新型クロスカブ110とは?
《画像提供:Response》〈写真提供:本田技研工業〉ホンダ クロスカブ110・くまモン バージョン(グラファイトブラック)
クロスカブ110は、スーパーカブ110から派生したクロスオーバーモデルで、アウトドアテイストを好むライダーから絶大な支持を受けています。スーパーカブをベースに作られたレジャーバイクで、オフロードにも気軽に乗り入れできるモデルとして人気があります。
そんなクロスカブ110の2022年新型モデルが新型クロスカブ110です。以前のモデルと比べると制動力が向上し、エンジンも進化したので、パワフルながらもマイルドな走りを可能にしています。
フレームやエンジンなどの基本的な構成は元のスーパーカブ110と共通ですが、従来のモデルではエンジンサイズがボア×ストローク、50.0mm×55.6mmに対し、新型では47.0mm×63.1mmとストロークが長く設計されているのが特徴です。ロングストローク型に変更したのでトルクアップに成功し、低中速でも安定した走りができるようになっています。
トレッキングバイクのように山道や荒れた道でも自由に走り回れるのが、新型クロスカブ110の特徴の1つです。
■新型クロスカブ110はなぜ人気になったのか?
新型クロスカブ110は発売当初から多くのライダーに支持されており、その理由はいくつかあります。
1つめは安定した走行にあります。スーパーカブよりも一回り大きく設計され、シートも肉厚タイプを採用したため、ポジショニングが安定し、荒れた道を走る際にもブレがありません。長時間走行していても疲れにくくツーリングにも最適です。取り回しもしやすく癖のない走りを楽しめます。
2つめはコンパクトなボディサイズです。軽量でコンパクトなため狭い道も走りやすく、林道などのダートを走る際にもストレスがありません。ハンドリングも非常に安定性が高く、狭い道でもスマートな走りができるので、ライダーから人気を集めるポイントにあげられます。
3つめはブレーキです。新型クロスカブに採用されたディスクブレーキはレバータッチが特徴的で、ブレーキングにラグが起こりにくく、制動力のバランスに優れてます。レジャーシーンのみならず、街乗り、普段使いでも快適に走れる点も新型クロスカブ110の魅力です。
また、新型クロスカブは人気のゆるキャラ“くまモン”とコラボしたくまモンバージョンも販売され、性能はそのままにデザインをくまモンらしいモデルで大人の遊び心をくすぐり、人気を集めた理由と考えられるでしょう。
新型クロスカブ110のスペック
《画像提供:Response》クロスカブ110のスペック
ここからは、クロスカブ110のスペックについてです。
クロスカブ最大の特徴はやはりその燃費の高さにあります。
燃料タンクが4.1Lなので大きいサイズ感ではありませんが、走行モードの切り替えを行うことでより燃費効率を高められるのが特徴です。
非常に小回りも利くサイズ感なので、小柄なライダーでも取り回しがしやすく、カーブやUターンも円滑に行えるでしょう。
車名・型式 | ホンダ・8BJ-JA60 | |
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全長 | 1,935mm | |
全幅 | 795mm | |
全高 | 1,110mm | |
軸距 | 1,230mm | |
最低地上高 | 163mm | |
シート高 | 784mm | |
車両重量 | 107kg | |
乗車定員 | 2人 | |
燃料消費率 | 国土交通省届出値 67.0(60)km/L〈2名乗車時〉 WMTCモード値 67.9km/L(クラス 1)〈1名乗車時〉 |
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最小回転半径 | 2.0m | |
エンジン型式 | JA59E | |
エンジン種類 | 空冷4ストロークOHC単気筒 | |
総排気量 | 109cm³ | |
内径×行程 | 47.0×63.1mm | |
圧縮比 | 10.0 | |
最高出力 | 5.9kW[8.0PS]/7,500rpm | |
最大トルク | rpm 8.8N・m[0.90kgf・m]/5,500rpm | |
燃料供給装置形式 | 電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI) | |
始動方式 | セルフ式(キック式併設) | |
点火装置形式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | |
燃料タンク容量 | 4.1L | |
クラッチ形式 | 湿式多板ダイヤフラムスプリング式 | |
変速機形式 | 常時噛合式4段リターン | |
変速比 | 1速:3.142 2速:1.833 3速:1.333 4速:1.071 |
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減速比(1次/2次) | 3.421/2.642 | |
キャスター角 | 27゜00′ | |
トレール量 | 78mm | |
タイヤ | 前:80/90-17M/C 44P 後:80/90-17M/C 44P |
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ブレーキ形式 | 前:機械式リーディング・トレーリング/油圧式ディスク(ABS) 後:機械式リーディング・トレーリング |
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懸架方式 | 前:テレスコピック式 後:スイングアーム式 |
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フレーム形式 | バックボーン |
■クロスカブ110の燃費と維持費
ここからはクロスカブ110の燃費と維持費について解説します。燃料タンク容量は4.1Lと少し少なく感じるかもしれませんが、燃費消費率は2人乗りで67.0km/L、WMTCモード利用で1人乗り時67.9km/Lですので、非常に燃費性能が高いバイクです。
維持費に関しても、自動車税や自賠責保険、任意保険にメンテナンス費用、ガソリン代などが発生します。こちらの維持費は加入する保険や普段どの程度バイクに乗るかによっても異なりますが、平均で4万5千円~5万円程度が目安ですので、非常にリーズナブルといえるでしょう。
クロスカブ110はメンテナンスにある程度詳しい方であれば自分でケアができるため、その点も維持費を抑えられるポイントで、普通自動車や大型バイクと比べると非常にリーズナブルです。
クロスカブ110の新車・中古車価格
《画像提供:Response》〈写真提供:本田技研工業〉ホンダ クロスカブ110(マットアーマードグリーンメタリック)
クロスカブ110の新車と中古車価格を比較してみましょう。
クロスカブ110 | くまモンモデル | |||
新車(税抜) | 33万円 | 34万円 | ||
中古車(税抜) | 38~49万円 | 44.5万円 |
新車価格参考:Honda公式サイトより
中古車価格参考:グーバイクより
新型クロスカブ110は品薄状態になっていることから、市場でなかなか手に入らず、新車価格より中古車価格の方が高くなっています。
くまモンモデルは、レアリティ度が高く中古車価格も高めの設定です。中古車でも状態のいい車種が多いため、新車購入に時間がかかる場合は諦めて中古車購入をされる方も少なくありません。
■クロスカブ110くまモンバージョンって何?
