スタッドレスタイヤの交換時期は初雪の1か月前|最低気温3℃の予報が出たら前倒しする
交換時期は、次の3つを確かめて計画しましょう。平年日は準備の目安であり、その年の天気や走る道の状態を優先します。
| 順番 | 確かめること | 替える時期 |
|---|---|---|
| ① | 住んでいる地域の初雪の平年日 | その1か月前(下の表の「交換の目安」) |
| ② | ①より前に、最低気温3℃以下や降雪・凍結の予報があるか | 予報が出た時点で前倒しする |
| ③ | 山やスキー場へ出かけるか | 行き先・経路の目安と予報に合わせて早める |
①の「初雪の約1か月前」は、ブリヂストン・ダンロップ・ヨコハマが案内している目安です。まずはこの時期を基準に予約を考え、実際の気温や降雪予報、行き先に応じて前倒ししましょう。
②の3℃は、路面凍結に注意するための目安です。3℃を境に必ず凍る、3℃より高ければ凍らない、という意味ではありません。 気温と路面温度は異なり、橋の上や日陰、早朝などは特に注意が必要です。最低気温3℃以下や降雪・凍結の予報が出たら、寒い日が続くのを待たず、走行前に交換できるよう予定を早めてください。
地域別の交換時期|全国24地点の初雪の平年日から逆算した目安
表の「交換の目安」は、気象庁の初雪の平年日から1か月さかのぼり、上旬・中旬・下旬にまとめたものです。初氷は観測地点でその寒候期に初めて結氷を観測した日で、道路が凍った日ではありません。
ただ、初雪より初氷のほうが早い地域は、雪より先に冷え込みが来ると読み取れます。
| 地点 | 初雪の平年日 | 初氷の平年日 | 交換の目安(初雪の1か月前) |
|---|---|---|---|
| 札幌 | 10月28日 | 10月28日 | 9月下旬 |
| 青森 | 11月8日 | 11月10日 | 10月上旬 |
| 盛岡 | 11月9日 | 10月31日 | 10月上旬 |
| 仙台 | 11月17日 | 11月23日 | 10月中旬 |
| 山形 | 11月16日 | 11月7日 | 10月中旬 |
| 新潟 | 11月23日 | 12月3日 | 10月下旬 |
| 金沢 | 11月24日 | 12月13日 | 10月下旬 |
| 長野 | 11月18日 | 11月7日 | 10月中旬 |
| 軽井沢 | 11月17日 | 10月23日※ | 10月中旬 |
| 奥日光(日光) | 11月2日 | ― | 10月上旬 |
| 宇都宮 | 12月16日 | 11月14日 | 11月中旬 |
| 前橋 | 12月9日 | 11月22日 | 11月上旬 |
| 甲府 | 12月11日 | 11月13日 | 11月中旬 |
| 東京 | 1月3日 | 12月24日 | 12月上旬 |
| 横浜 | 12月15日 | 12月14日 | 11月中旬 |
| 静岡 | 1月6日 | 12月7日 | 12月上旬 |
| 名古屋 | 12月18日 | 12月6日 | 11月中旬 |
| 京都 | 12月11日 | 12月2日 | 11月中旬 |
| 大阪 | 12月26日 | 12月17日 | 11月下旬 |
| 広島 | 12月8日 | 12月16日 | 11月上旬 |
| 松江 | 12月7日 | 12月4日 | 11月上旬 |
| 高松 | 12月19日 | 12月6日 | 11月中旬 |
| 福岡 | 12月16日 | 12月17日 | 11月中旬 |
| 鹿児島 | 1月5日 | 12月15日 | 12月上旬 |
出典:気象庁「過去の気象データ検索」の平年値(2026年10月確認)。基本の統計期間は1991〜2020年ですが、軽井沢の初雪は2011〜2020年、奥日光の初雪は1998〜2020年です。※軽井沢の初氷10月23日は1991〜2008年の参考値。「―」は利用できる平年値がないことを示し、凍結しないという意味ではありません。初氷の目視観測は2025年8月に終了しており、表は過去の観測に基づく値です。
平年日は過去の平均なので、その年の初雪・凍結時期を予測するものではありません。表にない地点は、気象庁の「過去の気象データ検索」で地点を選び、「霜・雪・結氷の初終日と初冠雪日の平年値」を確認してください。
■北海道・東北・北陸・長野は9月下旬〜10月下旬|札幌は9月下旬が目安
札幌は初雪も初氷も10月28日なので、9月下旬には替えておきたいところです。青森・盛岡は10月上旬、仙台・山形・長野は10月中旬、新潟・金沢は10月下旬が替えどきになります。
