スズキ スイフト新感覚な車
《写真提供:response》スズキ・スイフト新型発表会 〈撮影 高木啓〉
最近になってヤリスやマツダ2など、多くのメーカーがコンパクトカーを発売しています。その中にあってスイフトはその名を20年以上維持し続ける、スズキのコンパクトカーとなります。
もともとは国産名カルタスの海外版が「スイフト」の名で呼ばれていました。国内でスイフトとして販売された初代は、海外名を「イグニス」と名づけていましたが、これは現行のイグニスとは別の車になります。
少々ややこしいですが、2000年からスイフトとして販売されたことを考えると、その歴史は20年を超えたことになります。(スズキでは何故か2004年から発売となる二代目のモデルからスイフトとなったと記載されています)。
現行のスイフトは、2000年発売モデルを初代と数えるなら4代目にあたり、この夏にも5代目スイフトが登場するとアナウンスされています。
この息の長いコンパクトカー、スズキ スイフトをご紹介します。
スズキ スイフト新たな魅力満載
《写真提供:response》撮影 中村孝仁スズキ スイフト ハイブリッドRS
2017年より販売されているスイフトが現行モデルとなっていますが、本年2021年には新型スイフトが発表されると噂されています。
現行モデルのキャッチフレーズは「エキサイティング・コンパクト」。スズキ自らスイフトをコンパクトカーとして打ち出していることが分かります。
スズキのコンパクトカーのラインナップはイグニス、ジムニーシエラ、ソリオ、ソリオバンディット、スイフト等多くの種類があります。言い換えればスズキはコンパクトカーに強いメーカーであると言えるでしょう。
その中でもスイフトは長年製造販売が続けられており、人気の秘密はどこにあるのか見ていきましょう。
スズキのコンパクトカーの種類が多いのは先に書いた通りですが、それでもやはりスズキのコンパクトカーとしてまず名前の挙がるのは、スイフトではないでしょうか。それほど多くの方に知られている車でもあります。
スイフトにはより走行性能が高いスイフトスポーツという車もありますが、ノーマルタイプのスイフトであっても、十分スポーティな走行性能とスタイリング性を有しています。
このスイフトはコンパクトカーとしてはごく一般的なサイズになります。しかし、車両重量を徹底して軽量化し、先代モデルと比較して100Kgの軽量化がなされ、1tを切る重量に収めることに成功しています。この軽量化は燃費の向上と走行性能にも大きく寄与しています。
スイフトは長きに渡りスズキのコンパクトカーとして、その存在感を内外に示し続け、魅力溢れる車である事は間違いないでしょう。
■走りのスイフト RSスポーツ
惜しまれつつラインナップから消えた車があります。それはスズキのスポーツグレードとなるRSスポーツになります。RSスポーツは、とある車によって生産を終了する事になりました。そのとある車とはなんと同じスズキのスイフトスポーツでした。
ラインナップから外れた要因は、2020年にスズキが実施した先進安全運転支援機能の標準化によるもので、安全機能の見直しを図る際スズキは、グレードのシンプル化を進めました。
その結果スイフトスポーツとRSスポーツが重なることになり、RSスポーツは惜しまれつつラインナップから消えました。
■おすすめのスイフト
《写真提供:response》撮影 中村孝仁スズキ スイフト ハイブリッド
スイフトには大きく分けて、ガソリンエンジンとハイブリッドエンジンがあります。そのハイブリッドエンジンにも、ハイブリッドとマイルドハイブリッドエンジンがありますが、違いについて説明していきましょう。
マイルドハイブリッドはモーター機能つき発電機でエンジンをアシストし、ハイブリッド走行が可能となっておりミッションにはCVTを使用します。駆動方式は2WDと4WDがあります。
ハイブリッドは駆動用モーターでエンジンをアシストし、ハイブリッド走行が出来ますが、モーターのみでのEV走行も可能となっています。駆動方式は2WDでミッションには5AGSを採用しています。
この中でおすすめするのは、燃費と車両価格で一番お手頃な1.2XGになります。カタログによるとWLTCモードの値は21.8Km/Lの燃費となっています。価格も140万を切っておりコストパフォーマンスの高い車といえます。
全てが刷新スイフトの快適装備
《写真提供:response》撮影 中村孝仁スズキ スイフト ハイブリッド
運転を快適に過ごす装備の中でも、エアコンは最も目を引く箇所かも知れません。エアコン使用時のアイドリングストップするタイミングを、「快適優先」「燃費優先」「標準」のモードから選択できるようになっており、融通の利く設計となっています。
冬の寒い日などには嬉しい座面と背面を温めてくれるシートヒーターが、運転席はオールモデルで標準装備となっています。4WD車では助手席にもシートヒーターが標準装備されており、さらに足元に温風を送るリアヒーターダクトなどは全車で標準装備されています。
スズキ スイフトの性能
《写真提供:response》《撮影 宮崎壮人》スズキ スイフト ハイブリッドRS
スイフトの一番の特徴は走行性能にあると言われています。ホンダフィットのヒットで、コンパクトカーの主流はユーティリティ系がしめていることが現状ですが、スイフトは走行性を追及する路線を変えませんでした。
XGの水冷4サイクル直列4気筒ガソリンエンジンで、最高出力91PS最大トルク12.0Kg・mという1.2Lクラスではトップレベルのパワーを誇っています。
スイフトは欧州で磨かれた、しなやかな乗り心地を追及したコンパクトカーとしての評価が高く、お手頃な価格で入手できるスポーツモデルという地位を手に入れました。
スズキ スイフトのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,845mm×1,695mm×1,500mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,450mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 860kg | |
