トップへ戻る

気になる!走行税とは?いつから導入されるの?

気になる!走行税とは?いつから導入されるの?

クルマにはいろいろな税金がかかってきますが、今後新たに加わるかもしれない「走行税」というものがあります。本記事では走行税についてご紹介しています。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


走行税って何?

車にまつわる税金

車にまつわる税金

従来の自動車の所有やガソリンなどに対しての課税ではなく、車が走行する距離に応じて課せられる税金のことです。日本国内では2018年の年末頃に政府与党の法改正案の1つとして急浮上しました。

現在導入されている税制は燃料や所有物に対してのものばかりでしたが、走行距離に応じて課せられる走行税が議題にあがったのは、車自体の販売台数の減少が理由としてあげられます。

若者の自動車離れというワードが話題になってからある程度時期が過ぎ、自動車業界の消費の冷え込みが一段と深刻化しています。

バブル全盛期のように高級な自動車を持つことや一家に一台といった概念はもはや薄れ、都市部の交通機関の発達や駐車場の値上がりなども関係して、車を持たない人々が増えています。

レンタカーやカーシェアを利用し、実際に所有しなくても暮らしていけると感じる人が増加したのが原因です。これにより自動車を購入する代金やその際に発生する税金、また所持する上で発生する税金の額が減っていきます。

加えて、電気自動車やハイブリッドカーの増加により、ガソリン車が減少したことも税収減少の一端です。

走行距離による課税が導入されれば、これまでエコカー優遇制度により免税もしくは減税対象だった電気自動車・ハイブリッドカーからも、税収を得られる仕組みです。

自動車にまつわる税金が総じて減ったこと、これが走行税導入案が持ち上がった要因と言えます。

走行税の現状

車のフロントアップ

現状を把握しよう

政府により法改正案の1つとして2018年の年末頃にあげられた走行税ですが、2019年度の3月末の税制改正大綱では見送りという扱いになりました。

そして、翌年の2020年度の税制改正大綱でも再び注目が集まりましたが、この時も同様に見送られています。その理由としては前回と同様で、課税のあり方は中長期的な視点に立って行うと述べられました。

ただし、電気・燃料電池自動車やハイブリッドカーが今後普及していくこともあって、石油にまつわる税収はさらに減少していくことは免れられません。目立った動きこそないものの、今後も議論がなされていくと予想されます。

日本でも走行税は導入されるのか?

東京の街並み

日本でも導入される日が来る?

現行の自動車税を、走行税へと変更するというのが政府によって検討されている改正法案です。以前より話題になっていた若者の自動車離れに加えて、カーシェアやレンタカーの利用者の増加による自動車の保有者の減少は、税収の減額における深刻な問題となっています。

さらには地球環境温暖化対策のための電気自動車普及の促進計画によって、ガソリン税の減少も拍車をかけているのが現状です。

これにより、自動車税の税収は年々減少していくことは回避できません。その対策として打ち出された案であり、他の案や対策によって税収減少が解消されない限りは導入案が毎年議論にのぼることは間違いないでしょう。

反対され続けている走行税のメリット・デメリット

メリット・デメリット

実はメリットもがある人も・・・

税制法案が改正されることに対して、反対意見は非常に多いです。まず走行距離に応じた課税となった場合、その影響で電気自動車をはじめとするエコカーの税額が増えることに関してです。

普通車は排気量に応じて税金がかかり、排気量が0ccの電気自動車であっても1000cc以下に分類されています。しかし現状はエコカー優遇制度によって、免税もしくは減税対象となっています。

もし走行距離に応じた税金に法改正されれば、電気自動車やハイブリッドカーにも同様に税金が課せられるという訳です。加えて生活エリアによる、走行距離の差が考慮されていない点も多くの人々が気にしています。

都心とは異なり車での移動距離の多い地方在住者は、通勤や日常生活において自動車に依存している割合が高いです。ガソリンや排気量ではなく、走行距離による課税となれば負担は大きくなってしまいます。

さらには一般車両の他に、運送業界・流通業界にも大きな影響を及ぼします。商品の流通や運搬は、現状陸運業に頼っているため今後の価格にも影響し、生活を圧迫することに繋がりかねません。

