トップへ戻る

往年のスポーツカーメーカーMGってなんだっけ?

往年のスポーツカーメーカーMGってなんだっけ?

現在は中国上海汽車傘下となっている英国の車メーカー「MG」から、9年振りとなるスポーツモデル「E-Motion」が上海モーターショーにて初公開され話題になりました。それではMGというメーカーはどんな会社でどのような車を作っていたのか、そこでメーカーとしてのMGと、伝説的なモデルを改めてご紹介することにしました。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


  • MOTA 車買取
  • カービュー査定

自動車メーカーとしてのMG

1936 MG T-type

MG(エム・ジー)は、イギリスのスポーツカーのブランドで、その由来は「モーリス・ガレージ」(Morris Garages )を略したものであるとされています。創業時がトライアルレース向け車両の制作に始まったこともあり、サーキット/ラリー両方でのレース活動で歴史にその名を残しますが、親会社の統合、合併が繰り返され、自動車メーカーとしては不安定な時期が大半をしめていました。

世界へMGの名を広めたMGA

MG・MGA

そのMGの名を一気に世界中に広めたのが1955年に発表された「MGA」です。戦後荒廃した英国や欧州に変わって、被害を受けなかった北米向けの輸出で大成功し、累計10万台を超える「MGA」の大半が米国へ、その他も世界各国へ輸出、もしくは現地生産されました。

流麗なデザインのオープンモデルとクーペボディをラダーフレームの上に架装した「MGA」により、世界中で一大英国スポーツカーブームが巻き起こりました。

最大の功績MGB

1962年の発表から1980年の製造終了迄に、「MGA」を超える52万台以上も製造・販売され、MGのみならず、2ドアオープンカーの代名詞となったのが「MGA」の後継モデル「MGB」です。

MGAから引き継がれたイメージのボディには、基本構造にソフトトップを備えたオープン型のモノコックボディに、1.8Lの直列4気筒エンジンを搭載し、4速マニュアルトランスミッションで後輪を駆動になっています。

ボディ全体が独自設計のスチール製モノコックに改められ、また多くの部分で改良が進み、近代的で高性能な車として開発されました。1962年の軽量な車体がもたらす軽快なハンドリング特性や、比較的高い信頼性、単純な機構による維持のし易さ等から大ヒット車となり、1980年までの19年間に渡って製造・販売されることとなったのです。

さらに、ピニンファリーナのデザインによる2ドア・ハッチバック・クーペ型のボディも設定され、「GT」という名称が与えられた。また、搭載エンジンは直列4気筒だけでなく、「MGC」という別の車種名が与えられた直列6気筒も設定され、 また、V型8気筒が搭載された「MGB GT V8」も加わりました。

RV8からMGFそしてMGTFへ

MG・RV8

MG・MGF

1993年に発売されたMG・RV8は、MGBをほぼそのまま踏襲した設計でしたが、設計の古さなどから2,000台限定生産でした。そして1995年に"MG"ブランド復活のためにローバーよって開発された。ミッドシップレイアウトの2座席オープンカーが「MGF」として開発されました。MGFは、小ぶりなボディに、ローバー製1.8Lの直列4気筒DOHCエンジンを搭載、窒素ガスと防腐凍結防止剤入を入れた水を使うハイドラガス・サスペンションを搭載していました。

1.8Lエンジンを積むライトウエイトなミッドシップ・スポーツカーという点で、当時のトヨタMR-Sやマツダロードスターと比較されることも多く、日本カー・オブ・ザ・イヤーのインポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞していますが、日本への輸入台数は少なく、MGファンの間でも人気はあまりないようでした。本国イギリスでも自動車メーカーの再編劇に巻き込まれた結果2002年に製造が終了してしまいました。

その後MGがMGローバーで「MG TF」にモデルチェンジされますが、経営破綻により2005年に製造中止となり、南京汽車傘下のNac MGにおいて、製造が再開されますが、需要の低迷などから生産総数906台で製造中止されました。

