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「エアサス」って何?メリットは?構造や価格、乗り心地や車高調との違い

「エアサス」って何?メリットは?構造や価格、乗り心地や車高調との違い

エアサスとは、何かご存知でしょうか? エアサスのメリットやデメリットを知りたいと考えている人にも、エアサスの構造や値段、乗り心地を知りたいと思っている人にも分かりやすく「簡単にエアサスとは何か?」を理解できるように掲載します。


エアサスペンション「エアサス」とは?

エアサス=車高の低いクルマ=「カッコイイ」というイメージがある方も多くいるはずです。そもそも、エアサスというのはクルマを取り扱う業界用語の1つで「エアサスペンション」を省略した言葉です。

エアサスペンション=「空気のバネ(サスペンション)で車体の高低を調整し、走行中の衝撃(道路上の凸凹など)を和らげるクルマ専用の装着部品」のことをいいます。クルマにかかる負担によって、エアサスは変動して結果、車高が高くなったり低くなったりします。

エアサスの可動幅(ストローク)は、車種により異なりますが、平均で8㎝~12㎝前後となっています。そのため、段差を乗り越えるときは最大限に高くし、走行しているときにはなるべく低くするなど、その時々に応じて車高をコントロールすることが可能です。

また、エアサスを付けることにより、クルマに乗っているときの快適性、クルマに乗せた荷物などへの衝撃も減らすことができるため、長距離トラック(バス)や高級車の装備品としても有名です。

エアサスは、乗りやすくする「利便性」があるといえるため、車いすや体の不自由な方にとっても有益な装備として活躍しています。また、比較的高価でではあるものの、純粋に車高を低くする、シャコタン需要の装備として高い人気がありす。

ただし、エアサスを装着するとメンテナンス費用が通常よりも多くかかったり、車検を通らなくなる場合もあるため、エアサスを装着する前には「エアサスを付けるメリットやデメリット」など調べておくことが大切です。

純正エアサスと社外エアサスの違いは?

純正エアサスは、基本的に「乗り心地重視や乗降性を上げるもの」です。一方で、社外エアサスは「車高の上げ下げのパフォーマンス性を重視している」=「車高の低いスタイリングをより簡単に実現する」ことが可能といえるでしょう。

もちろん社外エアサスも、毎日の通勤などに乗れる快適性はあるのですが、それ以上に車高が下がるという特徴が大きいです。

シンプルに純正エアサスと社外エアサスをまとめると、

・純正エアサス=実用性(乗り心地)を重視している
・社外エアサス=いかに車高を低く下げられるかを重視している

といえます。純正エアサスも多くあるのですが、それ以上に「社外エアサス(アフターマーケットパーツ)」を取り付けようと検討している方が多いです。


例えば、アメ車(ローライダー)など「そんなに低くできるの?」とビックリするくらいの車高の低いクルマをみたことがあるのではないでしょうか。

スポーツカーでは「エアサスコントローラー」と組み合わせて、ロードコンディションに合わせて車高を上下させる、といったことができるため積極的に導入する方もいます。

純正エアサスのクルマと社外エアサスに必ず必要なのが”エアサスコントローラー”ですので、有無を必ずチェックすることが重要です。

とくに中古車の場合、エアサスコントローラーを酷使して使用していると「当然劣化がすすんでいる」考えられます。そのため、できるだけ走行距離の少ない(エアサスコントローラーを付けてから走行距離が少ない)クルマを選ぶべきでしょう。

エアサスの構造とは?

エアサスは、以下のように6つの部品から構成されています。

・バルブ(エアバックの空気調整を行うパーツのこと)
・スイッチボックス(車高の高さを操作するスイッチ)
・エアバック(従来のバネに代わり車両を支える部品)
・エアメーター(タンクとエアバックの空気量を示すメーター)
・エアタンク(エアバックに送る空気を溜めておくタンク)
・コンプレッサー(エアバックとエアタンクに空気を圧送し、空気を安定供給するパーツ)

これら6つの部品が上手く連動しエアサスは機能しています。

エアサスの取り付け費用・工賃は?時間はどれくらいかかる?

