トップへ戻る

スノータイヤとは?スタッドレスタイヤと違いや特徴

スノータイヤとは?スタッドレスタイヤと違いや特徴

冬用タイヤについて調べているスタッドレスタイヤだけでなく、スノータイヤという言葉があることに気づくかもしれません。スタッドレスタイヤの方がよく耳にするので、スノータイヤとどう違うのか気になるでしょう。この記事ではスノータイヤとスタッドレスタイヤの違いについてご紹介します。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


  • カービュー査定

スノータイヤとは?

スタッドレスタイヤ『アイスガード6』とオールシーズンタイヤ『ブルーアース4S』

スノータイヤというのは、一般的にノーマルタイヤ(夏用タイヤ)とは異なるゴム素材を用いて製造されるタイヤで、雪でも優れたトラクションを誇ります。ノーマルタイヤでは、低温の路面ではトラクションがかかりにくくなります。スタッドレスタイヤが登場する以前は、スパイクタイヤが利用されていました。

またスパイクが打ち込まれていないタイヤでも積雪にも対応しているタイヤのことをスノータイヤと呼ばれていました。簡単にいうのであれば、夏用タイヤの溝が深く、積雪路に対してトラクション性能を高めたタイヤのことです。

現在ではスタッドレスタイヤと同義語として扱われており、雪道を走るためのタイヤ全般を指しています。

スパイクタイヤとの違い

RS4アバント スパイクタイヤ

スパイクタイヤはスノータイヤに金属製の鋲を打ち込んで氷上でもグリップが確保できるようにしたタイヤのことです。積雪路だけでなく、氷上でも強力なグリップが可能なタイヤですが、アスファルト路面を削ってしまう懸念点がありました。

また削られたアスファルトの粉じんが公害となったために使用を抑制する動きがあり、1990年に日本でもスパイクタイヤの使用を禁じる法律が成立して、指定地域の公道において、路面の積雪時や凍結時を除き原則的に使用が禁止されました。

海外のラリーレースなどでは、スパイクタイヤが使用されることもあります。日本においても氷上レースなどでは使用されることがあります。

一部の対策条例の指定地域以外では「スパイクタイヤ使用抑制期間」として、法律が適用されないこともあります。

スタッドレスタイヤとの違い

Winter Sotto Zero Serie 2

スパイクタイヤはスパイクを打ち込むことで、積雪路でのトラクションを確保していました。しかしスタッドレスタイヤは、トレッド面が工夫されているだけでなく、ゴム材質にも特別な設計が施されており、積雪路や氷上でも一定のグリップを確保しています。

そもそもスタッドというのは、鋲のことです。スタッドがあるスパイクタイヤに対して、スタッドがないスタッドレスタイヤという分類に分けられています。

スタッドレスタイヤはサマータイヤ、もしくはスノータイヤの一部ともいえるでしょう。国産のスタッドレスタイヤであれば、アイスバーンでもグリップするように柔らかめのゴムが使用されています。

スタッドレスタイヤとオールシーズンタイヤの違いは?

スタッドレスタイヤ『アイスガード6』とオールシーズンタイヤ『ブルーアース4S』

オールシーズンタイヤなら1年中同じタイヤを使うことができ、スタッドレスほどの性能でないとしても積雪路でも走行できます。

雪道においては、サマータイヤよりもグリップ力があるので、突然の降雪でも問題ありません。またウェット路面での性能もスタッドレスよりもよいものの、サマータイヤほどの性能ではありません

冬タイヤ規制になっていても走行できるタイヤですが、スタッドレスタイヤほどの能力はないので、無理をしないことが大切です。

タイヤの性能の違いを理解しよう

オールシーズンタイヤ『ブルーアース4S』

スノータイヤやスタッドレスタイヤについて解説してきましたが、そもそもなぜ使い分ける必要があるのでしょうか?

雪が積もっているかだけにかかわらず、サマータイヤは低温ではグリップ力が確保できません。低温になってしまうと、ゴムが硬くなってしまうので、ドライ路面でもグリップしません。それに対して欧州で一般的なウィンタータイヤになると、低温でもゴムが硬くなりにくくなっており、グリップの低下を避けられます。

さらに日本でも広く使われているスタッドレスタイヤなら、低温でもゴムがしなやかなので、氷上でも制動距離が短くなります。逆に路面温度が高くなってしまうと、サマータイヤのようなグリップは得られません。

スタッドレスタイヤとウィンタータイヤの中間の性能といえるのが、近年注目を集めているオールシーズンタイヤです。1年中同じタイヤを装着していても問題がなく、スタッドレスを保管するスペースがない方でも使いやすいです。

スタッドレスタイヤも性能が異なる

スタッドレスタイヤは同じような性能に見えますが、ゴムの種類によっても性能が異なります。たとえば、スタッドレスタイヤが採用しているゴムには、「吸水」と「撥水」の2つの種類があります。