旭川(初雪10月19日)や帯広(初氷10月15日)など北海道の内陸は札幌よりさらに冬が早いので、9月のうちにお店の予約を入れておきましょう。
■宇都宮・甲府は11月中旬、前橋は11月上旬まで|初雪より先の冷え込みに備える
宇都宮の初雪は12月16日ですが、氷が張るのはそれより1か月早い11月14日です。甲府(初氷11月13日・初雪12月11日)や前橋(初氷11月22日・初雪12月9日)も、雪より冷え込みのほうが先に来ます。宇都宮・甲府は11月中旬、前橋は11月上旬が計画の目安ですが、その時期まで安全に待てるわけではありません。最低気温や道路の凍結予報を確認して前倒ししてください。
■関東・東海・関西などの都市部は11月中旬〜12月上旬|雪が少なくても初氷は12月
東京は12月上旬、横浜は11月中旬が替えどきです。関西は京都が11月中旬、大阪が11月下旬で、名古屋と福岡は11月中旬になります。
雪がめったに降らない都市でも、初氷の平年日は12月です(東京12月24日・大阪12月17日・名古屋12月6日・福岡12月17日)。静岡は初雪こそ1月6日と遅いものの、初氷の平年日は12月7日です。
■山やスキー場へ行くなら、行き先の平年日で決める|奥日光の初雪は11月2日
山やスキー場へ出かけるなら、住んでいる町ではなく行き先の平年日に合わせて替えましょう。奥日光(日光の観測点)の初雪は11月2日で、同じ栃木県の宇都宮より1か月半ほど早く雪が降ります。 目的地だけでなく、途中に通る峠や標高の高い区間も確認してください。
軽井沢も初氷が10月23日(参考値)と早く、東京から出かける人も10月中旬には替えておきたいところです。箱根のように初雪・初氷の平年値がない場所へ行くなら、アメダスの気温や道路情報で路面の様子を調べてから出発してください。 これらは準備の目安なので、それより早く降雪・凍結が予想される場合は、出発前に冬装備を整えましょう。
1か月前に替える理由は3つ|慣らし走行・お店の予約・在庫
初雪の約1か月前を目安に、慣らし走行・予約・在庫の確認を進めましょう。
1つめは慣らし走行です。新品タイヤの表面をなじませ、性能や運転感覚を確かめるために、メーカーは乾いた舗装路での慣らし走行を勧めています。必要な速度・距離はメーカーやタイヤの種類によって異なるため、購入した製品の案内に従ってください。
片道10kmの通勤なら、200km走るのに10往復(通勤10日分)ほどかかる計算です。雪が降ってから慌てて替えると、慣らしが終わらないうちに凍った道を走ることになります。
2つめはお店の予約です。初雪の前後はタイヤ店が混み、予約が取りにくいうえ、当日の待ち時間も長くなります。
3つめは在庫です。愛車に合うサイズがお店になく、取り寄せで数日待つこともあります。
乗用車用の目安は、ブリヂストンが時速60km以下で200km以上、ヨコハマ・トーヨーが時速80km以下で100km以上です。ダンロップも、舗装路で100km以上の慣らし走行を案内しています。製品ごとの指定と道路の制限速度を守り、急発進・急制動を避けましょう。
雪が降らない地域でも必要?|積雪・凍結路は滑り止めなしだと違反になる
雪がほとんど降らない地域でも、雪道や凍った道を走るかもしれないなら、冬用タイヤかチェーンを用意してください。沖縄県を除く46都道府県では、積雪・凍結路で滑り止めを付けることが、各都道府県の道路交通法施行細則や道路交通規則で決まっています。違反すると、普通車で6,000円の反則金です。 規定の詳しい内容は地域により異なります。
参考:日本自動車タイヤ協会/石川県警の案内
JAFが2017年に実施したテスト(時速40kmから急ブレーキ)では、圧雪路で止まるまでの距離がスタッドレスタイヤ17.3m、ノーマルタイヤ29.9mでした。氷盤路ではオールシーズンタイヤも101.1mかかり、ノーマルタイヤの105.4mと大差ありません(スタッドレスタイヤは78.5m)。 これらはその試験条件・供試タイヤでの結果で、すべての製品に同じ数値が当てはまるわけではありません。スタッドレスタイヤでも凍結路では長い距離が必要になるため、速度を落とし、十分な車間距離を取りましょう。
参考:JAFの試験結果
雪道を走るのが帰省やスキーのときくらいなら、適合するチェーンを準備して必要な区間に入る前に装着する、スタッドレスタイヤを借りる、という手もあります。チェーンは積んでいるだけでは滑り止めになりません。ただし大雪でチェーン規制が出ると、スタッドレスタイヤを履いていてもチェーンなしでは通れません。
タイヤチェーンの種類や選び方はこちらで詳しく解説しています。
タイヤチェーンはどう選ぶ?使い方やおすすめアイテムを紹介! | カーナリズム