結論からいえば、エアサスを取り付けると30万円程度の費用(一般的な普通自動車の場合)がかかります。しかし、エアサスの取り付けにかかる費用は、交換作業を行う業者や車種によって変わります。

例えば、大型車の場合であれば50万円前後が相場となります。具体的にエアサスを取り付けた場合の価格の1例を上げましたので、参考にしてください。

・基本取り付け工賃:15万円
・公認取得費:5万円

このように、ざっくり費用を考えると20万円程度となります。しかし、ボルトオンの車両でシンプルなインストール(メーター類)であれば、10万円前後で取り付けをしてくれるケースもあるようです。

車両の預かり期間としては、1週間程度(エアチェックなどの期間を設けているため)かかりますし、費用もかかりますので交換作業を行う業者としっかり相談(確認)をしておくことが大切です。

エアサスは車検が通る?費用はどれくらい?

結論からいえば、エアサスを搭載したクルマ=「そのままの状態では車検に出すことはできない」です。なぜなら、車検時にはクルマが登録された初期のデータを基準にするため、エアサスなどでスペックが変更されていること=「ナンバープレートの数字が変えられたこと」と同じ扱いをされるためです。

しかし、エアサスは「改造公認済み」であれば、問題なく車検が通ります。逆にいえば、公認取得をしなければいけませんので、ディーラー(整備工場など)に購入前に確認することが良いでしょう。

リーフ式サスペンションなどの車両では「改造変更」が必要な場合もあるのですが、コイルスプイングを使用している車両の多くは「記載変更」の手続きのみでOKの場合があります。

車検を取り直す必要がある「構造変更」であるのか、車検期間の途中で継続できる「記載変更」であるのか、詳しくはショップで聞いてみましょう。

エアサスの乗り心地は良い?

エアサスにすると「乗り心地が改善する」というよりも「新車でクルマを購入したときのままの性能が、時間を経過しても落ちにくい」=「経年によるサスペンションの劣化が起きにくい」といえます。

エアサスは、クルマの衝撃を吸収する=「クッションのような役目を担っている」といえるので「乗り心地の柔らかさ」は良いです。

エアサスは、快適な乗り心地や、バネ性能を長期に維持できることが最大の特徴ですが、一方で故障するとメンテナンスなどの費用がかかる点も考慮しなければいけません。

エアサスは故障しにくい(寿命が長い)はホント?

エアサスの中に入っているのは空気のため=「劣化が起こらず故障をしにくい」という認識がある人も多くいるはずです。しかし、大きく車高を下げて走行すると、エア量の少ない(空気圧が少ない)状態となるため、エアサスユニットに負担がかかる場合がありますし、こういった場合、唐突にトラブルが発生します。

このように、エアサスの「予期せぬトラブル(故障)」が起こる可能性を抑えるためには、定期的なメンテナンスをする必要があるのです。

具体的にエアサスそのもののメンテナンス(先述した6つのパーツ以外)は、一般的に「1年に1度」といわれています。しかし、エアタンクに溜まる「水抜き」やエアコンプレッサーへの「オイル補充」などを含めると、それだけ費用や手間がかかるでしょう。

エアサスのメリット・デメリット

続いてエアサスについてのメリットとデメリットについて紹介します。

エアサスのメリット

エアサスを付けるメリット=「費用以外の全て」といってもいいです。なぜなら、重量のある荷物を載せても(大人数を乗せても)、車高が変化しない=「サスペンションジ・オメトリー」が変化しないということです。

金属サスペンションでは得られない優雅な走りを体感することが可能で「柔らかな乗り心地」と「車高を通常の高さに変更できる」こともメリットです。

エアサスによっては、クルマのドレスアップにもなるため(とくにスポーツカータイプのクルマなど)クルマのファッション(見栄えのあるクルマ)にドレスアップすることができます。

