マーベリックテクノロジー社のMaverick S1に補助金は出る？購入方法についても解説

電動バイクに分類されるマーベリック S1は、補助金を使ってお得に購入できるのでしょうか。結論からいうと、2025年3月時点において、マーベリック S1に適用される補助金制度がないため、補助金は出ません。

電動バイクの補助金制度は、エンジンを動力とする原動機付自転車などから排出される二酸化炭素の削減を図るため、電動バイクを導入する個人および事業者に対して、国や地方自治体が購入費用の一部を助成するものです。

しかし、これには電動バイクごとの性能や価格、地域での実用性や普及状況などが考慮されるため、特定のモデルや特定の用途に適用対象が限定される傾向があります。一般的な例として、環境性能基準を満たしていることや、新車登録が一定の期間内に行われた車種であることなどがあります。そのため、すべての電動バイクが一律に補助金の対象とはならないのです。

マーベリック S1は、現行の電動バイクに対する補助金の適用要件を満たしていないため、現時点では対象外となっています。しかし、電動バイクの市場拡大やカーボンニュートラル政策の加速に伴い、国や地方自治体が補助金対象を広げる可能性もあります。

マーベリック S1が、将来的に補助金対象になることも考えられるため、最新の電動バイク補助金制度や助成対象車種の情報は随時確認するようにしましょう。電動バイク補助金の最新情報は、国や各地方自治体の補助金担当窓口や公式サイト、電動バイクの販売店などで確認できます。

マーベリック S1は、シンプルかつ武骨なフレームデザインにファット（太い）なタイヤを装着し、太陽が降り注ぐ西海岸のビーチで悠々とクルージングするのが似合う、カリフォルニアスタイルの電動バイクです。

東京都渋谷区恵比寿に本社を構えるマーベリックテクノロジー株式会社が開発・販売している自転車タイプの電動バイクで、高剛性のアルミニウム製フレームに、前後輪ディスクブレーキ＆サスペンションを採用し、60Vの高出力モーターと最大40Ahの大型バッテリーを搭載しています。

マーベリック S1は、シンプルなデザインを採用することにより、ユーザーの趣味や嗜好に合わせてカスタムできる自由度が高く、自分だけの電動バイクに仕上げていける楽しさも持ち合わせています。

また、マーベリック S1は質実剛健な作りのため重いものを載せても安定感があり、純正リアキャリアやサードパーティ製のパーツを使用することで、サーフボードやゴルフバッグ、スキー板や釣り道具などを載せて出かけることも可能です。

専用のインバーターを購入すれば、マーベリック S1の60V 15Ah（900W）/20Ah（1200W）のバッテリーを家庭電源AC100Vに変換できるため、災害時の非常用やアウトドアでの電源として活用もできます。

マーベリック S1は、年齢関係なく免許なしで乗れる電動アシストタイプから、法定速度60km/hで二人乗り可能な原付二種タイプまで、5つのモデルをラインアップしています。ここでは、各モデルのスペックなどについて解説します。

マーベリック S1は、電動アシスト自転車から原付二種まで、5つのモデルをラインアップしていますが、採用されている高剛性のアルミニウム製フレームや前後サスペンション、ホイールなど共通点が多いのも特徴の一つです。

そのため、電動アシスト自転車の「マーベリック S1-350」は、S1-350用原付バイクキット（税込60,500円）を装着することで原付一種の電動バイクに変更することも可能。また、0.6kWモーターから1.0kWモーターへのアップグレードも可能なので、原付一種から二種への変更もできます。

フレームが共通なことから、用意される以下のオプションパーツも共通です。

・フロントフェンダー：4,950円（税込）
・リヤキャリアベース：7,700円（税込）
・リヤキャリアセット：11,000円（税込）
・バックレスト（背もたれ）：11,000円（税込）

選択できるフレームとシートのカラーバリエーションも共通しており、以下の4パターンから選べます。（表記はフレーム/シートの順）

・黒/黒
・白/茶
・アーミーグリーン/茶
・ベージュ/茶

マーベリック S1は、全国各地にある提携パートナーと呼ばれる取扱店で購入できます。マーベリック S1は、完成された状態で届くのではなく、フロントタイヤやハンドルバーなど一部分解されて段ボールに梱包した状態で納品されます。もし、自分で組み立てる自信がなければ、組み立てにも対応してくれる取扱店で購入するといいでしょう。

