインジェクター等により、低圧縮比14.0を実現しています。そして、力強いトルクが得られると共に、高回転までの軽快な伸びがあるパフォーマンスとなっています。
SKYACTIV-D 2.2
また、G-ベクタリング コントロール(GVC)の採用で、エンジンによるシャシー性能の向上が図られています。その根底には、人間工学に基づいた「滑らかなGのつながり」があります。
G-ベクタリング コントロール
マツダCX-5 車内空間・快適性能
■快適性能
SUV車に属しているCX-5はそれなりに全高もあります。一般的にレーンチェンジした時や波状路に差し掛かった時に、全高のある車体ほど揺れやすくなります。それを嫌ってサスペンションを硬めに仕上げると挙動は確かに抑えられますが、今度は車体が跳ねるように動くので不安定感が増してしまいます。
CX-5では極端に硬いというよりも、サスペンションを上手に使って快適な乗り味に調整されています。
また空力性能が見直され、高速走行時の安定性や不快な風切り音を軽減させています。さらにシフトレバー脇のボタンを切り替えることで、ドライブセレクションが作動し、快適なスポーツ走行が楽しめます。
■ラゲッジスペース
CX-5の魅力は走行の快適さだけではありません。505Lという大きなラゲッジスペースを備えているので、例えばゴルフバッグ4つを積載しながら、定員の5名まで乗車できます。それ以外にも大きな荷物が乗せられるので、様々な楽しみ方も工夫しだいで広がるでしょう。
またラゲッジスペースのフロア下にはサブトランクボックスが用意されていて、カーケア用品など気になる小物がすっきりと収納できます。
さらに見落とされがちなラゲッジフックも装備されているので、必要に応じて荷崩れ予防などにも使えて便利です。
■インテリア
CX-5のインテリアは、デザインコンセプトそのままにREFINEDされています。REFINEDには、洗練されたという意味が含まれていますが、SUVが持つ行動的な元気良さに加えて、しっとりとした大人の成熟さが心地よくミックスされているのが印象的です。
タフネスさと洗練さの好バランスさは、エアコンルーバーのデザインに特徴的に表れています。無骨さだけでも、上質感だけでもない洗練されたデザイン性は、クールさと強さを持ち合わせたシルバーの造形を巧みに施すことで完成し、CX-5独特の雰囲気を味わえます。
■搭乗人数・シート
長距離ドライブも楽しみたくなるCX-5だからこそ、人間工学に基づいた室内空間にこだわっています。フロントシートだけでなく、しっかりとリクライニング機構付リアシートを採用することで、全ての搭乗者がくつろげるポジションを取ることができます。
5人乗りのフル乗車であっても快適性を損なうことなく、どこまでもドライブしたくなる細やかな配慮が施されています。大型コンソールボックス後方には後部席用のエアコン吹き出し口を備えてあり、好みに合わせて風向を調整することが可能です。
マツダCX-5 装備・安全性
■予防安全性能
CX-5に搭載されているi-ACTIVSENSEのマツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)は、追突事故を未然に防ぐための画期的なシステムです。前方を走っている車両との車間距離や速度の違いを計り、コンピューターがエンジンとブレーキをコントロールしてくれます。
マツダ プロアクティブ セーフティ
設定してある車間距離を自動で保つように速度を調整するので、快適かつ安全な運転の実現に貢献しているポイントです。注意不足が原因の事故やハプニングを予防することが可能なのでとても安心なシステムといえます。
■衝突安全性能
続いては衝突に対する安全技術の紹介です。
CX-5のSKYACTIV-BODYは前面衝突、側面衝突、後面衝突の3つの衝撃エネルギーを効率的に吸収し、分散することでキャビンの変形を抑制するボディ構造です。この技術により衝突時のドライバーに対する影響を緩和してくれます。
また、高機能のシートベルトにより衝突初期の拘束性を高め、安定した荷重でサポートすることが可能です。さらにアドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポートの予防効果もあり、衝突事故に対してかなり高い安全性能が魅力となっています。
■試乗記
実際にCX-5に試乗した方の評判も良く、とても完成度が高い車となっています。旧型モデルと新型を乗り比べてみた方の意見にも挙げられているように、ノックオン減少のデバイス追加や対策の影響でエンジンの音や振動がとても小さく感じられます。
また、フロアからのロードノイズやリアタイヤハウジングから上がってくるノイズがとても静かで、静粛性能向上が体感出来るということも注目ポイントです。
さらに乗り心地に関しても、40km/h以下の領域においてアクセルレスポンスが良いという印象を感じているようです。車の挙動がスムーズで、優しい運転が実現できることもポイントといえます。
■バリエーション・価格
CX-5は価格や装備ごとに5つのグレードに分かれているため、好みに合わせてディーゼルエンジンも選択可能です。中でも上級グレードである25SのL Packageは、CX-5に採用されているすべての快適かつ先進アイテムを標準装備しています。まさに上質を極めた最上級モデルです。
以上のようにマツダのCX-5はデザインだけでなく、安全性能や走行性能においても安心な最新技術を搭載しています。走りを楽しみながらも、安心感をしっかりサポートしてくれる魅力的なモデルです。
■人気・おすすめのSUV情報はこちらから!
2017年上半期 最も売れた国産SUVは?オススメ・人気ランキング TOP10
https://matome.response.jp/articles/722今国内でとても人気のSUVですが、2017年の上半期(1月~6月)に最も売れたSUV車種は何だったのか!?全軽自協のデータ及び自動車産業ポータルMarkLinesのデータを元に国産SUVのみをランキング形式でお届けしています。他、7人乗りSUVやコンパクトSUVのおすすめ車種の紹介もしています。
【2017年最新】国産&外車でおすすめのコンパクトSUV10選を一挙比較!
https://matome.response.jp/articles/708近年、急激に販売台数を伸ばしているコンパクトSUV。続々と新型が発売され、多くの方が車選びの際の選択肢のひとつにあげられるのではないでしょうか。今や大人気のコンパクトSUV、どんな車種がおすすめなのか、国産SUV、外車SUV(輸入車)とそれぞれ5台ずつの価格、燃費、スペック、評価などを比較できるようご紹介していきます。