エアサスのデメリット

エアサスを付けるデメリット=やはり「コスト」でしょう。エアサスというのは、6つのパーツが必要になるため「6つ全てを揃える必要がある」=「コストがかかる」のです。

エアサスが故障するときというのは、同時にそれぞれのパーツに修理が必要になるケースがあります。このような事態になると、修理費だけでもバカにならない費用がかかり、維持費は大きくなります。

先述したように、エアサスを取り付けた場合には最低でも1年に1度は定期的なメンテナンスが必要(部品交換、タンクの水抜き、コンプレッサーのオイル補充など)で、一般のクルマよりも手間がかかるといえます。

さらに、車検の費用も上がることもデメリットといえるでしょう。そのため、エアサスはメリット「柔らかな乗り心地」も大きくあるのですが、コスト面のデメリットをあらかじめ把握しておく必要があります。

そして、エアサス最大の弱点(デメリット)は、「エア漏れ」です。気密性の高いパーツであることから、パッキンが経年劣化することでエア漏れが発生します。しかし、メーカーも空気圧を変更することで「寿命を縮める」努力をしているはずです。

エアサスは、水抜きなどをサボると、使い方次第(環境次第)では、1年も満たずに不具合が起こることもあり得ますので、クルマ好き(メンテナンス好き)ではない人には向いていないといえます。

エアサス VS 車高調、どっちが使い勝手がいい?

車高は低いほどカッコイイという言葉は、ドレスアップしていく上で間違いのない真実でしょう。車高調というのは、エアサスと同じく「クルマの車高(高低)を調整する機能」のことです。

この2つの明確な違いは「バネの種類」と「サスペンション」といえます。車高調用のバネは通常のサスペンション(拡張用スプリング)が使われているのですが、エアサスの場合は、このサスペンションにあらかじめ空気を送れるようにできる特徴があります。

車高調は、通常のサスペンションによって車高を調整するため、走行中に道路から受ける振動を弱める特徴はないのです。エアサスの場合は、道路の衝撃を空気によって緩衝させられるため、衝撃や振動を減らすことが可能です。

このようにローダウンしていく装置の候補として、

・車高調式サスペンション(車高調)
・エアサス

があります。2つをどのような視点でみれば良いかについては下記となります。

・エアサス→部品点数が多いため車高調に比べて高額だが、使い勝手(車高を瞬時に変えられるため)ではエアサスが有利

・車高調→エアサスに比べて、若干スポーツ性能ではリード(車高の調整幅はエアサスが構造的に大きい)

車高調

基本的に車高調でのローダウンは「セッティングした高さで走る」ことが前提となっています。「できるだけ地面に着地するほどの低さにしたい」という場合には、タイヤハウス内やフレームの一部まで含めて加工をすれば可能ですが、とてもレベルが高い調整や加工が必要となってきます。

結局のところ「車高調」では、自分が運転できる範囲内でのローダウンが現実的といえるのではないでしょうか。

エアサス

「誰よりも車高を低くしたい」というのであれば、走行のときと停車のときの車高を切り離して考えることができる「エアサス」の方が良いといえるでしょう。反面、低いままで走るという点では不利といえます。

さらにシンプルにいえば、リーズナブルにしっかりと車高が実現できて乗り味が良いのが「車高調」で、費用はかかるのだが、さまざまなシーンに合わせて簡単に車高調整ができるのが「エアサス」といえます。

さらに「何でもいいからとりあえず車高を落としたい」という方には、ダウンサスを選ぶ方法もあります。ですが、ダウンサスは手軽な反面、一度付けてしまうと車高や乗り味を変えあることができない点がデメリットです。

「エアサス」と「車高調」は、単純にどちらかが優れているというわけではなく、メリットとデメリットを考慮した上で、自身のカーライフに照らし合わせながら、理想の足回りを見つけていきましょう。

まとめ

エアサスは、今では「クルマのファッションの一部」=「クルマのドレスアップに欠かすことのできないアクセサリー」であるといえます。

エアサスの用途が多様化しても、エアサス本来の「快適さ」や「荷物を破損せずに運べる」ことは大きなメリットです。エアサスを取り付けると定期的なメンテナンスが必要ですが、デザイン性や高い機能性は魅力的ではないでしょうか。

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