自分で組み立てができて、自宅などに直接届けたい方は、マーベリック S1の公式サイトからオンラインでの購入がオススメです。

公式サイトトップの「SHOP-NOW」から「Bikes」をクリックすると、マーベリック S1の5モデルが画像つきで表示されます。購入したいモデルをクリックすると、カラーやオプションが選択できるページに移動するので、必要なものを選択します。

選択したオプションの金額も加算された合計金額が一覧の最後に表示されますので、問題なければその下の「購入」をクリックします。カートの画面へ遷移し、購入内容が表示されますので、問題なければ同意項目にチェックを入れ「ご購入手続きへ」をクリックします。

メールアドレス・氏名・住所などの個人情報を入力したら「送料のご確認＆お支払画面へ進む」をクリックします。支払い方法は、クレジットカード・銀行振込・アプラスローンの3つから選択します。クレジットカードの場合は、この画面でカード情報を入力しましょう。最後に支払い方法を選択した箇所にある「〇〇で購入する」をクリックして購入完了となります。

2025年3月現在、公式サイトで購入する場合、マーベリック S1-500Xのみ購入ページへ遷移せず、クラウドファンディングを報告するページが表示され、他のモデルと違って購入できない状態なので注意しましょう。

マーベリックS1-500Xは、2023年12月24日にクラウドファンディングサイト「Makuake」で先行予約が開始され、特別価格の196,950円（税込）で一定期間のみ限定販売されました。そのため、2025年3月現在では、取扱店や公式サイトを通じて新車で購入することはできません。

しかし、マーベリックテクノロジー社の公式サイトには、販売価格297,000円（税込）とともに掲載されていることから、今後は他のモデル同様にマーベリックテクノロジー社の取扱店や公式サイトでの購入が可能になると思われますので、その時まで待ちましょう。

中古のマーベリックS1シリーズは、GooBike・Yahooオークション！・メルカリ・ジモティーといったオンラインマーケットやオークションサイト、掲示板サイトで売りに出されており、価格は新車よりも安い車両が多く、手軽に購入できます。

しかし、新車と違い中古車は、すでに使用されている車両のためにリスクが伴うことも。とくに注意すべき点は、走行距離とバッテリーの劣化状態です。走行距離が多いほど各パーツの劣化はもちろん、電動バイクで必要不可欠なバッテリーが劣化している可能性が高くなります。

劣化したバッテリーでは、充電量が少なくなるため航続距離が短くなり、移動できる範囲が狭くなるうえ、頻繁に充電を行うこととなり面倒です。中古のマーベリックS1シリーズを購入する際は、事前にバッテリーの状態を出品者に確認し、バッテリー交換が必要な中古車を購入する場合は、交換費用も含めた出費になることに注意しましょう。

また、修理やメンテナンスが必要な中古車を購入する場合は、事前にマーベリックテクノロジー社の取扱店でアフターサポートが受けられるのかチェックしましょう。取扱店によっては中古車の対応はしない場合もあるため、対応可能なのか確認しておくと安心です。

マーベリック S1は、全モデル共通のアルミニウムフレームを採用しているので、コンパクトで軽量という特徴を持っています。そのため、街中を軽快に走行することができます。

【マーベリック S1シリーズのサイズ・重量】
・全長：1,730mm
・シート高：800～820mm
・ハンドル高：980mm
・ハンドル幅：670mm
・重量：28.5kg（バッテリー含まず）

マーベリック S1の電動バイク（600・1000・1000R）は高電圧の60Vモーターを採用しているので、多くの電動バイクが採用している48Vモーターに比べてパワフルです。

マーベリックテクノロジー社いわく、48V 1.0kW（原付二種の上限ワット数）のモーターでは、最高速度やトルクにおいて、50ccクラスのエンジンスクーターにも勝てないと実感したため、60V 1.0kWモーターを採用したとのこと。また、60V 1.0kWモーターに対応したコントローラーはS1独自に開発されています。

マーベリック S1の電動バイク（600・1000・1000R）の一充電あたりの航続距離は、時速30km走行時で60V15Ahバッテリーが50km、60V20Ahバッテリーが65kmと、一般的な電動バイクに比べて航続距離が長い特徴があります。

また、マーベリック S1の電動バイクはバッテリーを2個搭載できるので、一充電あたりの航続距離は最大で130km（60V20Ahバッテリー×2搭載時）まで伸ばすことが可能です。チョイ乗りしかできない電動バイクが多い中、マーベリック S1の電動バイクなら行動範囲が広がります。

