トップへ戻る

日産「ラシーン」に新型は登場するのか?現行モデルの燃費や内装から似た車まで徹底解説

日産「ラシーン」に新型は登場するのか?現行モデルの燃費や内装から似た車まで徹底解説

販売が終了してから20年以上が経過してもなお根強い人気を持つ「日産 ラシーン」。中古車市場では、ソロキャンブームなどの後押しを受け、レトロでポップな独特のデザインと、時代を先取りしたクロスオーバーSUVのコンセプトが高く評価されています。そこで今回は、新型ラシーン登場の可能性や、燃費、スペックについてを解説するとともに、ラシーン好きがターゲットにできそうな似た車もまとめました。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


日産 ラシーンとは?

《写真提供:response》日産ラシーン

「日産 ラシーン」は、1993年に開かれた東京モーターショー(現:JAPAN MOBILITY SHOW)で初めて出展され、翌年の1994年にリリースされたコンパクトRVで、クロスオーバーSUVの元祖ともいわれています。

当時のRV車やSUVは、堅牢なラダーフレームを持ち、悪路走破性を第一とした車が多かった時代。しかし「日産 ラシーン」は、ボクシー・ラインを特徴とし、全車4WDモデルながら本格的なオフロード走行を目指すのではなく、タフにランナバウトできることを目指した車でした。

実際、先代のサニーをベースにクロスカントリーテイストを盛り込んだ作りになっており、モノコック構造のボディを持つ普通車をベースに開発されることが多い現在のクロスオーバーSUVに通ずるものがあります。

一風変わった「ラシーン」という車名は、未知なる旅の水先案内人をイメージさせる「羅針盤」に由来する造語。同じ1994年に登場した「トヨタ RAV4」とともに、日本のクロスオーバーSUVの歴史を築いてきたという意味で、「ラシーン」のネーミングはピッタリなものになりました。

ボディサイズは、全長4,115mm×全幅1,695mm×全高1,515mmと非常にコンパクト。エンジンは当初、1.5L 直4・4バルブDOHC(GA15DE型)を搭載していましたが、1997年のマイナーチェンジで1.8Lエンジン(SR18DE型)が追加されます。

これらの変更により、一部で非力との声があった1.5Lエンジンへの不満が解消されました。さらに、フロント周りのデザインが変更され、安全装備が充実しています。

1998年には、スポーティーグレードとなる「ラシーン フォルザ」が登場。2.0LのSR20DE型エンジンを搭載し、丸目4灯のフロントマスクと、スラントさせたリアゲートを搭載し、3ナンバーサイズの大型オーバーフェンダーを備えました。

こうしてマイナーチェンジによるバージョンアップを試みたラシーンでしたが、もともとあったラシーンの魅力やキャラクター性を失わせることにもつながったようで、惜しまれつつも2000年8月に生産を終了します。この間、フルモデルチェンジは一度もなく、約6年の販売期間でした。

こうした経緯だけを見ると、ラシーンはかなり不人気な車のように映りますが、およそ6年のモデルライフで総生産台数は7万3千台弱。これは平均年間1万台以上が売れていた計算になり、人気車種のひとつであったといえるでしょう。

とはいえ、ラシーンがもっとも高くなっているのは、現在のほうかもしれません。ラシーンは現在、中古車市場でたいへんな人気で、ラシーンを専門に扱う中古車販売店やカスタムショップがあるほどです。ラシーンが発売開始された約30年前と違い、クロスオーバーSUVが大人気のジャンルとなり、時代がようやくラシーンに追いついたといえるかもしれません。

日産 ラシーンは新型が登場するのか?

《写真提供:response》ぼくらのどこでもドア、新型に道を譲る形で生産中止

中古車市場での根強い人気を受け、Google検索でも「ラシーン」と入力すると、検索候補ワードに「新型」と出てくるほど「日産 ラシーンの新型は登場するのか」は、注目を集めています。

執筆している2023年12月現在、日産からの正式な新型発売は発表されていません。

とはいえ近年、「ダイハツ ロッキー」や「日産 キックス」のように、一度は生産中止になった車が復活を遂げた例はいくつか存在します。

そのため、クロスオーバーSUVの人気の波に押されラシーンの復活も…といった可能性もゼロとはいえません。もし新型ラシーンが気になる方は、日産からの発表をこまめにチェックしておくとよいでしょう。

日産 ラシーンの人気の理由とは?

