「ペダル踏み間違い」貴方は大丈夫と言い切れる?
高齢者の交通事故、ペダルのふみ間違いや、誤運転による事故を、ニュースや新聞などでよく目にします。そんな中、MS&AD基礎研究所は、全国のドライバー1000人を対象に「自動車運転と事故」をテーマとするアンケート調査を実施しました。本記事ではこの調査結果、そして今後の各所の対策についてまとめています。
昨今、自動車の運転でアクセルとブレーキの踏み間違いが問題になっています。
踏み間違いは、想定外のことが起こって踏み間違えると思われがちですが、単純な踏み間違いも少なくないのが現状です。
異例の大ヒット!?ペダル踏み間違いに効く「ペダルの見張り番」
オートバックスセブンから発売されている、自動車のアフターパーツ「ペダルの見張り番」という商品が大ヒットしたことからも、ユーザーの関心は高いと言えるでしょう。
この「ペダルの見張り番」は2つの機能で急発進を防止する装置です。
・アクセルとブレーキを踏み間違えた時に、誤発進しなくする『オーバーアクセルキャンセラー』
・アクセルとブレーキが同時に踏まれた場合に、ブレーキ動作が優先される『ブレーキオーバーライドシステム(BOS)』
オートバックスセブンが発売する、ペダル踏み間違え防止装置『ペダルの見張り番』は自動車のアフターパーツとしては異例の大ヒットとなっている。 高齢者の重大事故が社会問題となっている背景もあり、注目されるこの商品だが、一体どんなものなのだろうか?
■アクセルとブレーキのペダルを踏み間違えたことはありますか?
日本自動車ユーザー研究所(JACRI)では、「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」について調査を実施、9月8日に結果を発表しました。
「あなたは、普段運転しているクルマでアクセルとブレーキのペダルを踏み間違えたことはありますか」という質問で、「ある(交通事故になった)」は各年代とも5%にも満たない。
しかし、「ある(交通事故には至らなかった)」は、20歳代以下で3割、30~40歳代で2割程度、50~70歳代で1割程度が回答しています。
昨今ニュースになっているのは高齢者による踏み間違いですが、若い層ほど踏み間違いの経験が多いことがわかります。
■こういう状況で、ペダルの踏み間違いは起こる!
それでは、いったいどういう状況で、ペダルを踏み間違えてしまうのでしょうか。
踏み間違えてしまった意見に共通するのは「想定外のことが起こって、慌ててしまい、踏み間違えてしまった」というもの。
しかし、単純な踏み間違えも少なくありません。
■「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」知ってる?
誤発進抑制制御機能とは、ドライバーが障害物に向かってアクセルを踏み込んでしまった場合にセンサーが検知し、警告音で誤操作を知らせ、エンジン出力を抑制する先進安全装備。踏み間違いによる事故を低減する効果があるとされている。
「ペダル踏み間違い時加速抑制装置(誤発進抑制制御機能)」が装備された車の認知について質問したところ、「詳しく知っている」「知っている」との回答は、20歳代以下と70歳代が他の年代に比べて比率が高く、また装置に対する関心も20歳代以下と70歳代で高いことがわかります。
70歳代は他の年代に比べ、運転に「自信がある」「まあ自信がある」と回答しているドライバーが多い一方で、8割が「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」に関心があるようです。
「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」を知っていますか?
「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」に関心がありますか?
JAFの「ペダル踏み間違い時加速抑制装置(誤発進抑制制御機能)」を紹介したCG動画はこちらです。
■「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」、いくらなら買う?
それでは、「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」の価格がいくらであれば、ドライバーは実際に利用したいと思うのでしょう。
年代が高くなるほど許容される金額も高くなりますが、2万円を超えると利用意向者は2~3割に。
JACRI の担当者は「ドライバーの6割程度が利用したいと思う1万円程度以下で装備できることが求められそう」と分析しています。
一方で、0円だったとしても導入したくない、という人がいるのも気になりました。
調査概要
●調査手法:調査パネルを使用したウェブアンケート調査
●調査対象:自分が運転する車を保有している18歳~79歳の男女
●調査対象地域:全国
●回収サンプル数:合計1200サンプル
20代以下、30~70代、男女それぞれ100人ずつ
●調査実施時期:2017年9月上旬
最後に
いかがでしたか。
事故になってしまったというケースは稀だとしても、思わずひやっとした、そんな人は多くいることがわかりました。
クルマ好きだからこそ、ひとりひとりが注意して、安心・安全なカーライフを楽しみたいものですね。
高齢者の交通事故、ペダルのふみ間違いや、誤運転による事故を、ニュースや新聞などでよく目にします。そんな中、MS&AD基礎研究所は、全国のドライバー1000人を対象に「自動車運転と事故」をテーマとするアンケート調査を実施しました。本記事ではこの調査結果、そして今後の各所の対策についてまとめています。