自動車税の支払期限と基本ルールを30秒で確認
自動車税(正式名称:自動車税種別割)は、毎年4月1日時点で自動車を所有している人に課される都道府県税です。
■納付期限は原則5月31日
納税通知書は5月上旬に届き、納付期限は原則5月31日です。一部の都道府県(青森県・秋田県など)では6月30日が期限になっているため、通知書の記載を必ず確認してください。
■遅れると延滞金が発生
期限を1日でも過ぎると延滞金が発生します。延滞金は納付期限の翌日から1ヶ月間は年率2.8%、それ以降は年率9.1%が加算されるため「うっかり忘れ」が高くついてしまう税金のひとつです。
■納税通知書が届いたらすぐ確認すべき3つのこと
通知書が届いたら、次の3点をすぐに確認してください。
1. eL-QRコードの有無
スマホ決済やクレジットカード払いに対応しているかが分かります。
2. 納付期限の日付
都道府県によって異なる場合があります。
3. 税額
排気量などによって異なるため、前年と大きな変化がないか見ておくと安心です。
「通知書を引き出しに入れたまま忘れて延滞金を支払った」というケースは非常に多いため、届いたその日にカレンダーに期限を登録しておくようにしましょう。
自動車税の支払い方法は全部で6種類
自動車税の支払い方法は、主に6種類あります。
2023年4月に地方税統一QRコード(eL-QR)が全国で導入されたことで、キャッシュレスで払える場面が一気に増えました。
ただし、どの方法が向いているかは人によって異なります。
ここでは、それぞれの特徴を順番に見ていきます。
■①現金(コンビニ・金融機関窓口)
車検が近い人や、紙の納税証明書をすぐ手元にほしい人に向いている方法です。
納税通知書と現金を持参して、コンビニや銀行、郵便局の窓口で支払います。
最大のメリットは、支払い後に収納印付きの納税証明書がその場で発行されること。そのため、車検が近い人には今も現金払いがもっとも安心です。
なお、コンビニ払いは30万円以下の納付書に対応していますが、コンビニのレジでクレジットカードは使えません。
■②スマホ決済(PayPay・au PAY・ファミペイ等)
手軽さを重視する人向けの方法です。
2026年現在、全47都道府県でPayPayに対応しています。納税通知書のバーコードまたはeL-QRをアプリで読み取るだけで支払いが完了します。
利用できる主なアプリは次のとおりです。
PayPay
au PAY
ファミペイ(FamiPay)
d払い
楽天ペイ
PayB/モバイルレジ/楽天銀行アプリ
スマホ決済は、手数料がかからず外出せずに支払えるのが大きなメリットです。一方で、ポイント還元は基本的にゼロ、またはチャージ時のみとなるケースが多いため、事前に確認しておきましょう。
■③クレジットカード(地方税お支払サイト経由)
カードのポイントを活かしたい人向けの方法です。
「地方税お支払サイト(eLTAX)」からeL-QRまたはeL番号を入力してクレジットカードで支払います。VISA・Mastercard・JCB・AMEX・Dinersの主要ブランドに対応しています。
注意が必要なのは決済手数料がかかること。東京都の場合、最初の1万円まで37円(税抜)、以降1万円ごとに75円(税別)が加算されます。排気量1,500〜2,000ccの自動車税(36,000円)なら、手数料は消費税込で288円になります。
クレジットカードで支払う場合には、ポイントが手数料を上回るかどうかを確認してから使うのが基本です。
■④電子マネー(nanaco・WAON)
チャージでポイントを狙いたい人向けの方法です。
コンビニのレジで納税通知書のバーコードを読み取ってもらい、nanacoやWAONで支払います。1枚の納付書につき30万円が上限です。
nanaco・WAONにクレジットカードからチャージすることで、チャージ分のポイントを獲得できるため、ポイント還元目的で利用する人もいます。ただし、対応しているカードが限られているため注意が必要です。
■⑤インターネットバンキング(Pay-easy)
現金を使わず口座から直接払いたい人向けの方法です。
地方税お支払サイトから「Pay-easy(ペイジー)」を選択し、インターネットバンキングで支払います。口座から直接引き落とされるため手数料は基本的にかかりませんが、あらかじめインターネットバンキングを契約する必要があります。
■⑥口座振替(ダイレクト方式)
毎年の支払い手続きを減らしたい人向けの方法です。
eLTAXに事前登録した口座から直接振り替えて納付します。個人利用者も可能な自治体がありますが、法人向けに設計されているケースが多く、事前の手続きに日数を要します。毎年手動での支払いが不要になるため、法人の方には向いています。
支払い方法別のメリット・デメリット比較
■【比較表】手数料・ポイント・手軽さを一目で比較
| 支払い方法 | 手数料 | ポイント還元 | 手軽さ | 納税証明書の即時発行 |