クロスカブ110くまモンバージョンは、新型クロスカブ110とゆるキャラのくまモンがコラボした限定モデルです。くまモンをイメージした黒と赤が基調のカラーに、スペシャルエンブレムやスペシャルキーにスマイルくまモンがあしらわれたキュートなデザインで、くまモンファンからも人気があります。
カラー以外にも、車体のあちこちにくまモンの足跡がデザインされており、遊び心満点の特別仕様車です。くまモンバージョンは販売当初から非常に人気を集めており、一般的なクロスカブ110同様、現在品薄状態になっています。
新型クロスカブ110の納期
新型クロスカブ110は、一般モデル、くまモンモデルともにどのカラーもオーダーをストップしていましたが、12月以降の入荷予定と発表した販売店もでてきました。
同車種であるクロスカブ50に関しても、現在納車時期は発表されていません。クロスカブ50に関しては110よりもさらに納車時期が遅れる見込みとされているため、新車購入を希望する場合はある程度首を長くして待つ必要があるでしょう。
クロスカブ110のおすすめカスタム5選
《画像提供:Response》ホンダ クロスカブ110
クロスカブ110はカスタマイズパーツが非常に豊富なので、自分の好みに合わせてカスタマイズをするとより一層楽しめます。ここからは、クロスカブ110のおすすめカスタムを5つご紹介します。
■リアボックス
まずはリアボックスです。クロスカブ110にはワンタッチロックタイプのビジネスボックスと、クールなデザインが特徴のラゲージボックス、クロスカブと相性ぴったりの一七式特殊荷箱のいずれかをカスタマイズできます。
できるだけ大きな荷物を持ち運びたい方はラゲージボックス、デザイン性能や特別モデルを選びたい方は一七式かビジネスボックスタイプを選ぶといいでしょう。一七式はグレーとカーキの二種類から好みのカラーを選べます。
■マフラー
マフラーのカスタマイズパーツは全部で2つ、洗練された細身のデザインが特徴的なキタコのキャブトンマフラーと、クロスカブ110にマッチするアーティスティックなデザインが特徴的な、スクランブラーマフラーリフトアップです。いずれもデザインが特徴的で、好みに合わせたタイプをカスタマイズするといいでしょう。
■フォグランプ
ナイトツーリングがお好きな方であれば、暗闇を明るく照らすカスタマイズで、LEDビームライトNORISのカスタマイズがとくにおすすめです。手のひらサイズのコンパクトなフォグランプにもかかわらず、遠く先まで見通せるほどの光量を誇ります。ウィンカーサイズなので主張しすぎず、クロスカブ110のデザインを邪魔することもありません。
■ナックルガード
クロスカブ110を代表するカスタマイズパーツ、ナックルガードはやはりオフィシャルパーツを利用するのがベストです。カスタマイズパーツとしてSP武川ナックルガードがありますので、新車購入をされる方はぜひ選んでみてください。
■フロントキャリア
フロントキャリアのカスタマイズの中でもおすすめなのが、キタコのファッションキャリアです。実用性とドレスアップ感を重視したフロントキャリアで、最大積載量も3.0Kg以下なので、ちょっとした荷物などを入れるのに便利です。
まとめ
《画像提供:Response》ホンダ クロスカブ110
新型クロスカブ110は、多くのライダーの心を掴んで離さない魅力がたっぷりあります。ただし、あまりの人気もさることながら、世界的な半導体不足や製品、部品などの物流の遅延が継続・長期化しているので納品日が現状未定となってます。これから新型クロスカブ110の購入を考えている方は中古車の購入を検討された方が現実的でしょう。