いざという時カラだと困る「ウォッシャー液」定期的に点検を!
《画像提供:Response 》スバル インプレッサ ヘッドランプウォッシャー
運転中になんとなく景色が霞んで見えるなら、フロントガラスが汚れているせいかもしれません。「ウォッシャー液」を噴射できれいにしよう!…と思ったときに限ってウォッシャー液を切らしてしまっていて、困った経験がある方も少なくないのではないでしょうか。
ウォッシャー液はフロントガラスだけでなくリヤガラスの洗浄に使われることもありますし、また車種によっては、ウォッシャー液をヘッドライトに噴射することで汚れを落としたり、バックカメラの汚れを落としたりするのにもウォッシャー液が使われることも。視界に関わるこれらの部品の汚れが落とせないと、場合によっては事故の危険すらありますよね。
いざという時に役立つ重要な役割は知っていても、普段の運転では使わないから、ウォッシャー液の点検はできていない…という方も少なくなさそう。そもそも、お乗りの車のどこにウォッシャー液のタンクがあるのかわからない、なんて方もいらっしゃるかもしれません。
ウォッシャー液の残量の確認は、日常点検項目として定期的にしっかり確認が求められる重要な項目です。さらに、タンクが空の状態でウォッシャー液のポンプを動かすことは、ポンプの故障にもつながりかねません。
ポイントを押さえれば簡単に残量の点検や補充・交換ができるウォッシャー液についてご紹介していきますので、次に使いたい時に切らしていたなんてことのないよう、早速ウォッシャー液残量を点検してみてはいかがでしょうか。
■ウォッシャー液が役立つシーンは多数!汚れ落としだけじゃない
《画像提供:Response 》ヒーテッドウォッシャー 作動イメージ
ウォッシャー液といえば、ガラス表面に汚れがついた時に落とすだけが役割と思っていませんか? 汚れ落とし以外にも、使い方次第で様々な場面でウォッシャー液は活躍してくれます。
例えば、ウォッシャー液が非常に重宝されるのが、積雪地帯を走行する際の融雪作用。ワイパーでは払うことしかできませんが、冬季対応のウォッシャー液ならフロントガラスにやリヤガラスに溜まった雪をとかしてくれるので、視界の確保に役立ちます。
さらに近年では、ウォッシャー液をエンジンの熱で約12時間保温でき、例えば朝方の霜取りに非常に役立つ、といった商品も登場しています。冬季対応のウォッシャー液の効能をより高めてくれることでしょう。
ウォッシャー液の種類によっては、ワイパーの動きを滑らかにする成分を配合しているものや、ガラス表面の撥水成分を配合しているものもあるので、汚れ落としを行いつつワイパーやガラスの保護まで可能になっています。
■ウォッシャー液は水で十分!? …トラブルにつながるかも
ヴァレオ AquaBlade
めったに使わないウォッシャー液だから、水道水でも十分なのでは?とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。ウォッシャー液の噴射跡が気になるから専用の液は使わない、という声も聞かれます。
しかし、水道水などを単体でウォッシャー液として利用することは、あまりおすすめできません。
汚れ落としの能力がウォッシャー液に劣るだけでなく、水道水にはウォッシャー液のように腐敗を防止したりや微生物繁殖を防止したりする成分が含まれていないので、タンク内で水が腐ってしまったりカビが生えてしまったりする場合もあります。
また、寒い地域にお住まいの方では、水道水だけでは簡単に凍ってしまう場合も。いざという時に使えないだけでなく、ウォッシャー液の配管などにダメージを与えることにもつながりかねません。
これらの難点は、ウォッシャー液を補充することで簡単に解決できます。噴射跡が気になるという方も、近年では跡が残りにくいウォッシャー液なども多数販売されていますので、それらを利用するのがおすすめです。
いつでもウォッシャー液が使えるように、ここを点検しよう
■【意外と知らない?】ウォッシャー液のタンクや補充口はここにある
《画像提供:Response 》ホンダ フィット e:HEV エンジンルーム 左側の青いキャップがウォッシャー液補充口
ウォッシャー液のタンクがどこにあるのか、意外とご存じない方もいらっしゃるのでは。車種によっても異なりますが、ほとんどの車では、ウォッシャー液のタンクはエンジンルーム周辺に設置されています。
こちらも車種によって異なりますが、ウォッシャー液のタンクにウォッシャー液を補充する補充口も多くはエンジンルームに設置されているので、点検・補充する際はボンネットを開けて作業します。補充口はキャップ部分が水色や黄色だったり、キャップ表面にウォッシャー液噴射のマークがついていたりします。
エンジンルーム内にはエンジンオイルやブレーキフルードなど、他の液体を補充するための補充口もたくさんあり、誤ってそれらにウォッシャー液を入れてしまうとトラブルの原因となりますので、お乗りのお車の詳細な補充口の位置は、取扱説明書などで事前に確認しておきましょう。
