20歳の運転免許保有率は半数超も、マイカー所有率は2割未満
普通自動車運転免許を持っているかを聞いたところ、「普通自動車免許を持っている(オートマ限定)」は42.9%、「普通自動車免許を持っている(マニュアル)」は13.3%で、合計した『運転免許保有率』は56.2%となりました。
また、「現在、教習所へ通っている(オートマ限定)」は5.3%、「現在、教習所へ通っている(マニュアル)」は0.9%、「時期は決まっていないが、取得予定」は22.4%で、合計した『運転免許取得予定』は28.6%でした。
持っている免許の種類を男女別にみると、女性では「普通自動車免許(オートマ限定)」が50.0%と、男性(35.8%)と比べて14.2ポイント高くなり、男性では「普通自動車免許(マニュアル)」が20.8%と、女性(5.8%)と比べて15.0ポイント高くなりました。
『運転免許保有率』を居住地・男女別にみると、女性では都市部(34.6%)と地方(61.8%)の間に27.2ポイントの差がみられました。他方、男性では都市部(50.5%)と地方(58.2%)の差が7.7ポイントとなりました。
普通自動車運転免許を持っているか
『運転免許保有率』を同社を実施した過去の調査結果と比較すると、2023年61.2%から2024年56.2%と5.0ポイント下降。今年は一昨年(2022年57.2%)と同水準となりました。
普通自動車運転免許を持っているか(経年比較)
次に、車(バイクを除く)を持っているかを聞いたところ、「自分の車を持っている」は17.4%、「自分の車を購入する予定がある」は9.6%、「購入する予定はないが、いずれは欲しい」は41.6%で、合計した『車の所有に肯定的』な方の割合は68.6%となり、「購入するつもりはない」は31.4%でした。
車の所有に否定的な方も少なくないようです。また、「自分の車を購入する予定がある」と「購入する予定はないが、いずれは欲しい」を合計した『購入予定または購入意向あり』は51.2%となりました。
マイカー所有率(「自分の車を持っている」の割合)を居住地別にみると、地方では20.4%と、都市部(6.2%)と比べて14.2ポイント高くなりました。
車(バイクを除く)を持っているか
■自分の車を持ちたいと思った理由の1位は「移動が楽」
車の所有に肯定的な回答をした方を対象に、自分の車を持ちたいと思った理由を聞いたところ、「移動が楽だから」(54.4%)が最も多く、次いで、「買い物の際に便利だから」(41.5%)、「レジャー・旅行の際に便利だから」(34.1%)、「通勤・通学で必要だから」(32.9%)、「運転・ドライブが好きだから」(30.9%)となりました。
居住地別にみると、「レジャー・旅行の際に便利だから」(都市部53.3%、地方30.0%)と「ドライブデートに憧れるから」(都市部30.0%、地方17.5%)は、地方と比べて都市部のほうが10ポイント以上高くなりました。
都市部在住者には、レジャーや旅行、デートといった楽しみのために車を所有したいと考える方が多いようです。また、「通勤・通学で必要だから」(都市部18.3%、地方36.0%)は、都市部と比べて地方のほうが10ポイント以上高くなりました。
地方在住者には、車を通勤・通学の足として利用したいと思う方が多いようです。
自分の車を持ちたいと思った理由
■自分の車を持ちたいと思わない理由の1位は「購入費用を負担に感じる」
逆に、車を所有(購入)するつもりがない方を対象に、自分の車を持ちたいと思わない理由を聞いたところ、「購入費用を負担に感じるから」(31.8%)が最も多くなり、次いで、「交通事故・トラブルを起こしたくないから」(26.8%)、「燃料代や修理費など、維持費がかかるから」(24.5%)、「交通事故・トラブルに遭いたくないから」(21.7%)、「車以外の移動手段が充実しており、車に乗る必要性がないから」(19.4%)と、費用面や事故・トラブルに関する理由が多く挙げられる結果となりました。
居住地別にみると、「車以外の移動手段が充実しており、車に乗る必要性がないから」(都市部25.3%、地方17.0%)と「レンタカーやカーシェアリングがあるから」(都市部13.2%、地方4.0%)は、地方と比べて都市部のほうが5ポイント以上高くなりました。
他方、「交通事故・トラブルに遭いたくないから」(都市部16.5%、地方23.8%)と「手入れが大変そうだから」(都市部8.8%、地方17.0%)は、都市部と比べて地方のほうが5ポイント以上高くなりました。
自分の車を持ちたいと思わない理由
車の価値とは?「単なる移動手段としての道具」が約半数
全回答者に、自身にとっての車はどのような価値があるかを聞いたところ、「単なる移動手段としての道具」(49.3%)が最も多く、次いで、「家族・友人・恋人などとの時間に楽しみをもたらすもの」(23.7%)、「運転することそのものを楽しむもの」(20.4%)、「自己表現の手段・ステータスシンボル」(5.8%)となりました。
運転免許の保有状況・運転免許の種類別にみると、MT運転免許保有者では「運転することそのものを楽しむもの」が28.6%と、運転免許非保有者(15.8%)やAT限定運転免許保有者(22.6%)と比べて高くなりました。
自身にとっての車(バイクを除く)はどのような価値があるか
「同年代で車を所有している人は格好いいと思う」が約半数
車に対する意識について質問したところ、≪車に興味がある≫では、「とてもあてはまる」は16.1%、「ややあてはまる」は22.6%で、合計した『あてはまる』は38.7%、「全くあてはまらない」は18.7%、「あまりあてはまらない」は20.6%で、合計した『あてはまらない』は39.3%となりました。男女別にみると、『あてはまる』の割合は、男性では44.0%と、女性(33.4%)と比べて10.6ポイント高くなりました。
≪同年代で車を所有している人は格好いいと思う≫では『あてはまる』は48.9%、『あてはまらない』は26.8%となり、≪車を所有している大人(自分より上の世代の人)は格好いいと思う≫では『あてはまる』は48.7%、『あてはまらない』は24.1%となりました。車を持っている同年代や年上の人を魅力的だと感じる方が多いようです。
車に対する意識
「車を所有する経済的な余裕がない」が約半数
若者の車離れに関する意識や車に対する希望について質問したところ、≪「若者の車離れ」とは自分自身のことだ≫では『あてはまる』は32.2%、『あてはまらない』は39.7%、≪車に乗る必要性を感じない≫では『あてはまる』は22.4%、『あてはまらない』は56.5%、≪車を所有しないことは合理的だと思う≫では『あてはまる』は24.1%、『あてはまらない』は37.3%となりました。
また、≪車を所有する経済的な余裕がない≫では、『あてはまる』は52.9%、『あてはまらない』は21.1%と、『あてはまる』が半数を超えました。経済的なゆとりがないために、車の所有に消極的になっている方が多いのではないでしょうか。
≪メーカーにもっと若者向けの車を作ってほしい≫では、『あてはまる』は41.3%、『あてはまらない』は26.9%となりました。
若者の車離れに関する意識や車に対する希望
調査概要
調査タイトル :2024年 20歳のカーライフ意識調査
調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする2003年4月2日~2004年4月1日生まれの男女(男性500名、女性500名)
調査期間:2023年11月13日~11月17日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:1,000サンプル(有効回答から1,000サンプルを抽出)
実施機関:ネットエイジア株式会社