|---|---|---|---|---|
| 現金(コンビニ・窓口) | なし | なし | ★★★ | ○ |
| スマホ決済 | なし | △(チャージ次第) | ★★★★★ | × |
| クレジットカード | あり(数百円) | ○(カード次第) | ★★★★ | × |
| 電子マネー | なし | △(チャージ次第) | ★★★ | × |
| インターネットバンキング | なし | なし | ★★★★ | × |
| 口座振替 | なし | なし | ★★★★★ | × |
比較すると、現金払いは安心感、スマホ決済は手軽さ、クレジットカードや電子マネーは条件が合えば還元面に強みがあります。
まずは「何を優先したいか」を決めると、自分に合う支払い方法を選びやすくなります。
■クレジットカードは手数料を上回るポイントが取れるか
クレジットカード払いでよくあるのが、「ポイントが貯まるならお得だろう」という考え方です。ただし、実際は手数料と還元額を比べて判断する必要があります。
例えば排気量1,500〜2,000ccの自動車税(36,000円)をクレジットカードで払う場合を考えてみます。
手数料:288円(税込)※東京都の場合
還元率1%のカードで得られるポイント:360円相当
差し引き:72円相当のプラス
この計算だけを見ると「得」に見えます。しかし、税金のクレジットカード払いはポイント対象外としているカードが増えています。
つまり、還元を期待してクレジットカード払いにしたのに、実際には手数料だけかかってしまうこともあります。
ポイント還元が確実に受けられるカードとしては、JCBカード(JCBオリジナルシリーズ)や三井住友カード(特定条件を満たす場合)などが挙げられますが、お持ちのクレジットカードの最新のポイント規約を必ず確認してから利用しましょう。
■スマホ決済はポイントゼロでも使うメリットがある理由
スマホ決済の大きな誤解は「PayPayで払えばポイントが貯まる」というものです。2022年4月以降、税金の請求書払いにおけるスマホ決済のポイント付与はほぼ廃止されています。
では、スマホ決済で払う意味はないのかというと、そうではありません。
スマホ決済を使うべき理由は「無料で使えて、場所を選ばず即完結できる」こと。コンビニや銀行へ行く手間を考えると、手数料ゼロでその場で払えるだけでも十分便利です。
さらに、チャージ元のクレジットカードでポイントを取る方法があります。例えばau PAYに特定のクレジットカードからチャージすると、チャージ分に対してポイントが付与されます(最大1.5%程度)。これがポイ活目的でスマホ決済を選ぶ理由です。
ただし、チャージ元のカードが対象かどうかは各社のポイント規約次第で、2026年現在も変化が続いています。利用前に必ず最新情報を確認しておきましょう。
【結論】状況別おすすめ支払い方法
「どれが一番いいのか」を状況別にズバリ答えます。
■ポイントを最大化したい人
ポイント還元を最大化するなら、「クレジットカード→スマホ決済へチャージ→税金を支払う」という間接ルートを狙うのが有力な選択肢です。
2026年現在、比較的確認しやすい手順としては次のものがあります。
PayPayクレジット(PayPayカード)
PayPayクレジットで税金を支払うと1%のPayPayポイントが付与される(PayPayマネーの残高払いはポイントゼロ)
au PAY
特定のクレジットカードからのチャージで最大1.5%相当の還元
毎月5の付く日と8日の支払いでPontaポイントが必ず当たる(1~最大3,000ポイント)
ファミペイ
対象のJCBブランドカードからのチャージで最大1%、さらに請求書支払い1件ごとに10円相当のファミペイボーナス付与
重要なのは、2025〜2026年にかけてポイント制度が急速に変化しているという事実です。楽天ペイは一時期税金の支払いに楽天ポイントが使えましたが、現在は付与・利用ともに大幅に縮小されています。毎年、支払い前に最新の規約を確認しておきましょう。
■とにかくラクに払いたい人
ポイント計算が面倒で、とにかく手軽に完結させたい人にはPayPayかau PAYのスマホ決済が向いています。
どちらも納税通知書のバーコードまたはeL-QRをスキャンするだけで、30秒以内に支払いが完了します。手数料はかかりません。
■車検が近い人が優先したい支払い方法
車検が近い人は、現金でのコンビニ払いを優先すると安心です。
スマホ決済やクレジットカードで払った場合、運輸支局のシステムに納税情報が反映されるまで約1〜2週間(軽自動車の場合、最大3週間)ほどかかることがあります。そのため、車検直前だと納税確認が間に合わないおそれがあります。
コンビニや金融機関窓口で現金払いをすれば、その場で「収納印付きの納税証明書」が発行されるので、すぐに証明書を持っておきたい人には、この方法が向いています。
自動車税を払う前に知っておきたい注意点
■納税証明書の扱い│キャッシュレス払いでも車検はできる?
