トップへ戻る

【Nシステムとは?】設置されてる場所や目的、オービスとの違いも解説

【Nシステムとは?】設置されてる場所や目的、オービスとの違いも解説

ナンバー自動読み取り装置、通称「Nシステム」をご存知でしょうか。こちらの記事では、全国の道路に1500箇所以上設置されているNシステムの役割や設置場所、オービスとの違いについてを説明しています。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


そもそも「Nシステム」とは…?

Nシステムとは警察が検問の手間を省くために1987年ころから東京で設置し始めた、走行中のナンバープレートを読み取るシステムです。

ナンバープレートを照合することで、犯罪に使われた可能性がある車や盗難車両を探す役割を持ち、ナンバーだけでなくその車の形状や色、運転席や助手席に乗っている人の顔も撮影しています。

もし手配中の車と合致した場合、現在地が警察に送信され、追跡のために動きます。データは一定期間蓄積されており、検索することも可能です。

1987年ころに国道14号に設置されて以降、2018年現在では、全国に1,500箇所以上設置されていて、固定されているものだけでなく、可搬式のものもあります。

このシステムはNECと科学警察研究所が共同で開発しました。

正式には「自動車ナンバー自動読取装置」という名称で、Nの字はnumberのNからとられています。都道府県によって名称が異なります。

「車両捜査支援システム」、「初動捜査支援システム」、「車両ナンバー捜査支援システム」、「緊急配備支援システム」などと呼ばれることがあります。犯罪捜査が目的なので、よほどのことがない限り心配して生活する必要はありません。

ただし、プライベート侵害にもなりうるのではないかという声も上がっているのが事実です。

Nシステムとオービスの違い。光る?光らない?

Nシステムとオービスの違いは、犯罪の捜査をする目的か速度違反の取り締まりをする目的かどうかという点で異なります。

両方とも道路の上から撮影することが多く、システムの機械の形が似通っているので、その違いについて説明します。

まずNシステムは通過するすべての車両を対象にしています。

撮影時に赤外線カメラを用いているため、光っていても私たちが目視することはできません。ドライブレコーダーやカメラには光が映るので興味がある方は確認してみましょう。

オービスと比べると比較的小さなカメラだけが設置されています。また、事前に警告が書かれた標識はほぼありませんが、レーダー探知機で検知することは可能です。

可搬式のものもあり車検切れの車両を探すために使われています。

オービスは速度違反を取り締まるために撮影をします。

通常の取り締まりの場合、「赤切符」が交付されるような重大な速度超過で光ると言われていますが、明確な基準は公開されていません。

一般的に、一般道で30km/h以上、高速道路で40km/h以上の超過が該当するとされています。Nシステムと比べると大型の設備になることが多いです。

しかし、最近はオービスといっても探知機が効かず警告もないうえ三脚で設置可能な「LSM-300」のような可搬式のものも導入されているので一概にこのパターンとは言い難いです。可搬式オービスに関しては情報が少ないのが現状です。

狭い道での運用が主でしたが、首都高速や名古屋高速には出現したという情報があり、短時間で移動してしまうため注意が必要です。

前述したようにNシステムはオービスよりは小型でカメラのような装置が設置されているシンプルなものです。対して、オービスは白い板がストロボのように設置されていることが多いです。

撮影装置自体が比較的大型であり、Nシステムにはないライトが横についています。

このように一応見分けることもできるとされています。

ですが、そもそも安全運転をし、快適なカーライフを心がけていればどちらも警戒する必要はありません。見分けようとするよりも安全運転を心がけましょう。

まとめると

Nシステム→犯罪の捜査、通過した車両すべてが対象、予告なし、目に見えない光
オービス→速度違反の取り締まり、速度超過した車両が対象、予告あり、強く発光
ということです。

Nシステムが検知可能な速度は?

検知可能な速度は、一般には公開されていません。

速度違反の取り締まりに使うには事前に警告が必要なので、そうした警告のないNシステムだけで速度違反を原因とした違反になることはありません。

ですが、スピード違反はもちろんNGです。

また、検知されたくないからといってナンバープレートを加工し赤外線を跳ね返す行為や、曲げたり回転させたりシールを貼ったりして見づらくする行為は2016年4月より法令で禁止されているので間違ってもしないようにしましょう。

角度やフレーム・ボルトカバーを付ける行為も、2021年以降に初めて登録を受ける自動車のナンバープレートは決まりができているので注意しましょう。

また、2021年4月1日以降に初めて登録を受ける自動車のナンバープレートについては、一定範囲の上下向き・左右向きの角度の範囲によらなければならないこと、フレーム・ボルトカバーを取り付ける場合、一定の大きさ以下のものでなければならなくなることも定めた。

Nシステムはバイクには反応しない?

