フォルクスワーゲンゴルフ8
フォルクスワーゲン・ゴルフ GTE 新型
1974年に初代が誕生して以来、欧州車として販売台数ナンバーワンに君臨するのがフォルクスワーゲンのゴルフです。
日本においても、2015年まで輸入車ナンバーワンの地位を確立していたゴルフが、2019年10月24日にヴォルフスブルクで、ゴルフ8へのモデルチェンジを発表しました。ドイツでは2019年12月から販売を開始しています。
ゴルフ8はCセグメントの5ドアハッチバック車。フロントエンジン、前輪駆動となります。現行7代目ゴルフと新型8代目ゴルフを比較すると全長が約26mm伸び、全高が約36mm低く、全幅は約1mm狭くなりそのスタイルはスポーティーに見えます。
パワートレインはガソリン、マイルドハイブリッド、プラグインハイブリッド、ディーゼルが用意され、ターボ付きの3気筒または4気筒ユニットです。
フォルクスワーゲンのハッチバック
初代ゴルフ
直線的な造形によって、すっきりした見た目と実用性を両立した初代ゴルフ。今日まで続くハッチバックの雛形として1974年5月に発売されました。横置きエンジンのFFハッチバックは、ベーシックカーのお手本となります。
ビートルの愛称で有名な「タイプ1」の後継車種としてデビューをしたゴルフは、直列4気筒水冷エンジン、FFレイアウト、リアハッチを備えた3ドア/5ドアハッチバックで、全てにおいてビートルからガラリと一変したモデルとなるのです。
デザインを担当したのは、ジョルジェット・ジウジアーロ。無駄な装飾を排した直線的なフォルムは新鮮で、コンパクトなボディでも室内は広く、大きなハッチバックは使い勝手が良いクルマとなります。優れたパッケージングは新たな時代の象徴として大きく受け止められました。
ドイツ本国では、最新の8代目ゴルフが発売となっています。2ボックスのハッチバックで太いCピラーをもつ基本デザインは変わりませんが、よりシャープで力強い造形となっています。
■フォルクスワーゲンゴルフ8ってどんな車?
フォルクスワーゲン・ゴルフ GTI 新型
ゴルフ8はひと目でゴルフとわかる外観となっていますが、その中身はまるで別物と言われています。先進技術を採用した新型ゴルフは走行性能と居住性を高めています。
ゴルフ8は、12年に登場したゴルフ7が採用した、エンジン横置き用モジュラープラットフォーム「MQB」を引き続き採用しており、ホイールベースは16mmの延長に留まっています。しかしながら、シャシーはサブフレームが強化され、特にDCC(ダイナミックシャシーコントロール)付きではこれがアルミ合金製とされます。
ブッシュ類のチューニングも変更。リアサスペンションには最高出力150PS以上のモデルにマルチリンク式、それ以下にトーションビーム式を用いますが、いずれもコントロールアームブッシュの形状変更、ナックルの新設計といったリファインが行われています。
どのくらいスムーズに空気が流れるかというCd値は0.3から0.275に向上しており、騒音低下にもつながっていて、ライバル車と比べて乗り心地・静粛性が上級クラスに匹敵するクルマに仕上がっています。
コックピットのデジタル化が顕著で、ヘッドライト、エアコン、オーディオの物理スイッチがほぼないことから、ディスプレイオーディオが古く感じるほどの装備の良さが際立っています。
■新型ゴルフ8の性能
新型ゴルフには、新開発のエンジン、新開発のマイルドハイブリッドシステムなど新しいパワートレインが搭載されています。
ゴルフGTIのエンジンには、2.0L TSIエンジン(EA888)、最高出力242 HP(245PS)と最大トルク273 lb-ft(370Nm)。6速マニュアルトランスミッションまたは7速デュアルクラッチを組み合わせます。
GTDディーゼルはTDIユニットが大幅に最適化され、CO2排出量はさらに削減される一方、前述のダブルAdBlue注入技術を備えたツインドージングSCRは、前世代のGTDと比較して窒素酸化物(NOx)の排出量を大幅に削減します。
パワートレインは最高出力147kW(197HP/2,010PS)最大トルク400Nmで7速DSGとの組み合わせとなります。
GTEプラグインハイブリッドは、1.4ターボエンジン+モーターで最高出力110kW(150PS)モーター最高出力(85kW)システム最高出力180kW(245PS)、システム最大トルク400Nm。
6速DSGトランスミッションを組み合わせ、バッテリー容量13kWh、EV走行距離約60km、EVモード最高130km/hで走行が可能となります。