東北以北などで路面が凍結することが多い場合には、摩擦熱で溶けた水を溝に溜め込む吸水タイプのゴムのタイヤがよいでしょう。

しかし凍結する路面がほとんどなく、積雪も数日しかないのであれば、路面を引っ搔いてグリップを得る撥水タイプのタイヤがよいでしょう。

またどこに住んでいるかにかかわらず、スキー場に行くことが多いのであれば、アイスバーンに強いスタッドレスタイヤを装着すると安心して運転できます。

オールシーズンタイヤは夏・冬寄りがある

日本において、オールシーズンタイヤはまだ広く浸透しているとはいえません。種類がたくさんあり、豊富な選択肢から好みのものを選択できるわけではないので、スノータイヤとして使えるのか、雪道性能を確認する必要があります。

オールシーズンタイヤであっても、雪道に強みがあるのか、舗装路上での性能に強みがあるのかなどの違いがあるので、雪が多い地方に住んでいるならよく確認しておきましょう。

スノータイヤの見分け方

スタッドレスタイヤ

一般的になっているスタッドレスタイヤなら、トレッド面が複雑になっており、彫りも深いです。またサイドウォールに「STUDLESS」と表記されているので、わかりやすいでしょう。

また積雪路に対応したタイヤであれば、沼地と積雪路を意味している「M&S」もしくは「M+S」の表記があります。スタッドレスタイヤであればすぐに見た目で分かりますが、見た目で分かりにくいのであれば、サイドウォールの部分に上記の表記があるか見ておきましょう。

結局冬のシーズンは何を使えばよいの?

グッドイヤー オールシーズンタイヤ試乗会

結局のところ、冬にはどのタイヤを使うのがよいでしょう。積雪や凍結が頻繁にあるなら、スタッドレスタイヤ、一年中使う方が便利であれば、オールシーズンタイヤがよいでしょう。

圧雪路ならスタッドレスタイヤ

スタッドレスタイヤは同じような性能に見えますが、ゴムの種類によっても性能が異なります。たとえば、スタッドレスタイヤが採用しているゴムには、「吸水」と「撥水」の2つの種類があります。

東北以北などで路面が凍結することが多い場合には、摩擦熱で溶けた水を溝に溜め込む吸水タイプのゴムのタイヤがよいでしょう。

しかし凍結する路面がほとんどなく、積雪も数日しかないのであれば、路面を引っ搔いてグリップを得る撥水タイプのタイヤがよいでしょう。

またどこに住んでいるかにかかわらず、スキー場に行くことが多いのであれば、アイスバーンに強いスタッドレスタイヤを装着すると安心して運転できます。走行する機会が多い道路の状況を考えて、スタッドレスタイヤ選びをしましょう。

一年中使うならオールシーズンタイヤ

一方で1年間の中で、ほとんど雪が降らないのであれば、オールシーズンタイヤが選択できます。都心部であれば、雪が降ることはほとんどないと考えられます。また幹線道路であれば、積雪があっても数日で溶けるでしょう。

凍結路も道全体が凍結しているよりも、部分的な凍結にとどまるようなエリアでは、ドライ路面やウェット性能が優れているオールシーズンタイヤの方がよいでしょう。

スノータイヤの性能を考慮しよう

雪道での使用を考えると、スノータイヤをどうするのかご紹介してきました。現在では、スノータイヤという言葉はほとんどスタッドレスタイヤのことを指しています。

オールシーズンタイヤなどを選択できますが、性能が異なるので使用環境に合わせて選択するとよいでしょう。1年中装着できるオールシーズンタイヤでも、積雪路に強いものを選択すれば、突発的な積雪に対応できるので安心です。

  • カービュー査定

関連するキーワード


タイヤ スタッドレスタイヤ

関連する投稿


ブリヂストン、乗用車用スタッドレスタイヤ「BLIZZAK WZ-1」を9月より発売

ブリヂストン、乗用車用スタッドレスタイヤ「BLIZZAK WZ-1」を9月より発売

株式会社ブリヂストンは、乗用車用プレミアムスタッドレスタイヤ「BLIZZAK WZ-1(ブリザック ダブルゼットワン)」を2025年9月より発売することを発表しました。「BLIZZAK WZ-1」は、「新たなプレミアム」と位置付ける商品設計基盤技術「ENLITEN」を乗用車用スタッドレスタイヤで初めて搭載し、高いICEコントロール性に加え、あらゆる路面で高いパフォーマンスを実現、サステナビリティへも貢献することで「ブリザック」の性能を新たなステージへ引き上げるとのことです。


ブリヂストン タイヤオンラインストア徹底解説|購入前に知るべき強み・弱み

ブリヂストン タイヤオンラインストア徹底解説|購入前に知るべき強み・弱み

ブリヂストン タイヤオンラインストアは、国内大手タイヤメーカー「ブリヂストン」が運営する公式通販サイトです。本記事では、公式ストアならではの強み・弱みや、他ECサイトとの違い、購入の流れ、評判・口コミをもとにサービス内容をわかりやすく解説。タイヤ交換までの具体的な手順や利用者のリアルな声を交えて、購入検討に役立つ情報を網羅しました。安心してタイヤ選びを進めたい方、ネット購入を初めて検討する方にオススメの内容です。