斜め上から撮影する場合、二輪車等の後ろにナンバープレートがあるタイプのものは撮影できませんでした。後方もとれるよう対応されているケースもあるのでバイクだから大丈夫ということはありません。

ですが、車と同じように安全運転を心がけておけば特に問題はないかと思います。

2018年9月から可搬型Nシステムで車検切れ車の摘発も

無車検で公道を走る行為は禁止されています。

定期的な整備・メンテナンスを受けていないことから、安全性の問題があるためです。

また、自賠責保険に入っていないと車検が通らないのでそもそも自賠責保険が切れている可能性が高く、事故の時に賠償金が支払えない問題も起こります。

故意でなくとも危険な状態なので看過することはできません。

車検切れの車両を指導するためには以前までは街頭検査や見回り、固定式のオービスを用いていましたが、即効性に欠けていました。撮影後、車両を調べ、仕様者を特定し後日指導と時間がかるからです。

可搬式Nシステムは街頭でナンバーを撮影し、即座に照合することができます。

車検切れだった場合、撮影場所から少し進んだ場所にある監査場所で車両を呼び止めることで即座に警告書を渡せます。呼び止められるのは前日までに車検切れ登録された車です。

MOTAS(自動車登録検査業務電子情報処理システム)からデータを事前にダウンロードしておくことでインターネット不要で照合時間が短縮されています。見回りに比べ格段に時間も人も少なく済むため利用は全国に広がっています。

Nシステムの設置場所

Nシステムは冒頭でも説明しましたように、犯罪に使われた車を探すのを目的に設置されたのが始まりです。

そのため、人通りが多いところや犯罪が行われると困る場所、犯罪にかかわる可能性がある場所に設置されています。

具体的には幹線道路や高速道路、インターチェンジの出入り口、県境、都道府県庁、宗教関連施設、自衛隊の基地や在日米軍関連施設、原子量発電所、空港の周辺に設置されているといわれています。

もしどうしても気になる場合は、インターネットで「Nシステム 設置場所」などのキーワードで検索すると、設置場所をマップに表示しているサイトがありますのでチェックしてみてください。

ただ、基本的に速度取り締まりのための装置ではないので、日常生活においては場所を特定する必要はないでしょう。

まとめ

犯罪に使われた車を特定したり、車検切れを指摘するために用いられるNシステム。

日常生活で目に見えてお世話になることはめったにないと思います。

Nシステムは安全運転を心がけているドライバーのみなさんにとっては怖いものでもなくむしろ、みなさんの安全を守る縁の下の力持ちといったものだと理解していただければ幸いです。

よくある質問

Nシステムの正式名称は?

「自動車ナンバー自動読取装置」という名称で、Nの字はnumberのNからとられています。都道府県によって名称が異なり、「車両捜査支援システム」「初動捜査支援システム」「車両ナンバー捜査支援システム」「緊急配備支援システム」などと呼ばれることがあります。

Nシステムが検知する速度は?

検知可能な速度は、一般には公開されていません。スピード違反はもちろんNGですが、速度違反の取り締まりに使うには事前に警告が必要なので、そうした警告のないNシステムだけで、速度違反を原因とした違反になることはありません。

こちらの記事もおすすめ!

関連するキーワード


ドライブお役立ち情報

関連する投稿


【豆知識】初めての免許更新!運転免許証の更新ハガキが届いたら

【豆知識】初めての免許更新!運転免許証の更新ハガキが届いたら

運転免許証の更新ハガキ(更新連絡書)は、免許更新年の誕生日40日前から35日前ごろまでに、各都道府県の公安委員会から届くことになっています。ハガキを見ると免許証の更新手続きがどのようなものなのか気になってきますよね。今回の記事では、免許の更新がなぜ必要なのかという疑問から更新の手続きまでを説明します。


釣りに行くならこの車!おすすめグッズ5選&おすすめ車種10選

釣りに行くならこの車!おすすめグッズ5選&おすすめ車種10選

釣り人の「足」として欠かせないアイテムが「車」!車釣行派であれば愛車にさまざまなグッズを備えておくことで、快適かつ便利に釣行を楽しむことができますよね。そこで今回は、そんな釣行車に備えておきたい「おすすめグッズ5商品」と「釣り用におすすめの10車種」を紹介します!


