釜山モビリティショーとは
《写真提供:response》一番広いエリアで展開していたヒュンダイの2階ブースから会場を望む。
「釜山モビリティショー」は、これまで「釜山国際モーターショー」と呼ばれていた国際モーターショーです。今年から名称が変更され、より広い分野を網羅したモビリティショーとして生まれ変わりました。
これまでの「釜山国際モーターショー」は、大韓民国(韓国)の釜山で、2年に1度開かれてきました。隔年開催だった理由は、釜山とソウルで国際モーターショーを交互に開いてきたため。
これらのモーターショーでは、各自動車メーカーから新型モデルが発表されるほか、デザインコンセプトモデルや車両技術の展示などが行われてきました。
しかし、今年から名称を変更し「釜山モビリティショー」に。「モーターショー」は、車やバイクなど内燃機関を有する車両を連想させる言葉ですが、その大枠を広げて「多様な乗り物(モビリティ)」を紹介するショーへと変貌を遂げました。
日本でも、長年開催さてきた東京モーターショーが「ジャパンモビリティショー(Japan Mobility Show)」へと名称を変更しており、こちらと同様の流れといえそうです。
釜山モビリティショーの開催概要
《写真提供:response》釜山国際モーターショー2012会場の「BEXCO」。
開催展名
Busan International MOBILITY SHOW 2024
開催日時
2024年6月28日(金)~7月7日(日)
・6/28(金) 10:00~18:00
・6/29(土) 10:00~19:00
・6/30(日) 10:00~19:00
・7/1(月) 10:00~18:00
・7/2(火) 10:00~18:00
・7/3(水) 10:00~18:00
・7/4(木) 10:00~18:00
・7/5(金) 10:00~18:00
・7/6(土) 10:00~19:00
・7/7(日) 10:00~19:00
※6/27(木)はプレスデー
会場
釜山ベクスコ(BEXCO)
住所
55, APEC-ro, Haeundae-gu, Busan, Korea
アクセス方法・駐車場
■車の場合
・金海国際空港(PUS)より車で約30分
■電車の場合
釜山地下鉄2号線「センタムシティ駅」より徒歩3~5分
■駐車場
駐車場は、屋内と屋外があります。屋内(A、B)は合わせて557台、屋外(E)駐車場は740台が収容可能です。
・料金:乗用車は最初10分間無料/30分1,000ウォン/30分を超えた場合、10分につき500ウォン
主催者
韓国自動車工業会(KAMA)
出展対象品目
自動車、スーパーカー、クラシックカー、自動運転ボート、電気二輪車など
■チケット購入方法
「釜山モビリティショー2024」の一般入場チケットは、オンラインによる事前販売のほか、モビリティショー期間内のオンライン販売および現地販売もあるようです。
■事前販売(販売期間:5/31~6/26)
・10,000ウォン/日
■モビリティショー期間内のオンライン&現地販売(販売期間:6/27~7/7)
・一般:12,000ウォン
・学生・65歳以上:10,000ウォン
※未就学児(チケットを所持した大人の同伴が必須)は無料
釜山モビリティショーを楽しむポイント
《写真提供:response》《画像 エアプサン》 エアプサン(イメージ)
釜山は首都ソウルに次ぐ、韓国第二の都市です。日本から釜山へはJAL(日本航空)や大韓航空のほか、ピーチを始めとしたLCCも多数就航しており、気軽に、そしてリーズナブルに行ける魅力を持っています。
メジャーな観光地やレジャー施設が比較的コンパクトな街にぎゅっと詰まっており、ショッピングやグルメも計画すると、モビリティショーをさらに楽しめるでしょう。
釜山モビリティショーの特徴のひとつに、開催期間の長さがあります。早ければ数日で終わってしまう国際モーターショーも多い中、釜山モビリティショーは10日間も開催されます。そのため日程的な選択の幅が広く、チケットやホテルの都合に合わせた計画が可能となります。
さらに今回、「2024コリアキャンピングカーショー」が6/27(木)~6/30(日)の日程で、釜山BEXCO第2展示場にて同時開催されています。釜山モビリティショーとの共通チケットも用意されているので、一緒に楽しむのも良いかもしれません。
釜山モビリティショー2024で出展が予定されている車種を紹介!
