中央運転席と12,100rpmのV12はそのままに、長距離を楽しめるツーリング性能を追求
《画像提供:Response》《Photo by Gordon Murray Special Vehicles》 ゴードン・マレー『S1』
ゴードン・マレー・スペシャル・ビークルズ(GMSV)は2026年8月14日、米国のモントレー・カー・ウィークで開催された「The Quail」において、新型スーパーカー「S1」を世界初公開しました。
S1は、2025年に発表された高性能モデル「S1 LM」の成り立ちを受け継ぎながら、公道での長距離走行に軸足を置いた一台です。大きなリアウイングや深いフロントスプリッターといった強烈な空力パーツを取り払い、流麗で引き締まったシルエットへ刷新。固定式ウイングに代わり、ボディーへ溶け込むアクティブエアロシステムを採用しています。
心臓部は、コスワースと共同開発した4.2リッター自然吸気V型12気筒エンジンです。最高出力は690PS、最大トルクは500N・m。最高回転数は12,100rpmに達し、その力を6速MTを介して後輪へ伝えます。6速には高速巡航向けのギア比を採用し、刺激的な高回転域だけでなく、ロングツーリングでの余裕も狙いました。
《画像提供:Response》《Photo by Gordon Murray Special Vehicles》 ゴードン・マレー『S1』
足回りもS1 LMの軽量な基本構成を生かしつつ、乗り味を見直しています。車高を10mm上げ、ダンパーをよりしなやかに設定。パワーステアリングのアシスト量も切り替えられるため、市街地や高速道路では扱いやすく、曲がりくねった道では路面との対話を濃く楽しめます。
コックピットは、ゴードン・マレーの代名詞ともいえる中央運転席を採用し、その左右後方に2つの助手席を配置した3人乗りです。低いカウルによって前方視界を広く確保し、新設計のディヘドラルドアは乗り降りのしやすさにも配慮。レザーを多用した内装や強化されたオーディオ、遮音材も備え、S1 LMとは異なるグランドツアラーとしての上質さを与えています。
《画像提供:Response》《Photo by Gordon Murray Special Vehicles》 ゴードン・マレー『S1』
一方で、軽量化へのこだわりは変わりません。ボディーパネルにはカーボンファイバーを用い、足回りにも軽量部品を採用。GMSVは、乾燥重量997kgの「T.50」を下回る車重を目標としています。エンジンルームには磨き上げられたインコネル製エキゾーストと24金の遮熱材が収まり、機械そのものを見せる演出も抜かりありません。
《画像提供:Response》《Photo by Gordon Murray Special Vehicles》 ゴードン・マレー『S1』
生産台数は世界64台限定。価格は公表されておらず、各車はオーナーの希望に沿って仕立てられます。


