ニューヨーク国際モーターショーとは
《写真提供:response》original 【ニューヨークモーターショー07】開幕 自由の女神ほほえむ
「ニューヨーク国際モーターショー」は、アメリカ・ニューヨークで毎年春に開催されている国際モーターショーで、世界で初めて開催されたモーターショーとしても知られています。その第1回は1900年で、日本の元号にすると明治33年というから驚きです。
ビッグスリーとも呼ばれるアメリカ3大自動車メーカーのフォード創立が1903年、GM(ゼネラルモーターズ)設立が1908年なので、それよりも前からモーターショーが開催されていたことになります。
ただ、多くのモーターショーがそうであるように、ニューヨーク国際モーターショーも近年は規模が縮小傾向にあります。また、2020年と2021年には新型コロナウイルスの影響で中止となり、昨年2023年4月には3年ぶりに開催されましたが、一部メーカーが参加を見合わせるなど、自動車を取り巻く情勢を顕著に表す状況が続いています。
とはいえ、EV車を中心にアメリカの自動車市場は持ち直してきており、ニューヨーク国際モーターショーでも、昨年はGM ボルト、フォード マッハE、日産自動車 アリア、フォルクスワーゲン ID.4など、数多くのEV車が展示されました。
2024年4月の執筆時点で、アメリカ バイデン政権はEVを購入する人に最大7500ドル、日本円で100万円以上の税制優遇制度を設けてEV車の普及を後押ししています。このため今年のニューヨーク国際モーターショーでも、各ブランドが力を入れているEV車、あるいはその価値が見直されつつあるハイブリッド車が多く展示されるはずです。
ニューヨーク国際モーターショー開催概要
《写真提供:response》SRTバイパー(ニューヨークモーターショー12)
開催展名
New York International Auto Show 2024
開催日時
2024年3月29日(金)~2024年4月7日(日)
・月曜~土曜:10:00~22:00
・日曜:10:00~19:00
会場
Jacob K. Javits Convention Center
住所
655 West 34th Street, New York, NY 10001 アメリカ合衆国
アクセス方法・駐車場
■車の場合
・「ジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)」より車で約35分
・「ニューアーク・リバティー国際空港(EWR)」より車で約25分
■電車の場合
地下鉄「ペンシルベニア駅(ペン・ステーション)」より徒歩15分
■駐車場
会場となる「Jacob K. Javits Convention Center」には、一般利用できる公式駐車場はないようです。公共交通機関を利用される方が多いようですが、コンベンション・センターから徒歩圏内には多くの駐車場やガレージもあります。
・アイコン パーキング(JDS パーキング、LLC)
・アイコン パーキング(Chelsea 29 parking, LLC)
・インペリアル パーキング(iPark)
主催者
Greater New York Automobile Dealers Association, Inc.
出展対象品目
自動車、オープンカー、クーペ、電気自動車、ハイブリッド車、ハッチバック、ミニバン、セダン、SUV、トラック、バンなど
■チケット購入方法
チケットは、「ニューヨーク国際モーターショー」の公式ウェブサイト、もしくはオートショーアプリを通じて、オンラインで購入できます。また、会場となる「Jacob K. Javits Convention Center」内にある「CASHLESS KIOSKS」でも購入可能です。
オンラインで購入したチケットではバーコードを表示することで入場できます。また、あらかじめ印刷して使用することもできます。
■一般入場料
・大人(13歳以上):22ドル
・子供(3~12歳):8ドル
※有料の大人が同伴する2歳以下の子供は無料
■早期アクセス(金曜日と土曜日の午前9時)
・大人:48ドル
・子供:18ドル
ニューヨーク国際モーターショーを楽しむポイント
《写真提供:response》《photo by Jeep》 ジープ・グランドワゴニア L(ニューヨークモーターショー2022)
ニューヨーク国際モーターショーは、開催時間が10時~22時までと、なんと12時間。さすが「眠らない街」とも言われるニューヨークで開かれる国際モーターショーです。しかも会場の「Jacob K. Javits Convention Center」はニューヨークの中心街と呼べる地域にあり、ニューヨーク観光とセットで楽しむのもおすすめです。
「Jacob K. Javits Convention Center」から数キロ圏内には、タイムズスクエア、エンパイアステートビル、ニューヨーク近代美術館、カーネギーホール、ロックフェラーセンター、セントラルパークなど、ニューヨークの名所が点在しています。
ショー自体を楽しむには、「ガイド付きオートショーツアー」を活用するのがおすすめです。参加者に余り知られていない情報や舞台裏を、自動車業界に知見が深いプロたちが解説するツアーなので、あらゆるレベルの自動車愛好家が満足できる内容となっているはず。
さらに、体験型のさまざまなショーを開催。「ブロンコ・オフロード・アドベンチャー・ライド」、「トヨタ スポーツ フェスティバル」なども必見です。
ニューヨーク国際モーターショー2023で注目を集めた車種を紹介!
■ランボルギーニ レヴエルト
《写真提供:response》《photo by Lamborghini》 ランボルギーニ・レヴエルト(ニューヨークモーターショー2023)
イタリアのランボルギーニは、「ニューヨーク国際モーターショー2023」において、航空宇宙に着想を得た新型電動スーパーカー「ランボルギーニ レヴエルト(Revuelto)」をアメリカで初公開しました。
ランボルギーニらしいデザインDNAは継承しながら、これまでにないスタイルとデザインを目指した意欲作。近未来スーパースポーツカーデザインと呼ぶにふさわしいレヴエルトは、新開発のV12 PHEVパワートレインを搭載し、1015hpのパワーをもたらします。
■ラムトラック 1500REV
《写真提供:response》《photo by Ram》 ラム1500 REV
ステランティス傘下ラムトラックは、「ニューヨーク国際モーターショー2023」において、ブランド初となるEVピックアップトラック「ラムトラック 1500REV」を初公開しました。
モーターやギアボックスを全輪駆動と組み合わせたデュアル電気駆動モジュール「EDM」を搭載し、最大出力が654hp、最大トルクが85.7kgmのパワーを引き出します。実用性のカギとなる航続走行距離は、1回の充電で最大805kmとなっています。
■ヒョンデ アイオニック5
《写真提供:response》《photo by Hyundai》 ヒョンデ・アイオニック 5 の「ディズニー100プラチナコンセプト」
韓国のヒョンデは、「ニューヨーク国際モーターショー2023」において、ディズニーの100周年を祝うコンセプトカー「ヒョンデ アイオニック5(Hyundai IONIQ 5)」の「ディズニー100プラチナコンセプト」を初公開しました。
ヘッドランプとテールランプに、ディズニーアニメーションが付いたランプスクリーンを採用しているほか、室内のいたるところにも「Disney100」の記念ロゴが入ります。
ニューヨーク国際モーターショー2023の様子
こちらの動画は「ニューヨーク国際モーターショー2023」の様子です。
前項で取り上げた「ラムトラック 1500REV」や「ヒョンデ アイオニック5(Hyundai IONIQ 5)」といった注目車種も映像に登場しています。
まとめ
《写真提供:response》original 【ニューヨークモーターショー04】写真蔵…レクサス『LF-C』はアルテッツァ予告
今回は「ニューヨーク国際モーターショー2024」の開催概要や、どのような特徴のあるイベントなのか、その楽しみ方などをまとめました。
「ニューヨーク国際モーターショー」は世界で初めて開催されたモーターショーであり、自動車好きなら1度はその歴史深いモーターショーを体験したいところでしょう。ぜひ今年の「ニューヨーク国際モーターショー2024」も、忘れずチェックしてみてください。