カババの手数料はいくらで、なぜ安いのか
| 売るときの費用 | 出品・取材・掲載は無料。成約時にシステム利用料として出品価格200万円未満なら55,000円、200万円以上なら110,000円(税込)。ローンが残る車の所有権解除代行は22,000円(税込) |
| 買うときの費用 | 車両本体価格+システム利用料38,500円(税込)+名義変更料55,000円(税込)+車庫証明取得代行料20,000円(税込)+陸送費 |
| なぜ安いのか | 買取店・オートオークション・販売店の中間マージンが入らない。一般の個人同士が自家用車を売買する場合、車両本体は消費税の課税対象外 |
| 入金・納車まで | 売買成立から納車完了まで平均4週間程度。売却代金は購入者への納車日から原則5営業日目に振込 |
| 売れないとき | 出品から14日経過後を目安に、無料の「プロに任せる一括査定」が自動で実施される |
| 運営会社 | 株式会社アラカン。名古屋市、2019年3月設立。累計成約約4,000台、月間アクティブユーザー約120万人(2026年2月時点) |
売る側は出品無料で、費用が発生するのは成約時です。買う側は車両本体価格だけでなく、システム利用料・名義変更料・車庫証明代行料・陸送費まで含めて総額を確認する必要があります。
販売店を介さないぶん中間マージンを抑えられる一方、買い手が付くまで待つ時間や、納車後まで入金を待つ必要がある点はカババ特有の条件です。
カババで売るときの費用と入金までの流れ
■出品は無料。費用がかかるのは成約時
出品手数料、データ入力代行料、取材、撮影、掲載は無料です。
成約した場合のみ、システム利用料として次の費用がかかります。
出品価格200万円未満:55,000円(税込)
出品価格200万円以上:110,000円(税込)
ローンが残っていて、所有権がローン会社やディーラーにある車は、売買成立時に残債を全額完済する必要があります。
カババに立替と所有権解除を依頼する場合は、22,000円(税込)の代行費用がかかります。
■出品価格は「買取価格より高く、販売価格より安く」が基準
出品価格は、鑑定資格を持つ鑑定士が買取相場と中古車販売相場を調べたうえで提案します。
カババが基準とするのは、「買取価格より高く、中古車販売価格より安い」という価格帯です。
カババは「他社査定より平均55万円高く売れる」と案内していますが、この数字は2022年6月28日〜7月10日に調査した45台が対象です。すべての車が55万円高く売れることを保証するものではありません。
公式サイトでは、中間マージンの違いを次の例で説明しています。
公式の取引例
・一般的な中古車流通:売主の取り分284万円+買取店・オークション・販売店の中間マージン
・カババ:売主386万円+手数料11万円
※公式の説明例であり、すべての車に当てはまる数字ではありません。
購入申請後の値下げ交渉は原則できないため、出品時の価格設定が重要になります。
■出品から入金までの流れ
| 1. 相談・出品依頼 | 公式サイトの出品依頼フォームから申し込み、取材日程を調整 | 出品者 |
| 2. 出品 | 車両チェック・査定・撮影・掲載 | カババ |
| 3. 購入申請 | 購入希望者からの質問対応など | カババ |
| 4. 差異登録 | 出品時から変わった走行距離や傷を登録し、購入者が承認すると売買成立 | 出品者 |
| 5. 書類郵送 | 印鑑証明など名義変更に必要な書類を返送 | 出品者 |
| 6. 車両引き上げ・納車 | 購入者からの入金確認後、カババが車を引き上げて納車 | カババ |
| 7. 入金 | 購入者への納車日から原則5営業日目に振込 | カババ |
売買成立から車両引き上げまでは平均20日前後、納車完了までは平均4週間程度です。
売却代金は購入者への納車から原則5営業日後に振り込まれるため、成立直後に現金化できるサービスではありません。
自分でローン残債を完済する場合も、カババから後日振り込まれる売却代金を先に返済へ充てることはできません。
車両引き上げ前には、次の準備も必要です。
・ナビ・ETC・ドライブレコーダーの個人情報を削除
・コネクティッドサービスを解約
・ロックナットの専用工具を車載
・ガソリン車は燃料を5分の1以上にする
・EVは充電残量80%以上にする
出品情報に記載され、写真にも写っている装備品は原則として取り外せません。
個人売買で車を売る一般的な手順と必要書類は、下の記事で確認できます。
カババで買うときにかかる費用の全額
買う側は、車両本体価格に各種手数料と必要に応じて陸送費を加えた金額を支払います。
2026年9月に出品されていた日産エクストレイル、本体価格250万円の例は次のとおりです。
| 車両本体価格 | 2,500,000円 |
| 名義変更料 | 55,000円(税込) |
| 車庫証明取得代行料 | 20,000円(税込) |
| システム利用料 | 38,500円(税込) |
| ベーシック保証 | 0円 |