《写真提供:response》《画像:日産自動車》 日産ラシーン

「日産 ラシーン」が生産終了から20年以上経過した今、人気を集める理由はどこにあるのでしょうか。4つのポイントを取り上げます。

レトロでポップなフォルム

日産 ラシーンの外観は、角ばったずん胴型が特徴。そのレトロでポップなフォルムは唯一無二のデザインです。

全車4WDで少しオフロード感はありますが、当時のRV車で主流だったラダーフレームを搭載するタイプとは、フォルムから一線を画していました。それはラシーンが最初から悪路走破を念頭に置かず、街乗りを考えたデザインだったためで、いい意味で差別化されました。

フロントグリルや薄型ヘッドランプは直線的かつ平面的で、曲線的なフォルムが多かったあの時代では斬新なデザインでした。カラーも、いわゆるアースカラーが多く採用されたことも、時代を経ても古くならない理由のひとつなのでしょう。

これら優れたデザインは、「日産 パオ」や「日産 Be-1」など、個性あるデザインをいくつも手掛けた坂井直樹氏が関わっているとされています。いずれも斬新なのに、どこかレトロ感が漂うデザインで今なお人気があり、ラシーンのデザイン性にも納得させられます。

走行性

ラシーンは生産終了から20年以上が経過しており、さすがに現在の最先端の技術が搭載された車とは走行性能に差があります。とはいえ、そのコンパクトなボディサイズは日本の道路事情にフィットするため、優れた走行性を実現させてくれるでしょう。

さらにクロスオーバーSUVの先駆けらしく、全車に4WDシステムが搭載されているので、多少の雪道や悪路でも問題なく走れて、実用性は高いといえるはずです。

広々とした荷室

日産 ラシーンは、荷室が奥行き650mm×幅1,250mm×高さ750mmで、コンパクトサイズの割には広いスペースを確保しています。また、後部座席を倒すことで、より広い荷室スペースを作り出せます。

ハッチバックドアには、上下分割開閉ハッチが採用されており、狭い場所での積み込みも楽。最低地上高が170mmなのも手伝って、荷物の乗せ降ろしは比較的容易といえそうです。

カスタムしやすい

現在、ラシーンを専門に扱う中古車販売店やカスタム専門店が全国にいくつもあり、魅力的なパーツが手に入れやすいのもラシーンの魅力です。

長い期間愛されている車種だからこそパーツやアイデアが豊富で、オリジナリティも発揮しやすいでしょう。

【無料】ガリバーにラシーンの中古車探しを依頼する

日産 ラシーンの価格、内外装、スペックについて

《写真提供:response》《撮影 雪岡直樹》 1997年式 ラシーン(RHNB14)

ここからは、日産 ラシーンの価格や内外装、スペックについてみていきましょう。

価格は、執筆している2023年12月時点で、中古車市場に150台ほどあり、車両本体価格(消費税抜)は24.5万円~208.2万円となっています。(レスポンス中古車調べ)

発売開始から約30年が経過しようとしているとは思えないほど、高額になっています。

内外装の特徴

ラシーンの内装でまず目につくのはインパネ部分でしょう。直線基調のT字型インパネは、外装デザインとの調和が見られます。着座位置はやや高く設定されており、低車高の車ながら運転しやすい視界を確保しています。

外装は、なんといってもレトロでポップな独特のデザインが特徴。少しのオフロード感を残しつつ、街乗りでもまったく違和感がなく、古さも感じさせません。

カラーバリエーションは全部で15色。グレードも前期・後期あわせて14グレードあり、バラエティ豊かです。

スペックついて

日産の公式サイトに残るラシーンのスペックは「タイプII」のもので、ボディサイズは全長4,115mm×全幅1,695mm×全高1,515mm。

エンジンは発売当初、1.5L 直4 4バルブ DOHC(GA15DE型)を搭載し、最大出力が77kW(105ps)/6,000rpm、最大トルクは135N・m(13.8kgm)/4,000rpmでしたが、その後1997年のマイナーチェンジして1.8LエンジンのSR18DE型が追加されました。

さらに1998年にスポーティ・グレードの「ラシーン フォルザ」も追加され、2.0LエンジンのSR20DE型がラインアップに加わっています。

【日産 ラシーン タイプII】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高)4,115mm×1,695mm×1,515mm
ホイールベース2,430mm
最大乗車定員5名
車両重量1,190kg
燃費10モード/10・15モード燃費:15.2km/L
エンジン種類水冷直列4気筒 1,497cc
エンジン最高出力77kW(105ps)/6,000rpm
エンジン最大トルク135.3N・m(13.8kg・m)/4,000rpm
駆動方式フルタイム4WD
トランスミッション5MT
新車価格185万5,610円(消費税抜/当時、消費税は3%)
(1995年式 RFNB14型日産 公式サイト/グーネットより)
【無料】ガリバーにラシーンの中古車探しを依頼する

日産 ラシーンに似た車を紹介!!

日産 ラシーンの新型を欲しいと思っておられるなら、ラシーンに似たライバル車も検討してみるのはいかがでしょうか。

ここでは、ラシーンと比較されることがある人気車種を3つ紹介します。

ジープ チェロキー

《写真提供:response》ジープ・チェロキー ロンジチュード 4×4

最初に紹介するのは「ジープ チェロキー」です。

1974年に発売された初代、1984年に発売された2代目があまりにも有名で、ヘビーデューティーなイメージの強い「ジープ チェロキー」ですが、2014年5月から日本で販売が開始された5代目(KL型)は、親会社となったフィアットの影響もあり、先進的なスタイルになりました。

ミッドサイズSUVとして初となる9速オートマチックトランスミッションを全グレードに標準装備し、路面状況にも細やかに対応。さらに、モダンで先進的なエアロデザインが個性を主張します。

【無料】ガリバーにチェロキーの中古車探しを依頼する

ダイハツ タフト

《写真提供:response》《写真提供 ダイハツ工業》 新型ダイハツ・タフト(G/2WD)

次に紹介するのは、ラシーンよりひと回り以上は小さい「ダイハツ タフト」です。

それでも、タフさを感じさせるスクエアボディ、愛着持てる道具感、個性的なかわいらしさが同居する「ダイハツ タフト」は、日産 ラシーンを好きな方にきっと刺さるはず。

ワクワクを大切に、楽しく見えることにこだわっており、低くワイドにしたスタイルも日産 ラシーンに通ずるものがあります。

【無料】ガリバーにタフトの中古車探しを依頼する

ホンダ クロスロード

《写真提供:response》original 【ホンダ クロスロード 発表】ライバルは エクストレイル?

