トップへ戻る

スパイクタイヤは利用禁止?許可されてる地域がある?罰則や関連法まとめ

スパイクタイヤは利用禁止?許可されてる地域がある?罰則や関連法まとめ

雪道で強い性能を発揮しているスパイクタイヤ。スタッドレスタイヤと何が違うのか、わからない方も多いですね。スパイクタイヤの利用者が減っているけれど何か理由があるんだろうか?公道の走行が禁止になったわけや自作でスパイクタイヤを作る方法など何もわからない方のために、わかりやすく紹介していきます。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


スパイクタイヤとは

スパイクタイヤというと普段使わないので聞きなれないという方も多いでしょうが、冬に道路などが凍結した際に使用するタイヤの一種です。

その構造はというと金属製のスタッドがタイヤのトレッド面に打ち込まれているのが特徴的です。

ちなみにスタッドというのは留め具のことをさしており、打ち込まれていることによる利点は雪や凍った道の上でも安定した走行ができることなどがあります。

こうした利点から冬用タイヤとして1980年代までは愛用されていたのですが、金属でできたスタッドは凍っていない道路の上で走行すると路面を傷つけてしまうおそれがあるため問題視されてしまいました。

そして1991年になると共にスパイクタイヤの販売は終了し、この世から徐々に姿を消していったのでした。

スタッドレスタイヤと比べて性能はどうなのか

現在では冬用のタイヤではスパイクタイヤではなくスタッドレスタイヤが主流です。

スパイクタイヤがスタッドのあるタイヤだったためにスタッドレスタイヤはそのままの意味でスタッドのないタイヤとして知られることとなりました。

通常のタイヤと比べるとスタッドレスタイヤは雪の上を走るために溝が深くなっていることが特徴的です。

性能に関しては開発された当初はスパイクタイヤに劣るといわれていたのですが、各メーカーの技術開発のかいもあってスタッドレスタイヤも十分に使えるようになったといえるでしょう。

ちなみに凍結路ではスパイクタイヤの方が走りやすく、雪道ではスタッドレスタイヤの方が走りやすいという声もあるので一概にどちらのほうが性能が良いとは言えません。
現在ではどのみちスタッドレスタイヤしかありませんので、技術進化するスタッドレスタイヤに期待したいところですね。

「スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律」

スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律というものが平成二年に制定されました。

第一条には、この法律は、スパイクタイヤの使用を規制し、及びスパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する対策を実施すること等により、スパイクタイヤ粉じんの発生を防止し、もって国民の健康を保護するとともに、生活環境を保全することを目的とするとあります。

この背景にはスパイクタイヤが通常の路面を走行する際にスタッドによって地面を傷つけるのですが、傷つけた場合に削りカスのようなものが出ることが多く、削られたアスファルトのカスが人体に悪影響を及ぼすという問題がありました。

また、第二条にはこの法律において「スパイクタイヤ」とは積雪又は凍結の状態にある路面において滑ることを防止するために金属鋲、その他これ類する物をその接地部に固定したタイヤをいうとあります。

第二条には他にも自動車、スパイクタイヤ、スパイクタイヤの粉じん、スパイクタイヤの使用、道路などがそれぞれ法律上は何を指すかが記載されています。

こうした法律もスパイクタイヤが販売終了となって30年近く経つ現在はまったく表にでることもなくなりましたが、当時はこのような法律を作るしかないほど問題視されており、この法律が制定されたからこそスパイクタイヤがこの世から姿を消したのです。

背景には宮城県仙台市での粉じん被害

スパイクタイヤによる粉じんの被害に一番最初に悩まされていたのは宮城県の仙台市でした。

その後、北海道の札幌に広がったのですが、これはやはり雪の多い地方のほうが早めにスパイクタイヤの使用率があがっていったからだと考えられます。

この頃の仙台は「仙台砂漠」といわれるほどに粉じんによる被害が酷く、当時としてはかなり問題視されていたことがわかります。

どれくらい被害が酷かったかというのはYoutube上に当時の被害状況がわかる動画が投稿されているので気になる方はご覧になってください。

【スパイクタイヤ利用に関する法律】指定地域・罰則について

スパイクタイヤの設置目的や定義について紹介してきましたが、どのような地域でどのような罰則があったのかということはどうなんでしょうか?

