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タイヤの寿命はいつまで?交換時期と見分け方を知ろう!

タイヤの寿命はいつまで?交換時期と見分け方を知ろう!

車を所有している方ならタイヤ交換をしたことがあるかもしれません。そこで気になるのが、タイヤの寿命はどれくらいなのかということです。今回は、タイヤの寿命、耐用年数について説明します。

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⏳この記事は約3~4分で読めます。


タイヤはとても重要な役割を果たしている!

ネクセンタイヤ Nブルー 4シーズン

ネクセンタイヤ Nブルー 4シーズン

そもそもタイヤがなければクルマは動くことも止まることもできないわけですが、それ以外の役割も含めどのようなものがあるのでしょうか?

一つ目は、「動く・止まる」=「発進・加速・減速・ブレーキ」の力を路面に伝え、機能(駆動機能・制動機能)させます。これによって、「動く・止まる」ことが可能になります。さらに、タイヤによってこの働きが大きく変わってきます。

二つ目は、進路変更する(曲がる)・直進(真っ直ぐを保つ)際にハンドル操作によって、行きたい方向へクルマを導きます。(進路保持機能)

三つ目は、ゴムや空気の弾力によって衝撃を和らげます(緩衛機能)。路面の凹凸などからくる衝撃をクッションのように吸収し、快適な乗り心地を可能にします。

最後に、荷重を支える機能(荷重支持機能)はクルマの重さはもちろんのこと、乗っている人や荷物などの重さを支えています。

このようにタイヤは、走ることにとどまらずクルマにとって大きな役割をもっている大事なパーツと言えるでしょう。

タイヤの寿命は、溝の深さと使用年数で判断する!

タイヤの耐用年数

タイヤの耐用年数

ほとんどの工業製品には、保証期間や推奨される使用年数が記載されていますが、タイヤの場合にはそれが記載されていません。その理由としては、使用する頻度や方法、天候状況(季節や環境・暑さや寒さ)などにより、それぞれの寿命が異なるためです。

このことから耐用年数はそれぞれ異なるため、目安としての年数と使用状況や保管状況にあわせて検討し、点検やオーナーズマニュアルなどに記載されている内容なども確認したうえで、耐用年数をはかることが重要です。

タイヤの溝の深さと製造時期を調べる方法はこれ!

寿命をはかるためのチェックポイントとしては、一番に溝とスリップサインを確認し把握することです。公道では、溝の深さが1.6mm以下になってしまうと使用が禁止されているため、交換することが義務となっています。(道路運送車両法)

また、サイドウォールに刻まれている△のマークが示す部分には、溝が減った時に表面に現れるスリップサインと呼ばれるチェック機能があるので、その部分をチェックします。残りの溝が2mmになってスリップサインに近づくと排水がうまくできなくなるため、サインに到達する前に交換しましょう。

サイドウォールには、製造年週が刻印されていますので交換時期をはかる目安として確認しておきましょう。例えば、数字が「4620」とした場合「46=46週目(11月)」となり、「20=2020年」を指します。

また、それ以外にも保管状況などによって未使用であっても、その使用できる期間が違ってきます。溝がちゃんと残っていたとしても、タイヤは化学製品であるため時間が経過すると共に劣化していきます。

表面上は、使用可能な状態だったとしても保管状況によって、(屋根の有無・日当たりなど)内部は劣化(ひび割れやゴムなどの劣化)が進んでいることが考えられます。反対に倉庫などできちんと保管されている場合は、経過年数にもよりますが、寿命を延ばすことが可能となります。

タイヤの寿命、走行距離にするとどれくらい?

