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季節の変わり目はタイヤ空気圧をチェック!入れ方や適正値、点検のポイントを解説

季節の変わり目はタイヤ空気圧をチェック!入れ方や適正値、点検のポイントを解説

タイヤに適正な空気圧が保たれていないと、運転中の安全性が大きく左右されます。特に季節の変わり目や気温の変化により空気圧が大きく変動するため、空気圧の確認は必須です。本記事では、タイヤの空気圧についての基本的な知識から、適正な空気圧の確認方法や入れ方、そして空気圧が適切でないと起こり得るトラブルと点検のポイントについて解説します。

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タイヤ空気圧の点検はなぜ必要?

《画像提供:Response》〈撮影:中尾真二〉新品のタイヤの溝(写真はイメージ)

タイヤの空気圧は車の運転性能に直接影響し、適正な空気圧が保たれていることで、タイヤのグリップ力が最適化され、スムーズに旋回や停止が可能となります。

逆に、空気圧が高すぎるとタイヤが硬くなり、乗り心地が悪くなったり、路面からの衝撃を受けやすくなるため、タイヤや車体へのダメージが増えてしまうことも。

また、空気圧が低すぎると、タイヤの接地面積が増えて抵抗が大きくなるため、燃費が悪くなったり、タイヤの内部が過熱しやすくなったりと、パンクやブローのリスクが高まります。

適正な空気圧を保つことは、タイヤが正しく路面と接触し、最適なグリップ力を発揮するために重要なポイントです。これにより、安全に車を運転するための基礎となる制動性能や安定した操縦性、さらには燃費の向上にもつながります。さらにはタイヤに与える負担を最小限に抑えられ、異常な摩耗を防ぐため、タイヤの寿命が延びるというメリットも。

これらの理由から、タイヤの空気圧は定期的にチェックし、必要な場合には調整を行うことがおすすめです。

タイヤの適正空気圧はどこで見る?

適切なタイヤの空気圧は、車種やタイヤサイズ、年式によっても異なります。空気圧の調整をする際は、そのタイヤサイズや車種に合った空気圧を確認したうえで行いましょう。

タイヤの指定空気圧の見方

《画像提供:Response》〈撮影:井元康一郎〉空気圧は前2.1kg/cm2、後2.1kg/cm2

タイヤの適正な空気圧を知るためには、車種ごとにメーカーが指定している「車両指定空気圧」を確認する必要があります。それぞれの車種の指定空気圧は、運転席側のドア付近や給油口周辺に貼付されている空気圧表示シールに記載されています。

タイヤサイズが同じでも、そのタイヤを装着する車種によって指定空気圧が異なる場合があることを覚えておきましょう。逆に同じ車種であれば、タイヤのメーカーが変わっても、指定の空気圧は同じです。

車種によっては前輪と後輪で指定されている空気圧が異なる場合や、積載量に応じた空気圧が指定されている場合もあるので、ラベルをよく見て確認しましょう。

なお、スペアタイヤは標準のタイヤと比較して高い空気圧が指定されていることが多いので、スペアタイヤ本体に貼られているラベルや取り扱い説明書を確認しておきましょう。

タイヤ空気圧の確認頻度

タイヤ空気圧の確認頻度

タイヤ空気圧の確認頻度

タイヤの空気圧は、運転しなくても時間経過とともに少しずつ抜けていきますので、最低でも月に1回程度は確認をしておくのがいいでしょう。運転頻度が高い方や高速道路を頻繁に利用する方など、タイヤに大きな負担がかかる状況の場合は、2週間から3週間に1回程度の頻度でのチェックがおすすめです。

また、季節の変わり目や気温の変化により空気圧が大きく変動することも。特に、夏から秋、冬にかけての気温が下がる時期には空気の体積が減少し、結果として空気圧が下がります。逆に、冬から春、夏にかけて気温が上がる時期には空気の体積が増え、空気圧が上昇します。

このような気温変化による空気圧の変動は、タイヤの性能や安全性に大きな影響を与えるため、気温の変化が大きい時期には確認の頻度を増やすのがいいでしょう。

タイヤの空気圧は高すぎても低すぎてもNG!入れすぎ・不足で起こるトラブル

《画像提供:Response》〈写真:ダンロップ〉タイヤ点検活動の様子

空気圧が適切でないと、さまざまな問題が起こります。タイヤの空気圧が適切でない場合、走行性能や燃費が悪化し、タイヤの寿命を短くするだけでなく、危険な状況につながる可能性もあります。

空気の入れすぎで起こるトラブル

空気圧が高すぎると、タイヤが硬くなり、タイヤの接地面積が減少します。その結果、グリップ力が低下し、制動距離が伸びたり、濡れた路面ではスリップしやすくなったりすることも。

