オートモビルカウンシルとは?
《写真提供:response》《写真撮影 安藤貴史》 1961年式アルファロメオ・ジュリエッタスパイダー(AUTO ALPHA ONE扱い)/オートモビルカウンシル2023
「オートモビルカウンシル」とは、幕張メッセで毎年開催されているモーターショーです。国内外の主要自動車メーカーによる最新車両のほか、ヘリテージカーと呼ばれる貴重な名車・旧車たちがずらりと出展されることが特徴で、2016年にスタートし、今年は9回目の開催となります。
キーワードとなる「ヘリテージ」には、『遺産・継承物・伝統』といった意味があります。この言葉からもわかるとおり、誕生の背景が特別であったり、後世に多大な影響を与えたりした車たちをヘリテージカーと呼んでいます。「オートモビルカウンシル」は、そうした往年の名車たちが一堂に会する日本最大規模のモーターショーです。
こうしたコンセプトもあって、会場の雰囲気は「JAPAN MOBILITY SHOW」や「東京オートサロン」といった日本で開かれる大きなモーターショーとは一線を画したものになっています。コンパニオンやBGMによる派手な演出はほとんどなく、博物館とサロンをかけ合わせたような、落ち着いた雰囲気のモーターショーです。
もちろん、音楽による演出がないわけではありません。音も自動車の愉しみで、ドライブミュージックはクルージングに欠かせないもの。そこで、名車たちが並ぶ空間にピッタリの、質の高い演奏によるクラシックやジャズなどの音楽ライブが開催されます。
こうした大人の雰囲気漂うモーターショーが「オートモビルカウンシル」です。展示されているヘリテージカーこそが華であり、演出を控えめに、車とそこに刻まれた歴史や文化を楽しむイベントです。
オートモビルカウンシル2024の開催概要
《写真提供:response》《画像提供 AUTOMOBILE COUNCIL 実行委員会》 AUTOMOBILE COUNCIL 2024メインビジュアル「Carguy’s Bookshelf」
開催展名
AUTOMOBILE COUNCIL 2024 (オートモビル カウンシル 2024)
開催日時
2024年4月12日(金)~4月14日(日)
・特別内覧日:4月12日(金) 10:00~18:00(プレスタイム 10:00~13:00)
・一般公開:4月13日(土) 10:00~18:00
・一般公開:4月14日(日) 10:00~17:00
会場
幕張メッセ(Makuhari Messe, Inc.) ホール9・10
住所
〒261-8550 千葉県千葉市美浜区中瀬2丁目1
アクセス方法・駐車場
■電車の場合
・JR京葉線「海浜幕張駅」より徒歩約5分
・JR総武線・京成線「幕張本郷駅」より「幕張メッセ中央」行きバスで約17分
■車の場合
・東関東自動車道「湾岸習志野IC」「湾岸千葉IC」より約5分
・京葉道路「幕張IC」より約5分
■駐車場
幕張メッセ駐車場(営業時間:8:00~23:00[入庫は21:00まで])
・普通・準中型:1,000円/1日/1回
・大型・中型:4,100円/1日/1回
・自動二輪:200円/1日/1回
※支払いは現金のみで、予約はできません。
※原動機付自転車(50cc以下)の入場はできません。
※身障者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方が乗車している場合、駐車料金は無料となります。出場時に手帳またはミライロIDを提示してください。
主催者
AUTOMOBILE COUNCIL 実行委員会
出展対象品目
市販車、ヘリテージカー、新世代自動車、サプライヤー・スポンサーの商品、自動車関連商品、アート作品など
■チケット購入方法
前売券は、「オートモビルカウンシル」公式サイトにリンクがある、各プレイガイドにて販売されています。販売期間は、各日のそれぞれ前日まで、4月12日(金)の特別内覧日は3000枚限定です。
当日券は会場で限定販売されますが、前売券と比べて価格は高くなっています。なお、ペアチケットは前売券限定、学生チケット(中・高・大・専門)は当日券限定での販売となります。
■プレイガイド
チケットぴあ/ローソンチケット/e+(イープラス)/CNプレイガイド
■チケット料金
・特別内覧(4/12):前売券6,500円/当日券7,000円
・一般公開(4/13、4/14):前売券4,300円/当日券5,000円
・ペアチケット(4/13、4/14):前売券8,200円
・学生チケット(4/13、4/14):当日券2,000円
※小学生以下は、保護者1名につき1名まで無料となります。
※4月12日(金)は、プレスタイムの10:00〜入場できます。
オートモビルカウンシルを楽しむポイント
《写真提供:response》《写真撮影 高木啓》 オートモビルカウンシル2023
「オートモビルカウンシル」の一番の楽しみ方は、国内メーカー・インポーターなどによる車両展示と、ヘリテージカー販売店による車両展示(一部販売あり)を心ゆくまで楽しむことです。
世界中の自動車メーカーが、各社の歴史を刻んできた名車たちと、いま一押しの最新車両を並列展示しています。新旧を同時に比べることで、その自動車ブランドと歴史とデザイン哲学を肌で感じられる、またとない機会です。
さらに、名車の整備や販売を専門に手掛ける販売店が、コンディションの良い車両を展示。なかにはその場で販売されている車両もあるので、ヘリテージカーやクラシックカー好きはワクワクが止まらないでしょう。
自動車関連のグッズやアイテムも多数展示されているのも、このモーターショーの特徴で、書籍、整備マニュアル、パーツリスト、レア商品が数多く並びます。アート作品やヴィンテージ商品などを集めたマルシェコーナーも充実しています。
派手な演出はほとんどないオートモビルカウンシルですが、いかにも旧車・名車に似合うクラシックやジャズなどの音楽ライブが開催されます。質の高い、珠玉の音に包まれるのも、大人なモーターショーを楽しむポイントです。
オートモビルカウンシル2023で注目を集めた車種を紹介!
