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バイクについているキルスイッチとは?仕組みや役割を解説

バイクについているキルスイッチとは?仕組みや役割を解説

バイクや車についている「キルスイッチ」をご存知ですか?意味や役割、取り付け方を解説していきます。

⏳この記事は約3~4分で読めます。


キルスイッチとは?

「キルスイッチ(kill switch)」というスイッチをご存知ですか。文字通り、スイッチを殺す(止める)ことなのですが、一体何を止めるスイッチなのか疑問に思った方は多いのではないでしょうか。
おおむね右ハンドルグリップに付けられていいる赤いスイッチですが、実際に使ってみたことがある方は少ないかもしれません。

赤いボタンの横や上下にある時計回りの矢印マークが回路通電状態、その矢印に×印付きのマークが回路断の状態です。

このマークはユニバーサルデザインなので、どのメーカーの車種でも同じですが、交換をして市販品を取り付けてあるバイクでは、ON・OFF表示の場合もあります。
今回はバイクのキルスイッチについて、まとめてみました。

キルスイッチの仕組み・役割

仕組み

原付や古いバイクなど一部を除き、キルスイッチはほとんどのバイクに標準装備されていて、イグニッションコイルや燃料噴射装置など点火系統への電源供給を遮断することで、エンジンを停止させる仕組みです。

役割

上述でも触れましたが、アクセルが戻らない場合やメインキーをOFFにできずにエンジンを停止させることとが出来ない非常時にエンジンを緊急停止させる役割を担っています。

使用シーンは主に2つあります。

アクセルのワイヤーが切れる等でアクセルが壊れたとき

アクセルのワイヤーは1本ではなく、引き側(アクセルを開ける)と戻り側(アクセルを閉じる)の2本あります。
2本ある理由は、アクセルのワイヤーが1本だとキャブレターがアイシングで凍りついてしまった時に、アクセルが戻らなくなってしまう危険性があるためです。万が一キャブレターが凍ってしまっても、戻り側のワイヤーでスロットルバルブを閉じられるようになっています。

しかし、戻り側のワイヤーが切れてしまったり、キャブレターアイシングの影響でアクセルのワイヤー内の水分が凍ってしまうと、最悪の場合アクセル操作が効かなくなってしまいます。
そんな時に、キルスイッチを使うことによってエンジンを停止させることができます。

転倒時に二次被害を防げる

転倒して何らかの原因でアクセルが戻らなくなってしまった際は、キルスイッチをONにすることでエンジンを停止させましょう。
アクセルが戻らなくなってしまう原因は、バイクを右側に倒してしまったことによるものが多く、アクセルグリップがアクセルが開いた状態のままガードレールや木などの障害物に挟まれてしまうことで起こります。

転倒した際にエンジンが回ったままだと、チェーンやタイヤに巻き込まれてしまったり、アクセルが回ってしまうことによって、そのままバイクが動いて引きずらたり、通行人などにバイクがぶつかってしまう可能性もあり、大変危険です。
転倒すると後輪が地面から浮いた状態になるので、アクセルが少し開いただけでもすぐに吹き上がってしまい、後輪とチェーンが高速回転するのでとても危険な状態になってしまうのです。

キルスイッチの故障症状

キルスイッチの接点が腐食などにより導電が悪くなると、イグニッションコイルへの電圧・電流が下がり、イグニッションコイルが昇圧する電圧が低くなってしまいます。結果、プラグから発生するスパークが飛びにくくなり、燃焼効率が低下します。

初期症状としては、アイドリングが不安定になり、腐食がさらに進むと完全に導電が遮断され、エンジンがかからなくなります。
キルスイッチはエンジンの点火系統と繋がっているので、異常があるとエンジンの点火に影響を及ぼします。エンジンに不調になった場合には、キルスイッチの故障も疑ってみるとよいでしょう。

キルスイッチの修理や交換方法

キルスイッチが故障してしまった場合は、修理、もしくは交換が必要になります。
キルスイッチを購入すれば、自分で取り付けることも可能です。
キルスイッチの交換をプロにお願いした場合、目安としては、
時間: 約30分
費用: 約3,500円(キルスイッチ代: 約1,500円、工賃: 約2,000円)
となっています。
修理・交換には、時間もさほどかからず費用も3,500円程度でできるので、確実に修理や交換をするには、専用のバイクショップにお願いしてもいいでしょう。

キルスイッチを自分で取り付ける方法

自分で取り付ける際も作業自体の難易度はさほど高くありません。
1:キルスイッチを取り外します
キルスイッチからの配線を辿り、カプラーを取り外します。ツメで固定されている場合はツメを押しながら、固着している場合には、上下左右に揺すりながら引き抜き、バイクからキルスイッチを外します。(他の配線も一緒についていた場合は併せて取り外す)
キルスイッチの下部を覗き込むと、固定ネジで固定されてるので、ネジを取り外し、キルスイッチと配線を取り外しましょう。

2:キルスイッチを取り付けます
キルスイッチの配線を所定の位置に通し、キルスイッチをハンドルに取り付けます。キルスイッチに突起がある場合は、ハンドル側にも突起を差す穴があるので凸と凹を合わせましょう。凸と凹を合わずに無理やり固定すると、キルスイッチが破損する可能性があるので注意が必要です。
キルスイッチの接地面がしっかり接地している事を確認し、キルスイッチの固定ネジを取り付けます。
次に、カプラー側の配線を所定の位置に通し、キルスイッチのカプラーを取り付けます。
※交換するキルスイッチのカプラー内部に接点復活剤を吹いておくと保護になっておすすめです。

3:動作確認
キルスイッチをONにして、エンジンが始動するか確認します。
次に、キルスイッチをOFFにしてエンジンが停止するか確認しましょう。

ネジの締まりがゆるかったり、カプラーがしっかり入っていなかったりすると、キルスイッチが正常に動作しない可能性があるので作業の際には注意が必要です。

バイクだけでなく、車にもキルスイッチが存在する

車のキルスイッチは主に一般車への装備はなく、レース用や軍用車両に多く取り付けられています。車のキルスイッチも用途はバイクのキルスイッチと同様で、緊急時の火災や二次災害防止のため、バッテリーから点火系統への電源供給を遮断する装置として取り付けられています。
一部の市販車にもキルスイッチを装備している車種があるほか、レースによってはキルスイッチの搭載を義務付けている場合もあります。

まとめ

普段あまり意識することのないキルスイッチですが、緊急事態の際にすぐに使用できるかどうかで、二次災害を防ぐこともできます。キルスイッチの存在を頭の片隅において、バイクライフを楽しみましょう。

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