走行税のメリット

走行税を導入することで、私たちにメリットがあるケースを見ていきましょう。利点となるケースとして、自動車を所有してはいるもののあまり乗らないという人があげられます。

都市部や市街地に在住していて、電車やバスなど交通機関を併用している場合はほとんど影響がないばかりか、支払う税金が減る可能性もあるからです。

走行税のデメリット

メリットに反して、走行税が導入された際のデメリットは多いです。現在でもかなりの種類が存在する自動車税ですが、さらに自動車に対しての税金が増えてしまうことがあげられます。普段遠出をすることが多かったり、通勤などの移動距離が多い人は大きな損額となるでしょう。

加えて自動車しか移動する手段がない、地方在住者にとっても大きな負担がかかるというデメリットがあります。運送業者にも負担がかかり、その分配送料や物価にも影響が出ることも大きなデメリットです。

これに加えて、現在以上の車離れが進む可能性も高いです。走行した距離をどのように申告するのか、という問題も解決していません。

GPSを搭載して走行距離を計測するという案もあるものの、個人のプライバシーを侵害する恐れがありこちらも課題が残っています。

走行税の対象車両は?

エコカー

エコカーはどうなる?

現状では全ての車両に課税されるのか、ドイツのように一部の種類の車両にのみ適用されるのかは明確になっていません。これまでに打ち出している政府のエコカー減税が、現在の問題へと繋がっています。

もし、その政策がなければガソリン車に対しての税制になったかもしれませんが、自動車そのものに対する税をはじめ自動車税全体が減少している現在、あらゆる車両に対して課せられる可能性があります。

二酸化炭素の排出量を減らすという世界的な課題があるため、従来のガソリン車に対してこれまで通り税金をかけていくという姿勢は変わりないでしょう。

現在、車にかかる税金は?

走行税に関して見てきましたが、ここで現在の車にかけられている税金に関してもおさらいしていきます。自動車の購入時に発生する消費税を皮切りに、揮発油および石油ガス税などの税金があげられます。

ほかにも、自動車重量税や自動車税も忘れてはいけません。全国各地の都道府県が管轄しており、毎年4月1日の時点で自動車を所有していれば等しく課せられる税金です。

金額は軽自動車の場合は10,800円で、普通車の場合は排気量によって異なり最小であれば29,500円から、最大で111,000円となっています。

まとめ

クルマにまつわる様々な税金

クルマにまつわる様々な税金を知っておこう

走行税は化石燃料の問題と、新しい車社会の形を問いかける課税の形の1つになる可能性を秘めています。

一方で地方在住者と都市部在住者とのギャップや、エコカーとガソリン車との格差を埋める必要があるなど課題も多いです。

他にも走行距離の正確な測定や、対象となる車両の選定など未だ議論されており注目を集めています。

おすすめの記事はこちら

関連する投稿


走行距離課税(走行税)はいつから実施?仕組みや海外で導入している内容についても解説!

走行距離課税(走行税)はいつから実施?仕組みや海外で導入している内容についても解説!

毎年5月になると送られてくる自動車税の納付書。家計の出費が増え、頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。そんな自動車税に、「走行距離課税(走行税)」という新しい税制が導入される可能性があると話題になっています。ネット上では、「誰が言い出したのか」「いつから始まるのか」「また出費が増える」など、新しい税制が導入されるかもしれないことについて、不安の声も多いようです。今回は「走行距離課税」について、いま分かっていることや今後の見通しについて解説します。


【豆知識】初めての免許更新!運転免許証の更新ハガキが届いたら

【豆知識】初めての免許更新!運転免許証の更新ハガキが届いたら

運転免許証の更新ハガキ(更新連絡書)は、免許更新年の誕生日40日前から35日前ごろまでに、各都道府県の公安委員会から届くことになっています。ハガキを見ると免許証の更新手続きがどのようなものなのか気になってきますよね。今回の記事では、免許の更新がなぜ必要なのかという疑問から更新の手続きまでを説明します。


釣りに行くならこの車!おすすめグッズ5選&おすすめ車種10選

釣りに行くならこの車!おすすめグッズ5選&おすすめ車種10選

釣り人の「足」として欠かせないアイテムが「車」!車釣行派であれば愛車にさまざまなグッズを備えておくことで、快適かつ便利に釣行を楽しむことができますよね。そこで今回は、そんな釣行車に備えておきたい「おすすめグッズ5商品」と「釣り用におすすめの10車種」を紹介します!