第三条には何人も、スパイクタイヤ粉じんを発生させないように努めるとともに、国又は地方公共団体が実施するスパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する施策に協力しなければならないとあります。

しかし、協力といっても具体的にどうすれば良いか分かりません。

第四条には 国は、スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関して協力するよう努めなければならないという旨の法律が制定されています。

このようなことから、どのよう罰則が制定されたのかということは気になるところです。

この項目ではスパイクタイヤ利用に関する法律をもう少し掘り下げてお伝えしようと思います。

指定地域は

第五条には環境大臣は、住居が集合している地域その他の地域であって、スパイクタイヤ粉じんの発生を防止することにより住民の健康を保護するとともに生活環境を保全することが特に必要であるものを、指定地域として指定しなければならないとあります。

指定地域としては原則は積雪の多い寒冷地となるのですが、特に北海道、北陸、東北はほとんどの割合で含まれます。

ただ、栃木県や山梨県といった山岳地なども含まれるので、一概に寒冷地というイメージだけで考えると全ての指定地域を知ることはできません。

どうしても全ての指定地域を知りたいという方は環境庁のホームページなどで詳しく確認をすることは可能なので是非とも見てみてください。

具体的にどう禁止されてる?

第六条と第七条からは積雪や凍結した路面以外での使用が禁止されていることがわかります。

これはおそらく、通常の路面でのみアスファルトの削りカスが発生することや当時としては積雪の多い場所ではやむを得なくスパイクタイヤを使用しなければならかったことから決められたものだと推測できます。

こうした規制をかけることで通常路面での使用を食い止めようとしたわけですが、消防車や救急車などは路面に合わせてタイヤを交換している余裕はないので特例として認められていました。

違反時の罰則は?点数の加点もされる?

第八条によれば道路交通法でないので加点などはないとあり、違反時に関しては原則として10万円を罰金として支払うとありました。

加点がされなければということで万が一見つかった場合は罰金を払えば良いという考えで未だにスパイクタイヤをグレー利用してしまう人が増えてしまうのでこの辺りはきちんとしてほしいですよね。

しかし未だ販売している店舗も存在

前述であげているように規制されてからスパイクタイヤが徐々に消えていったというのは間違いないのですが、実は規制から30年近く経った今でもスパイクタイヤを販売している店舗があります。

主要メーカーは生産も販売も既に終了しているのですが、個人店では輸入したり、スタッドレスタイヤにスタッドをわざわざピン打ちしてスパイクタイヤとして販売するなどしています。

こうしたことはインターネットなどで検索をすると販売店舗が幾つかあるというのを確認できます。

だったら取り締まれば良いと想像した方もいるでしょうが、取り締まりに関してはグレーゾーンですので中々そうもいかないというのが現実なのです。

自作用のピンも販売されている

スパイクタイヤをどうしても手に入れたいという場合は自作用のピンも販売されています。

さすがに普通車のタイヤにこうしたピンを使用する場合は改造車など違反とみなされる場合
もあるのでおすすめできませんが、原付バイクや自転車等は規制の対象外になっているので気になる方はは探してみてはいかがでしょうか。

ちなみにピンを使用しての自作は素人がするとピンが抜けてしまい事故に繋がるリスクが増えたりするので望ましいとはいえません。
タイヤの完成品はネットショップで輸入品を買うか、タイヤの専門業者から手に入れるほうが無難ですので、本当にどうしても欲しいという方はそういった場所で購入するようにしてください。