今回の釜山モビリティショーは、国際モーターショーとしては、やや規模が小さくなっています。完成車メーカーのうち出展するのは、現代自動車、起亜自動車、ルノーコリア、BMWグループなど、限られたメーカーのようです。
そのうちいくつかのメーカーは、今回出展する車両をすでに発表していますので、今回はそれらの車種を紹介します。
ただし、車種は同じでも釜山モビリティショー用のオリジナル仕様であったり、新しい機能を追加した車となっていることも十分考えられますので、ご了承ください。
■BMW M4
《写真提供:response》《photo by BMW》 BMW M4クーペ 改良新型
BMWグループは「釜山モビリティショー2024」において、BMW M4の新型を韓国国内で初めて公開するようです。
BMW M4は初代が2014年に発売され、2020年には2代目が登場している人気モデル。現在は、クーペモデルとコンバーチブルモデルが存在しますが、今回のモビリティショーではどんな新しい発表があるのか楽しみですね。
■BMW iX2
《写真提供:response》《photo by BMW》 BMW iX2 の「eDrive20」
さらに、BMWグループは「釜山モビリティショー2024」において、BMW iX2の新型を初めて公開します。
BMW iX2は、BMWのSUV新ジャンル SAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)として登場したBMW X2の電気自動車(EV)モデル。上質なインテリアとBMWらしい走りを兼ね備えているBMW iX2がどう進化しているのか期待が膨らみます。
■ルノーコリア オーロラプロジェクト
《写真提供:response》《photo by Renault》 ルノーの新型電動SUVクーペ
ルノーコリアは「釜山モビリティショー2024」において、次世代エコカー開発プロジェクト「オーロラ」の初モデルを公開します。
これはルノーコリアが2024年下半期に披露する予定の新車で、中型ハイブリッドSUVとのこと。ルノーコリアは釜山に工場を構えているだけに、力の入った発表となることでしょう。
■ジェネシス(現代) GV70
《写真提供:response》《photo by Genesis》 ジェネシス GV70
現代自動車は「釜山モビリティショー2024」において、ジェネシス GV70を出展します。
GV70は現代自動車の高級車部門であるジェネシスが販売する中型SUVで、素晴らしいインテリアと長航続距離を誇り、韓国国内だけでなく、アメリカ市場でも人気を博しています。
■ジェネシス(現代) キャスパーエレクトリック
《写真提供:response》《APOLLO NEWS SERVICE》 ヒョンデ キャスパーEV プロトタイプ(スクープ写真)
現代自動車は「釜山モビリティショー2024」において、軽自動車規格のクロスオーバーSUVであるキャスパーエレクトリックを出展します。
フィアット 500をベンチマークとして、日本の軽自動車に近いサイズであるキャスパーエレクトリックは、日本で販売されている軽EVの日産 サクラ/三菱 eKクロスEVの有力な対抗馬となる存在です。
釜山国際モーターショー2022の様子
こちらの動画は「釜山国際モーターショー2022」の様子です。
モータージャーナリストの国沢光宏氏のYouTubeチャンネルで、約10分にわたり、会場の様子を届けてくれています。
まとめ
《写真提供:response》トヨタ・86(釜山モーターショー12)
今回は「釜山モビリティショー2024」の開催概要や、チケット購入方法、その楽しみ方などをまとめました。
「釜山国際モーターショー」は今年から名称を一新し、「釜山モビリティショー」として生まれ変わりました。自動車にとどまらず、モビリティ全体の新たな可能性に注目が集まります。ぜひ「釜山モビリティショー2024」をチェックしてみませんか。