一般的にタイヤは走行距離に換算すると、40,000kmの距離に耐えることができると言われています。あくまで、目安ですが1mmの摩耗がおこるのは5,000kmの走行とされています。

例えば、新品タイヤの溝は約8mmとすると32,000kmほどで1.6mmの溝になります。ただし、前述したように使用方法(急発進・急ブレーキなど)や、環境(季節や天候)などにより摩耗の程度が異なります。

タイヤの寿命、何で確認する?
溝の深さ
残りの溝が2mmになりスリップサインに近づくと排水がうまくできなくなるため、サインに到達する前に交換。
製造時期サイドウォールに刻印されている製造年週を交換する目安にする。
走行距離40,000kmを目安にする。

タイヤの種類で寿命も変わる

プリウスに装着 スレッドタイヤ ICE NAVI 6

プリウスに装着 スレッドタイヤ ICE NAVI 6

種類といっても車種や車体の重さによっても変わってきますし、季節ごとに種類も異なります。大きく分けて3種類に分けることができます。一般的に多く使用されている夏用タイヤ、冬用タイヤ、オールシーズンタイヤとなります。

主に雪が降った場合などは夏用タイヤでは性能が追いつかないため、冬用タイヤやオールシーズンタイヤに取り替える必要があります。また、それぞれのタイヤには原材料や素材の違いなどにより性能や特徴が違うため、寿命にも差がでてくるのは当然と言えます。

スタッドレスタイヤ

雪が降る地域では、生活必需品として過言ではないほど使用されているスタッドレスタイヤですが、どのような特徴があるかというと、凍結した路面や雪道を安全に走るために開発されたスノータイヤになります。

スタッドレスタイヤにもスリップサインはありますが、実際には「サイプ」と呼ばれる細かい溝がどれだけ残っているのか、という点がスタッドレスタイヤの寿命を決定します。

多くのタイヤメーカーでは、スタッドレスタイヤの寿命を「サイプの溝の深さが新品の半分にまで摩耗すると、交換のタイミング」と推奨しています。それは、サイプが新品の半分にまですり減ってしまうと、雪上・氷上でのグリップ力が大幅に低下してしまい、スタッドレスタイヤとしての十分な性能が発揮できない事によります。

スタッドレスタイヤの摩耗はスリップサインでなく、溝が50%まで摩耗したことを示す「プラットフォーム」と呼ばれる突起で判断します。タイヤの溝が、プラットフォームと同じ高さまで摩耗すれば、それは溝の深さが半分になり、スタッドレスタイヤとしての十分な性能が発揮できない状態になっていることを示します。

スタッドレスタイヤと夏タイヤでは、タイヤの溝の摩耗に関する考え方が全く違いますので、この点は注意してください。

また、スタッドレスタイヤのゴムには、低温でも硬化しないように柔らかい素材が使われており、それによってトレッド面が凍結した路面や雪をグリップするために役に立っています。耐久性は近年上がってはきてはいますが、夏タイヤに比べると耐久性は低いと言えます。

寿命としては、一般的に3年ほどが目安とされていますが、凍結や雪の山道などで多く使用する際は2年ほどで交換することをお勧めします。

ノーマルタイヤ

一般的に使用されているノーマルタイヤ(夏タイヤ)の寿命と言われているのは、期間としては3~5年とされており、走行距離に関しては30,000~50,000kmと言われています。

しかし急発進、急ブレーキ、急ハンドルなど必要以上に負担をかけることで、摩耗、寿命を短くしてしまいます。

また、適正な空気圧に調整されていないなどの場合も、偏った摩耗やサイドウォールの劣化を招き寿命を短くする原因となります。

オールシーズンタイヤ

このタイヤの特徴としては、その名の通り1年を通して使用できるものになります。乾いた路面・濡れた路面・多少の積雪路面まで安全に走行することが可能となります。

夏用・冬用に特化した専用のタイヤと比べると多少性能的には劣ることもありますが、シーズンごとに交換する必要がないことから便利だという点で人気があります。

寿命に関しては、ノーマルタイヤと同じと考えて問題ありません。ただし、交換する時期は、雪がない春~秋の場合、夏用と同じスリップサインが出た場合に交換すれば問題ありません。雪道の場合はスタッドレスと同じように、残溝が5mm程度まで達した時に交換する必要があります。

用途で違うタイヤの寿命

グッドイヤー エフィシエントグリップ コンフォート ノーマルタイヤ

グッドイヤー エフィシエントグリップ コンフォート ノーマルタイヤ

クルマにはそのボディタイプによってタイヤが異なります。乗用車は、セダン、ワゴン、ミニバン、コンパクト、スポーツ、SUV、軽自動車などがありますが、それぞれのタイプによって走りに特徴があるため特徴に合ったタイヤを装着します。

また、タイヤの種類によってその寿命も違いますのでそれぞれの特徴を把握し、チェックポイントを変える必要があるでしょう。

F1のタイヤの寿命は数十分?