■ホンダ スポーツ360
《写真提供:response》《写真撮影 安藤貴史》 ホンダ・スポーツ360(オートモビルカウンシル2023)
本田技研工業は、「オートモビルカウンシル2023」において、四輪のヘリテージとなる「ホンダ スポーツ360」を展示しました。開発された当時、まだ建設途中だった鈴鹿サーキットに故・本田宗一郎氏が自ら運転して登場した車です。
しかし、この車をヘリテージにさせているのは、「ホンダ スポーツ360」が幻の車となったからでしょう。当時、ホンダの販売戦略はラインアップ拡充に向かっている最中で、ホンダ スポーツもエンジン排気量が300ccから500ccに拡大することに。そして「ホンダ S500」が発売され、「ホンダ スポーツ360」は幻に終わった車となりました。
■ベッドフォード CAロマニー・ドーモビル
《写真提供:response》《写真撮影 安藤貴史》 ベッドフォードCAロマニー・ドーモビル(オートモビルカウンシル2023)
「オートモビルカウンシル2023」の「SUV & GEAR」コーナーにおいて、1969年式の「ベッドフォード CAロマニー・ドーモビル」が展示されました。ベースとなっているのは、イギリス ボクスホールの子会社であったイギリス ベッドフォード社のセミ・キャブオーバー型商用バンの「CA」です。
ロングバカンスが文化に根付いたヨーロッパでは、リゾート地に向かうロングドライブが一般的で、1920~30年代にはキャンピングカーという形態が登場します。展示された「ベッドフォード CAロマニー・ドーモビル」は実際に販売されていて、人目を引くレトロなルックスは、一味違ったアウトドアを楽しみたい人にピッタリです。
■ポルシェ 911 GT3 RS
《写真提供:response》《写真撮影 安藤貴史》 ポルシェ 911 GT3 RS(オートモビルカウンシル2023)
スポーツカーブランドのポルシェは、「オートモビルカウンシル2023」において、「ポルシェ 911 GT3 RS」を日本で初展示しました。公道走行が可能なレーシングカーと呼べる仕上がりで、ナンバープレートが付いているのが不思議なくらいです。
フロントの無段階調節式ウイングエレメントと、二分割リアウイングは、そのほかの空力対策と組み合わせて、200km/h時に400kgオーバーのダウンフォースを提供、さらに285km/h時には計860kgものダウンフォースをもたらします。
■マツダ MX-30 e-SKYACTIV R-EV
《写真提供:response》《写真撮影 安藤貴史》 マツダ MX-30 e-SKYACTIV R-EV
マツダは、「オートモビルカウンシル2023」において、ロータリーエンジンを発電機とするプラグインハイブリッド「マツダ MX-30 e-SKYACTIV R-EV」を、国内で初めて一般公開しました。世界で唯一ロータリーエンジンを実用化させたマツダの、まさにヘリテージとなる出展です。
ロータリーエンジンは、必要とされる出力をコンパクトなユニットにできる特徴があります。「マツダ MX-30 e-SKYACTIV R-EV」はロータリーエンジンを発電機として採用する、マルチ電動化技術を搭載したSUVです。
■アルヴィス・カー・カンパニー 1927アルヴィス
《写真提供:response》《写真撮影 中村孝仁》 史上初の前輪駆動グランプリカー『1927アルヴィス』(オートモビルカウンシル2023)
「オートモビルカウンシル2023」において、史上初めて前輪駆動のグランプリカーとなった「アルヴィス・カー・カンパニー 1927アルヴィス」が公開されました。この車が公に姿を現すのは96年ぶりのことです。
アルヴィス社は、1919年~1967年に活動したイギリスの名門メーカー。2010年に活動を再開し、現在でも当時の車をほぼ当時のままに生産しているため、「新車」で当時の車をオーダーできます。
オートモビルカウンシル2023の様子
こちらの動画は「オートモビルカウンシル2023」の様子です。
「オートモビルカウンシル」の公式チャンネルで、2分程度の短い動画ですが、落ち着いた大人の雰囲気が十分に伝わってきます。
まとめ
《写真提供:response》《写真撮影 高木啓》 オートモビルカウンシル2023
今回は「オートモビルカウンシル」の開催概要やチケット購入方法、どのような特徴のあるイベントなのかをまとめました。
モーターショーといわれるカテゴリーのなかでも、「オートモビルカウンシル」は独特な立ち位置です。派手な演出がない、大人の雰囲気漂う展示会ですが、それだけ車自体の魅力を堪能できるショーともいえるでしょう。
ぜひ「オートモビルカウンシル2024」に出かけて、ヘリテージカーの魅力に触れてみませんか。