「スマホで払ったら納税証明書がもらえないけど、車検は受けられるの?」という疑問は非常に多いです。答えはこうです。
普通車はもちろん、軽自動車についても車検時の納税証明書の提示は原則不要です。運輸支局のシステムが電子的に納税確認を行うため、証明書がなくても車検を通すことができます。
ただし、前述のとおり納税情報の反映には約1〜2週間(軽自動車の場合、最大3週間)かかります。そのため、納税後すぐに車検を受ける予定がある場合や、二輪の小型自動車(バイク)の車検を受ける場合は、従来通り紙の証明書が必要となる点には十分注意してください。
■期限を過ぎると使えなくなる支払い方法がある
納付期限(5月31日)を過ぎると、コンビニ払いやスマホ決済が利用できなくなる場合があります。期限後は各都道府県の税事務所窓口での対応のみになるケースが大半です。
さらに、「納付書の取扱期限」と「納付期限」は別物です。取扱期限を過ぎた納付書は使えなくなりますが、その後も納税義務は継続します。延滞金が発生している状態で支払いに行くことになるため、早期の対応が不可欠です。
■二重払いを防ぐためのポイント
スマホ決済や地方税お支払サイトで払った場合、手元の納付書に収納印は押されません。そのため、あとから「まだ払っていなかったかも」と不安になり、誤ってもう一度支払ってしまうおそれがあります。
二重払いをした場合、多くの自治体では後日還付されます。ただし、確認や手続きに手間がかかるため、できるだけ避けたいところです。
支払い履歴はスマホ決済アプリで確認できます。支払いが終わったら、納付書にメモを残す、写真を撮っておくなど、あとで見返せる形にしておくと安心です。
まとめ
自動車税の支払い方法は6種類ありますが、選び方の基準はシンプルです。見るべきなのは、「手軽さ」「ポイント還元」「車検まで期間」の3つです。
車検が近いなら現金払い、手軽さを重視するならスマホ決済、還元を重視するならPayPayクレジットやau PAYの活用が候補になります。
毎年5月に通知書が届いたら、今年の支払い条件やポイント制度を確認してから決めるようにすると、無理なく自分に合った方法を選びやすくなります。
よくある質問FAQ
■自動車税をPayPayで払うとポイントはもらえますか?
PayPay残高(PayPayマネー)で払う場合、ポイントはつきません。PayPayクレジット(PayPayカード)で払う場合のみ、1%のPayPayポイントが付与されます。2022年以前のポイント付与ありという情報は古いため、注意してください。
■自動車税をクレジットカードで払うと手数料はいくらかかりますか?
自治体によって異なりますが、東京都の場合は最初の1万円まで37円(税抜)、以降1万円ごとに75円が加算されます。排気量1,500〜2,000ccの自動車税(36,000円)であれば、東京都では消費税込で288円です。
■コンビニで自動車税をクレジットカードで払えますか?
コンビニのレジでのクレジットカード払いはできません。ただし、nanacoやWAONなどの電子マネーに事前にクレジットカードからチャージして、その電子マネーで支払う方法は可能です(一部カードで対応)。
■スマホ決済で払ったら納税証明書はどうなりますか?
紙の証明書は発行されません。普通自動車および軽自動車の車検では、納税情報が運輸支局に電子的に連携されるため基本的に証明書は不要です。ただし反映に1〜2週間(軽自動車の場合、最大3週間)ほどかかるため、車検が直前に迫っている場合は現金払いを推奨します。
■自動車税の支払期限を過ぎてしまった場合、どうすればいいですか?
速やかに各都道府県の税事務所へ連絡してください。期限後はコンビニや一部のスマホ決済が使えなくなる場合があります。放置すると延滞金が加算され続け、最終的には車検が受けられなくなる可能性もあります。
■自動車税を一番お得に払う方法は何ですか?
2026年現在では「PayPayクレジット払い(1%還元)」または「au PAYに対象クレジットカードからチャージして支払う(最大1.5%)」が比較的シンプルで実行しやすい方法です。ただしポイント制度は毎年変化するため、支払い前に最新情報を確認しておきましょう。
■口座振替で自動車税を払うことはできますか?
できます。eLTAXの地方税お支払サイトから口座振替(ダイレクト方式)を選ぶことができます。ただし事前にeLTAXへの口座登録と金融機関の審査が必要で、手続きに数週間かかります。法人の場合は特に便利な方法です。