https://matome.response.jp/articles/5348冬場の運転をより安全なものとするためのアイテムが、タイヤチェーンです。しかし、どう選べばいいのかわからないという方も多いでしょう。そこで、使い方や選び方についてご紹介します。
地域ごとの必要性や、冬用タイヤ規制とチェーン規制の違いはこちらで詳しく解説しています。
スタッドレスタイヤが必要な地域は?気象庁データと装着率で判断【2026年】 | カーナリズム
https://matome.response.jp/articles/1212スタッドレスタイヤの必要性を、気象庁の平年値(降雪の深さ・積雪日数)と業界の装着率調査データから都道府県別に整理します。冬用タイヤ規制とチェーン規制の違い、スタッドレス・オールシーズン・チェーンの選び方まで、まとめて解説します。
交換する前に確かめる4つ|溝50%・製造年・ひび割れや傷・空気圧
交換前に確認する4つのポイント。タイヤや表示の形状は製品によって異なります。
去年のスタッドレスタイヤをまた使うなら、取り付ける前に次の4つを確かめてください。
- 溝: 新品の50%まで摩耗してプラットホームが露出したら、冬用タイヤとしては使えない
- 製造年週・使用履歴: 側面の4桁は前2桁が週、後2桁が年。使用開始から5年以上は販売店などで点検を受ける。5年未満でも毎シーズン状態を確認する
- ひび割れや傷: ひび割れ、深い傷、釘などの異物、片減りがないか見る。異常やゴムの硬化が気になる場合は販売店へ相談する
- 空気圧: 保管中に下げたかどうかにかかわらず、走行前の冷えた状態で測定し、車両の指定空気圧に調整する
溝が新品の50%まで減っていたり、販売店の点検で使えないと言われたりしたら、取り付けを予約する前に買い替えを決めておくと二度手間になりません。
寿命の見分け方はこちらで詳しく解説しています。
スタッドレスタイヤの寿命は何年・何キロ?溝50%と5年点検で見分ける方法 | カーナリズム
https://matome.response.jp/articles/2459スタッドレスタイヤも3シーズン目、4シーズン目になると、今年の冬もこのまま使えるのか気になりますよね。「寿命は3〜5年」と聞く一方で溝はまだ残っていて、買い替えるべきか迷うものです。メーカー公式にも「3〜5年」「3〜4シーズン」といった目安はありますが、その年数で一律に交換する決まりではありません。冬用としての限界は溝が新品の50%まで減ったときで、長期経過時は「使用開始5年で点検、製造10年で交換」が目安です。年数だけで決めず、今のタイヤの状態も確かめてみませんか?この記事では、スタッドレスタイヤの寿命の年数と走行距離、見分け方、寿命が来たタイヤの扱い、長持ちする製品と使い方について解説します。
シーズン後の保管の仕方はこちらで詳しく解説しています。
スタッドレスタイヤの保管方法は?洗浄方法や保管サービスまで解説! | カーナリズム
https://matome.response.jp/articles/6038スタッドレスタイヤは雪道や凍結路での安全な走行に必要不可欠です。ただ、積雪の多い地域であっても、ノーマルタイヤよりスタッドレスタイヤの使用期間は短いものです。一年のうち限られた期間しか使わないスタッドレスタイヤですが、大きくてかさばるタイヤを保管したり手入れしたりするのは一苦労。しかし、使いっぱなしではあっというまに寿命を迎えてしまうことも。できるだけ長持ちさせるためには、どうすればよいのでしょうか。
交換の方法は3通り|お店で予約・通販で取付店に送る・自分で替える
交換の方法は、お店で予約する、通販で買って取付店に送る、自分で替える、の3つです。
カー用品店やタイヤ専門店、ディーラーに頼むなら、表の時期に間に合うよう予約を入れましょう。取付店に直送できる通販なら、タイヤを店まで運ぶ手間がなく、メーカーや値段を比べながら選べます。
新しいタイヤを買うなら、今のタイヤの側面にあるサイズ(例:195/65R15)をメモしてから探すとスムーズです。 サイズだけでなくロードインデックスや適合ホイールなども、車両の取扱説明書や販売店で確認してください。
ホイール付きのタイヤを自分で替える方法や、お店での工賃はこちらで詳しく解説しています。
タイヤ交換の値段や交換時期の目安は?持ち込みができるお店と安くするポイントを解説 | カーナリズム