| 環境性能割 | 0円(2026年3月31日に廃止) |
| 自動車税 | 本体価格に含む |
| 諸費用計 | 113,500円 |
| 現金総支払額 | 2,613,500円+陸送費 |
この例では、本体250万円に諸費用113,500円を加えた2,613,500円が現金購入時の支払額で、陸送費は別です。
陸送費は購入者負担で、納車先の都道府県によって変わります。金額は各車両ページで確認できます。
名義変更と車庫証明を自分で行えば代行料を省けます。ただし、出品者が匿名取引を希望している車では「カババに陸送・諸費用を全てお任せ」の利用が必須です。
名義変更後に出品者の自宅で直接引き取れる車もあります。現金または銀行ローンで購入し、双方が個人情報の開示に同意した場合は、陸送費を省ける可能性があります。
■個人同士の自家用車売買では車両本体に消費税がかからない
一般の個人同士が、事業としてではなく自家用車を売買する場合、車両本体は消費税の課税対象外です。
一方、カババのシステム利用料や名義変更などの代行料は、サービスへの対価なので税込です。
個人であっても中古車販売を事業として行っている場合まで非課税になるわけではありません。
■支払方法は3種類
購入代金の支払方法は次の3つです。
・現金一括
・カババのオートローン
・銀行ローン
カババのオートローンはオリコ・プレミアを利用でき、2026年9月時点の公式ページでは実質年率4.9%です。金利は金融情勢により変動します。
銀行ローンを使う場合は、カババに見積書を発行してもらい、銀行の審査を通したうえで「現金で購入」を選んで購入申請します。
カババでは契約書や注文書が発行されないため、個人売買での借入を扱わない銀行がある点には注意が必要です。
システム利用料は、購入申請時に本人名義のクレジットカードで与信枠が確保され、差異承認時に決済されます。
購入時には、KeePer技研の店舗でコーティングを施工してから納車するオプションもあります。コーティングを選択した場合、納車先はKeePer LABOです。
個人売買で車を買う一般的な流れは、下の記事で確認できます。
カババのデメリットと注意点
カババは販売店での中古車売買とは、売却までの時間やキャンセル条件、現車確認、納車後の確認方法が異なります。
| 売れるまでの時間 | 買い手が現れて初めて成立。急ぐ場合は一括査定への切り替えが公式の案内 |
| 現金化の時期 | 売却代金は納車日の原則5営業日後。車両確認で問題があれば遅れることがある |
| キャンセル | 差異承認前は可能、承認後は不可。成立後の出品者都合キャンセルでは諸費用や双方のシステム利用料を請求される場合がある |
| 書類の期限 | カババ発送後7日以内に返送。車庫証明を自分で取る場合は12日。大幅な遅延では違約金5万円を請求される場合がある |
| 車両の責任 | 鑑定結果はカババが車両品質を保証するものではなく、掲載内容の責任は出品者にある。有償保証なしでは基本的に現状渡し |
| 出品できない車 | 車検切れ、車検満了まで60日未満、違法改造車、国内未登録の並行輸入車、納税証明が取れない車、担保・差押え対象車など |
| 納車時間 | 陸送の到着時間は指定不可。天候・道路状況で日程変更の可能性あり |
| 自動車税 | 購入申請時点の年度分は未経過分を含め出品者負担。3月末までの購入申請は翌年度分を購入者が負担 |
| ETC | 購入車両のETCは再セットアップされていないため、購入後に手続きが必要 |
買う側が特に確認したいのは、現車確認と価格交渉のタイミングです。
現車確認は出品者が了承した場合に限られ、購入申請後の値下げ交渉も原則できません。
差異登録で掲載内容との違いが見つかった場合は減額交渉の余地がありますが、基本的には購入申請時の価格を前提に取引が進みます。
実車を確認してから判断したい場合は、購入申請前に現車確認の可否を問い合わせてください。
カババで売れないときはどうなるか
売れなければ、無料の「プロに任せる一括査定」へ切り替えられます。
原則として出品から14日経過後に自動で実施され、カババに登録した車両情報を提携する複数の買取業者へ共有します。
査定結果の連絡はカババから届くため、複数の買取業者から直接電話がかかってくる仕組みではありません。
査定額に納得できなければ売る必要はなく、キャンセル料もかかりません。何度でも利用できます。
公式が示す使い方は、売却希望日の3か月前に出品し、2週間前になったら一括査定へ切り替えるという流れです。
一括査定が自動で始まっても、提示された価格で売るかどうかは本人が決めます。売却期限が決まっている人は、そこから逆算して出品時期を決めるのがポイントです。
2026年2月からは、提携買取企業が出品中の車へ直接買取価格を提示する「ダイレクトオファー」も始まっています。
フリマで個人の買い手を待ちながら、買取企業からの提示額も比較できる仕組みです。
カババに出品せず、最初から複数の買取店の査定額を比べたい場合は、別の一括査定サービスを使う方法もあります。