市販用とは違いF1のタイヤの寿命は明らかに違います。レースの最中に何度も交換をするのは、それだけ寿命が短いためだということです。

一般的なタイヤとの違いは、摩擦によって熱が発生することでタイヤがドロドロに溶け、粘質化したものが路面に張り付いて摩擦力を発生させます。

この強い粘質により急な加減速やコーナリングが可能となります。そのためタイヤの摩耗がひどくなり、一般的なタイヤに比べると寿命が極端に短くなります。

タイヤローテーションで寿命は延びる

タイヤを修理してローテーション

タイヤを修理してローテーション

寿命を延ばす方法として、前輪と後輪のタイヤを交換することで可能となります。タイヤは同じ位置につけたままで走行していると、摩耗に偏りが出てきます。タイヤをローテーションし、偏りを均一化することで寿命を延ばすことにつながります。

目安は5,000kmで同一サイズのスペアタイヤがある場合は、それも含めてローテーションしましょう。

まとめ

フォルクスワーゲン Tクロス

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タイヤの寿命をきちんと知り、点検や交換で安心・安全な運転が可能となります。さらに、寿命を少しでも長く保つためには、急発進・急ブレーキなど負担のかかる運転を避けることが大切なポイントといえるでしょう。

タイヤの状態は、安全な運転に非常におおきな影響を与えます。

溝がすり減ったタイヤでは、どんなに高性能なクルマでもハイドロプレーニング現象を起こしてコントロール出来なくなってしまいます。

タイヤの状況を把握する方法をしっかり身につけて、安全で楽しいカーライフを送りましょう!

タイヤの寿命はいつまで?に関するFAQ

タイヤの寿命って、どうやって判断するの?

タイヤの寿命は、①溝の摩耗と②製造年数によって決定されます。
①の溝の摩耗にいては、タイヤがすり減って溝が浅くなってくると、タイヤのサイドウォールに三角で示されている「スリップサイン」が浮き上がってきます。これは、タイヤの溝が1.6mmまで減った事をしめしており、道路交通法でタイヤの交換が義務付けられる状況になっている、という事をユーザーに教えてくれます。
②製造年数については、十分に溝が残ったタイヤであっても、製造から5年を経過すると経年劣化でタイヤの柔軟性が失われてしまい、本来の性能を発揮できなくなる可能性がありますので、タイヤ販売店で点検を受ける事をお勧めします。

タイヤはスリップサインが出るまで使っていいの?

スリップサインが出ると言う事は、タイヤの溝の深さが1.6mmになった事を示し、法律で決まっているタイヤ交換義務は「スリップサインが出てから」となっています。
しかし、多くのタイヤメーカーでは、タイヤの交換時期は溝の深さが4mmを切った時点での交換を推奨しています。理由は、タイヤの溝の深さが4mmより浅くなると、タイヤの排水性が大幅に低下し、ハイドロプレーニング現象が発生しやすくなるからです。
よって、法律上ではスリップサインが出るまでタイヤは使えますが、安全かつ安心してクルマを運転するには、溝の深さが4mmを切った時点でのタイヤ交換をお勧めします。

スタッドレスタイヤもスリップサインが出たら寿命なの?

スタッドレスタイヤの寿命の判定方法は、夏タイヤと全く異なります。スタッドレスタイヤにもスリップサインはありますが、実際には「サイプ」と呼ばれる細かい溝がどれだけ残っているのか、という点がスタッドレスタイヤの寿命を決定します。スタッドレスタイヤの寿命は「サイプの溝の深さが新品の半分にまで摩耗した時点」となります。
スタッドレスタイヤの摩耗はスリップサインでなく、溝が50%まで摩耗したことを示す「プラットフォーム」と呼ばれる突起で判断します。タイヤの溝が、プラットフォームと同じ高さまで摩耗すれば、それは溝の深さが半分になり、スタッドレスタイヤとしての十分な性能が発揮できない状態になっていることを示します。

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