スパイクタイヤがもたらす健康上の悪影響

スパイクタイヤが人体に悪影響をもたらすといってもどのようにもたらすのかということは分からない人いう人も多いでしょう。

粉じんの影響がホコリやアレルギーだけだと思ったら大間違いです。

というのも粉じんを吸い込むとまるで喫煙したかのように肺が真っ黒になります。

粉じんの中にはカドミウムやアスベスト、クロム、さらに自動車の排気ガスなど人体に有害とされるものが多く含まれています。

こうした有害なものは人体に最悪の場合は肺がんや肺の慢性的な疾患を生んでしまう恐れがあり、咳や痰、息切れなどを起こすようになってしまいます。

スパイクタイヤを使用するという事は他人に対してこうした健康上のリスクを背負わせることに繋がるということをドライバーは意識しなければなりません。

健康上の問題という観点からもスタッドレスタイヤで間に合うのならばスタッドレスタイヤを使用するようつとめることが望ましいといえるでしょう。

【スパイクタイヤの利用禁止】わかりやすくまとめると

今回はスパイクタイヤの利用禁止についてお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?

スパイクタイヤが作られた背景や徐々になくなったことには様々な理由があり、現在でも利用したいと考えている人がいることもわかりました。

しかし、今回紹介した通りスパイクタイヤは悪影響を人体に及ぼす要因にもなりかねないのも事実です。

自分のことだけ考えるのならば使用することも問題ないですが、他人のことを考えるのであればスタッドレスタイヤのほうが良いので積極的に利用していきましょう。

でもやっぱり自分でタイヤ交換するのはめんどくさい!そんな貴方におすすめ!

タイヤ交換をしたい、でも何からすればいいのか。自分で全部やるのはめんどくさい。そんな方にはTIREHOODがおすすめです。


タイヤ購入・取付予約が同時にできる!
近所にあるガソリンスタンドをはじめとした
店舗が予約できる
そして、
購入したすべてのタイヤにパンク保証がつく!
TIREHOOD公式ページはこちら

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

関連するキーワード


タイヤ

関連する投稿


オートウェイのタイヤは安い?特徴・注意点や購入の流れを解説

オートウェイのタイヤは安い?特徴・注意点や購入の流れを解説

タイヤが安く買えることをテレビCMなどでアピールしている「オートウェイ」。本当に安く買えるのでしょうか。また、安く買えたとしても品質に問題はないのか不安に思われる方もいるでしょう。さらに、オートウェイはネットで簡単にタイヤが買えますが、取り付けはどうすればいいのか気になるところです。そこで本記事では、オートウェイの特徴や注意点をはじめ、本当に安いのか、品質は大丈夫なのかということや、購入して取り付けするまでの流れも解説します。そろそろタイヤ交換を考えている方は、この記事を読んで参考にしてください。


スタッドレスタイヤはいつ履き替える?交換費用の目安から安く交換するポイントまで徹底解説

スタッドレスタイヤはいつ履き替える?交換費用の目安から安く交換するポイントまで徹底解説

冬のドライブには欠かせない「スタッドレスタイヤ」。寒い季節に備えたスタッドレスタイヤへの交換は、冬の安全走行の重要なポイントになります。スタッドレスタイヤは、雪道や凍結路でしっかりとグリップ力を発揮し、車が滑らないようにサポートする役目があります。しかし、適切なタイミングで交換しないと、本来の性能を十分に発揮できないだけでなく、思わぬ事故につながることも。この記事では、これからスタッドレスタイヤの交換を検討している方に向けてスタッドレスタイヤの寿命や交換時期、費用の相場、選び方や交換方法について詳しく解説します。


タイヤ購入の際に参考にする口コミ 長く使えるものを選ぶため「耐久性」が1位【レビュー調査】

タイヤ購入の際に参考にする口コミ 長く使えるものを選ぶため「耐久性」が1位【レビュー調査】

株式会社レビューは、日本全国の10代以上の方を対象にタイヤのどんな内容の口コミを参考にするのかについて調査を実施し、結果を公開しました。


スタッドレスタイヤの保管方法は?洗浄方法や保管サービスまで解説!

