買うべき理由その1:デカハスラーじゃない、個性的なデザイン
まず、クロスビーを見て「ハスラー」を大きくしただけと思ったら大間違い。
たしかに、Aピラーを立てたり、涙目形状のヘッドライトやブリスターフェンダーを用い、さらにツートンカラーを設定したところなどは、「デカハスラー」と言われるゆえんですが、それはマイナスにはならず、かえって親しみが持てるのは、ハスラーのデザインが浸透しているおかげでしょうか。
ただし、ボリュームのあるリアデザインなどは、ハスラーより「MINI クロスオーバー」といったほうがシックリきます。
そして、コンセプト自体がワゴンとSUVの融合なので、全高が高く、それでいてSUVらしさの証である地上高を高めにしたため、他にない独特のスタイリングを持ったクロスビー。このスタイリングだけでも買うべき理由になるはずです。
買うべき理由その2:コンパクトでもワゴンの広さと快適な室内
コンパクトなボディーサイズながらも、Aピラーを立てたことで、ゆとりある頭上空間を確保。そして、ソリオにはかないませんが、スイフトやイグニスより高い1,280mmという全高により、大人5人がしっかり乗れる居住性と積載性を実現し、後席ではゆとりある足元空間を確保出来ています。
そして、冒険心を刺激するインテリアには、撥水加工を施すなど実用性もあり、て大人5人がしっかり乗れる広さと、足を組んでも広々とした後席空間に仕立て上げています。
また、後席の背面やラゲッジフロアは汚れをふき取りやすい素材を採用、そして荷室下にはラゲッジアンダーボックスを採用しています。特に2WD車は大容量で、さらにラゲッジボードを外せば荷室高が拡大して背の高い荷物を収納することもできます。
このように、乗り込んだ瞬間からワクワクしてくるインテリアは、クロスビーを買うべき理由になります。
買うべき理由その3:行きたいところに連れていってくれる走行性能
クロスビーはカッコだけではない。ビスカスカップリング式の4WDシステムを採用し、大径タイヤや180mmの最低地上高を確保したりと、余裕あるロードクリアランスで悪路でも、高い走破性を可能にするSUVでもあるのです。
高剛性と軽量化を両立させた新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」に、1.5Lエンジン並みのパワーを発揮する1.0Lの直噴ターボエンジンにマイルドハイブリッドをスズキで初搭載しました。
さらに、「スポーツモード」と、「スノーモード」を新たに採用。ぬかるみや滑りやすい路面で発進をサポートする「グリップコントロール」、急な下り坂で車速を約7km/hで維持する「ヒルディセントコントロール」とあわせて4WD車に標準装備しています。この走り、買うべき理由になりますよね。
買うべき理由その4:後退時もサポートする安全性能
安全装備では、スズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を採用。衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」に加え、スズキ小型車初となる後退時の衝突被害軽減ブレーキ「後退時ブレーキサポート」を装備。
さらに、周囲を立体的に360°確認できる「3Dビュー」を採用するなど、安全運転を支援する機能を充実させた。経済産業省や国土交通省などが普及を推進する「セーフティ・サポートカー」の「サポカーS ワイド」に該当する機能を持たせています。
このように、他メーカーに負けない安全性能もクロスビーを買うべき大事な理由になります。
買うべき理由その5:ライバル不在の新ジャンル
クロスビーの価格は1,765,800円からとヴェゼル並みですが、その「やんちゃ」な雰囲気は別物。また、C-HRやCX-3の様にスタイリッシュとはいえず、どの車種とも比べられないクロスビーだけのもの。
「ハスラー」がそうであったように、まったく新しいジャンルといってもいいでしょう。
もちろん本格的なSUVではありませんから、積極的に悪路に挑む人はいないと思いますが、キャンプや釣り、そしてマリンスポーツやウィンタースポーツなど、どこかに行って何かをしたくなる。泥だらけになっても気にしないという、都会派クロスオーバーといった「こじゃれた」モデルとは異なる、わくわくする車種がクロスビーなのです。
そういえば、スズキでは「小型クロスオーバーワゴン」と言ってますから、SUVでもないのかも知れません。まさにオンリーワンのクロスビー。こんな事実も、買うべき理由になりますよね。
まとめ
はたして、クロスビーは軽自動車での「ハスラー」のように、一大ブームを巻き起こすことが出来るのか。1.0L車としては割高な価格設定であったり、トヨタのC-HRやホンダのヴェゼル、マツダCX-3、そして三菱のエクリプスクロスなど、強力なモデルがひしめいているなど、厳しい状況ではありますが、楽しみなモデルであるのは確かです。