まとめ

MG史上最も成功したMGBは現在でも、比較的手が出しやすい価格帯にある事や、パーツが豊富で入手し易い事などからヒストリックカーレースなどでのモータースポーツ活動が行われています。

このMGBの生産終了から30年が経過した現在、MGBはビンテージカーの域に入っていますが、単純な構造であった事や、多くの台数が存在したことから、現在でも、2ドア・オープン・スポーツカーの代表車種としての入門車種として知られ、整備のノウハウも専門店や愛好家の中で広まり、クラシックカーの中で維持することが比較的楽な車であることも人気の理由となっています。


MGBを上回る人気を得るには、手ごろな価格という大前提が必要なことから、ニューモデルの「E-Motion」にその重責を負わせるのは荷が重そうです。しかし、MGという大看板が再び表舞台に登場し、英国製(中国資本であっても)スポーツカーの神髄を垣間見られるのなら、興味が尽きないというファンも多いのではないでしょうか。

  • MOTA 車買取
  • カービュー査定

最新の投稿


ミツオカ新型「M55」公開!250台限定の「1st Edition」

ミツオカ新型「M55」公開!250台限定の「1st Edition」

ミツオカは2025年3月27日、ハッチバック「M55 1st Edition(エムダブルファイブ ファーストエディション)」を公開。2026年の生産販売予定台数250 台の正式発売に先駆けて同日より全国のミツオカ取扱拠点にて先行予約の受付を開始しているといいます。


免許不要でおしゃれに乗れる!MOVE.eBike(ムーブ・イーバイク)のオススメ最新車種を解説!

免許不要でおしゃれに乗れる!MOVE.eBike(ムーブ・イーバイク)のオススメ最新車種を解説!

MOVE.eBike(ムーブ・イーバイク)は、街乗り、通勤、アウトドアなど多様なシーンでスタイリッシュかつ快適な移動を実現する日本発の​折りたたみ式電動アシスト自転車(E-Bike)です。本記事では、MOVE.eBike(ムーブ・イーバイク)のラインアップや特徴、購入方法まで解説します。これから電動アシスト自転車の購入を検討している方は、ぜひ最後まで読んで電動アシスト自転車選びの参考にしてくださいね。


シトロエン新型「C4」発表!扱いやすいコンパクトハッチにマイナーチェンジ実施

シトロエン新型「C4」発表!扱いやすいコンパクトハッチにマイナーチェンジ実施

Stellantisジャパンは2025年3月27日、シトロエンのCセグメントハッチバックモデル「C4(シーフォー)」のマイナーチェンジモデルを発表しました。同日より、全国のシトロエン正規ディーラーで、販売が開始されています。


グラフィットの電動バイク「GFR-02」の価格や評判について解説

グラフィットの電動バイク「GFR-02」の価格や評判について解説

グラフィット(glafit)の電動バイク「GFR-02」は、小型で折り畳みができるので、通勤や通学で気軽に乗れて、途中で電車やタクシー・バス移動をする際にも積み込めるといった「都合のいい」使い方ができる特徴があります。本記事では、グラフィットが製造・販売している電動バイク「GFR-02」などラインアップの紹介をはじめ、価格やスペックについて詳しく解説します。また、ユーザーの口コミ・評判についても紹介しますので、電動バイクの購入を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。


レクサスRX:快適性、安全性、そして環境性能。全てを満たす次世代SUV

レクサスRX:快適性、安全性、そして環境性能。全てを満たす次世代SUV

レクサスRXは、高級クロスオーバーSUVの先駆けとして、洗練されたデザイン・上質なインテリア・そして卓越した走行性能で、ラグジュアリーSUV市場を牽引してきました。現行モデルは、快適性、安全性、環境性能を高い次元で融合。先進の安全技術「Lexus Safety System+」や、ハイブリッドモデル、プラグインハイブリッドモデルなど、次世代のSUVに求められる要素を全て満たしています。 この記事では、RXのエクステリアデザイン、インテリア、走行性能、安全性能、そして環境性能について詳しく解説。オーナーが語るRXのある暮らしや、RXがどんな人におすすめなのかもご紹介します。


MOTA 車買取