スタッドレスタイヤの保管方法は?洗浄方法や保管サービスまで解説!

スタッドレスタイヤは雪道や凍結路での安全な走行に必要不可欠です。ただ、積雪の多い地域であっても、ノーマルタイヤよりスタッドレスタイヤの使用期間は短いものです。一年のうち限られた期間しか使わないスタッドレスタイヤですが、大きくてかさばるタイヤを保管したり手入れしたりするのは一苦労。しかし、使いっぱなしではあっというまに寿命を迎えてしまうことも。できるだけ長持ちさせるためには、どうすればよいのでしょうか。


吉岡里帆さんとウルトラセブンが共演!ヨコハマ「アイスガード セブン」の新TVCM放映

吉岡里帆さんとウルトラセブンが共演!ヨコハマ「アイスガード セブン」の新TVCM放映

女優の吉岡里帆さんとウルトラセブンが、ヨコハマタイヤのスタッドレスタイヤ「iceGUARD 7(アイスガード セブン)」の新TVCMに登場。8月17日より、北海道エリアを皮切りに順次放送予定です。


最新の投稿


ダイハツ新型「ロッキー」発表!安全性の向上と価格改定を実施

ダイハツ新型「ロッキー」発表!安全性の向上と価格改定を実施

ダイハツは2024年11月5日に、コンパクトSUV「ロッキー」の一部改良モデルを発表しました。安全性を高めたほか、価格を改定したといいます。


車の雪対策に!準備しておきたいグッズや降雪時の運転前・運転中・駐車時に気を付けるべきポイントを徹底解説

車の雪対策に!準備しておきたいグッズや降雪時の運転前・運転中・駐車時に気を付けるべきポイントを徹底解説

突然の積雪に見舞われると、準備不足から大きなトラブルにつながることもあります。雪による交通事故や車の故障を防ぐためには、事前の準備と適切な対策が欠かせません。この記事では、車の雪対策として、事前に揃えておきたいグッズや雪道での運転時の注意点、駐車時の積雪への対策などを詳しく解説します。これから始まる寒い季節に備え、この記事を参考に雪対策の準備を整えておきましょう。


MOTA(モータ)の新車見積は超便利!自宅で簡単比較見積

MOTA(モータ)の新車見積は超便利!自宅で簡単比較見積

MOTA(モータ)が提供する新車見積は、これから新車を購入する人にオススメのサービスです。通常、新車を購入するには、ディーラーや販売店へ足を運んで見積りや商談を直接やり取りしたり、比較検討するために複数のディーラーや販売店へ出向かなければならなかったりと大変です。しかし、MOTA(モータ)の新車見積は自宅に居ながらWEBだけで、気になる新車を簡単に複数のディーラーや販売店から見積りをしてもらうことが可能です。そこで本記事では、MOTA(モータ)の新車見積サービスについて、特徴からメリット・デメリット、そして利用方法についても詳しく解説していきます。新車購入を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。


スバル新型「サンバーバン」発表!安全性高めた「軽バン」登場

スバル新型「サンバーバン」発表!安全性高めた「軽バン」登場

スバルは2024年11月7日に、軽バン「サンバーバン」の一部改良モデルを発表しました。側面衝突時の乗員保護を高めたといいます。


オートウェイのタイヤは安い?特徴・注意点や購入の流れを解説

オートウェイのタイヤは安い?特徴・注意点や購入の流れを解説

タイヤが安く買えることをテレビCMなどでアピールしている「オートウェイ」。本当に安く買えるのでしょうか。また、安く買えたとしても品質に問題はないのか不安に思われる方もいるでしょう。さらに、オートウェイはネットで簡単にタイヤが買えますが、取り付けはどうすればいいのか気になるところです。そこで本記事では、オートウェイの特徴や注意点をはじめ、本当に安いのか、品質は大丈夫なのかということや、購入して取り付けするまでの流れも解説します。そろそろタイヤ交換を考えている方は、この記事を読んで参考にしてください。