カババの保証と納車後3日間の確認期間
購入した車には、無料の「カババベーシック保証」が付く車があります。有償保証も用意されています。
| ベーシック保証 | 無料。117部品が対象。納車後30日、修理費30万円まで |
| スタンダード保証 | 有償。納車前点検付き。国産車1〜3年、輸入車1〜2年 |
| プレミアム保証 | 有償。スタンダード保証に加え、24時間対応のロードサービス付き |
| プラチナ保証 | 有償。新車時のメーカー保証に準じた範囲をカバー |
ベーシック保証はニッポンメンテナンスと提携したカババ専用保証で、一部対象外車両があります。
「カババに陸送・諸費用を全てお任せ」を選ぶことも付帯条件です。
有償保証を選ぶと、提携整備士が納車前に車両を点検します。不具合が見つかった場合は、出品者の負担で修理してから納車されます。
■納車後3日間は車両確認期間
保証とは別に、納車から3日間、走行100km以内の車両確認期間があります。
確認するのは主に「走る」「曲がる」「止まる」といった基本機能です。
重大な不具合があれば、この期間内にカババへ連絡します。車が動かないなどの重大な問題は返品の対象になる場合がありますが、細かな傷などは免責です。
確認期間を過ぎてから発覚した問題には、カババが対応できない場合があります。
■新車保証を継承できる車もある
車両ページの「新車時の保証」欄に、「継承できる(有償)」「継承できない」と表示されます。
継承できる車は正規ディーラーへ持ち込み、購入者負担で保証継承手続きを行います。
新車保証を継承する場合も、納車後3日間の確認期間中にディーラーへの来店予約を入れておくことが公式で案内されています。
カババが向いている人・向いていない人
カババは、売却まで待てる時間と、売買手続きをどこまで任せたいかで向き不向きが分かれます。
| 売却まで1〜3か月の余裕があり、買取店より高い価格に挑戦したい | 今週中など、短期間で現金化したい |
| 購入者と会わず、個人情報を開示せずに取引したい | 相手と直接交渉し、名義変更や輸送も自分で済ませたい |
| 諸費用込みの総額で比較し、鑑定内容や保証条件を確認して購入できる | 必ず実車を見てから購入したい |
| 車検が60日以上残り、必要書類がそろっている車を売りたい | 車検切れ、違法改造車、成立後にローン完済できない車を売りたい |
カババに関するよくある質問
■カババはどこの会社が運営していますか?
株式会社アラカンが運営しています。
愛知県名古屋市中区に本社を置き、2019年3月設立。2026年2月のプレスリリースでは、2025年12月末時点の累計流通総額170億円、月間アクティブユーザー約120万人、累計成約約4,000台と発表しています。
■システム利用料はいくらですか?
売る側は成約時に、
出品価格200万円未満:55,000円
出品価格200万円以上:110,000円
です。
買う側は一律38,500円で、これに名義変更料55,000円、車庫証明取得代行料20,000円、必要に応じて陸送費が加わります。
■なぜ販売店より安く買えるのですか?
買取店・オートオークション・販売店を挟まないため、中間マージンが少ないことが理由です。また、一般の個人同士が自家用車を売買する場合、車両本体は消費税の課税対象外です。
ただし、システム利用料や代行料、陸送費は別途かかるので、車両価格ではなく総支払額で比較してください。
■出品してから売れるまでどれくらいかかりますか?
買い手が付くまでの期間に、公式の目安はありません。
売買成立後は引き上げまで平均20日前後、納車完了まで平均4週間程度。売却代金は納車から原則5営業日後に振り込まれます。
出品から14日経過後を目安に、一括査定も自動で始まります。
■個人売買なのに保証はありますか?
無料のベーシック保証が付く車があり、納車後30日、117部品、修理費30万円までが対象です。有償でスタンダード・プレミアム・プラチナ保証も選べます。
新車保証を継承できる車は、正規ディーラーで有償の保証継承手続きも可能です。
■購入者と会う必要はありますか?
基本的にはありません。
現車確認を希望する購入者がいて、出品者が了承した場合のみ面会することがあります。
名義変更などをカババに任せることで、個人情報を相手へ直接開示せずに進められる取引もあります。
まとめ
カババは、中古車販売店を介さず個人同士で売買することで、中間マージンを抑える自動車フリマです。
売る側は出品無料で、成約時に55,000円または110,000円のシステム利用料がかかります。
買う側は38,500円のシステム利用料に加え、名義変更料55,000円、車庫証明取得代行料20,000円、必要に応じて陸送費を支払います。
注意したいのはスピードです。売買成立後も納車完了までは平均4週間程度かかり、売却代金の振込は納車から原則5営業日後です。
高値を狙って待てるならカババ、売却期限が近いなら一括査定も含めて比較すると判断しやすくなります。


