小さな車体に356Lの荷室。ルノーとの協業で生まれた、日産の新しいシティEV
《画像提供:Response》《Photo by Nissan》 日産 ピクソ
日産自動車は2026年9月23日、欧州市場に投入する新型EV「ピクソ」を発表しました。街なかでの使いやすさを重視したAセグメントの小型車で、日産の電気自動車に新たな選択肢が加わります。
まず目を引くのは、短いボンネットと丸みのあるシルエット。角を落としたヘッドランプや、ピクセルを思わせるホイールの意匠が、コンパクトな車体に個性を添えています。車両デザインは日産が担当し、開発にはルノーとのパートナーシップを活用しました。
全長は3,796mm、全幅は1,790mm、全高は1,512mm。長さを4m未満に収めながら、荷室容量は通常時で356L、後席を倒すと1,221L(いずれもVDA方式)まで広がります。日々の買い物から荷物の多い外出まで、小さくても使い道を狭めないパッケージが見どころです。
走りを担うのは最高出力60kWのモーター。27.5kWhのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載し、航続距離は最大259kmとしています。なお、この数値は欧州WLTPモードによる認証前の社内測定値です。
充電は最大50kWの急速充電に対応し、電池残量15%から80%までの所要時間は約28分。最大11kWの普通充電機能も全車に標準搭載します。大容量や長い航続距離だけを追うのではなく、都市での移動に照準を合わせた構成といえるでしょう。
《画像提供:Response》《Photo by Nissan》 日産 ピクソ
車内では、デジタル機能の充実にも注目です。Google Geminiに対応した「Google built-in」を採用し、自然な音声による操作が可能に。「MyNissan」アプリを通じて、ナビゲーションや充電管理、車両操作などのコネクテッド機能も利用できます。
公開されたインテリアは、中央のディスプレイと独立したメーターを組み合わせたシンプルなレイアウト。画面の下には空調用のダイヤルを配置し、デジタル機能と手で扱う操作系を並べています。アクセントカラーを使ったエアコン吹き出し口も、室内の印象を軽やかに見せるポイントです。
自動ブレーキやレーンキープシステム、e-Pedalといった運転を支える機能も搭載。小さな車体に、日常で使う装備をまとめた一台に仕立てられました。
生産はスロベニアにあるルノーのノボ・メスト工場が担当し、欧州での納車は2027年初頭に始まる予定です。価格や仕様の詳報は2026年12月以降に案内されます。日産が新たに提案する、街のためのコンパクトEV。今後の追加情報を待ちたいところです。