さらに、衝撃を吸収する能力が低下するため、乗り心地が悪くなり、路面の凹凸による衝撃がそのまま車体に伝わります。また、パンクのリスクも高まります。

空気圧不足で起こるトラブル

逆に、空気圧が低すぎると、タイヤの接地面積が増えることで抵抗が大きくなり、操舵性の低下を引き起こしたり、車の燃費を悪くしてしまったりする原因になります。

また、タイヤ内部の温度が上昇しやすくなると、タイヤの内部構造が破損したり、最悪の場合、パンクやバースト、ブローアウト(タイヤの突然の破裂)を引き起こす可能性も高まり危険です。

空気圧は高すぎても低すぎてもいけません。適切な空気圧を保つことが、安全なドライビングにとって必要不可欠です。

タイヤの空気圧の入れ方と点検のポイント

タイヤの空気圧の入れ方と点検のポイント

タイヤの空気圧の入れ方と点検のポイント

タイヤの空気圧の点検は、ガソリンスタンドやディーラー、カー用品店に設置されている空気圧計を使用すれば、誰でも行えます。使い方も、空気圧計の先端をタイヤの空気入れ口に合わせ、押し込むだけで空気圧を計測できるので簡単です。

セルフでの計測に自信がない方は、ガソリンスタンドで給油する際に、スタッフに空気圧を確認して欲しい旨を伝え、計測をお願いすることもできます。

ここで注意する点は、空気圧の測定はタイヤが冷えた状態で行うこと。なぜなら、車を運転するとタイヤが温まり、空気が膨張するため、正確な空気圧が測定できないからです。

正確な空気圧を測るためには、長時間運転した後ではなく、車を一晩休ませた翌朝などが最適です。また、タイヤの空気圧を点検する際には、スペアタイヤも忘れずに確認しましょう。

ガソリンスタンドやディーラー、カー用品店で空気圧を確認するのが面倒という方は、タイヤ本体またはエアバルブにセンサーを設置し、車内のモニターディスプレイでモニタリングする、タイヤ空気圧センサー(TPMS)を利用するのも空気圧の管理方法のひとつです。

タイヤ空気圧モニター TPMS

窒素ガスの充填は有効?デメリットはある?

窒素ガスの充填は有効?デメリットはある?

窒素ガスの充填は有効?デメリットはある?

空気の代わりに窒素ガスをタイヤに充填することもできます。

窒素ガスを使用するメリットは、窒素分子が空気より大きいため、空気よりもゆっくりとしか抜けない点、そして温度による影響を受けにくい点です。このメリットによりタイヤの劣化防止や燃費向上が期待されます。

しかし、窒素ガスを使用するデメリットもあります。窒素ガスを充填できる場所は限られており、充填に費用がかかること。乗っている車を購入したディーラーなどでは無料で充填してくれる場合もありますが、有料としている場所がほとんどで、1回充填する料金はタイヤ1本500円~1,000円ほどが相場です。

また、元々は航空機やレーシングカーのような、摩擦や熱を受けやすい過酷な環境下で利用されるタイヤに対してニーズがあった窒素ガスの充填ですので、日常で使用する車での利用にはあまり意味がないと言われることも。

期待できる効果と費用のバランスを見て、検討するのがいいでしょう。

まとめ

《画像提供:Response》〈撮影:佐藤靖彦〉タイヤの空気圧は燃費や安全に大きく影響する。

タイヤの空気圧管理は、車の性能を最大限に引き出し、安全な運転を実現するために必要なメンテナンスのひとつです。空気圧が適切でないと、燃費が悪化したり、タイヤの寿命が短くなったり、さらには操舵性や制動距離に影響を及ぼし、安全性に問題を生じさせる可能性もあります。

空気圧のチェックは、ガソリンスタンドやディーラー、カー用品店で行うことができ、誰でも簡単に行えます。その際は、タイヤが冷えた状態で測定し、必要に応じて空気を補充することが重要です。

また、窒素ガスを使用するかどうかは、ご自身のライフスタイルや車の利用状況によるところが大きいです。窒素ガスを使用すれば空気圧の管理が楽になりますが、充填場所が限られるなどのデメリットも存在します。

適切な空気圧を保つことが車のパフォーマンスと安全性の確保につながりますので、ご自身にあった管理・調整方法を見つけてみてください。

よくある質問

高速道路を走行する際、空気圧は高めがいい?

現在ではタイヤ自体の性能が向上しており、高速道路走行前に空気圧を高めにしておく必要はありません。指定空気圧に保たれているかが重要になりますので、高速道路を利用する前には、ガソリンスタンドなどで空気圧が適正か確認するのがいいでしょう。

タイヤ空気圧の上限はどれぐらい?

タイヤの空気圧は、運転席側のドア付近や給油口周辺に貼付されている空気圧表示シールに記載されている指定空気圧の数値に従って充填するのが基本です。空気の入れすぎはスリップやパンクのリスクが高まりますので、多く入れても記載数値の10%以内に留めるのがいいでしょう。

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