【チャイルドシート】着用義務は何歳まで?免除されることってあるの?

【チャイルドシート】着用義務は何歳まで?免除されることってあるの?

2000年4月1日からチャイルドシートの着用が義務化されました。本記事では、チャイルドシートの着用義務年齢や、着用しない場合の罰則、着用が免除されるケースをわかりやすく紹介します。(※2022年7月更新)


【交通安全協会】入会は任意、会費を払うメリットは?実はお得?

【交通安全協会】入会は任意、会費を払うメリットは?実はお得?

免許証の交付や更新時などに入会できる「交通安全協会」ですが、そもそも入会は任意なのか義務なのかといった疑問から、チャイルドシートの無料レンタルや協賛店の割引などの入会メリット、会費を紹介します。また、入会と退会の方法についても記載しています。


最新の投稿


【2024年版】原付バイク(50cc以下)新車・中古車の人気おすすめ車種を紹介!

【2024年版】原付バイク(50cc以下)新車・中古車の人気おすすめ車種を紹介!

値段が手頃で維持費が安く、取り回しも楽で日常の足として重宝する「原付一種」と呼ばれる排気量50cc以下の原付バイク。日本国内だけでもホンダ・ヤマハ・スズキから、デザインや機能などさまざまなモデルの原付バイクが数多く販売されているので、どれを選べばいいか悩む方も多いでしょう。そこで本記事では、現在新車で購入できるモデルをはじめ、中古でもおすすめできる50cc以下の原付バイクを一挙紹介します。この記事を参考に、ぜひ自分にマッチした原付バイクを見つけてくださいね。


メルセデス・ベンツ新型「GLA」発表!1,000万円超えのハイパフォーマンスモデルも

メルセデス・ベンツ新型「GLA」発表!1,000万円超えのハイパフォーマンスモデルも

メルセデス・ベンツは、2024年3月28日、都市型SUV「GLA」の「GLA 180」に新型エンジンを採用、BSG 48V電気システムを組み合わせた新たなモデルと、ハイパフォーマンスモデルとなる「GLA 45 S 4MATIC+」を発表。同日発売しました。


トヨタ新型「GRヤリス」発表!走行性能高めた特別仕様車も

トヨタ新型「GRヤリス」発表!走行性能高めた特別仕様車も

トヨタは、東京オートサロン2024にて初公開した“進化版”となる新型「GRヤリス」を、2024年4月8日に発売しました。さらに同車をベースとした特別仕様車「GRヤリス RZ“High performance・Sébastien Ogier Edition」および「GRヤリス RZ“High performance・Kalle Rovanperä Edition」も抽選申込受付も3月21日に開始しています。


高速道路を降りずに温泉でリフレッシュ!全国のハイウェイ温泉一覧

高速道路を降りずに温泉でリフレッシュ!全国のハイウェイ温泉一覧

高速道路を降りずに温泉に入れる「ハイウェイ温泉」をご存じですか?長距離ドライブ時の休憩として温泉に入ってちょっと一息入れるには最適な施設です。この記事では、全国のハイウェイ温泉を紹介します。


GWは長野でクラシックカー!ノスタルジックカーフェスティバル2024開催概要

GWは長野でクラシックカー!ノスタルジックカーフェスティバル2024開催概要

毎年ゴールデンウィーク(GW)の時期に開催されている、日本最大級の屋内型ノスタルジックカーイベント「Gulf ながのノスタルジックカーフェスティバル」が2024年も開催されます。そこで今回は、開催概要や予定されているイベント情報をまとめました。


ブログ 始め方 新車情報 原付 おすすめ 自動車税 新型iphone 予約 iphone15 予約 楽天モバイル 評判 wimax au回線 副業 年賀状 安い