見た目だけでなく冷却と足回りも進化。サーキットと日常をつなぐアップデート
《画像提供:Response》《Photo by Honda》 ホンダ『シビック タイプR』改良新型(米国仕様)
米国ホンダは2026年10月1日、「シビック タイプR」の改良モデルを発表しました。2027年モデルとして同月から米国の販売店に届く予定で、現行型の持ち味を磨くマイナーチェンジとなります。
今回のポイントは、速さを支える機能と毎日の快適性を一緒に底上げしたこと。最高出力315hpのターボエンジンと6速MTはそのままに、外観から足回り、室内まで幅広く手が加えられました。
《画像提供:Response》《Photo by Honda》 ホンダ『シビック タイプR』改良新型(米国仕様)
まず目を引くのが、より精悍になったフロントマスクです。グリルの開口部を広げ、空気の流れの乱れを抑えることでエンジンの冷却性能を向上。フロントスプリッターも深く張り出す形状とし、ダウンフォースを高めています。見た目の迫力だけでなく、サーキットで性能を安定して発揮するための変更です。
足回りは「+R」モードの減衰力を最適化し、路面への追従性と姿勢の安定性を改善しました。シフトダウン時にエンジン回転数を合わせるレブマッチシステムも反応を素早くし、ブレーキペダルの遊びを抑える見直しも実施。数値上のパワーを増すのではなく、ドライバーが操作した時の手応えを磨いた内容といえるでしょう。
《画像提供:Response》《Photo by Honda》 ホンダ『シビック タイプR』改良新型(米国仕様)
室内では、フロントスポーツシートに初めてヒーターを採用しました。温度は3段階で調整でき、寒い日の移動でも快適性を確保。インストルメントパネルやフロントドア上部にはウルトラスエードをあしらい、質感を高めながらフロントウインドウへの映り込みも抑えています。
デジタル装備も充実しました。タイプR初となる「Google built-in」は、Google MapsやGoogle Playに加え、自然な会話で使えるAIアシスタント「Google Gemini」に対応。センターコンソールにはUSB-Cポートを2基追加し、走りに集中する時間以外の使い勝手も引き上げました。
カラーには「メテオライト グレー メタリック」が加わり、チャンピオンシップ ホワイトなどと合わせて全4色を設定。米国でのメーカー希望小売価格は4万8,695ドルで、輸送費1,295ドルが別途必要となり、税金や登録費用などは含まれません。
1997年に日本で誕生し、2027年には30周年を迎えるシビック タイプR。今回の米国向け改良は、MTで操る楽しさを守りながら、毎日付き合える高性能車としての魅力を磨くものです。今後の国内向けのアナウンスにも注目したいところです。


