ただ車高を上げるだけではない。足回りを磨き、日常から悪路まで走りを底上げ
《画像提供:Response》《Photo by Honda》 ホンダ『パスポート トレイルスポーツ エリート』の2027年モデル
米国ホンダは2026年9月29日、改良した「パスポート」の2027年モデルが現地の販売店に届き始めたと発表しました。9月9日に披露された今回の改良は、2025年に登場した現行4代目のアップデート。中心となるのは、オフロード志向の「トレイルスポーツ」と「トレイルスポーツ エリート」です。
見どころは、足回りに踏み込んだ改良にあります。最低地上高を従来より約35mm引き上げ、約245mmへ拡大。段差や起伏のある場所で、車体下部を路面に近づけにくい設計としました。
《画像提供:Response》《Photo by Honda》 ホンダ『パスポート トレイルスポーツ エリート』の2027年モデル
単純にスプリングを長くしただけではありません。サスペンションの主要部品の約7割を再設計し、関連するシャシー部品を含めて計28点を刷新・改良。前後のアプローチ・デパーチャーアングルも改善し、障害物を越える能力を高めています。
同時にステアリングの手応えや応答性にも手を入れ、普段の運転のしやすさを追求しました。悪路での頼もしさを増しながら、毎日の移動でも扱いやすいSUVを目指した内容です。
外観では、張り出しを強めた前後フェンダーやフロント下部の造形が、車高の上がった姿をさらに力強く見せます。ボンネットのフードスクープにはアンバー色のLEDライトを追加。カラーには「スモークブルーパール」が加わり、ブラックアウトパッケージの黒い前後外装パーツと合わせて選択肢も広がりました。
《画像提供:Response》《Photo by Honda》 ホンダ『パスポート トレイルスポーツ エリート』の2027年モデル
装備面では、上級のエリート専用だった周辺確認用カメラ「トレイルウォッチ」とステアリングヒーターを、通常のトレイルスポーツにも標準化しました。トレイルウォッチは前後・側方・360度の映像にタイヤ位置のガイドを組み合わせ、運転席から直接見えにくい障害物の確認を助けます。
パワートレインは3.5リッターV6エンジンと、駆動力を制御する四輪駆動システム「i-VTM4」の組み合わせ。米国でのメーカー希望小売価格は、トレイルスポーツが4万9,995ドル、トレイルスポーツ エリートが5万3,695ドルです。いずれも税金や登録費用などを含まず、輸送費など1,595ドルが別途かかります。
大胆な外観だけでなく、足回りと視界を支える装備まで磨き上げた今回のパスポート。日本向けにはトレイルスポーツ エリートの導入計画も示されており、国内展開については今後の追加情報に注目したいところです。