https://matome.response.jp/articles/1781これからタイヤ交換を考えている方に必要な情報を一覧でわかりやすく解説します。タイヤ交換時期の目安や、タイヤ交換の値段、ガソリンスタンドやオートバックスのようなカー用品店など、自分で選んだタイヤを持ち込みできる店舗とそれぞれのメリット・デメリットをはじめ、タイヤの持ち込み交換を安くするポイントや、ネットでタイヤ購入と交換する店舗予約が同時にできるサービスもあわせて紹介します。
スタッドレスタイヤへの交換費用はこちらで詳しく解説しています。
スタッドレスタイヤの交換費用はいくら?履き替え4本2,200円〜|店別の工賃と保管料 | カーナリズム
https://matome.response.jp/articles/6425冬が近づき、そろそろスタッドレスタイヤに替えたいけれど、お店に頼むといくらかかるのか気になりますよね。ただ、ホイールごと付け替えるのか、タイヤだけを替えるのかで、工賃はかなり違います。手元のスタッドレスタイヤがホイール付きなら「履き替え」、タイヤだけなら「組み替え」の工賃が基本です。今のタイヤの状態から、必要な費用を見積もってみませんか?この記事では、スタッドレスタイヤの交換費用の種類と店別の工賃、工賃以外にかかる費用、タイヤを新しく買うときの総額、保管料、費用を抑える方法について解説します。
スタッドレスタイヤを外す時期|雪と凍結の心配がなくなってから
春に夏タイヤへ戻すのは、雪や路面凍結の心配がなくなってからにしましょう。スタッドレスタイヤは夏用タイヤよりゴムが柔らかく、暖かい時期に使い続けると減りが早くなるためです。
地域ごとの外す時期はこちらで詳しく解説しています。
スタッドレスタイヤから夏タイヤへの交換時期、地域別の目安【2026年】 | カーナリズム
https://matome.response.jp/articles/6538スタッドレスタイヤから夏タイヤへの交換時期を、気象庁の平年値データをもとに地域別に整理します。交換が早すぎる・遅すぎる場合のリスク、履き続けた場合のデメリット、JAF公式が案内する正しい保管方法まで、一次情報にもとづいて詳しく解説します。
スタッドレスタイヤの交換時期についてよくある質問
■メーカーによって交換時期の目安は違う?
少しずつ違います。ブリヂストン・ダンロップ・ヨコハマは「初雪の約1か月前」、トーヨーは「雪が降る前」、ミシュランは「気温が7℃を下回る頃」です。 迷ったときは初雪の約1か月前を計画の基準とし、気温の低下や降雪・凍結予報、山への予定があれば前倒ししましょう。3℃以下の日が続くまで待つ必要はありません。使用するタイヤのメーカーの案内も確認してください。
■早めに履き替えすぎるとよくない?
気温の高い時期に長く使うと、摩耗が進みやすくなります。ただし、降雪・凍結の予報や山間部へ行く予定があるときは、安全のため早めの交換を優先してください。表の時期より早いという理由だけで、必要な交換を遅らせないようにしましょう。
■スタッドレスタイヤは何月から何月まで履く?
履き始めは初雪の1か月前で、東京なら12月上旬、札幌なら9月下旬が目安です。外すのは雪と凍結の心配がなくなってからで、気象庁の平年値では、その冬最後に雪が降る日(終雪)が東京で3月9日、札幌で4月21日でした。 終雪の平年日を過ぎても雪や凍結が起こることはあるため、取り外す日をこの日付だけで決めず、予報と行き先の道路情報を確認してください。
■新品と2シーズン目以降で、交換時期は変わる?
どちらも初雪の約1か月前が計画の目安ですが、予報や走行環境に応じて調整します。新品は慣らし走行に日数がかかるぶん、むしろ遅らせないほうが安全です。去年から使っているタイヤは、取り付け前に溝や空気圧、ゴムの状態を見ておいてください。
■スタッドレスタイヤとノーマルタイヤはどう見分ける?
側面の「STUDLESS」の刻印や、メーカー名・商品名を確認してください。刻印が見つからない場合は、商品名をメーカー公式情報と照合するか販売店に確認しましょう。溝の深さや細かな切り込み(サイプ)の見た目だけでは判断できません。「M+S」やスノーフレークマークはオールシーズンタイヤにも使われるため、スタッドレスタイヤと同じ意味ではありません。
まとめ|初雪の1か月前に替え、最低気温3℃の予報が出たら前倒しする
スタッドレスタイヤは、住んでいる地域で初雪が降る平年日の1か月前に替えるのが基本です。その前に最低気温3℃以下や降雪・凍結の予報が出たら、雪を待たずに前倒ししてください。
内陸の宇都宮や甲府は初雪より先に氷が張り、山の行き先では平地より1か月以上早く雪が降ります。自分の地域と出かける先の時期を表で確かめたら、お店が混み合う前に予約を入れておきましょう。