最後に紹介するのは、おそらく紹介する3車種の中で一番知名度が低い「ホンダ クロスロード」です。

2007年に発売を開始し、全長が4,285mmのコンパクトサイズながら室内には3列シートを設け、利便性を特徴としたSUV。フロントマスクとスクエアなボディは、日産 ラシーンに近いといえるかもしれません。

これまでにないジャンルを切り開くという意欲的なコンセプトを持ち、それゆえに直接的なライバルはいないといわれた車でした。ただ残念ながら人気は鳴かず飛ばずで、4年に満たない販売期間を経て、生産終了となりました。

【無料】ガリバーにクロスロードの中古車探しを依頼する

まとめ

《写真提供:response》『日産ラシーンのデザイン開発』

今回は、販売が終了してから20年以上が経過してもなお根強い人気を持つ「日産 ラシーン」についてまとめました。

レトロでポップな独特のデザインと、時代を先取りしたクロスオーバーSUVのコンセプトは、時代を超えて魅力を発揮しています。もし個性的なクロスオーバーSUVをお探しでしたら、検討してみるのはいかがでしょうか。

よくある質問

ラシーンの販売期間は?

日産 ラシーンの販売期間は1994年~2000年の6年間で、その間にフルモデルチェンジはなく、1代限りの車でした。

ラシーンは何人乗り?

日産 ラシーンの販売期間は1994年~2000年の6年間で、その間にフルモデルチェンジはなく、1代限りの車でした。

関連するキーワード


ラシーン

最新の投稿


プジョー新型「208」発表!大胆なデザイン変更を実施

プジョー新型「208」発表!大胆なデザイン変更を実施

Stellantisジャパン株式会社は、プジョーのコンパクトハッチバック「プジョー 208(Peugeot 208)」の最新モデルを2024年10月24日に発表。同日より、全国のプジョー正規ディーラーにて発売しました。


ハザードランプつけっぱなしでバッテリーが上がる時間は?バッテリー上がり時の対処方法も解説

ハザードランプつけっぱなしでバッテリーが上がる時間は?バッテリー上がり時の対処方法も解説

ハザードランプは、車の安全機能として欠かせない装置です。一般的には、緊急時や停車中の注意喚起として使用され、ドライバーや周囲の人々にとって重要な役割を果たします。しかし、この便利な機能も使い方を誤ると予期せぬトラブルを招くことがあります。その典型的な例が「ハザードランプのつけっぱなし」です。エンジンを切った状態でハザードランプを長時間点灯させたままにすると、バッテリーに負荷がかかり、最悪の場合バッテリーが上がってしまう可能性も。この記事では、ハザードランプをつけっぱなしにした際にバッテリーが上がる時間とバッテリーが上がってしまった際の対処方法について解説します。


2024-2025年末年始の新幹線 混雑予想・予測!帰省ラッシュ・Uターンラッシュはいつ?

2024-2025年末年始の新幹線 混雑予想・予測!帰省ラッシュ・Uターンラッシュはいつ?

2024年(令和6年)〜2025年(令和7年)の年末年始は最大9連休!大型連休となる今年の年末年始の新幹線の混雑状況はどのぐらいになるのでしょうか。また、帰省ラッシュ・Uターンラッシュはいつ発生するのでしょうか。昨年の年末年始のJR東日本・JR西日本における新幹線が混雑した日から、2024~2025年の新幹線の混雑日予測を紹介します。


【カー用品】Amazonブラックフライデー2024で買うべきおすすめカー用品をピックアップ

【カー用品】Amazonブラックフライデー2024で買うべきおすすめカー用品をピックアップ

Amazonブラックフライデー(BLACK FRIDAY)は、年間を通して最大級のセールイベントの一つ。この期間中、多くの人気商品が大幅値引きされ、普段は手が届きにくいアイテムも手に入れるチャンスです。特にカー用品は、機能的なものからドライブを快適にするグッズまで幅広く揃っており、車好きには見逃せないセールです。この記事では、Amazonブラックフライデー(BLACK FRIDAY)で買うべきおすすめのカー用品を紹介します。


ダイハツ新型「ロッキー」発表!安全性の向上と価格改定を実施

ダイハツ新型「ロッキー」発表!安全性の向上と価格改定を実施

ダイハツは2024年11月5日に、コンパクトSUV「ロッキー」の一部改良モデルを発表しました。安全性を高めたほか、価格を改定したといいます。