新車ではなく中古車を選んだ理由は?
《写真提供:response》《画像提供 イラストAC》 中古車購入(イメージ)
Honda車を魅力的・快適・安全にする純正アクセサリーを生産・提供している「株式会社ホンダアクセス」が、直近3年以内に中古車を購入した20歳~69歳のドライバー1,000人を対象に、「中古車の購入に関する調査2023」を実施し、その結果をリリースしました。
今回はその調査結果をまとめるとともに、回答から浮かび上がってきた状況を解説いたします。
《写真提供:response》《画像提供 ホンダアクセス》 中古車選びの際、参考にした情報
「中古車を購入した理由[複数回答形式]」という質問に対する回答の上位3つは以下のようになりました。
1位「購入費用を抑えられる」(62.4%)
2位「気軽に乗ることができる」(28.2%)
3位「すぐに納車される」(28.1%)
1位はやはり「購入費用を抑えられる」(62.4%)との結果に。後述しますが、「中古車を購入した際にこだわったポイント」という項目でも回答の1位は「価格」でした。やはり多くのユーザーが中古車に感じている魅力は、新車よりも価格が抑えられるところだとわかります。
また昨今の新車事情を反映してか、「中古車を購入した理由」の3位は「すぐに納車される」(28.1%)でした。新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、世界的な半導体不足が自動車業界を直撃し、メーカーは新車を作りたくても作れない状況が長く続いています。
結果、新車が欲しくても手に入らない状況にあり、これらのニーズが中古車市場へ流れていることも指摘されています。たしかに新車を何年も待つ状況なら、価格も抑えつつ、状態の良い中古車をセレクトして、すぐに乗り始められるのは魅力かもしれません。
中古車を購入した際にこだわったポイントは?
《写真提供:response》《画像提供 ホンダアクセス》中古車購入時にこだわったポイント
次に、「中古車を購入した際にこだわったポイント[複数回答形式]」という質問に対する回答の上位3つは以下のようになりました。
1位「価格」(57.0%)
2位「走行距離」(42.7%)
3位「ボディーのタイプ」(36.9%)
1位は回答者の半数以上が選んだ「価格」で、前述の「中古車を購入した理由[複数回答形式]」の「購入費用を抑えられる」という魅力とほぼ同じ結果でした。やはり中古車を選ぶ1番の魅力は価格面にあると考えられます。
ただし2位は「走行距離」、3位は「ボディーのタイプ」で、それらを回答した人も3~4割いることから、価格を重視しつつも安かろう悪かろうではなく、しっかりと程度のいい車を選びたい、自分のニーズに合った車を探したいとこだわっているユーザーが多いことが浮かび上がってきます。
中古車の現車確認で見たポイントは?
《写真提供:response》《画像提供 ホンダアクセス》 中古車選びの際、参考にした情報
「中古車選びの際におこなった現車確認でチェックしたポイント[複数回答形式]」という質問に対する回答の上位3つは以下のようになりました。
1位「ボディーの状態」(46.6%)
2位「内装の状態」(39.2%)
3位「車内のにおい」(33.4%)
現車確認とは、購入しようと思っている中古車の状態を実際に見て確認する作業のことです。中古車は新車と異なり、それぞれコンディションに差があるので現車確認はとても重要ですが、よほど車に詳しくない限り、エンジンまわりや電装品の状態を正確に見極めるのは困難でしょう。
それでも1位の「ボディーの状態」、2位の「内装の状態」といったわかりやすい部分をしっかりと確認をすることで、使用状態や大きな損傷をある程度チェックできるので、多くのユーザーが意識しているのも納得です。
また3位の「車内のにおい」も、これまでの使用状況やしっかりとクリーニングされているか、さらに水没車でないかをチェックするうえで有効とされているので、この調査結果になったものと思われます。
購入した中古車ボディタイプは?