マーベリック S1シリーズは、シマノ製の7段変速ギヤなど駆動系やブレーキ、操作系に世界中で信頼が高い汎用パーツを使用しています。そのため、万一の故障があっても修理や調整がラクで、交換パーツも入手しやすく価格も手ごろです。メインテナンスや修理も、バイクショップや自転車販売店でも可能な構造なため、維持管理がしやすいメリットがあります。

マーベリック S1の電動バイク（600・1000・1000R）は、人力によるペダル走行ができる「自転車モード」、モーターとペダルを使っての走行できる「電動アシストモード」、モーターのみでの走行ができる「フル電動モード」を備えています。

ほとんどの電動バイクはバッテリーが切れると走行できなくなるのに対して、マーベリック S1の電動バイクなら、万が一バッテリーが切れたとしても、人力によるペダル走行の「自転車モード」を使って走行を続行できるので、出先でのバッテリー切れを心配する必要もありません。

マーベリック S1シリーズは、シンプルでスタイリッシュなデザインのため、カスタムの自由度が高い特徴があります。例えば、ストレートなパイプフレームに固定される純正の二人乗りシートを社外品のシングルシートなどに交換が可能です。

また、標準で幅4インチ（10cm）のファットなオフロードタイヤ（1000Rはオンロードタイヤ）やホイールも、自分好みのものに変更して楽しめます。

マーベリックテクノロジー社から出ているフロントフェンダーやリヤキャリアベース、リヤキャリアセット、バックレスト（背もたれ）などのオプションパーツを装備して、使い勝手のいい電動バイクに仕上げるのもいいでしょう。

電動アシスト自転車は10万円前後、電動バイクは10万円～20万円ほどである価格相場から考えると、マーベリック S1シリーズの電動アシスト自転車「S1-350」は264,000円（税込）、原付一種の「S1-600」は319,000円（税込）、原付二種の「S1-1000」は341,000円（税込）と「S1-1000」の352,000円（税込）なので、高額な部類に入ります。

ただ、マーベリック S1シリーズには、他の電動アシスト自転車や電動バイクにないメリットがたくさんありますので、単に価格で比較することはできません。マーベリック S1シリーズを購入する際は、内容と価格が自分にとって見合っているか検討しましょう。

マーベリック S1シリーズを購入するには、公式サイトからのオンライン手続きで自宅に配送してもらえるので、どこに住んでいても購入可能です。ただし、フロントタイヤは取り外され、ハンドルは固定されていないため、自分で組み立てる必要があります。

自分で組み立てる自信がない方は、全国各地にある提携パートナーと呼ばれる取扱店で購入可能ですが、店舗の数が限られており、エリアによっては店舗がありません。また、店舗があっても組み立てに対応していない場合もありますので、取扱店で購入する場合は自分のエリアを事前に確認しましょう。

マーベリック S1シリーズのレビューをSNSのX（エックス）で調べてみると、気になっている方が何人かおられました。見た目のカッコよさや、自分好みにカスタムできるなどデザイン面と、コンパクトで街中もスイスイ移動できて、上り坂もラクに走行といった性能面が注目されているようです。

マーベリック S1シリーズの特徴やメリットからオススメな人は、電動バイクや電動アシスト自転車に対して、以下の希望や使用状況が考えられる方です。

・シンプルでカッコいいデザインが好き
・自分好みにカスタムがしたい
・一日の移動距離が長い
・街中をメインに走行する
・車に積んでレジャーに持っていきたい
・バッテリー切れの不安をなくしたい

世の中に数多くある電動バイクや電動アシスト自転車の中から、どれを選べばいいか悩んでいる方は、上記の内容を確認してみてください。該当する項目があれば、マーベリック S1シリーズを選択することをオススメします。

マーベリック S1の各モデルは、他社の電動バイクや電動アシスト自転車よりも価格が高いというデメリットがありますが、その金額に納得できるだけの特徴やメリットがあることがわかりました。

2025年3月時点では、マーベリック S1の電動バイクや電動アシスト自転車に対して助成してもらえる補助金がないため、定価より安く購入することはできませんが、デザイン面や性能面で気になっている方なら、今購入しても満足できる車両です。

マーベリック S1が気になっている方、購入を検討している方は、すぐに記事内の公式サイトや取扱店をチェックして具体的に検討してみましょう。