《画像提供:Response 》三菱 ランサーエボリューションX トランク内のウォッシャー液タンク(左)
珍しい車種では、ウォッシャー液の補充口が給油口の横に設けられているケースや、助手席側ドアを開けた足元にあるなんてケースも。あまり搭載される量の多くないウォッシャー液とはいえ、重量配分を考慮して、トランク内など車体後方にタンクを移設する例も見られます。
事前に取扱説明書を確認しておいて、スマートに点検を済ませたいところですね。
■ウォッシャー液残量や状態をチェックし、少ない時は補充しよう
《画像提供:Response 》宏光 MINI EV ボンネット内
こちらも車種によって異なりますが、ウォッシャー液の補充口とタンクが近い車種では、タンクの外側などにFULLやMAXと満タンを示す表示がしてあったり、タンクが見えないところに設置されている車種では、補充口のキャップにレベルゲージが取り付けられていたりする場合もあります。
これらで確認できる車種では、ウォッシャー液の残量をしっかり確認しておきましょう。また、タンクやウォッシャー液面が目視できる車種なら、ウォッシャー液が変色していないか、異物が混入していないかなどもできるだけチェックしておくと安心ですね。
レベルゲージなどでウォッシャー液が少なくなっていることが確認できた場合は、これまで使ってきたものと同じウォッシャー液を補充しましょう。別種類のウォッシャー液を使う場合には、後述する方法で一度タンク内を空にするようにしましょう。
ウォッシャー液を注入する際は、溢れてしまわないように、ゆっくりと注入することがおすすめです。レベルゲージなどを使って、満タン状態になるようにしておきましょう。
近年では、エンジンルーム全体にプラスチック製のカバーを装着する例も増えてきており、ウォッシャー液のタンクが目視で確認できないこともしばしば。そのような車種では、ウォッシャー液の残量は目視で確認するのではなく、液が減ってくるとメーター内のインジケーターなどで補充を促す表示をすることで代替しているものもあります。
このインジケーターなどは、かなり余裕を持った早めの段階で点灯することがほとんどではありますが、心配なら、後述するウォッシャーノズルの点検も含めて、実際にウォッシャー液を噴射してみるとよいでしょう。
■実際にウォッシャーを噴射させ、量や噴射方向もチェック
《画像提供:Response 》ホンダ クラリティ フューエルセル スマートクリアワイパー 作動イメージ
ウォッシャー液の残量や状態がしっかり確認でき、少なくなっている場合は補充し終わったら、忘れずに同時にチェックしておきたいのがウォッシャーノズルの状態やウォッシャー液噴射の状態です。
配管やノズルの詰まり、ポンプの不具合などで、ウォッシャー液が噴射できなかったり勢いが弱かったり、噴射はするものの噴射方向が悪くウォッシャー液がガラスに当たっていなかったりといったトラブルが発生していると、いざというときにウォッシャー液を活用することができない可能性もあります。
詰まりやポンプの不具合が疑われたり、噴射方向が悪い場合には、カーディーラーやガソリンスタンドなどで点検をお願いしてみるとよいでしょう。
ウォッシャー液も機能で選ぼう!あなたにぴったりなのはどれ?
■ウォッシャー液を特徴別に分類してみた
ソフト99 ガラコウォッシャー 強力洗浄
カー用品店やホームセンターなどでウォッシャー液を探してみると、意外と種類がたくさんあることに驚くはずです。
用途や機能別に、さまざまなウォッシャー液が販売されていますので、どのタイプがあなたの使い方にぴったりかをしっかり選んでおきたいところです。特徴別にウォッシャー液の分類をご紹介します。
一般的なもの
洗浄効果のみでシンプルなのが一般的なタイプ。価格帯が最も安く、頻繁にウォッシャー液を活用する方におすすめでしょう。
撥水成分を配合したタイプ
ウォッシャー液を噴射することで、ガラスに撥水成分を塗り込む効果が期待できるのが、撥水成分を配合したタイプ。
同系統のガラス撥水剤を施工しているなら、これらのタイプを利用することで撥水剤の効果を阻害せずに済むなど相性が良いとされるものもあります。
跡が残りにくいタイプ
ウォッシャー液自体に色がついておらず、水道水などで薄めずに使うストレートタイプとすることなどで、ボディやガラスなどでウォッシャー液の跡が残りにくいタイプも人気です。
「超純水」使用、などと宣伝されているタイプは跡が残りにくく、気兼ねなくウォッシャーを使えそうですね。
凍結温度が低い、解氷作用があるなど寒冷地向けのタイプ
ほとんどのウォッシャー液でもマイナス20〜30℃程度では凍結しないとされていますが、より寒さが厳しい地域にお住まいの方なら、凍結温度がマイナス60℃程度とより性能が強化されていたり、解氷作用があるなどの付与効果があるタイプがおすすめです。
普段は温暖な地域にお住まいの方でも、お車でウィンタースポーツに行く方なら、このようなウォッシャー液を利用しておくとより安心でしょう。
■今までと違うウォッシャー液を使うなら、タンクを空にしてから!