《写真提供:response》《画像提供 ホンダアクセス》 購入した中古車のボディタイプ
「購入した中古車のボディータイプ[単一回答形式]」という質問に対する回答の上位3つは以下のようになりました。
1位「軽自動車」(39.8%)
2位「コンパクトカー」(17.3%)
3位「ミニバン」(13.8%)
現在、世界の自動車市場を席巻している「SUV」は、ベスト3にランクインせず4位の9.6%。続いて「セダン」が8.0%という結果になりました。
新車市場とは少し異なり、中古車市場では軽自動車が圧倒的な人気を誇っていることがわかります。また、2位にはコンパクトカーがランクインし、中古車選びでランニングコストが重視されていることも見て取れます。
昨今の軽自動車は、軽スーパーハイトワゴンを中心に、高性能で室内空間が広いモデルが多くなりました。しかも、普通車と比べて維持費が安いため、新車でも高いシェア率を誇っており、これは中古車市場でも同じといえます。それに加えて、中古車市場で買われる軽自動車には、セカンドカー的な側面もあるようです。
つまり、メインとして使用しているSUVやミニバンなどのファミリータイプがすでにあり、2台目としてランニングコストに優れた軽自動車を選択するというパターンです。
それであれば、中古車市場では軽自動車やコンパクトカーに人気が集中するのも納得ですね。
中古車を購入する際に値引きはできたのか?
《写真提供:response》《画像提供 ホンダアクセス》 中古車購入時に値引き交渉をしたか?
「中古車購入で値引き交渉をしたか」という質問に対し、全体の57%が「値引き交渉をした」と回答しました。そのうちの76%が実際に値引きを実現させています。
レクサスなど一部の高級自動車ブランドや限定販売されている車を除き、新車購入の商談では値引きしてもらえるケースがほとんどです。しかし中古車販売は新車の販売と経緯が異なるため、値引き交渉に否定的な意見や記事を見かけることもあります。
とはいえ今回の調査結果で明らかになったのは、回答者の半数以上が値引き交渉を行い、そのうちの7割以上の人が値引きできたという事実。値引きできた金額の平均は「10.6万円」という結果でした。
もちろん値引き交渉の際は、中古車がオプションの有無や走行距離など、どれひとつとして同じ状態のものがなく、車種や希少性によっては値引き交渉を断られるケースがあることを理解しておきましょう。それらを踏まえたうえで、値引き交渉を持ちかけてみるなら、その価値は十分にあるといえるでしょう。
中古車を選ぶ際にどこの情報を参考にした?
《写真提供:response》《画像提供 ホンダアクセス》 中古車選びの際、参考にした情報
「中古車選びの際に参考にした情報[複数回答形式]」という質問に対する回答の上位3つは以下のようになりました。
1位「中古車検索サイト」(27.9%)
2位「販売店の営業担当者からの情報」(21.5%)
3位「自動車情報サイト」(15.1%)
1位は「中古車検索サイト」で、4人に1人以上が中古車選びの参考にしているという結果に。「カーセンサー」や「グーネット中古車」などの大手中古車検索サイトには、2023年8月現在、50万台を超える中古車が登録されており、やはり中古車選びに便利なことを感じさせます。
また回答結果を男女・年代別に見ると、20代男性と30代男性が「YouTube」(順に15.0%、13.0%)を参考にしており、統計平均と比べて5ポイント以上も高いという結果になりました。反対に、「中古車検索サイト」は20代男性で16.0%、20代女性で13.0%と、統計平均より10~15ポイントほども低い結果で、若い世代が動画を通じて情報を得ていることが如実に表れる結果となりました。
中古車を購入した場所は?
《写真提供:response》《画像提供 ホンダアクセス》 中古車を購入した場所
「中古車を購入した場所[単一回答形式]」という質問に対する回答の上位3つは以下のようになりました。
1位「中古車販売店(ディーラー系除く)」(53.2%)
2位「ディーラー系中古車販売店」(23.6%)
3位「ディーラー」(12.2%)
「中古車販売店(ディーラー系除く)」が半数以上と、もっとも高くなり、上位3つで約9割に達する結果となりました。
フリマサイトや個人売買代行サービスなど、中古車の買い方は以前よりも多様化していますが、決して安くはない買い物なので、ある程度安心できるところで購入したいということかもしれません。
まとめ
《写真提供:response》《撮影 土屋篤司》 被災地では低価格で購入できる中古車のニーズが高まった。また燃料不足の影響から燃費の良いハイブリッド車の人気も上昇した。(写真はジャパンオート仙台)
今回は、「株式会社ホンダアクセス」が、直近3年以内に中古車を購入したドライバー1,000人に行ったアンケート結果をまとめました。
この調査結果から、なぜ中古車を購入したのか、どのようなところをチェックしているのか、どんな所で購入しているのか、中古車でも値引きはできるかといったことが詳しくわかってきます。
今後、中古車の購入を検討するときに、参考になさってみてください。