低くワイドなカーボンボディへ。名車の面影と現代の設計を融合
《画像提供:Response》《写真提供 ピニンファリーナ》 JAS×ピニンファリーナ『テンセイ』
初代ホンダNSXの伸びやかな姿を、現代のスーパーカーとして再構築した一台が登場しました。イタリアのJASとピニンファリーナは2026年10月8日、トリノ近郊のカンビアーノで「テンセイ」を世界初公開しました。
車名は、日本語の「転生」に由来します。ホンダと長年レース活動を続けてきたJASが車両開発を、ピニンファリーナが内外装のデザインを担当。ホンダの新型市販車ではなく、1990年に登場した初代NSXをもとに、JASが手がけるスーパーカーです。
注目したいのは、往年の姿をなぞるだけにとどまらない設計。車体の基本構造から見直し、ホイールベースやトレッド、前後のオーバーハングまで再検討することで、低くワイドなプロポーションを生み出しました。
ボディはカーボンファイバー製。張り出したリヤフェンダーや深く彫り込まれた面が、初代とは異なる力強さを見せます。一方で、車体側面のエアインテークや一体感のあるリヤウィングなど、NSXを思わせるモチーフも継承。空力のための形状をデザインに溶け込ませ、懐かしさと新しさを両立しています。
《画像提供:Response》《写真提供 ピニンファリーナ》 JAS×ピニンファリーナ『テンセイ』
室内で重視したのは、ドライバーとクルマの距離を縮めることです。不要な要素をそぎ落としたレイアウトに、身体を支えるスポーツシートを配置。金属のディテールや素材の質感を生かし、運転に集中できる空間に仕立てました。
購入者の好みに合わせた仕立ても、このモデルの大きな特徴。内外装には多彩な組み合わせが用意され、JASとピニンファリーナのアトリエが、一台ごとのパーソナライズに携わります。
生産は、ミラノ近郊のアルルーノにあるJASのアトリエで、ごく少数に絞って行われる予定です。さらに2026年10月12日から18日まで開催されるパリ・モーターショーでは、最初の車両「Unit 001」を披露する計画となっています。
名車の面影を残しながら、姿も空間も磨き直したテンセイ。パリでの披露と、今後の追加情報を待ちたいところです。