燃費 | WLTCモード:21.8km/L | |
エンジン種類 | 水冷4サイクル直列4気筒 | |
最高出力 | 67kW(91PS)/6,000rpm | |
最大トルク | 118N・m(12.0kg・m)/4,400rpm | |
駆動方式 | 2WD(前2輪駆動) | |
トランスミッション | 5MT |
■スイフトの安全性能
スイフトは事故を未然に防ぐという考えのもと、「スズキセーフティサポート」を全車に標準装備(一部グレードではレス仕様もあります)されてます。
レーザーレーダーと単眼カメラで、前方向の近接車や歩行者を検知し万が一の衝突時には、被害を最小限に軽減する「デュアルセンサーブレーキサポート」をはじめ、さまざまな技術でドライバーと車の安全を守っています。
マイナーチェンジでよりスポーティに
《写真提供:response》撮影 中村孝仁スズキ スイフト ハイブリッド
2020年にマイナーチェンジを受けよりスポーティに変化しました。ではどの様に変化したのか、内装と外装に焦点を当ててご紹介します。
■居住性を優先させたインテリア
スズキの新しい「HEARTECT(ハーテクト)」プラットフォームの採用により、エンジンルームの小型化に成功したことによりスイフトは、コンパクトなサイズに座り心地の良い居住性を兼ね備えたインテリアを実現しました。
黒を基調とした飽きの来ないデザインで、広く高い室内に落ち着いた色調のインテリアは、スポーティさも兼ねそなえており、走るたのしみを満喫させてくれる事でしょう。
■スポーティさも兼ね備えたハッチバック
欧州を意識したといわれる通りデザインは、スポーティな印象が強く特に斜め後方からの見た目は、ボリューム感も感じられるデザインとなっています。
先代と比較しても大幅な変更が見られないのは、完成されたデザインであると言えるかも知れません。
スイフトの価格
《写真提供:response》《撮影 宮崎壮人》スズキ スイフト ハイブリッド RS
スイフトのご購入を検討している方は、まずどのタイプのスイフトにするかを決めることが必要でしょう。用途などを考慮しノーマルなガソリン車を選ぶのか、ハイブリッド車・マイルドハイブリッド車を選択するかで車両価格も変わってきます。
■新車価格
【ガソリン車】
◎RS
2WD・5MT:1,620,000円(税抜き価格)
2WD・CVT:1,624,000円 4WD:1,767,000円(税抜き価格)
▲全方位モニター用カメラパッケージ装着車
2WD・5MT:1,668,000円(税抜き価格)
2WD・CVT:1,672,000円 4WD:1,815,000円(税抜き価格)
◎XG
2WD・5MT:1,396,000円(税抜き価格)
2WD・CVT:1,400,000円 4WD 1,543,000円(税抜き価格)
▲全方位モニター用カメラパッケージ装着車
2WD・5MT:1,444,00円(税抜き価格)
2WD・CVT:1,448,000円 4WD:1,591,000円(税抜き価格)
【ハイブリッド車】
◎HYBRID SZ
2WD:1,898,000円 (税抜き価格)
▲全方位モニター用カメラパッケージ装着車
2WD:1,946,000円(税抜き価格)
◎HYBRID RS
2WD:1,709,000円 4WD:1,852,000円 (税抜き価格)
▲全方位モニター用カメラパッケージ装着車
2WD:1,757,000円 4WD:1,900,000円(税抜き価格)
◎HYBRID MG
2WD:1,485,000円 4WD:1,628,000円(税抜き価格)
▲全方位モニター用カメラパッケージ装着車
2WD:1,533,000円 4WD:1,676,000円(税抜き価格)
スイフトはコンパクトカーとして人気あり、価格設定もお求めやすい100万円台から用意されています。ハイブリッド車も200万円を切る価格設定で、予算に応じた車の選択が可能となっています。
※スズキ公式サイトより(2021年3月現在)
■中古車価格
《写真提供:response》《撮影 宮崎壮人》スズキ スイフト ハイブリッドRS
【ガソリン車】
◎RS
2WD・5MT:90万円台~150万円台
2WD・CVT:100万円台~180万円台 4WD:一般的な相場は150万円台~180万円台
▲全方位モニター用カメラパッケージ装着車
2WD・5MT:90万円台~110万円台
2WD・CVT:110万円台~150万円台 4WD:情報がありませんでした。
◎XG
2WD・5MT:70万円台~130万円台
2WD・CVT:50万円台~150万円台 4WD :60万円台~160万円台
▲全方位モニター用カメラパッケージ装着車
2WD・5MT:情報がありませんでした。
2WD CVT:一般的な相場は130万円台~140万円台 4WD:一般的な相場は150万円台~160万円台
【ハイブリッド車】
◎HYBRID SZ
2WD:情報がありませんでした。
▲全方位モニター用カメラパッケージ装着車
2WD:情報がありませんでした。
◎HYBRID RS
2WD:94万円台~170万円台 4WD:70万円台~180万円台
▲全方位モニター用カメラパッケージ装着車
2WD:94万円台~160万円台 4WD:100万円台~170万円台
◎HYBRID MG
2WD:130万円台~160万円台 4WD:180万円台~
▲全方位モニター用カメラパッケージ装着車
2WD:情報がありませんでした 4WD:情報がありませんでした。
モデルチェンジして間もないスイフトの中古車情報はまだ少ないのが現状となります。しかし、比較的販売台数が多いモデルなので今後程度の良い中古車が出てくるでしょう。
※表示価格は車両本体価格で情報は車情報サイトresponse中古車価格より(2021年3月現在)
まとめ
《写真提供:response》《写真 スズキ》スズキ・スイフト
街乗りからロングドライブ全てにおいて、走る楽しさを味わえる車となっており、それでいて経済性もよく満足できる一台といえます。本年度発表されると噂のスイフトも、気になるところではないでしょうか?