《画像提供:Response 》ホンダ ビート スペアタイヤの奥にウォッシャー液タンク
このように、ウォッシャー液には機能別にさまざまなタイプが存在します。
機能が異なるウォッシャー液を混ぜると、それぞれの機能を損なうだけでなく、異物などが発生してノズルやパイプの詰まりの原因となることも。また、同系統の機能を持ったウォッシャー液でも、メーカーが違うと成分が異なるなど、混ぜ合わさると相性が良くないものもありそうです。
そのため、これまで使っていたものとは違うウォッシャー液を使いたいなら、タンク内に残っているウォッシャー液を使い切ってから水で洗浄するか、タンクを取り外すなどして洗浄するなど、以前のウォッシャー液が残っていない状態にしてから使うようにしましょう。
早く空にしたいからといって、ウォッシャー液をずっと噴射させ続けるとポンプに非常に大きな負荷がかかり、故障するおそれがあります。複数回に分けて行うか、タンクを容易に取り外せる車種なら取り外して洗浄することも検討してみると良いでしょう。
おすすめウォッシャー液はコレだ
■ソフト99 オールシーズンガラコウォッシャーパウチパック2L
ガラス撥水剤でお馴染みのガラコのウォッシャー液です。環境に優しいパウチパックは、保管状態でもスペースを取らないという利点もあります。
不凍温度はマイナス40℃、ボディやガラスに跡が残りにくいタイプなど、押さえておきたい基本的な性能はしっかり備えつつ、ガラコならではの強力な撥水効果がウォッシャー液を噴射するだけで実感できます。
撥水効果はそのままに3倍程度まで薄めることもできるので、経済的ですね。
■プロスタッフ ブルビンウォッシャースーパー 2.5L・S
夜間の雨降りなどで非常に気になるのがフロントガラスの油膜。視界が非常に悪くなるので事故の原因にもなりかねません。そんな油膜を強力な洗浄力でしっかり落としてくれるのがこちらのウォッシャー液です。
ブルビンウォッシャースーパーには油膜の再付着を防止する特殊保護膜を形成する効果があるので、一度洗浄した後はクリアな視界が長く保てます。
ノズルがボトルに格納されているので、車に補充する際に便利な点も見逃せません。
■ソナックス ウィンドウォッシャー エクストリーム クリアビュー
小さなパッケージとお高めの価格で一瞬ドキッとしてしまいそうなこちらのウォッシャー液ですが、100倍に希釈して使用する超濃縮タイプとなっており、希釈後は25リッター分にもなるので、お得かつ長期間にわたって使うことができます。
ドイツのカーケミカルブランドとして知名度の高いソナックスの製品だけに、使い勝手も抜群。計量機能がついたボトルなので、希釈も簡単にできます。
ガラス表面の汚れを落とす性能にも定評がありますが、ワイパーの滑りを良くする成分も配合していることで、ワイパーの寿命を伸ばす効果も期待できます。
まとめ
《画像提供:Response 》FOMM One(オートモーティブワールド2021 出展車両) ウォッシャー液補充口(右)と充電ポート(左)
ウォッシャー液の点検方法や補充方法、おすすめ商品までご紹介してきました。意外と簡単に作業できそうだし、補充用ウォッシャー液の価格も安く、DIYでチャレンジしやすいことがお分かりいただけたのではないでしょうか。
機能に応じてさまざまな商品が発売されているウォッシャー液ですので、お気に入りの商品がきっと見つかるはずです。晴れの日も雨の日も雪の日も、あらゆる状況で安全運転につながるこだわりのウォッシャー液をぜひ探してみてください。
よくある質問
■ウォッシャー液って、自分でも補充できるの?
はい。多くの車ではボンネット内の分かりやすい位置にタンクが設置されているので、ご自身で購入したウォッシャー液を簡単に補充することができます。
■ウォッシャー液って、水ではダメなの?
ウォッシャー液の噴射跡が気になるから水道水しかタンクに入れない、という方もいます。しかしウォッシャー液を利用すると、ウィンドウに付着した汚れをスムーズに落とせるほか、ワイパーの滑りをよくしたり撥水効果をもたらしてくれるなどの効果が付与されたものもあるなど、機能性が向上します。冬場なら、ウォッシャー液の凍結防止効果も役立ちますね。
自動車保険の【チューリッヒ】公式サイト。ウォッシャー液の補充方法(入れ方、何を入れたらいいのか)をご紹介。車のウィンドウォッシャー液を交換しなければいけない場合や交換方法、ウォッシャー液が出ないときの対処法などもご紹介。
ウインドウォッシャー液の補充方法についてご紹介|how to洗車|ソフト99洗車ナビ
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NV350キャラバン ウインドウォッシャー液 補充方法(タンクの場所) | NV350キャラバンの全て
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オールシーズンガラコウォッシャーパウチパック2L|ガラス・ミラー 撥水剤|洗車|商品情報|ソフト99
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