■ゴルフ8のエクステリア
先代(ゴルフ7.5)と比較すると低姿勢で全体的に精悍なデザインになっています。その特徴はライトとグリルのラインがゴルフ7.5に比べ水平基調が強められています。ボンネットのプレスラインを2本から4本に増やすことでクールな印象に。
片側22個のLEDを使ったIQ.LIGHT LEDマトリクスヘッドライトを採用する目つきも柔和な顔つきではありませんが、新型もやはりゴルフらしさは抜けていません。
リアビューもフロントと同様に、テールライトが細く鋭いデザインとなり水平を基調としているため、スマートに仕上がっています。
■ゴルフ8のインテリア
ゴルフ8のインテリアが凄いことになっています。フルデジタル化されたダッシュボードには物理スイッチがほとんどなく、10.25インチのディスプレイを採用。エアコンやアシスト系はタッチ式となっており、オーディオのボリューム、エアコンの温度などもタッチスライドとなっています。
ドライバー正面のデジタルインストゥルメントパネルには速度や燃費、ADASの動作状況や地図等、好みで映し出すことができタッチ式で画面を設定できます。
室内中央には8.25インチのタッチパネルを備えるインフォティメントシステムを搭載し、地図の表示だけでなくエアコンの操作や走行モードの選択、スマートフォンとのBluetooth接続にも対応しオンラインサービスも利用可能となっています。
ラゲッジルームの容量は380Lを確保し、6:4分割可倒式のリアシートバックを倒すことで1,237Lまで拡大することができます。
■ゴルフ8のスペック予想
現在ドイツなどで発売されているゴルフ8 1.5 eTSIのスペックは、全長4,284mm、全幅1,789mm、全高1,456mm、ホイールベース2,619mm、車両重量1,255kgとなります。日本国内に導入される際に、そのままのスタイルになるのかまだ発表はありません。
パワートレインは、2.0Lディーゼル、1.5Lガソリンターボ、1.5Lガソリンターボ s+モーターのマイルドハイブリッド、そして3気筒の1.0ガソリンターボが用意されることになりそうです。
ゴルフ8の価格
価格
日本での販売価格が気になるところですが、未発表なので欧州市場向けの価格をこちらではご紹介しましょう。
ゴルフ8のベースモデル、1.0TSI 5速マニュアル仕様のドイツ本国での税込価格は、19,880.85ユーロ(約247.3万円)となっています。
現在、現行モデルであるゴルフ7.5は最安で261.9万円からラインナップされていますが、こちらは本国仕様のベースモデルよりも豪華なグレードのため直接の価格比較はできません。国内導入時の価格としての予想では、フルモデルチェンジで安全装備やパワートレインのアップデートもされているので、やや値上げされる見込みです。
■欧州でのゴルフ8の評判
ガソリンの1.5L eTSI直4ターボは、現行型ゴルフの1.5L TSI直4ターボエンジンと変わらぬ印象との評価もありますが、マイルドハイブリッド用のモーターが様々な場面で活躍してくれるという評価もあります。
アイドリングストップからの再始動時に、モーターが威力を発揮し振動のない再始動が可能となっているのも評価されています。
ディーゼル(TDI)に関しては、発進加速、中間加速ともに標準的な力強さを感じられるだけでなく、5,000rpm近くまで気持ちよく吹き上がり、ディーゼルのわりには回転によって馬力を得るタイプのようです。
ガソリン、ディーゼル問わず静粛性が格段に向上していて、街乗りで不整路面を通過する際にも、ボディ剛性の高さを感じさせるクルマになっているようです。
日本発売日はいつか?
国内発売日
期待されている日本モデルの販売は2020年秋を予定していましたが、新型コロナウイルス感染拡大により、世界各地にあるフォルクスワーゲンブランドの工場の中、ドイツとヨーロッパで約6週間、南米で約10週間の生産停止となる状況があり、日本への導入計画の見直しが余儀なくされました。
今のところフォルクスワーゲングループジャパンから、国内導入時期に関する正式なアナウンスがなく、現時点では2020年中の導入は厳しいと思われます。
まとめ
フォルクスワーゲン・ゴルフ 新型
そこまで大きな見た目の変更点がないように見えるのは、ゴルフ7が2013年に発表されて、その間大きなマイナーチェンジ(通称ゴルフ7.5)も挟まれていたことも考えられます。国内では未発表のゴルフ8。国内仕様はどのようなクルマに仕上がるのか実際に発表されるのが楽しみな1台です。