スタッドレスタイヤから夏タイヤへの交換時期は?交換後の正しい保管方法も紹介

スタッドレスタイヤから夏タイヤへの交換時期は?交換後の正しい保管方法も紹介

冬の厳しい寒さが終わり、暖かくなってくると「そろそろ夏タイヤに交換しよう」と考える方も多いでしょう。しかし、スタッドレスタイヤから夏タイヤへの交換時期は意外と難しく、いつ交換すべきか迷うこともあります。交換が早すぎると、春先の寒波や朝晩の冷え込みによる凍結に対応できなくなり、交換が遅すぎると燃費の悪化やタイヤの摩耗が進んでしまうリスクがあります。そのため、適切なタイミングで交換することが重要です。この記事では、スタッドレスタイヤを履き続けるデメリット、夏タイヤへの交換時期、交換費用、保管方法、そして交換時にチェックすべきポイントについて詳しく解説します。


タイヤ購入時に覚えておきたいトレッドパターンの種類と特徴

タイヤ購入時に覚えておきたいトレッドパターンの種類と特徴

タイヤの交換を検討する際、多くの人は価格やブランド、耐久性に注目しますが、「トレッドパターン」について意識する人は意外と少ないかもしれません。しかし、トレッドパターンはタイヤの性能に大きな影響を与える重要な要素です。これを理解し、自分の車に適したものを選ぶことで、走行性能や安全性、さらには燃費まで大きく変わります。この記事では、タイヤの購入検討をされている方に向けてトレッドパターンの基本的な概念から、具体的な役割、摩耗による影響、さらには代表的な種類と特徴について詳しく解説します。


タイヤメーカーのおすすめは?日本・海外タイヤメーカーの特徴やランキングを紹介

タイヤメーカーのおすすめは?日本・海外タイヤメーカーの特徴やランキングを紹介

自動車のタイヤは、安全性や燃費、乗り心地に大きく影響する重要なパーツです。しかし、タイヤメーカーは世界中に数多く存在し、それぞれ特徴や強みが異なるため、どのメーカーを選べばよいのか迷う方も多いでしょう。本記事では、国内外の主要タイヤメーカーの特徴や取り扱いブランドなどを詳しく紹介。さらに、世界のタイヤメーカーランキングやタイヤ選びで押さえておきたいポイントについても触れ、タイヤメーカーを比較するための手助けとなる情報を提供します。


最新の投稿


法人ETCカードの強みと選び方|メリット・発行方法を徹底解説

法人ETCカードの強みと選び方|メリット・発行方法を徹底解説

法人でETCカードを作ろうとすると「審査が厳しい」「発行が難しい」と悩む方は少なくありません。実際、個人用ETCカードと異なり、法人ETCカードには特有の仕組みや条件があります。本記事では、法人ETCカードの特徴やメリット・デメリット、発行手順を徹底解説。さらにETC協同組合の法人ETCカードの強みも紹介します。この記事を読んだあとは、自社に最適なETCカードが理解でき、申込みを検討できる状態になっているでしょう。


エフシーエルで車のランプをカスタム|種類と選び方を徹底解説

エフシーエルで車のランプをカスタム|種類と選び方を徹底解説

クルマのカスタムで人気が高いのが「ランプ交換」です。夜間走行を安全にするヘッドランプや悪天候で活躍するフォグランプ、後方確認に欠かせないバックランプなど、用途ごとに多彩な役割があります。しかし「どのランプを選べばよいか分からない」「どこで購入するのが安心か」と悩む方も多いでしょう。そんな方にオススメなのが、個人からプロまで幅広く支持されているエフシーエル。この記事では、ランプの種類や特徴を解説しながら、エフシーエルでの購入メリットを紹介します。


日産の新型軽スーパーハイトワゴン「ルークス」発表!"かどまる四角"デザインに一新

日産の新型軽スーパーハイトワゴン「ルークス」発表!"かどまる四角"デザインに一新

日産は2025年8月22日、同社の軽スーパーハイトワゴン「ルークス」の5年ぶりの全面刷新を遂げた4代目となる新型モデルを初公開しました。実際の発売は2025年秋頃となる予定です。


三菱 新型「デリカミニ」発表!わずか2年で"全面刷新"を実施

三菱 新型「デリカミニ」発表!わずか2年で"全面刷新"を実施

2025年8月22日、三菱は、2年ぶりの全面刷新を遂げ2代目となった新型軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ」を初公開しました。同日から全国の系列販売会社を通じて予約受け付けを開始しており、実際の発売は2025年秋となる予定です。


三菱 新型「ekスペース」初公開! 四角いデザインに心機一転のスーパーハイトワゴン

三菱 新型「ekスペース」初公開! 四角いデザインに心機一転のスーパーハイトワゴン

2025年8月22日、三菱は、5年ぶりの全面刷新を遂げ3代目となった新型軽スーパーハイトワゴン「ekスペース」を発表しました。同日から全国の系列販売会社を通じて予約受注を開始、実際の発売は2025年秋となる予定です。