エスカレーター「片側を空ける」は危険!キャンペーン
7月21日〜8月31日までの間、全国の鉄軌道事業51社局や日本民営鉄道協会、空港運営会社などは駅にあるエスカレーターを安全に利用してもらうために「エスカレーター『みんなで手すりにつかまろう』キャンペーン」を行うことを発表しました。
ティッシュ配布や、ポスター掲出、広告をディスプレイに掲載するなどしてキャンペーンは行われる予定です。
キャンペーン開催側によると、エスカレーター利用時に自身でバランスを崩して転倒したり、駆け上がったり駆け下りたりした際に他のお客さまと衝突し転倒させるなどの事故が発生しているとのことです。
このようなエスカレーター事故を減らすために手すりを利用することをキャンペーンで呼びかける予定です。
また片側を空けてエスカレーターに乗ることは、片側を空けて乗ることのできない人にとっては危険な事故につながる可能性があるとし、「みんなで手すりにつかまる」ことを呼びかけています。
詳しくはこちら!
エスカレーター片側空ける習慣は「危険」…鉄道事業者などキャンペーン | レスポンス(Response.jp)
https://response.jp/article/2017/07/18/297533.html?gp=1_email_20170718全国の鉄軌道事業51社局や日本民営鉄道協会、空港運営会社などは7月18日、「エスカレーター『みんなで手すりにつかまろう』キャンペーン」を実施すると発表した。ポスターの掲出などを行い、手すりの利用を呼びかける。
過去にはこんな事故も・・・
平成21年にエスカレーター側面からの転落事故が発生しています。
これは下降運転中のエスカレーターのハンドレール部分に後ろ向きに近づいてしまい接触しバランスを失って、吹抜け部分を2階から1階まで転落し死亡したというものです。
この事件から国土交通省の公式ホームページによりますと、転落防止対策が挙げられていました。
誘導手すりの設置や駆け上り防止板の設置、速度調整、歩行禁止などのはハード対策とソフト対策の融合が転落防止には有効であるとされていました。
しかしこれは転落以外のエスカレーター事故に対する対策としても有効です。
急いで駆け上がるを抑制させれば、自然と階段の歩行も減っていくのではないでしょうか?
さらに利用者に安全なエスカレーターの利用方法を知らせることで、もっと事故を減らせる可能性が高まると考えられます。
詳しくはこちら!
報道発表資料:エスカレーターの転落防止対策について - 国土交通省
http://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000666.html国土交通省のウェブサイトです。政策、報道発表資料、統計情報、各種申請手続きに関する情報などを掲載しています。
エスカレーターに乗らない方法は??
■エスカレーターに乗らずに階段を利用する!
海外で行われた、とあるエスカレーターの実験
フォルクスワーゲンが2009年に立ち上げた「ファンセオリードットコム」という面白い実験に関しての動画をあげるサイトの中で、ある実験が行われました。
その内容というのがスウェーデンのストックホルムのある駅で便利なエスカレーターを利用する人たちにどうやって階段を利用させるのかというものです。
スウェーデンのある階段
そうして考えられたのが、「階段をピアノの鍵盤風に仕上げ、ステップに合わせて音が出る構造に変える」というものです。
「楽しみながらエコを実践しよう」という目的で行われた実験でしたが、このような階段をを利用することでエスカレーターが混雑してしまうことも避けられるなんて素敵ですね!
お子様も楽しめる階段なので、親子揃って利用すれば微々たるものですが運動もできちゃうんです!
大人の方でも十分楽しめるこの階段は、日本でもいくつかあるそうです!
試しに訪れるといいかもしれませんね♬
日本にもあった!おもしろ階段!
海外のみならず、日本でもあった普通とは一風変わった階段がありましたのでご紹介いたします。
横浜シーサイドラインの金沢八景・市大医学部両駅(神奈川県横浜市金沢区)に「健康階段」そして「健康階段」と呼ばれるものがあります。
「登りたくなる階段」そして「健康階段」と呼ばれるこちらの階段は、2015年2月17日から3月19日までの約1カ月間でキャンペーンとして行われていました。
金沢八景駅の「上りたくなる階段」
「登りたくなる階段」は金沢八景駅に設置されました。階段床や階段前には、イルカなどの魚や動物が浮かび上がる海を描いたイラストが描かれていました。
「健康階段」は市大医学部両駅に設置され、階段床は幾何学模様で彩られました。他にも階段前に「毎日無料フィットネス」との文字も記載されており、階段で降りることを促しています。
市大医学部両駅の「健康階段」
広告医学プロジェクト(広告的視点を採り入れて健康行動を自然に動機づける方法の研究)として、横浜市立大学と電通が研究を進めていました。その中で、健康福祉局によると同プロジェクトと包括協定を結んだ横浜市が協力して「登りたくなる階段」に取り込むことになったそうです。
そこから横浜市が出資している横浜シーサイドラインの駅で、このような試みを実施することになったのだそうです。
最新技術!?階段も登れる車イス!!
日本最大級の医療・福祉分野の総合展示会とされているHOSPEX Japanという展示会が東京ビックサイトでありました。
その昨年2016年の展示会にて、驚くべき電動車イスが香港のビー・フリー・テクノロジー社が発表しました。
この車イスの名前は「ビー・フリー・レンジャー」というもので、なんと車イスで階段で上り下りができるそうです!!
開発された経緯として同社関係者は次のように説明しています。
「この電動車いすは、社長が階段があって8年間閉じこもっていた足の不自由な少年をなんとか外で遊んでもらいたいと思って開発したものなんです。斜度35度の階段まで大丈夫です。ただ、階段を昇る時は後ろ向きに進む必要があります」
この電動車イスはスタンダード、悪路、階段の3つのモードがあります。それぞれのモードに合わせてキャタピラーと呼ばれるタイヤの部分の配置が変化するため、どんな道でもスムーズに進むことができるのです。
車両の重さは130kgほどで、お値段は170万円から180万円です。平均的な電動車椅子の価格は30万円から40万円ほどなので、かなり高額なこちらの車イスですが、さらに技術革新が進めば値段も落ちてくるかと思います。(Kamの独断)
重さとしても、電動車イスの平均からはだいぶ重いです。これから先の未来で技術が進歩して行くと軽量化されて行くと思います。
どちらにも期待大ですね!!
バッテリーはリチウムイオン電池を使用して、フル充電で時速は6km/hの約20kmの走行になります。
現在、販売されているのは香港のみでした。
しかし欧州でこの車イスを公開したことで話題になり、ドイツ、スイス、オーストリアで販売の話が進んで行ったそうです。日本での販売はまだですが、日本の市場にあったものを開発してる途中とのことです。
HOSPEX Japan 2017が2017年11月20日(月)〜11月22日(水)の3日間行われるそうです。今年の開催で、もしかしたら新たな上り下りできる電動車イスの情報があるかもしれしれません。こちらにも十分期待できそうですね!!
HOSPEX Japan 2017がこちら!
いかがでしたでしょうか?
エスカレーターのキャンペーンから面白階段、最新技術の電動車イスまで様々なものを紹介いたしました。皆さんもエスカレーターを利用する際は、十分気をつけてしっかり手すりを掴んで乗りましょう!