【チャイルドシート】着用義務は何歳まで?免除されることってあるの?

【チャイルドシート】着用義務は何歳まで?免除されることってあるの?

2000年4月1日からチャイルドシートの着用が義務化されました。本記事では、チャイルドシートの着用義務年齢や、着用しない場合の罰則、着用が免除されるケースをわかりやすく紹介します。(※2022年7月更新)


車のエアコンが効かない場合と臭いや異音の原因と対処法は?上手なエアコンの使い方も紹介

車のエアコンが効かない場合と臭いや異音の原因と対処法は?上手なエアコンの使い方も紹介

季節によっては欠かせないカーエアコン。しかし、冷えない・効かないと感じることはありませんか?臭いや異音が気になっている方もいるかと思います。この記事では、車のエアコンの故障の原因や上手に使うための方法などを紹介!この記事を読んで、カーエアコンを上手に使いこなしましょう。


おすすめバックカメラ5選!後方視界もバックカメラですっきり!

おすすめバックカメラ5選!後方視界もバックカメラですっきり!

バックカメラは車庫入れや、車を後退させる際に車の後方を映し出すカメラのことですが、リアカメラやリアビューカメラとも呼ばれています。車の後方は視界が良くないものですのでこのバックカメラを搭載することにより、後方の視界をよりよく見るためのものです。今回はこのバックカメラについてご説明致します。バックカメラを購入したい方はご参考にしてみて下さい。


最新の投稿


ダイハツ新型「ロッキー」発表!安全性の向上と価格改定を実施

ダイハツ新型「ロッキー」発表!安全性の向上と価格改定を実施

ダイハツは2024年11月5日に、コンパクトSUV「ロッキー」の一部改良モデルを発表しました。安全性を高めたほか、価格を改定したといいます。


車の雪対策に!準備しておきたいグッズや降雪時の運転前・運転中・駐車時に気を付けるべきポイントを徹底解説

車の雪対策に!準備しておきたいグッズや降雪時の運転前・運転中・駐車時に気を付けるべきポイントを徹底解説

突然の積雪に見舞われると、準備不足から大きなトラブルにつながることもあります。雪による交通事故や車の故障を防ぐためには、事前の準備と適切な対策が欠かせません。この記事では、車の雪対策として、事前に揃えておきたいグッズや雪道での運転時の注意点、駐車時の積雪への対策などを詳しく解説します。これから始まる寒い季節に備え、この記事を参考に雪対策の準備を整えておきましょう。


MOTA(モータ)の新車見積は超便利!自宅で簡単比較見積

MOTA(モータ)の新車見積は超便利!自宅で簡単比較見積

MOTA(モータ)が提供する新車見積は、これから新車を購入する人にオススメのサービスです。通常、新車を購入するには、ディーラーや販売店へ足を運んで見積りや商談を直接やり取りしたり、比較検討するために複数のディーラーや販売店へ出向かなければならなかったりと大変です。しかし、MOTA(モータ)の新車見積は自宅に居ながらWEBだけで、気になる新車を簡単に複数のディーラーや販売店から見積りをしてもらうことが可能です。そこで本記事では、MOTA(モータ)の新車見積サービスについて、特徴からメリット・デメリット、そして利用方法についても詳しく解説していきます。新車購入を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。


スバル新型「サンバーバン」発表!安全性高めた「軽バン」登場

スバル新型「サンバーバン」発表!安全性高めた「軽バン」登場

スバルは2024年11月7日に、軽バン「サンバーバン」の一部改良モデルを発表しました。側面衝突時の乗員保護を高めたといいます。


オートウェイのタイヤは安い?特徴・注意点や購入の流れを解説

オートウェイのタイヤは安い?特徴・注意点や購入の流れを解説

タイヤが安く買えることをテレビCMなどでアピールしている「オートウェイ」。本当に安く買えるのでしょうか。また、安く買えたとしても品質に問題はないのか不安に思われる方もいるでしょう。さらに、オートウェイはネットで簡単にタイヤが買えますが、取り付けはどうすればいいのか気になるところです。そこで本記事では、オートウェイの特徴や注意点をはじめ、本当に安いのか、品質は大丈夫なのかということや、購入して取り付けするまでの流れも解説します。そろそろタイヤ交換を考えている方は、この記事を読んで参考にしてください。