速さはそのまま、乗り心地はよりしなやかに。シートから遮音まで見直したGT
《画像提供:Response》《Photo by Aston Martin》 アストンマーティン DBX GT
アストンマーティンは2026年10月1日、高級SUV「DBX」の新グレード「DBX GT」を発表しました。走りを前面に押し出す「DBX S」に対し、GTが重視したのは快適性と洗練された装い。高性能を楽しみながら、普段の移動もゆったり過ごしたいというニーズに応える一台です。
その性格の違いは、まずフロントマスクに表れています。新しいダブルベーンのグリルを採用し、バンパー下部やサイドシルなどは車体と同色に。標準の22インチ鍛造ホイールにはオールシーズンタイヤを組み合わせ、日常域での乗り心地にも配慮しました。
《画像提供:Response》《Photo by Aston Martin》 アストンマーティン DBX GT
室内では、前後シートの形状とクッションを再設計。座面に10mm厚のメモリーフォームを加え、体を支える部分も見直しています。後席は5人乗りとしての使い勝手を維持しつつ、左右それぞれの座席を独立感のある形状に仕立てました。
静かな移動空間づくりにも力を入れています。ドアやホイールアーチ周辺などの遮音対策に加え、後席側面の遮音合わせガラスや毛足の長いカーペットを採用。メーカーによれば、走行中の会話のしやすさを示す指標「アーティキュレーション・インデックス」は13%改善したといいます。
《画像提供:Response》《Photo by Aston Martin》 アストンマーティン DBX GT
穏やかな性格に仕立てても、エンジンの迫力は譲りません。DBX Sと同じ4.0リッターV8ツインターボは、最高出力727PS、最大トルク900Nmを発揮。9速ATの変速フィールも調整し、低速での移動から力強い加速まで、滑らかなつながりを追求しています。
足回りには専用のダンパーバルブと設定を採用し、荒れた路面から伝わる振動を抑えながら、カーブでの車体の動きもコントロール。速さを削るのではなく、快適さを上積みするのがGTの狙いです。
初回納車は2026年第4四半期を予定。高性能SUVの選択肢を、快適さを重視する方向へ広げるDBX GT。日本向けの仕様や販売についても、今後の案内が待たれます。


